ディスク・グループの互換性を拡張すると、Oracle Databaseの以前のリリースでは大きすぎて管理できないファイルを作成できます。レプリケート・サイトではこれらの大きなファイルを管理するには引き続き以前のリリースのソフトウェアを使用できないため、ファイル・サイズの制限に注意する必要があります。ディスク・グループの互換性設定は、すべてのレプリケート環境に対して同じにする必要があります。
表4-5に、ディスク・グループのAU_SIZE
属性が1MBに設定されている場合に、COMPATIBLE.RDBMS
設定でサポートされるOracle ASMの最大ファイル・サイズを示します。
表4-5 AU_SIZEが1MBのディスク・グループに対するOracle ASMの最大ファイル・サイズ
冗長性 | COMPATIBLE.RDBMS = 10.1 | COMPATIBLE.RDBMS >= 11.1 |
---|---|---|
外部 |
16TB |
140PB |
標準 |
5.8TB |
23PB |
高 |
3.9TB |
15PB |
表4-5は、Oracle Database 10gでは、外部冗長性の場合ファイル・サイズは最大で16TBまでしかサポートできないことを示しています。COMPATIBILE.RDBMS
属性を11.1
以上に拡張すると、ファイルを16TBより大きくすることができます。ただし、サイズが大きくなり、障害時リカバリ・サイトのCOMPATIBLE.RDBMS
ディスク・グループ設定がそのサイズと互換性がない場合は、レプリケートされた障害時リカバリ・サイトでファイルを使用できなくなります。
Oracle ASMストレージ・サイズの詳細は、「Oracle ASMストレージの制限」を参照してください。
関連項目:
データベースの互換性の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照
COMPATIBLE
初期化パラメータと不可逆の互換性については、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
COMPATIBLE
初期化パラメータについては、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。