Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築 11gリリース1 (11.1.1.9.0) E50013-05 |
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次のトピックでは、Oracle WebCenter Portal 11gリリース1の新機能や変更された機能について紹介し、詳細情報へのリンクを提供します。
11gリリース1用のOracle Fusion Middleware製品のシステムおよびプラットフォーム固有の情報は、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件および仕様を参照してください。このガイドでは、何が動作保証されているかを調べる方法、および動作保証の要件を確認する方法を説明します。システム管理者は、Oracle WebCenter Portalをインストールする前にこれらのタスクを実行します。
多数のバグ修正のほか、WebCenter Portal 11gリリース1 (11.1.1.9.0)には次の新機能および変更された機能があります。
WebCenter PortalおよびPortal Frameworkアプリケーションのコンテンツの、Folders_g folderサービスからFrameworkFoldersフォルダ・サービスへの移行をサポートします。Oracle WebCenter Portalの管理のFolders_gからFrameworkFoldersへの移行に関する付録を参照してください。
ローカル環境とクラウド環境の両方でのWebCenter Portalの実行をサポートします。
ポータル・オンプレミス: 顧客のデータ・センターへのWebCenter Portalのデプロイメント。
Oracle Private Cloud: Oracle MWaaSでのWebCenter Portalのプロビジョニングおよび実行(Oracle EM Cloud Controlを使用した)。
Oracle Public Cloud: Oracle Java Cloud Service (JCS)でのWebCenter Portalのプロビジョニングおよび実行。
11.1.1.8.0以前のポータルの現行リリースへのアップグレードをサポートします。第7.2.9項「11.1.1.8.0以前のポータルのアップグレード」を参照してください。
Show Detail Frame
コンポーネントの子(コンテンツ)の作成時に、Show Detail Frame
コンポーネントへのchildCreation
プロパティの指定が追加され、処理時間が短縮されました。Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発の「Show Detail Frameコンポーネントの属性」表のchildCreation
を参照してください。
コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートでイメージ・レンディションをサポートします。Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発のコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートでのイメージ・レンディションの使用に関する項を参照してください。
WebCenter Portal 11gリリース1 (11.1.1.8.3)の新機能と変更された機能は次のとおりです。
既存のページ・テンプレートと比較して効率とパフォーマンスの向上を実現した、4つの新しいページ・テンプレート。「新しいページ・テンプレート」を参照してください。
Folders_gのかわりとして、Oracle WebCenter Contentからスケーラブルで高パフォーマンスのフォルダ・サービスを提供するFrameworkFoldersコンポーネントのサポート。「FrameworkFoldersのサポート」を参照してください。
既存のページ・テンプレートと比較して効率とパフォーマンスの向上を実現した、4つの新しいページ・テンプレート。ファイルの内容は次のとおりです。
4つのページ・テンプレート: Skyrosサイド・ナビゲーションv2、Skyrosサイド・ナビゲーション(ストレッチ) v2、Skyrosトップ・ナビゲーションv2およびSkyrosトップ・ナビゲーション(ストレッチ) v2
1つのスキン: Skyros v2
これは、新しいページ・テンプレートの優先スキンです。新しいSkyros v2スキンを既存のページ・テンプレートで使用しないでください。同様に、既存のスキンを新しいページ・テンプレートで使用しないでください。
2つのタスク・フロー: ポータル・サイド・ナビゲーションおよびポータル・トップ・ナビゲーション
これらのタスク・フローでは、ナビゲーションをポータルの横側のペインまたは上部タブとして、ページ・テンプレートに実装します。これらのタスク・フローでのナビゲーションのスタイルは、このパッチで使用できるスキン・ファイルのCSSに依存します。別のスキンを使用しているページ・テンプレートでこれらのタスク・フローを使用する場合は、スキンのCSSの不一致により、ナビゲーションが予期したとおりに表示されないことがあります。ただし、ナビゲーション・セクションを、新しいSkyros v2スキン・ソース・コードから現在のスキン・ソース・コードにコピーして貼り付けた場合は、予期したとおりの結果が得られます。
WebCenter Portal 11gリリース1 (11.1.1.9.0)では、これらのファイルは事前にインストールされ、「共有アセット」ページに表示され、Administrator
またはApplication Specialist
ロールの権限がある場合に使用できます。
アセット・タイプ | ファイル名 |
---|---|
ページ・テンプレート | pageTemplate_Skyros_Side_Navigation_Stretch_v2.ear
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スキン | skin_Skyros_v2_Skin.ear |
タスク・フロー | taskFlow_Portal_Side_Navigation.ear
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新規ページ・テンプレートを使用するには、次の手順を実行します。
ホーム・ポータルおよびすべての新しいポータルのページで新しいデフォルト・ページ・テンプレートを設定するには(ポータルのテンプレートで、特定のページ・テンプレートを使用するように指定されていない場合)、Oracle WebCenter Portalの管理のデフォルト・ページ・テンプレートの選択に関する項を参照してください。
個々のポータルで使用されているページ・テンプレートを変更するには、第7.3.2項「ポータルのページ・テンプレートの変更」を参照してください。
ページ・テンプレートで使用されている優先スキンを変更するには、第21.5項「ページ・テンプレートの優先スキンの設定」を参照してください。
詳細は、第21章「ページ・テンプレートの使用」およびOracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発のページ・テンプレートの開発に関する章を参照してください。
以前のOracle WebCenter Portalでは、Folders_gのみがサポートされていました。WebCenter Portal 11gリリース1 (11.1.1.8.3)では、Oracle WebCenter Portalの新しいインストールをFrameworkFoldersと統合できます。11gリリース1 (11.1.1.8.3)をリリースするためにパッチを適用したOracle WebCenter Portalの既存のインストールでは、引き続きFolders_gを使用する必要があります。
FrameworkFoldersコンポーネントは、リポジトリ・コンテンツにアクセスして編成するための拡張可能な階層フォルダ・インタフェースを提供する、Content Server用の推奨エンタープライズ・フォルダ・サービスです。
用語の変更:
以前のリリース | 11gリリース1 (11.1.1.8.0) |
---|---|
WebCenter Portal: Spaces | WebCenter Portal |
スペース | ポータル |
スペース・テンプレート | ポータル・テンプレート |
リソース | アセット |
エンド・ユーザー操作性
プロファイルのユーザー・インタフェースが更新され、強化されたプロファイル情報の編成機能、クリックによる編集およびプロファイル写真のクリア機能を使用できるようになりました。Oracle WebCenter Portalの使用の「プロファイルの管理」を参照してください。リッチ・ユーザー・プロファイルに関する詳細なドキュメントについては、「ポータル・ビルダー」、「管理」および「開発環境」に参照先が示されています。
ファセット検索およびドキュメント・サムネイルなどの検索操作性(Oracle SES 11.2.2.2でサポート)が強化されました。Oracle WebCenter Portalの使用の「情報の検索」および第55章「ポータルへの検索の追加」を参照してください。
ポータル・ビルダー
インプレース・ページ作成などのポータル作成が簡略化されました。第2章「新規ポータルの作成と構築」を参照してください。
ポータルの編集および管理ユーザー・インタフェース(ポータル・ビルダー)が再設計された結果、タスクが統合され、手順が少なくなりました。第6章「ポータルの編集」および第7章「ポータルの管理」を参照してください。
ページの作成と編集が簡略化されました: 「Web」ビュー(編集用)および「データ」ビュー(管理用)、インライン・リソース・カタログ(コンポーネントのページへのドラッグ・アンド・ドロップをサポート)および「選択」ビュー。第I部「ポータル・ページの使用」を参照してください。
新規ページが作成されたときに、ポータル・ナビゲーションが自動で更新されるようになりました。第12.2.2項「既存のポータルでのページまたはサブページの作成」を参照してください。
ツールの遅延プロビジョニング: WebCenter Portalでは、ポータル作成時ではなくツールの初回使用時にバックエンド・サーバーを構成するため、新規ポータルをすばやく確実に作成できます。第2.1項「新規ポータルの作成について」を参照してください。
階層ページ(サブページ)のサポート。第12.2項「ポータルでのページまたはサブページの作成」を参照してください。
プロファイルのユーザー・インタフェースが更新され、強化されたプロファイル情報の編成機能、クリックによる編集およびプロファイル写真のクリア機能を使用できるようになりました。ピープル・コネクションおよびアクティビティ・グラフのコンポーネントではコントロールが強化され、新しいコンポーネント・プロパティが追加されました。第40章「ポータルへのアクティビティ・グラフと推奨の追加」、第45章「ポータルへのコネクションの追加」および第53章「ポータルへのプロファイルの追加」を参照してください。リッチ・ユーザー・プロファイルに関する追加のドキュメントについては、「エンドユーザー・エクスペリエンス」、「管理」および「開発環境」に参照先が示されています。
スマート・フォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど、様々なデバイスでのポータル・ページのレンダリング方法を制御するデバイス設定。ページ・バリアントを作成すると、iOS電話、iOSタブレットなどの特定のデバイス・グループをターゲットにしてポータルを最適にレンダリングできます。第7.11項「ポータルでのデバイス設定の管理」、第9章「ポータルのデバイス・グループの管理」および第12.3項「デバイス・グループのページ・バリアントの作成」を参照してください。デバイスのサポートに関する詳細なドキュメントについては、「管理」および「開発環境」に参照先が示されています。
コンテンツ・プレゼンタおよびCSS3 Media Queriesを使用して、ブラウザ(スマートフォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど)の幅に合せるレスポンシブ・レイアウトを生成する方法例を示すレスポンシブ・コンテンツ・プレゼンタ・テンプレート。第33.7項「応答するテンプレートの使用」を参照してください。デバイスのサポートに関する詳細なドキュメントについては、「開発環境」に参照先が示されています。
管理
WebCenter Portal管理が簡略化され、従来のWebCenter Portal顧客向けの使いやすい概念とともに、パワー・ユーザー指向の操作性も提供されるようになりました。Oracle WebCenter Portalの管理の「ポータル・ビルダー管理でのポータルの管理」の部を参照してください。
新しいプロファイル構成設定に含まれるプロパティで、新旧どちらのプロファイル・ユーザー・インタフェースを表示するかを指定でき、プロファイルの同期設定を指定できるようになりました。Oracle WebCenter Portalの管理の「ピープル・コネクションの管理」を参照してください。リッチ・ユーザー・プロファイルに関する詳細なドキュメントについては、「エンド・ユーザー操作性」、「ポータル・ビルダー」および「開発環境」に参照先が示されています。
デバイス設定により、スマート・フォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなどの様々な種類のデバイスにおけるポータル・ページのレンダリング方法を制御できるようになりました。ページ・バリアントを作成すると、iOS電話、iOSタブレットなどの特定のデバイス・グループをターゲットにしてポータルを最適にレンダリングできます。Oracle WebCenter Portalの管理のデバイスおよびデバイス・グループのデプロイに関する項、"デバイス・グループ用のシステム・ページのページ・バリアントの作成に関する項、および「デバイス設定の管理」を参照してください。モバイル・サポートに関する詳細なドキュメントについては、「ポータル・ビルダー」および「開発環境」に参照先が示されています。
偽装によって、権限を付与されたユーザーは、別のユーザーのWebCenter Portalでの操作性を検証し、予期しない結果をトラブルシューティングできるようになりました。Oracle WebCenter Portalの管理の「偽装の管理」を参照してください。
ポータルのライフサイクル・ツールが強化され、1つ以上のポータルのエクスポート/インポートおよびバックアップ/リカバリを最小限のダウンタイムで実行できるようになりました。Oracle WebCenter Portalの管理の「ポータル、テンプレート、アセットおよび拡張のデプロイ」および「WebCenter Portalのバックアップ、リカバリおよびクローニングの管理」を参照してください。
Oracle WebCenter Portalのページレット・プロデューサ・ユーザー・インタフェースがWebCenter Portalの管理ユーザー・インタフェース内に統合され、システム管理者がページレット・プロデューサのページレットの存在に気付き、これらのページレットをエンド・ユーザー向けに使用可能にできるようになりました。また、UIの統合により、ページレット・プロデューサの開発者は、ページレットが表示されているWebCenter Portalからページレット・プロデューサ管理UIに簡単に移動し、新規のページレットの作成または既存のページレットの編集を実行できるようになりました。Oracle WebCenter Portalの管理の「ページレット・プロデューサの管理」を参照してください。
新しいページ・パフォーマンス・アナライザにより、各コンポーネントがポータル・ページに表示されるまでの所要時間、およびページが表示されるまでの全体所要時間が示されるようになりました。この新しいツールは、第1レベルのパフォーマンス分析を実行する開発者、独自のページを構築する顧客、およびWebCenter Portalでページをカスタマイズするユーザーにとって役立ちます。Oracle WebCenter Portalの管理の表示の遅いページ・コンポーネントを特定する方法に関する項を参照してください。
開発環境
プロファイルのユーザー・インタフェースが更新され、強化されたプロファイル情報の編成機能、クリックによる編集およびプロファイル写真のクリア機能を使用できるようになりました。ピープル・コネクションおよびアクティビティ・グラフのコンポーネントではコントロールが強化され、新しいコンポーネント・プロパティが追加されました。Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発の「ピープル・コネクション・サービスの概要」、「ピープル・コネクション・タスク・フロー・バインディング・パラメータ」および「アクティビティ・グラフの統合」を参照してください。リッチ・ユーザー・プロファイルに関する詳細なドキュメントについては、「エンド・ユーザー操作性」、「ポータル・ビルダー」および「管理」に参照先が示されています。
開発者は式言語(EL)を使用してデバイス設定に関する情報を取得できます。デバイス設定により、スマート・フォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなどの様々な種類のデバイスにおけるポータル・ページのレンダリング方法を制御できるようになりました。Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発のデバイス設定に関連するEL式に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関する詳細なドキュメントについては、「ポータル・ビルダー」および「管理」に参照先が示されています。
応答するコンテンツ・プレゼンタ・テンプレートによって、コンテンツ・プレゼンタおよびCSS3メディア問合せを使用して、ブラウザ(電話、タブレット、パーソナル・コンピュータなど)の幅に適応する、応答するレイアウトを生成する方法の例が提供されます。Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発の応答するテンプレートの使用に関する項および応答するテンプレートの拡張に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関する詳細なドキュメントについては、「ポータル・ビルダー」に参照先が示されています。
カスタムの共有ライブラリの開発とデプロイメントが簡略化されました。WebCenter Portalで提供される新しいJDeveloperテンプレートにより、タスク・フロー、データ管理、マネージドBeanなどのカスタム・コンポーネントを構築し、それらを共有ライブラリでWebCenter Portalサーバーに直接デプロイできます。Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発の「JDeveloperを使用したWebCenter Portal用コンポーネントの開発」を参照してください。
開発者は親コンポーネントの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「子コンポーネント」タブを表示する際、オプションで子コンポーネントの名前をカスタマイズできます。これにより、任意のコンポーネントに一意の表示名が割り当てられ、「子コンポーネント」タブで同じタイプの他のコンポーネントと区別しやすくなります。Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発の子コンポーネントの表示名のカスタマイズに関する項を参照してください。
人物およびそのWebCenter Portalでのロールに応じて再構築されたドキュメント・ライブラリ:
Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築(このガイド)は、アプリケーション・スペシャリストが必要とする情報を提供していますが、アプリケーション・スペシャリストは、ポータル・ビルダーを使用して、ポータル、その構造(ページの階層、ナビゲーション、セキュリティ)、およびそのコンテンツ(ページ上のコンポーネント、レイアウト、動作など)を作成および管理します。
Oracle WebCenter Portalの使用は、一般的にWebCenter Portalを使用して、コンテンツの提供およびレビューを行ったり、社会的な交流に参加したり、ホーム・ポータルを利用して独自のドキュメントやプロファイルを管理するナレッジ・ワーカーが必要とする情報を提供します。
Oracle WebCenter Portalの管理には、新規マシンのセットアップ、既存のアプリケーション・システムおよびデータベースのクローンまたはバックアップの作成、パッチ、パッケージおよびアプリケーションのインストール、その他の管理関連タスクの実行など、IT従業員およびビジネス・ユーザーからのリクエストに対応するシステム管理者が必要とする情報が記載されています。
Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発には、主にJDeveloperを使用してポータルとWebCenter Portal Frameworkアプリケーションの両方をサポートする開発者が必要とする情報が記載されています。
詳細は、「人物紹介」を参照してください。