リプレイ・データ・ソース(oracle.jdbc.replay.OracleDataSource
)は、アプリケーション・コンティニュイティがJavaで必要とするJDBC-thinデータ・ソースです。このデータ・ソースは、新しい物理JDBC接続をUniversal Connection PoolおよびOracle WebLogic Server Active GridLink for Oracle RACデータ・ソースの両方に生成するコネクション・ファクトリとして機能します。JDBCリプレイ・ドライバは、Oracle Database 12cとのクライアント対話中のコールの履歴を、Oracle Databaseと協力して保持します。データベース・サービスの欠落で生じるセッションの停止(計画済または計画外)に続いて、データベースの指示のもとで、JDBCリプレイ・ドライバは、非トランザクションおよびトランザクションのデータベース・セッション状態の再構築を試行し、これによって停止は遅れた実行として示されます。
Javaのアプリケーション・コンティニュイティおよびJDBCリプレイ・ドライバを使用するには、Oracle Database 12cクライアントを使用してOracle Database 12cデータベースに接続する必要があります。Javaのアプリケーション・コンティニュイティは次の構成でサポートされています:
Oracle JDBCリプレイ・データ・ソースを使用し、Universal Connection PoolまたはOracle WebLogic Server Active GridLink(典型的なサード・パーティ製JDBCベースの接続プール)を使用しないJDBCアプリケーション
Universal Connection Poolデータ・ソースを使用するJDBCアプリケーション(Universal Connection Poolデータ・ソースを使用するように構成されたスタンドアロンまたはサード・パーティ製のアプリケーション・サーバー)
Oracle WebLogic Server Active GridLinkのみを使用して、Universal Connection Poolデータ・ソース(典型的なOracle WebLogic Server J2EEケース)を使用しないJDBCアプリケーション
JDBCリプレイ・ドライバを使用するようにJDBC-thinクライアントを構成するには、次の手順を実行します。
リプレイ用に認証されているアプリケーションを使用してください。
アプリケーションで使用するサービスがまだ存在しない場合は、SRVCTLを使用してそのサービスを作成します。このサービスで-failovertype
パラメータをTRANSACTION
に設定し、-commit_outcome
パラメータをTRUE
に設定します。
関連項目:
サービスの作成の詳細は、「アプリケーション・コンティニュイティおよびトランザクション・ガードのサービスの作成」を参照してください。
次の例に示すとおり、replayDataSource
オブジェクトを使用して接続要素を構成します。
replayDataSource rds = PoolDataSourceFactory.getreplayDataSource(); rds.setConnnectionPoolName("replayExample"); rds.setONSConfiguration("nodes=racnode1:4200,racnode2:4200"); rds.setFastConnectionFailoverEnabled(true); rds.setConnectionFactoryClassName("oracle.jdbc.replay.OracleDataSource"); Connection conn = replayDataSource.getConnection();
データベースへの接続時に、サービスを提供するすべてのインスタンスにアクセス可能なURLを使用します。
関連項目:
FAN/FCFの構成の詳細は、「JDBC/OCIおよびJDBC-Thinドライバ・クライアント用のFCFの構成」を参照してください
アプリケーション・コンティニュイティを有効化しないトランザクション・ガードの構成の詳細は、Oracle Database JDBC開発者ガイドを参照
Oracle Database開発ガイド
『Oracle Universal Connection Pool for JDBC開発者ガイド』