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Oracle® Traffic Director管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.9)
B66436-05
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1 Oracle Traffic Directorスタート・ガイド

Oracle Traffic Directorは高速で、かつ信頼性と拡張性のあるレイヤー7のソフトウェア・ロード・バランサです。バック・エンドのアプリケーション・サーバーおよびすべてのWebサーバーへのすべてのHTTP、HTTPSおよびTCPトラフィックに対する信頼できるエントリ・ポイントとして機能するように、Oracle Traffic Directorを設定できます。Oracle Traffic Directorは、クライアントから受信したリクエストの、指定されたロード・バランシング・メソッドに基づくバック・エンドのサーバーへの分散、指定されたルールに基づくリクエストのルーティング、頻繁にアクセスされるデータのキャッシュ、トラフィックの優先付け、およびサービス品質の制御を行います。

Oracle Traffic Directorのアーキテクチャでは、大量のアプリケーション・トラフィックを低遅延で処理できます。この製品は、Oracle Exalogic Elastic CloudおよびOracle SuperClusterでの使用に最適化されています。Exalogicのインフィニバンド・ファブリックを介してバック・エンドのサーバーと通信できます。Exalogicの詳細は、Oracle Exalogic Elastic Cloudのドキュメント(http://docs.oracle.com/cd/E18476_01/index.htm)を参照してください。Oracle Traffic Directorは様々なFusion Middleware製品でも動作保証されています。

Oracle Traffic Directorは、簡単にインストール、構成および使用できます。Oracle Traffic Directorインスタンスの管理には、シンプルでウィザードを利用したグラフィカル・インタフェースの他、堅牢なコマンドライン・インタフェースが用意されています。

エンジニアド・システム・プラットフォームで、Oracle Traffic Directorインスタンスのペアを設定し、組み込まれている高可用性機能をアクティブ-パッシブ・フェイルオーバーまたはアクティブ-アクティブ・フェイルオーバーのいずれかを設定するために活用できます。ネットワークのへのトラフィック量の増大に伴い、リクエストのルーティング先となるバックエンド・サーバーを追加してOracle Traffic Directorを再構成することで、環境を簡単に拡張できます。

IT環境のニーズに応じて、リクエストをバックエンド・ユーザーに分散するとき、およびクライアントにレスポンスを転送するときに複数の複雑なルールを適用するようにOracle Traffic Directorを構成できます。

この章では、Oracle Traffic Directorを理解し、使用を開始するための情報を提供します。ここの内容は、次のとおりです。