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StorageTek Tape Analytics インストールおよび構成ガイド
リリース 2.0
E53328-01
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B SNMP v2c モードの構成

STA は常に、推奨される SNMP v3 プロトコルを使用してライブラリとの通信を試行します。v3 通信が可能ではない場合 (たとえば、v3 がライブラリで構成されていない場合)、STA は、この付録に従って有効になっていれば v2c を使用します。STA が v2c 用に構成されたライブラリをモニターする場合、v2c モードを有効にします。

SNMP v3 構成プロセスについては、章 4, "ライブラリ構成プロセス,"章 5, "STA での SNMP の構成."で説明されています。次のセクションでは、v2c の構成では異なる特定の手順について説明します。

B.1 SNMP v2c モードの構成プロセス

SNMP 通信に SNMP v2c を使用するように STA とライブラリを構成するには、次の手順を使用します。

  1. 章 4 では、次の点を除き、表 4-2, "STA のライブラリを構成するためのタスク"に示されているすべての手順に従います。

  2. 章 5, "STA での SNMP の構成"の手順に従います。

B.2 SNMP v2c トラップ受信者の作成

STA サーバーを SNMP v2c トラップの承認済み受信者として定義して、ライブラリが送信するトラップを定義するには、次の手順を使用します。ライブラリモデルに応じて、CLI、SL コンソール、または SL150 ブラウザインタフェースを使用できます。次のことを確認してください。

  • トラップレベルはコンマで区切ります。

  • 重複したレコードを回避するために、複数のインスタンスで STA サーバーをトラップ受信者として定義しないでください。たとえば、STA サーバーの v3 と v2c の両方のトラップ受信者定義を作成しないでください。

  • トラップレベル 4 は、古いライブラリファームウェアバージョンではサポートされない場合がありますが、トラップ受信者の作成時にはいつでも指定可能です。

  • CLI での入力エラーを回避するために、最初にテキストファイルにコマンドを入力してから、CLI にコピー&ペーストできます。CLI コマンドのヘルプについては、help snmp と入力します。

CLI の使用 (SL150 を除くすべてのライブラリ)
  1. v2c SNMP トラップ受信者を作成するには、次のコマンドを使用します。

    snmp addTrapRecipient trapLevel 1,2,3,4,11,13,14,21,25,27,41,45, 61,63,65,81,85,100 host STA_server_IP version v2c community community_name
    

    STA_server_IP: STA サーバーの IP アドレス。

    community_name: v2c トラップコミュニティー。これは public または別の名前にできます。

    例 B-1 SL500、SL3000、および SL8500

    SL3000> snmp addTrapRecipient trapLevel 1,2,3,4,11,13,14,21,25,27,41,45,61,63,65,81,85,100 host 192.0.2.20 version v2c community public
    
  2. トラップ受信者を一覧表示して、STA サーバーが正しく追加されていることを確認します。

    snmp listTrapRecipients
    
SL コンソールの使用 (SL500 ライブラリのみ)
  1. メニューから、「Tools」>「System Detail」を選択します。

  2. 左側のパネルで、「Library」を選択します。

  3. 右側のパネルで、「SNMP」>「Add Trap Recipients」を選択します。

  4. 次の情報を入力します。

    Host」: STA サーバーの IP アドレス。

    TrapLevel」: ライブラリが STA に送信すべきトラップレベルのコンマ区切りのリスト: 1,2,3,4,11,13,14,21,25,27,41,45,61,63,65,81,85,100

    Version」: 「v2c」を選択します。

    Community」 – これは public または別の名前にできます。

  5. Apply」をクリックして、トラップ受信者を追加します。

SL150 ユーザーインタフェースの使用
  1. インタフェースの左側にあるナビゲーションメニューから「SNMP」を選択します。

  2. 「SNMP Trap Recipients」セクション (またはタブ) で、「Add Trap Recipient」を選択します。

  3. 次のように「Add Trap Recipient」フィールドに入力します。

    Host Address」: STA サーバーの IP アドレス。

    Trap Level」: ライブラリが STA に送信すべきトラップレベルのコンマ区切りのリスト: 1,2,3,4,11,13,14,21,25,27,41,45,61,63,65,81,85,100

    Version」: 「v2c」を選択します。

    Community Name」: public または別の名前にできます。

  4. OK」をクリックして、トラップ受信者を追加します。

B.3 STA の SNMP v2c モードの有効化

  1. STA サーバーとの端末セッションを確立して、root としてログインします。

  2. STA 構成ファイルディレクトリに移動します。

    # cd /Oracle/Middleware/user_projects/domains/TBI
    
  3. SNMP バージョンプロパティーファイルを編集します。

    # vi TbiSnmpVersionSupport.properties
    
  4. V2c パラメータの値が true に設定されていることを確認します。

    V2c=true
    
  5. ファイルを保存して終了します。

  6. 段階 4 で V2c パラメータの値を変更した場合、すべての STA プロセスを停止して再起動します。

    # STA stop all
    # STA start all