STA は常に、推奨される SNMP v3 プロトコルを使用してライブラリとの通信を試行します。v3 通信が可能ではない場合 (たとえば、v3 がライブラリで構成されていない場合)、STA は、この付録に従って有効になっていれば v2c を使用します。STA が v2c 用に構成されたライブラリをモニターする場合、v2c モードを有効にします。
SNMP v3 構成プロセスについては、章 4, "ライブラリ構成プロセス,"と章 5, "STA での SNMP の構成."で説明されています。次のセクションでは、v2c の構成では異なる特定の手順について説明します。
SNMP 通信に SNMP v2c を使用するように STA とライブラリを構成するには、次の手順を使用します。
章 4 では、次の点を除き、表 4-2, "STA のライブラリを構成するためのタスク"に示されているすべての手順に従います。
表 4-2 のプロセスの完了後に、付録 B, "STA の SNMP v2c モードの有効化."の手順に従います。
章 5, "STA での SNMP の構成"の手順に従います。
STA サーバーを SNMP v2c トラップの承認済み受信者として定義して、ライブラリが送信するトラップを定義するには、次の手順を使用します。ライブラリモデルに応じて、CLI、SL コンソール、または SL150 ブラウザインタフェースを使用できます。次のことを確認してください。
トラップレベルはコンマで区切ります。
重複したレコードを回避するために、複数のインスタンスで STA サーバーをトラップ受信者として定義しないでください。たとえば、STA サーバーの v3 と v2c の両方のトラップ受信者定義を作成しないでください。
トラップレベル 4 は、古いライブラリファームウェアバージョンではサポートされない場合がありますが、トラップ受信者の作成時にはいつでも指定可能です。
CLI での入力エラーを回避するために、最初にテキストファイルにコマンドを入力してから、CLI にコピー&ペーストできます。CLI コマンドのヘルプについては、help snmp
と入力します。
v2c SNMP トラップ受信者を作成するには、次のコマンドを使用します。
snmp addTrapRecipient trapLevel 1,2,3,4,11,13,14,21,25,27,41,45, 61,63,65,81,85,100 host STA_server_IP version v2c community community_name
STA_server_IP: STA サーバーの IP アドレス。
community_name: v2c トラップコミュニティー。これは public または別の名前にできます。
トラップ受信者を一覧表示して、STA サーバーが正しく追加されていることを確認します。
snmp listTrapRecipients
メニューから、「Tools」>「System Detail」を選択します。
左側のパネルで、「Library」を選択します。
右側のパネルで、「SNMP」>「Add Trap Recipients」を選択します。
次の情報を入力します。
「Host」: STA サーバーの IP アドレス。
「TrapLevel」: ライブラリが STA に送信すべきトラップレベルのコンマ区切りのリスト: 1,2,3,4,11,13,14,21,25,27,41,45,61,63,65,81,85,100
「Version」: 「v2c」を選択します。
「Community」 – これは public または別の名前にできます。
「Apply」をクリックして、トラップ受信者を追加します。
インタフェースの左側にあるナビゲーションメニューから「SNMP」を選択します。
「SNMP Trap Recipients」セクション (またはタブ) で、「Add Trap Recipient」を選択します。
次のように「Add Trap Recipient」フィールドに入力します。
「Host Address」: STA サーバーの IP アドレス。
「Trap Level」: ライブラリが STA に送信すべきトラップレベルのコンマ区切りのリスト: 1,2,3,4,11,13,14,21,25,27,41,45,61,63,65,81,85,100
「Version」: 「v2c」を選択します。
「Community Name」: public または別の名前にできます。
「OK」をクリックして、トラップ受信者を追加します。
STA サーバーとの端末セッションを確立して、root としてログインします。
STA 構成ファイルディレクトリに移動します。
# cd /Oracle/Middleware/user_projects/domains/TBI
SNMP バージョンプロパティーファイルを編集します。
# vi TbiSnmpVersionSupport.properties
V2c パラメータの値が true に設定されていることを確認します。
V2c=true
ファイルを保存して終了します。
段階 4 で V2c パラメータの値を変更した場合、すべての STA プロセスを停止して再起動します。
# STA stop all # STA start all