Recovery Applianceラックが到着する前に、次の安全上の注意を参照して、設置場所が安全で搬入可能であることを確認してください。これらの注意を遵守しないと、外傷、機器の損傷または故障につながる可能性があります。
換気口をふさがないでください。
直射日光が当たる場所や、熱を発生する可能性があるデバイスの側にRecovery Applianceラックを設置しないでください。
ほこりの多い場所、腐食性ガスが発生する場所、潮風が当たる場所にはRecovery Applianceラックを設置しないでください。
振動の多い場所にRecovery Applianceラックを設置しないでください。平らな場所に設置してください。
適切な接地の電源コンセントを使用してください。共用接地を使用する場合、接地抵抗を10オーム以下にする必要があります。必ず施設管理者または資格を持つ電気技師が、建物の接地方法の検証および接地作業を行うようにしてください。
Recovery Applianceに使用されているアース線が、Recovery Applianceにのみ使用されていることを確認してください。機器のラベルに示されている取扱いの注意、警告および指示を遵守してください。
ケーブルを機器の下に設置したり、強く引っ張りすぎたりしないでください。
電源が投入されている間に電源コードを機器から取り外さないでください。
LANケーブルを抜くときにコネクタのロック部に届かない場合は、マイナス・ドライバでロック部を押してケーブルを抜いてください。隙間に無理やり指を入れると、システム・ボードが破損する可能性があります。
Recovery Applianceラックの上には何も置かず、ラックの真上で作業をしないでください。
特に冬に、室温を急激に上げないでください。急激な温度変化は、Recovery Applianceラック内に結露が発生する原因になります。操作の前に十分なウォームアップ時間を設けてください。
コピー機、空調装置、溶接機など、大きな電気的ノイズが発生する機器の近くにRecovery Applianceラックを設置しないでください。
設置場所で静電気が発生しないようにしてください。静電気がRecovery Applianceに移ると故障の原因になります。多くの場合、静電気はカーペットで発生します。
供給電力と周波数が、Recovery Applianceに指定されている電気定格と一致していることを確認してください。
ドキュメントの手順で特に指定されていないかぎり、Recovery Applianceラックの開口部には何も挿入しないでください。
警告:
Recovery Applianceには電圧が高い部分があります。ラックの開口部に金属製の物体や他の導体が挿入されると、回路がショートする可能性があります。これにより、人的傷害、火事、感電および機器の損傷を招くおそれがあります。
単相の配電ユニット(PDU)を使用する場合は、次のようにして接続してください。
PDU Aの入力0およびPDU Bの入力2を同じ位相にする必要があります。
PDU Aの入力1およびPDU Bの入力1を同じ位相にする必要があります。
PDU Aの入力2およびPDU Bの入力0を同じ位相にする必要があります。
PDUの外部への入力は分類されます。説明どおりに配線すると、フェイルオーバーの際にAおよびBの位相のバランスを維持できます。
関連項目:
ラックに同梱されていて、オンラインからも入手可能な『Important Safety Information for Sun Hardware Systems』(816-7190)
http://docs.oracle.com/cd/E19115-01/mod.dc.d20/816-7190-12/816-7190-12.pdf
Zero Data Loss Recovery Applianceセーフティおよびコンプライアンス・ガイド、および梱包材に印刷されている安全上の注意点すべて
Sun Rack II配電ユニット・ユーザーズ・ガイド
設置場所の計画プロセス中に開封場所を決定する必要があります。「Recovery Applianceの設置場所の要件」を参照してください。
図6-1に、Recovery Applianceの輸送用の箱を示します。
関連項目:
ラックの開封の詳細は、Sun Rack II開封ガイドを参照してください。ガイドは次のWebサイトから入手できます。
発送キットには、Recovery Applianceラックを設置および修理する次の工具および機器が含まれます。
16mmのねじ(Phillipsの2番)
T30 Torxクランク・レンチ
T25 Torxクランク・レンチ
6mmの六角アレン・レンチ
SW 12mmの片口レンチ
4個のM5 Torxねじを使用する2つの四角のジャンパ金具
4個のばねナットを使用する2つのケーブル管理フック
サイド・パネルの取外し工具
前部ドア、後部ドア、サイド・パネルのロック部の鍵
32個のM6ケージ・ナット
32個のM6ねじ
ケージ・ナットの取付け工具
SW 17mmレンチ
注意:
発送キットに含まれていない、次のものも必要です。
プラス・ドライバ(Phillipsの2番)
静電気除去リスト・ストラップ
注意:
Recovery Applianceの開封および設置は、専門の配送業者に依頼することを強くお薦めします。
関連項目:
梱包品に付属するSun Rack IIの開封手順
Recovery Applianceを開封するには、次のようにします。
次に示すように、梱包材および発送用パレットから慎重にRecovery Applianceを開封します。
発送用の段ボールのひもを取り外します。
黄色の留具と上部の段ボールを取り外します。
側面および内側上部の段ボールを取り外します。
警告:
ラックを揺らしたり傾けたりすると、ラックが倒れて大けがや死に至る危険性があります。
発送キットを取り外します。
傾斜台を発送用パレットにつなぎます。
パレットの側面から傾斜台を取り外します。
キャビネットから部品バッグを出します。
傾斜台の水平ボルトを調整し、傾斜台をパレットのホイール・トラックにつなぎます。
Recovery Applianceラックを発送用パレットから慎重に動かします。
発送用パレットにラックを固定している取付け金具を保存します。
注意:
これらの取付け金具を使用すると、設置場所の床にRecovery Applianceラックを恒久的に固定できます。交換金具は注文できないので、取付け金具を捨てないでください。
梱包品を適切に再利用します。地域の法律およびガイドラインに従って、梱包材を廃棄します。
この項では、Recovery Applianceラックを配置、固定および接地する方法について説明します。この項には次のトピックが含まれます:
Recovery Applianceラックを移動するには、次のようにします。
警告:
Recovery Applianceのサイド・パネルを押して移動させないでください。サイド・パネルを押すと、ラックが倒れる可能性があります。これにより、機器が損傷するだけでなく、人的傷害や死に至る危険性があります。
倒れる可能性があるため、Recovery Applianceを傾けたり、揺らしたりしないでください。
Recovery Applianceを設置場所に移動したら、ラックを固定して、動いたり倒れたりしないようにします。ラックの水平調節脚および取付け金具を使用すると、恒久的にラックを固定できます。
4本の水平調節脚で、少なくとも1つの他の支えとラックの負荷を分散できるようにしてください。ラックの負荷を分散するには、次の方法も可能です。
キャスタと水平調整脚
キャスタと取付け金具
キャスタ、水平調節脚および取付け金具
配電ユニット(PDU)は、電源コードで接地を行います。電源コードをコンセントに接続する場合、接地用端子から最終的にシャーシの接地が行われます。他にも接地を行う場合は、Recovery Applianceラックにシャーシ接地ケーブルを取り付けます。接地点の追加により、漏電電流を効率的に分散できます。
警告:
PDU電源入力リード線および接地ケーブルを使用するには、一般的な接地を基準にする必要があります。そうしないと、接地電位の違いが発生する場合があります。施設のPDUソケットの接地がわからない場合、適切なPDUソケットの接地があることを確認するまで接地ケーブルを設置しないでください。接地電位の違いが明白な場合は、訂正処理を行う必要があります。
接地ケーブルを取り付けるには、次のようにします。
オプションのQLogicファイバ・チャネル・アダプタは、Recovery Applianceラックとは別に出荷されます。Recovery Applianceで、バックアップにオラクル社のテープ・システムを使用する場合にのみ設置してください。
ファイバ・チャネル・アダプタは、各計算サーバーの最初のPCIeスロットに設置します。
関連項目:
スロット1にPCIカードを設置する手順は、Oracle Server X5-2サービス・マニュアルを参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E41059_01/html/E48312/napsm.z40007611438967.html#scrolltoc
システムに初めて電源を投入する前に、ラックを点検して電源コードを接続する必要があります。この項には次のトピックが含まれます:
注意:
Recovery Applianceに電源を投入したら、「Recovery Applianceラックの構成」の説明に従って構成します。
Recovery Applianceを設置したら、電源を供給する前に、その物理的システムを点検する必要があります。
Recovery Applianceラックを点検するには、次のようにします。
損傷がないか、ラックを確認します。
ねじの緩みまたは欠落がないか、ラックを確認します。
ラックが注文した構成かどうかを確認します。梱包品の側面のCustomer Information Sheet(CIS)を参照してください。
すべてのケーブル接続がしっかりと固定されていることを確認します。
電力ケーブルを確認します。データ・センター施設の電源に適した種類のコネクタであることを確認します。
ネットワーク・データ・ケーブルを確認します。
ケーブル・アクセスと通気のために設置場所のタイルの配置を確認します。
ラックの前面に流入するデータ・センターの通気を確認します。
関連項目:
警告:
電力コードを接続する前に、すべてのブレーカ・スイッチがオフになっていることを確認してください。オフ(0)である場合、ブレーカはPDUの側面から突き出しています。
グループごとに1つのスイッチ、およびPDUごとに6つのスイッチがあります。
Recovery Applianceラックに電源コードを接続するには、次のようにします。