次の表では、各種インストールオプションの機能を比較しています。
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インストールイメージ (カスタムの Live Media イメージ、テキストインストーライメージ、および自動インストールイメージを含む) を作成することもできます。Oracle Solaris 11.3 カスタムインストールイメージの作成を参照してください。
Live Media 上の GUI インストーラやテキストインストーラは、シンプルなインストール方式です。
どちらの方法を使用しても x86 プラットフォームに Oracle Solaris をインストールできます。テキストインストーラを使用して、SPARC プラットフォームに Oracle Solaris をインストールすることもできます。
どちらのインストーラも最低限のメモリーで機能します。メモリー要件については、Oracle Solaris 11.3 ご使用にあたってを参照してください。
どちらのインストーラを使用しても、インストール中にディスクのパーティションを選択、作成、または変更できます。
Live Media には、デスクトップまたはノートパソコンに適したソフトウェアセットが含まれています。 テキストインストーラは、汎用的なシステムにより適した小さなソフトウェアセットをインストールします。
テキストインストーラには、GUI インストーラにはない次の利点があります。
オペレーティングシステムを SPARC または x86 ベースのシステムにインストールできる。
グラフィックスカードを搭載していない、または必要としないシステムで使用できる。
システムの仕様に応じ、要求されるメモリーが GUI インストーラよりも少なくて済む。
ネットワークやネームサービスを手動で構成できる。
ネットワークが自動インストールを実行するように設定されている場合は、ネットワーク上にインストールサービスを設定し、インストールクライアントがブートしたときにテキストインストールを選択することで、ネットワーク経由でテキストインストールを実行できます。
テキストインストーラでは、パーティションを変更する機能に加え、Solaris パーティション内で VTOC スライスの作成および変更を行うこともできます。
単純なインストールを実行する方法の詳細については、Oracle Solaris 11.3 システムのインストール の 第 2 章, インストールの準備を参照してください。
自動インストーラ (AI) 機能を使用すると、単一または複数のシステムで Oracle Solaris ソフトウェアの「手入力なし」のインストールを実行できます。
以降で説明している AI メディアからのブートのみを使用する場合を除き、AI を使用する場合は、最初にネットワーク上に AI サーバーをセットアップする必要があります。AI クライアントがブートしたときに、システムは AI サーバーからインストール仕様を入手し、Oracle Solaris パッケージリポジトリからソフトウェアパッケージを取得します。その後、ソフトウェアがシステムにインストールされます。
AI は、x86 ベースおよび SPARC ベースの両方のシステムで「手入力なし」の自動ネットワークインストールを実行できます。AI クライアントのアーキテクチャー、ディスクおよびメモリーの容量、およびその他の特性は異なっていても構いません。インストールのネットワーク構成、インストールするパッケージ、およびその他の仕様は、さまざまなものが可能です。
詳細は、自動インストールとはを参照してください。
「手入力なし」のネットワークインストールに加えて、ネットワーク経由で対話型のテキストインストールを実行できます。対話型インストールでは、特定のシステムに対してインストール仕様をさらにカスタマイズできます。詳細は、ネットワーク経由でテキストインストールを開始する方法を参照してください。
AI イメージにアクセスできる場合は、AI サーバーが構成されていなくても、イメージをダウンロードしてネットワーク上またはローカルに格納できます。次に、イメージをリムーバブルメディアにコピーできます。すると、AI メディアまたは ISO イメージを各システム上で直接ブートできるようになります。AI メディアを使用するインストールは対話型ではありません。手順については、メディアからブートする自動インストールを参照してください。