Kerberos V5 製品は、シングルサインオンシステムです。つまり、ネットワークアプリケーションの使用時、パスワードを 1 回しか入力する必要がありません。Kerberos は、なじみのある一連の既存の各ネットワークアプリケーションに組み込まれているため、Kerberos V5 アプリケーションは認証を実行し、オプションで自動的に暗号化を行います。Kerberos V5 アプリケーションは、既存の UNIX ネットワークアプリケーションに Kerberos 機能が追加されたバージョンです。
既存のネットワークアプリケーションでの Kerberos 機能については、次のマニュアルページの特に「オプション」のセクションを参照してください。
Kerberos アプリケーションを使用してリモートシステムに接続すると、アプリケーション、KDC、およびリモートシステムが一連の迅速なネゴシエーションを実行します。これらのネゴシエーションが完了し、アプリケーションがユーザーの代わりにリモートシステムに対してその識別情報を証明すると、リモートシステムはユーザーにアクセスを許可します。
非推奨のリモートログインコマンドの使用例については、Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービスの「Kerberos アプリケーションの使用 (タスク)」を参照してください。