13 レポートとログの生成

関連項目

Reports ユーティリティーを使用したライブラリおよびデバイスのレポートの表示

すべてのレポート出力は、レポートが生成された時点での静的な情報の表示です。情報をリフレッシュするには、右上隅にある「Update」をクリックします。

注記:

同一のワークステーションで複数の SLC インスタンスを実行すると、レポートデータの一貫性が失われる可能性があります。一度に 1 人のユーザーのみが、SLC レポートを生成するようにしてください。
  1. SLC で「Tools」 > 「Reports」を選択します。

  2. ナビゲーションツリーで、レポートフォルダを展開します。レポートを選択します。

    フォルダ
    レポート
    説明
    Statistics Drive Events ドライブのイベントおよびエラーを表示します。レポートは 70 エントリまで表示できます。
    Drive Media Events ドライブで発生したカートリッジのエラーイベントを表示します。このレポートに表示可能な最大エントリ数は、500 です。
    General Events ライブラリ操作イベントのサマリーを表示します。
    Media Events カートリッジのエラーを表示します。このレポートに表示可能な最大エントリ数は、2000 です。
    Log EventLog 重大度に基づいてイベントのログを表示します (Severityを参照してください)。
    Status Summary Cartridge Table カートリッジの場所、メディアタイプ、ラベル、およびステータスの情報を一覧表示します。
    Device Reserve Table エレベータ、ロボット、および PTP 予約の情報を一覧表示します。
    Drive Table ドライブの場所、タイプ、およびシリアル番号の情報を一覧表示します。
    CAP Summary CAP の場所を一覧表示します。
    Cartridge Summary ライブラリ内のすべてのカートリッジの場所、メディアタイプ、およびラベルの情報を一覧表示します。
    Drive Summary ドライブの場所、タイプ、シリアル番号、コードの情報、およびデバイスの詳細を一覧表示します。
    Library Information ライブラリの物理的な構成、コードバージョン、およびライブラリの状態を一覧表示します。
    Robot Summary ロボットのアドレスおよび状態を一覧表示します。
    Status Detail CAP/Drive/Robot Details デバイスの識別情報、コードバージョン、およびステータスを一覧表示します。
    Library Details ライブラリの物理的な構成、コードバージョン、およびライブラリの状態を一覧表示します。
    Versions Hardware Versions コントローラカード、CAP、ロボット、および PTP の FRU シリアル番号を一覧表示します。
    Software Versions コントローラカード、CAP、エレベータ、ロボット、および PTP のコードバージョンを一覧表示します。
    Audit Log Feature Audit Log ライブラリの有効期間におけるすべての機能アクティベーションアクティビティーを一覧表示します。現在のハードウェアアクティベーションファイルのみを表示する場合は、現在のハードウェアアクティベーションファイルの表示を参照してください。

アクティブな容量レポートの表示

アクティブなスロットのレポートには、ライブラリコントローラデータベースに保存されているデータのみが表示されます。

  1. 「Tools」 > 「Select Active Cells」をクリックし、「View Reports」タブをクリックします。

  2. レポートを選択します。

    • Cartridge Cell and Media Summary」 — すべてのライブラリリソースとステータス (アクティブ/非アクティブ) の詳細なリストを表示します。

    • Orphaned Cartridge Report」 — すべての孤立カートリッジの詳細なリストを表示します。

  3. コンマ区切り値 (csv) ファイルとしてレポートを保存するには、「Save to File」をクリックします。

パーティション分割レポートの表示

パーティション分割の管理および設計を支援するためのレポートを生成できます。

  1. 「Tools」 > 「Partitions」 > 「Reports」タブを選択します。

  2. メニューからレポートを選択します。

    • Cartridge Cell and Media Summary」 - すべてのリソースパーティションの割り当てのリストを表示します。

    • Host Connections Summary」 - ホスト - パーティション接続情報を表示します。

    • Orphaned Cartridge Report」 - すべての孤立カートリッジのリストを表示します。

    • Partition Details」 - 選択されたパーティションの情報を表示します。

    • Partition Summary」 - すべてのパーティションのサマリー情報を表示します。

Oracle サポート用の診断ファイルの生成

Oracle サポート担当者から、MIB (Management Information Base) またはログスナップショットファイルを取得し、転送するように要求される場合があります。

ライブラリ MIB ファイルの転送

  1. SLC で「Tools」 > 「Diagnostics」を選択します。

  2. デバイスツリーで「Library」を選択します。

  3. TransferFile」タブをクリックします。

  4. SNMP MIB」を選択します。「Transfer File」をクリックします。

  5. .txt 接尾辞を使用してファイルを保存します。

  6. Oracle サポート担当者にファイルを電子メールで送信します。

ライブラリのログスナップショットファイルの転送

ログは、生成後 15 分以内に保存する必要があります。ファイルは暗号化されます。

  1. SLC で「Tools」 > 「Diagnostics」を選択します。

  2. デバイスツリーで「Library」フォルダを選択します。

  3. Transfer File」タブをクリックします。

  4. Log Snapshot」を選択します。

  5. All Devices」または「Selected Device」を選択します。「Selected Device」を選択した場合は、デバイスを選択します。

  6. Generate Log Snapshot on Library」をクリックします。

  7. Yes」をクリックしたあとに、「OK」をクリックします。

  8. Transfer Log Snapshot To Your Computer」をクリックします。

  9. 自動的に生成された名前を使用してファイルを保存します。

  10. Oracle サポート担当者にファイルを電子メールで送信します。

ライブラリイベントのモニタリング

ライブラリコントローラは、ライブラリの動作状況を常時モニターして、すべてのイベントをログに記録します。SLC の Monitors ユーティリティーを使用してイベントモニターを開くと、イベントデータを表示したり、それをファイルにスプールしたりできます。イベントモニターは、根本的な原因の分析に役立つツールです。

イベントモニターの起動

  1. SLC で「Tools」 > 「Monitors」を選択します。

  2. ナビゲーションツリーで「Permanent Monitors」フォルダを展開します。

  3. イベントモニターのタイプをクリックしたあとに、「Open」をクリックします。

  4. Monitor」メニューを使用して、イベントモニターを一時停止、再開、停止、またはクリアします。「Spool File」メニューを使用して、イベントモニターをファイルに保存します (ファイルへのイベントモニターデータの保存を参照してください)。

    注記:

    1 つの画面上に複数のイベントモニターを並べるには、右上隅にある「Window」メニューを使用します。

ファイルへのイベントモニターデータの保存

このファイルは、問題の診断を支援する Oracle のサポート担当者に送信する必要があることがあります。

  1. イベントモニターを開きます (イベントモニターの起動を参照してください)。

  2. イベントモニターのウィンドウで、「Spool File」 > 「Start Spooling」を選択します。

  3. ディレクトリおよびファイル名を選択します。「Save」をクリックします。

  4. スプールを停止するには、「Monitor」 > 「Stop Spooling」を選択します。

結果コード定義の表示

結果コードは、ライブラリイベントのタイプを識別します (結果コードはライブラリのイベント ID と同じです)。

  1. SLC で「Tools」 > 「Diagnostics」を選択します。デバイスツリーで「Library」を選択します。

  2. Search」タブをクリックします。

  3. 「Search Type」リストで、「Result Code」を選択します。

  4. 特定の結果コードを検索するには、コード全体を入力します (ワイルドカードまたは部分的なコードは無効です)。

    すべての結果コードを一覧表示するには、「List All」を選択します。

  5. Search」をクリックします。

イベントモニターのタイプ

イベントモニターのタイプは、「All」、「Error Warn Info」、「Error and Warnings」、「Errors」の 4 つです。モニターのタイプごとに、イベントの重大度に基づいてイベントのログが記録されます。たとえば、「Errors」モニターでは、エラーイベントのログのみが記録されます (イベントのタイプについては、「Severity」を参照してください)。

イベントモニターでログが記録される各イベントには、次の情報が含まれています。

Time

イベントの発生日時を識別します。

Device ID

イベントに対応するデバイスのライブラリアドレスを識別します。

User

イベントを生成したユーザーを識別します。これは、HLI または SCSI ホストのアクティビティー「元」です。

I / F

リクエスタのインタフェースタイプを識別します。インタフェースは hli、scsi、またはデフォルト (SLC または CLI リクエストの場合) にすることができます。

Activity

発行されたコマンド (「load drive」など) を識別します。

Request Identifier

すべてのホストインタフェースリクエストを識別します。各ホストリクエストの結果として発生したログアクティビティーのシーケンスの追跡に役立ちます。

Severity

イベントの重要性を識別します。一部のイベントデータは不揮発性です。つまり、システムの電源再投入後も保持されます。

Error — リクエスト (ホストまたは診断) の正常な完了を妨げた障害を示す不揮発性データです。

Warning — リクエスト (ホストまたは診断) を完了するライブラリの機能を停止させた障害を示す不揮発性データです。警告は、パフォーマンスの損失や、今後の回復不可能なエラーを示す可能性のある状況を識別できます。

Information — 一般的なデバイスまたはライブラリの情報 (デバイスの状態、追加されたデバイス、登録されたリスナー、更新されたトレイのシリアル番号など) を示す揮発性データです。警告またはエラーイベントに関するアクティビティーの履歴を確立する際に、この情報が役立つことがあります。

Trace — 診断アクティビティーのトレースを示す揮発性データです。

Result Code

ライブラリイベントのタイプを識別します (結果コードはライブラリの EventId と同じです)。SLC を使用して結果コードの意味を検索する場合は、結果コード定義の表示を参照するか、ライブラリのファームウェアコードパッケージに付属する SL3000_FRSxxx_JavaErrorCodes.html ファイルを参照してください。

Result Text

リクエストまたはイベントの結果に関する情報を提供します。