PC/SC Lite では、スマートカードおよびリーダーと通信するための Windows SCard インタフェースが提供されます。これは Windows SCard と同じ winscard API を使用します。PC/SC Lite は、CCID 準拠のスマートカードリーダードライバとして libccid ライブラリも使用します。スマートカードの認証には、通常 pcsclite ライブラリ (PC/SC Lite) のデフォルトの構成で十分です。
Oracle Solaris では、ライブラリおよびデーモンは、pkg://library/security/pcsc/pcsclite パッケージにあります。ライブラリのバージョンでは、パッケージ情報の Version フィールドにあります。
$ pkg info pcsclite Name: library/security/pcsc/pcsclite Summary: Provides smart card services using the SCard API (PC/SC) ... Version: version
Oracle Solaris は、スマートカード認証に、PC/SC Lite クライアント (libpcsclite.so) および PC/SC Lite サーバーデーモン (pcscd) の両方を使用します。PC/SC Lite は Oracle Solaris 内のサービスのため、svcadm コマンドを使用して pcscd を管理します。
smartcard グループパッケージのインストール後、PC/SC デーモンは無効のままになります。スマートカードのサポートソフトウェアを構成したあと、スマートカードログインのための Oracle Solaris システムの有効化で pcsc サービスを手動で有効にすることになります。