処理の指示の入力

ページ名

定義名

用途

休暇欠勤/給与計算ページ

GP_RUNCTL

給与計算、休暇取得、または休暇付与のプロセスの処理の指示を入力します。このページは、オンサイクルおよびオフサイクルの両方の給与計算実行に使用します。

再実行情報ページ

GP_RUNCTL_SEC

実行が異常終了した場合に、問題を解決した後、どこから処理が再開され、再実行されるのかなどの関連情報を表示します。

デバッグ/チューニング オプション ページ

GP_RUNCTL_DBUG_SEC

統計を作成して、給与計算実行のパフォーマンスを向上させ、休暇欠勤計算と給与計算のプロセスで処理モニターのデータを更新するかどうかを決定します。

以下の製品ドキュメントを参照してください。

『PeopleTools: Process Scheduler』

給与計算実行または休暇欠勤実行を開始する準備が完了したら、ラン コントロール ID を作成し、処理項目を指定します。

  1. 給与計算 - 休暇欠勤ページにアクセスします。

  2. 処理対象となる受給者を指定します。オプションは処理フェーズによって異なります。

  3. 実行する処理フェーズを選択します。最初は必ず確認フェーズを選択します。カレンダー グループに対する処理を開始するには、まずカレンダー グループを指定する必要があります。

  4. エレメント変換チェーンの作成、または処理統計の作成を行う場合、該当するオプションを選択します。

  5. ログ ファイルに使用する言語を選択します。

  6. [実行] ボタンをクリックして、GP_PAYE PS ジョブを開始します。

GP_PAYE は、以下のプロセスで構成されています。

  • GP_PAYBEFORE: このアプリケーション エンジン プロセスの目的は、必要な給与計算前処理を実行することです。国別処理ロジックを追加するためのセクションが含まれています。

  • GPPDPRUN: この COBOL SQL プロセスによって、主要なグローバル ペイロールおよび休暇欠勤管理の計算が実行されます。

  • GP_PAYAFTER: このアプリケーション エンジン プログラムでは、給与計算後処理がサポートされます。国別処理ロジックを追加するためのセクションも含まれています。さらに、このプログラムでは以下が実行されます。

    • 給与計算プロセスが最終決定に成功したかどうかがチェックされます。最終決定に成功したことが確認されると、レポート データ プロセスの実行プログラムが呼び出されます。レポート データ プロセスでは、処理された全受給者の支給、控除、累計の情報がグローバル ペイロールの EPM テーブルにロードされます。

    • インストール設定ページで [ポジティブ入力検索の有効化] チェック ボックスがオンの場合は、処理モニター データを抽出するためのセクションが呼び出されます。

    • インストール設定ページで [ピボット グリッド分析の有効化] のチェックがオンの場合は、休暇欠勤分析データを抽出するためのセクションが呼び出されます。

注: プロセス リスト ページには、プロセス名とその説明として、GP_PAYE とグローバル ペイロール/休暇欠勤管理ペイロールが表示されます。休暇欠勤実行と給与計算実行には同じ名称が使用されます。

反復処理が行われるため、実行が最終決定されるまで、休暇欠勤/給与計算ページに何度か戻って指示を更新することになります。たとえば、計算フェーズの実行後、結果を確認して修正するため、同じラン コントロール ID を使って "休暇欠勤計算/給与計算" の休暇欠勤/給与計算ページにアクセスし、次のフェーズの処理に対する指示を入力する場合などです。実行の最終決定が可能になるまで、このプロセスを必要な回数繰り返します。処理フェーズが終了するたびに、ラン コントロール レコードは削除されます。

給与計算実行が異常終了した場合、問題を修正して、ラン コントロール ページの [再実行情報] リンクを使用して再実行情報を表示し、処理が停止しているところから再実行できます。給与計算実行を始めから開始する必要はありません。処理が異常終了した際には、同じラン コントロール ID を使用して再実行を行うことが重要です。これは、ラン コントロール ID を使用して、再実行に必要な情報が保存されているためです。新しいラン コントロール ID を使用することはできません。

休暇欠勤計算/給与計算ページ (GP_RUNCTL) を使用して、給与計算、休暇取得、または休暇付与のプロセスの処理の指示を入力します。

このページは、オンサイクルおよびオフサイクルの両方の給与計算実行に使用します。

画像: 休暇欠勤/給与計算ページ

次の例では、休暇欠勤計算/給与計算ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

休暇欠勤/給与計算ページ

給与計算/休暇欠勤処理の実行

フィールドまたはコントロール

定義

カレンダー グループ ID

一連のカレンダーを処理するために選択します。最終決定済みのカレンダー グループ ID は、検索結果リストから除外されます。

開く

カレンダー グループの属性です。この設定は、カレンダー グループ テーブルに保存されています。カレンダー グループに対して最初に確認フェーズが実行された際に、そのカレンダー グループは "オープン" であると認識され、このチェック ボックスはオンになります。最終決定フェーズが実行されると、"オープン" とは認識されなくなり、このチェック ボックスはオフになります。

ストリーム番号

カレンダー グループ ID ページで [ストリーム処理の実行] チェック ボックスがオンにしてあると、この [ストリーム番号] フィールドを使用できます。以下の条件が適用されます。

  • 処理フェーズとして [確認] チェック ボックスをオンにする場合は、処理するストリーム番号を入力する必要があります。

  • [計算]、[凍結解除]、または [凍結] チェック ボックスをオンにした場合は、対象のストリーム番号を入力します。全てのストリームに対して確認フェーズを実行してある場合は [グループ リスト ID] フィールドに入力する必要があります。

グループ リスト ID

特定のグループ リストに含まれる受給者のみを計算、凍結、凍結解除する場合は、グループ リスト ID を入力します。ユーザーは、自分のユーザー ID で作成したグループ リストのみを処理できます。

言語

ログ ファイルの表示に使用される言語を指定します。ログ ファイルはシステム管理者が、実行が正常に終了したがどうかを判断する際に有用です。ユーザーに定義した設定言語が、デフォルトとして使用されます。

ストリーム処理の作成」を参照してください。

処理フェーズとオプション

実行する処理フェーズを選択します。確認や計算のフェーズを一緒に行うなど、複数のフェーズを同時に実行できます。1 つのオプションをオンにすると、他のオプションが使用不可になる場合もあります。

フィールドまたはコントロール

定義

確認

最初に処理を実行するときに、このチェック ボックスをオンにします。指定のカレンダー グループ ID と、場合によっては特定のストリーム番号に関連付けられていて、そのカレンダー グループに含まれるカレンダーのカレンダー コンポーネントで定義された受給者選択条件を満たしている全ての受給者が確認されます。また、計算フェーズと確認フェーズを同時に実行することができます。

確認フェーズを実行した後は、全実行をキャンセルする場合を除き、同じカレンダー グループ ID やストリームについて、このチェック ボックスを再びオンにすることはできません。反復処理の場合、データに対する変更を基に受給者が加えられたり除外されたりします。そのため、確認処理を複数回実行する必要はありません。この処理には、反復トリガが使用されます。反復トリガが設定された受給者に対しては、計算フェーズの実行時に確認と計算が再度行われます。

計算

給与計算や休暇欠勤実行のための休暇欠勤ユニットを計算をする場合に、このチェック ボックスをオンにします。確認フェーズの後、あるいは同時に計算フェーズを実行できます。最初に計算処理が実行される場合、確認フェーズでフラグの付いた全ての受給者が計算されます。

その後に実行する計算フェーズでは、該当するチェック ボックスをオンにして、処理または再処理する受給者のサブセットを定義します。

以下の受給者を再確認および再計算する場合は、[計算] チェック ボックスをオンにします。

  • 前回の計算でエラーになった受給者。

  • 一時停止ステータスになった受給者。

  • [処理インジケータ] を [再計算] または [キャンセル以外] に手動で設定した受給者。

  • 反復トリガを持ち、凍結されていない受給者。

凍結された受給者も含め既に計算済みの全ての受給者を再計算する場合に、[計算] および [全て再計算] の両方をオンにします。反復トリガのある受給者のみが、再確認されます。

凍結

計算済みの受給者を凍結する場合に、このチェック ボックスをオンにします。([確認済] ステータスの受給者は凍結されません。)選択した受給者の全ての計算が凍結されます。この受給者に対して計算フェーズを再実行した場合、受給者が凍結されている間に追加された反復トリガおよびポジティブ入力は無視されます。ただし、[全て再計算] チェック ボックスをオンにした場合は、反復トリガとポジティブ入力は処理されます。

最終決定

このカレンダー グループ ID の給与計算、または休暇欠勤処理を終了する場合に、このチェック ボックスをオンにします。実行を最終決定すると、それ以上計算できなくなります。

最終決定フェーズは単独で実行する必要があります。

凍結解除

凍結された受給者の凍結を解除する場合に、このチェック ボックスをオンにします。バッチ処理中に、計算ステータスは [計算済] にリセットされます。その後の計算フェーズの実行時に、これらの受給者の計算は必要に応じて再実行されます (再計算の指示または反復トリガが設定されているなどの理由がない限り、これらの受給者の再実行は自動的には行われません)。

停止

オープンされている給与計算実行で受給者を一時停止する場合に、このチェック ボックスをオンにします。一時停止になった受給者には、[未処理] のステータスを持つ反復トリガが定義されます。その後、オープンの給与計算実行が最終決定になる前に、これらの受給者をオフサイクルまたは賞与などの他の実行処理に含めることができます。オープンの給与計算実行に戻した場合は、これらの一時停止になった受給者の確認と計算が再度行われます。一時停止になった受給者に関連付けられた遡及情報は失われません。

キャンセル

全ての給与計算実行を無効 (カレンダー グループが実行されなかった場合と同様の状態) にする場合、このチェック ボックスをオンにします。受給者の全ての計算が削除され、データは全て元の値に戻され、ステータスのインジケータも全て削除されます。

このチェック ボックスは、確認フェーズや計算フェーズを実行した後でオンにします。このチェック ボックスをオンにした場合は、他のオプションは使用できなくなります。支給が最終決定された後では、実行をキャンセルすることはできません。

キャンセル フェーズは単独で実行する必要があります。

受給者一時停止

このチェック ボックスでは、今回の実行で受給者を処理できるように、オープン状態の別のカレンダー グループからの受給者に対する実行を一時停止するかどうかを指定します。(受給者の確認処理は、一度に 1 つの (オープン状態の) カレンダー グループ ID でしか実行できません。)

オンサイクル処理では、[確認] または [計算] チェック ボックスをオンにした場合に、このチェック ボックスを使用できます。デフォルトではオフに設定されています。

オフサイクル処理では、このチェック ボックスは常にオンになっており、設定の変更はできません。

全て再計算

このチェック ボックスをオンにする場合は、[計算] チェック ボックスもオンにします。凍結されている受給者も含め全ての受給者の前回までの実行結果が削除され、ステータスが元の値に戻されます。次に既に計算済みの受給者全員が再計算されます。ただし、再確認はされません。

処理では使用されても、エレメント定義の変更など、反復トリガを作成しないレコードを修正した場合は、このオプションの使用が適しています。

警告 全ての受給者を再計算すると、システムのリソースに大きな負荷がかかります。データ不良、不正確なエレメント定義、その他広範に影響を及ぼす問題により、多くの受給者に計算違いが発生したと考えられる場合にのみ、[全て再計算] チェック ボックスをオンにしてください。

確認済

全てのストリームに対して確認フェーズが実行されている場合、このチェック ボックスがオンになります。全てのストリームが確認されると、その他の処理フェーズにグループ リストを使用できます。

再実行情報

処理中にデータベースのエラーなどの致命的エラーが起こった場合は、その処理が停止され、エラー メッセージが表示されます。[再実行情報] リンクをクリックすると、どのフェーズで処理が停止したか、問題を解決した後はどこから再開されるのかを参照できます。エラーを訂正した後、処理を再実行します。通常、実行をキャンセルする必要はありません。

デバッグ/チューニング オプション

クリックしてデバッグ/チューニング オプション ページにアクセスし、ここで統計を作成して、給与計算実行のパフォーマンスを向上させ、休暇欠勤計算と給与計算のプロセスで処理モニターのデータを更新するかどうかを決定します。

再実行情報ページ (GP_RUNCTL_SEC) を使用して、実行が異常終了した場合に、問題を解決した後、どこから処理が再開され、再実行されるのかなどの関連情報を表示します。

画像: 再実行情報ページ

次の例では、再実行情報ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

再実行情報ページ

フィールドまたはコントロール

定義

フェーズ、プログラム オプション確認ステップ

プログラムが処理中にコミットした場合、これらのフィールドで、処理がどの段階で停止したかを確認します。[実行フェーズ] には、初期、反復、キャンセル、確認、計算、最終決定、完了のいずれかが表示されます。

再実行プログラム、次のステップ再実行番号

確認フェーズで処理が異常終了した場合のみ、これらのフィールドに情報が表示されます。

従業員 ID の再開始

計算フェーズで異常が発生した場合、処理を再実行するときに最初に計算される受給者の従業員 ID が表示されます。

注: グループ リストに対する計算フェーズが再実行される際には、再開時点でのグループ リストの定義が使用されます。

デバッグ/チューニング オプション ページ (GP_RUNCTL_DBUG_SEC) を使用して、統計を作成して、給与計算実行のパフォーマンスを向上させ、休暇欠勤計算と給与計算のプロセスで処理モニターのデータを更新するかどうかを決定します。

画像: デバッグ/チューニング オプション ページ

次の例では、デバッグ/チューニング オプション ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

デバッグ/チューニング オプション ページ

パフォーマンス チューニング

フィールドまたはコントロール

定義

統計の更新

システムで取得される一時テーブルは、カレンダー処理が終了するまで (最終決定されるかキャンセルされるまで) 保持されます。給与計算のバッチ処理中に使用直後にクリアされることはありません。そのため、これらのテーブルから正確な統計情報を取得する処理が容易化され、その結果、パフォーマンスも向上しています。これらのテーブルの統計情報を更新する最適なタイミングは、カレンダーの計算処理が完了していて、そのカレンダーが引き続きオープン状態であるときです。全てのカレンダーがクローズ状態の場合は、統計情報を更新しないことをお勧めします。この時点では、一時テーブルは空であるからです。

[統計の更新] チェック ボックスを使用すると、バッチ処理時に特に重要ないくつかの一時テーブルを更新できます。

デバッグ

フィールドまたはコントロール

定義

一括挿入の停止

このチェック ボックスをオンにすると、複数のテーブルに挿入されるデータのキャッシュへの格納は行われません。結果テーブルに重複した結果を挿入している際に重複挿入などの SQL エラーが発生した場合は、このチェック ボックスをオンにして処理を再度実行します。実行後、SQL エラー メッセージと共にエラーの原因となった従業員 ID が表示されます。

計算フェーズでは、複数のトレース オプションが使用できます。これらのオプションによって、次の実行で計算される受給者に対するエレメント変換チェーン (計算フェーズ結果の詳細ファイル) の作成をリクエストできます。

注: 大量の受給者を計算する場合に、[SQL 時間をログ]、[エラーのエレメントをトレース]、または [全エレメントをトレース] を選択すると、システムのパフォーマンスが低下する可能性があります。これらのオプションはトラブルシューティングの場合にのみ使用してください。これらのオプションでは同レベルのシステム リソースが必要になります。

フィールドまたはコントロール

定義

トレースしない

エレメント変換チェーンを作成しない場合、このオプションを選択します。

SQL 時間をログ

バッチ処理中に職務テーブル、職務日付情報テーブル、雇用形態テーブル、および雇用データ テーブルのカーソル (複数行が返される SELECT ステートメント) が開かれるたびに、受給者データ マネージャ プログラムによってログ ファイルがレポートされるようにする場合にこのオプションを選択します。この情報はパフォーマンス調整に有用です。

エラーのエレメントをトレース

エラーの受給者のみを含むエレメント変換チェーンを作成する場合にこのオプションを選択します。

全エレメントをトレース

計算された受給者の全てのエレメントがどのように変換されたかを表示するエレメント変換チェーンを作成する場合にこのオプションを選択します。全てのエレメントの中間値とエレメントが変換された順序を決定できます。

処理モニター

フィールドまたはコントロール

定義

処理モニターの更新

休暇欠勤計算と給与計算のバッチ処理中に処理モニターのデータを更新する場合にこのオプションをオンにします。

デフォルトでは、このチェック ボックスはオンに設定されています。この機能全体を無効にする場合、または計算処理の選択したフェーズに対してのみこの機能を無効にする場合は、チェック ボックスをオフにして、バッチ処理の処理モニター更新をオフにします。

たとえば、確認フェーズを単独で実行している場合は、処理モニターを同時に更新する必要はありません。同様に、受給者の一部に対して反復計算を実行している場合は、処理モニターを更新する必要はありません。

注: 特定のカレンダー グループの処理モニター データを更新する場合は、処理モニター データの更新ページも使用できます。