Oracle Universal Installer (OUI)を使用したインストール・プロセス中に、インストールするOracle Clusterwareのタイプを選択できます。Oracle Clusterwareは、自身の記憶域を管理するOracle Flex ASMデプロイメントまたは通常のOracle ASMクラスタとなります。
注意:
Oracle Flex Clusterをインストールするよう選択した場合、Oracle Flex ClusterにはOracle Flex ASMが必要であるため、Oracle Flex ASMはデフォルトで有効になります。
Oracle Database 12cリリース1 (12.1)より前のリリースに基づくクライアントは、「Oracle Flex ASMの概要」に示されているローカルOracle ASMクライアント構成、またはOracle ASMインスタンス数(カーディナリティ)がALL
に設定されたOracle Flex ASMが必要です。
SRVCTLコマンドでのOracle Flex ASMの管理の詳細は、「Oracle Flex ASMの管理」を参照してください。
Oracle Flex ASMの標準Oracle ASM構成への変更はサポートされません。
Oracle Flex ASMデプロイメントをインストールするには、次のことに注意してください。
Oracle ASMネットワークとして使用するために、ネットワークを分類し、ネットワークのリストを選択します。
新しくインストールする際にOracle Flex ASMを選択した場合、OUIによって、Oracle ASMネットワークを選択するよう求められます。
Oracle ASMリスナー・リソースは、各Oracle ASMネットワークに対して自動的に作成され、すべてのノードで起動されます。
必要な場合、Oracle Flex ASMを有効にします。
Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタント(ASMCA)を実行して、標準のOracle ASMクラスタで、Oracle Flex ASMを有効にします。この機能は、Oracle Grid Infrastructure構成でのみ使用可能で、Oracle Restart構成では使用できません。Oracle Flex ASMへの変換の詳細は、「Oracle Flex ASMへの変換について」を参照してください。
Oracle Flex ASMが有効であるかどうかを確認するには、ASMCMD showclustermode
コマンドを使用します。showclustermode
の詳細は、「showclustermode」を参照してください。
ASMCA GUIユーティリティは、要件を順に実行し、必要に応じて、Oracle ACFSでの依存性を含むすべての依存性を変更します。ASMCAでは、ディスク・グループへのサーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)やパスワード・ファイル(ORAPWDファイル)の移動など、追加のタスクが変換前に必要かどうかを通知します。これらのタスクの詳細は、「Oracle ASM初期化パラメータ・ファイルのバックアップ、コピーおよび移動について」および「ディスク・グループでの共有パスワード・ファイルの管理」を参照してください。
関連項目:
Oracle Clusterwareのインストールの詳細は、『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド』を参照してください。