PeopleSoft ユニット間およびユニット内機能について
PeopleSoft ユニット間およびユニット内機能には、製品全体のユニット間およびユニット内取引を管理する共通設定ページと共有処理が含まれています。ユニット間またはユニット内貸借一致会計入力を明示的に入力する必要なく、同じ元帳グループ、エンティティ、貸借一致チャートフィールド内のビジネス ユニットにまたがる取引を作成できます。ユニット間ユニット プロセッサでは、この機能を実装したときにユニット間とユニット内の貸借一致入力が自動的に作成されます。
ユニット間およびユニット内処理では、入力する必要のある最低数の会計行を使用し、該当するエンティティと勘定科目の両方について、必要な貸借一致行または入力を作成して自動的に取引全体を完了します。
ユニット間およびユニット内処理を効率よく使用するには、貸借対照表、経費へのエンティティ間直接入力を許可するか、組織内の関連する一定のエンティティ間レベルで勘定科目をクリアすることが許可されているような会計環境である必要があります。ユニット間およびユニット内機能と共に使用する必要な会計プロトコルを設定後、関連エンティティまたは貸借一致台帳のセット間で取引が発生した場合に必要なエンティティ間貸借一致入力をシステムで完了できるように、最小限の入力を行う必要があります。
一部または最小ユニット間およびユニット内入力は、貸借不一致またはエンティティ間にすることができ、さまざまな PeopleSoft 製品の多数の処理で作成および処理されます。
このトピックでは、次について説明します。
貸借一致チャートフィールド
関係会社チャートフィールド
貸借一致方式
基準エンティティ。
製品インターフェイスおよびシステム取引のカテゴリ分類
取引の組織および法人カテゴリ分類
ユニット間 / ユニット内テンプレート
ユニット間ペア
ユニット間およびユニット内仕訳行の要約
ユニット間およびユニット内処理を使用する製品
貸借一致チャートフィールドと、貸借一致勘定科目または台帳セットとの関係は、ユニット間およびユニット内処理とチャートフィールド継承の中心です。
エンティティを示すために指定可能なビジネス ユニットとチャートフィールドは、貸借一致と呼ばれ、特定のビジネス ユニットの値および選択したチャートフィールドの値の貸借が一致している勘定科目または台帳のセットを管理する目的で、借方金額と貸方金額を一致させる必要があるときに使用します。たとえば、ビジネス ユニット、部門、資金が貸借一致チャートフィールドの場合、それらのチャートフィールドのいずれかに値が含まれた取引は、借方金額と貸方金額を一致させる必要があります。
ユニット間またはユニット内の取引が、(ビジネス ユニット、資金、業務ユニットなど) 複数の関連エンティティの間で同じ勘定科目チャートフィールド値を使用して管理されている場合は、関係会社チャートフィールド値を使用できます。たとえば、組織内の各エンティティでは、共通のユニット間売掛金勘定科目として勘定科目 140000 を使用し、ユニット間買掛金勘定科目として 201000 を使用する場合があります。ただし、全てのエンティティに同じ勘定科目を使用する場合、売掛金または買掛金を共有するエンティティを迅速に識別するため、関係会社チャートフィールド値が会計行または仕訳行に割り当てられている必要があります。
関係会社チャートフィールドは、標準のスタンドアロン チャートフィールドとして使用できません。別の関係会社チャートフィールドと関連付けて使用する必要があります。これは、関係会社チャートフィールドの値には、関連するチャートフィールドの値を使用するためです。勘定科目や部門などのように、スタンドアロン チャートフィールドにあるような、関係会社の値を入力するための関係会社チャートフィールド ページが別にあるわけではありません。
たとえば、関係会社用のユニット間関連チャートフィールドとしてビジネス ユニットが必要になります。これにより、仕訳入力ページの [関係会社] フィールドのドロップ ダウン リスト ボックスで使用可能な値が提供されます。PeopleSoft では、資金および業務ユニット チャートフィールドのユニット内関係会社チャートフィールド機能も提供しています。
各エンティティを別々の勘定科目に割り当ててさまざまなユニット間またはユニット内の取引を特定できますが、そうすると多数のユニット間またはユニット内勘定科目を作成して管理する必要性が出てくることになる可能性があります。関係会社チャートフィールドを使用する利点は、管理する勘定科目をより少なくできるということです。
貸借一致方式は、一部入力または貸借不一致入力を完了するためのチャートフィールド値の取得方法で、次の方式で実行されます。
借勘定および貸勘定貸借一致
借勘定および貸勘定貸借一致では、システムで追加のユニット間売掛金と買掛金仕訳行が作成され、一部の台帳にまたがるユニット間ユニット入力から全体の会計取引の貸借一致を実行します。
たとえば、エンティティ間入力を作成し、あるビジネス ユニットから別のビジネス ユニットへ資産を移動するとします。システムでは、ソースまたは基準ビジネス ユニットのユニット間売掛金入力を作成し、各ビジネス ユニットの台帳を貸借一致させるための受領または非基準ビジネス ユニットのユニット間買掛金入力を作成します。
ユニット間取引には、次の 3 つの借勘定および貸勘定貸借一致方式があります。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
間接方式 |
借勘定および貸勘定チャートフィールドを使用して、取引の各ビジネス ユニットが、関係会社ビジネス ユニットのユニット間またはユニット内テンプレート定義から取得されます。 |
直接方式 |
借勘定および貸勘定チャートフィールドを使用して、取引の各ビジネス ユニットが、ビジネス ユニット固有のユニット間またはユニット内テンプレート定義から取得されます。 |
ペア方式 |
借勘定および貸勘定チャートフィールドを使用して、取引の各ビジネス ユニットが、取引に関与するビジネス ユニットのペアの定義から取得されます。ペアはユニット間ペア管理ページで定義されます。 |
相殺継承貸借一致
システム作成入力 (相殺入力) を含む取引の場合、システム作成入力は取引 (入力した配布行など) 内の他の入力からチャートフィールド値を継承するように定義でき、拡張された貸借一致取引を作成して、必要に応じて相殺を配布できます。
たとえば、2 つの異なる資金について、経費を記録する伝票を入力するとします。相殺継承を使用すると、相殺する入力が、2 つの資金の適切な買掛金勘定科目にシステムによって正しく配布されます。
編集のみ貸借一致
ユニット間およびユニット内機能を実装していない場合でも、ユニット間アクティビティ以外の理由で仕訳が貸借不一致になりません。仕訳編集プロセスでは、仕訳編集オプション ページの貸借一致仕訳に設定したルールを使用して、それらの仕訳を再利用するか、編集のみ貸借一致を実行して、仮計上勘定の入力に対して自動的に貸借一致を実行します。
編集のみ貸借一致は、端数処理またはエラーのため、取引が貸借不一致になった場合に主に適用されます。ユニット間およびユニット内処理には適用できません。
次の情報では、基準エンティティとその目的を説明します。
ユニット間
基準ビジネス ユニットとは、通常、ソース、送信、開始または請求エンティティと呼ばれるものを指します。たとえば、ビジネス ユニット US001 で US002 と US003 の賃料を支払うと、US001 が基準ビジネス ユニットとして指定されます。
ユニット内
貸借一致チャートフィールドの基準値が似た機能を果たします。たとえば、ビジネス ユニット US001 で、資金 100 の現金を使用して資金 200 および 300 に起因する経費を支払う場合、資金 100 を基準に指定できます。
基準エンティティの目的
3 つ以上のエンティティを含む取引の場合、どのエンティティがユニット間およびユニット内の貸借一致入力の中心的なハブとして機能するかを決定するために、基準指定が重要になります。基準指定は、プロセッサで作成される借勘定および貸勘定行が複数通貨の場合に、取引通貨にも影響を与えます。
「実行時に指定するサンプル パラメータの確認」を参照してください。
基準エンティティの指定
大半のサブシステム アプリケーションでは、取引の性質によって基準エンティティが決定されます。たとえば買掛金伝票の場合、基準エンティティが常にサプライヤ貸方負債を記録するエンティティになります。別のビジネス ユニットに記帳される配布行がある場合は、これらによりユニット間貸借一致入力の生成が開始されます。
一般会計の仕訳入力では、基準ビジネス ユニットは仕訳ヘッダーに入力されたユニットです。
明細元帳グループ − 貸借一致ページの [ユニット内貸借一致入力] チェック ボックスをオンにしない限り、ユニット間およびユニット内処理では、同じ仕訳に異なる資金の値が表示されていても、資金など貸借一致チャートフィールドのユニット間貸借一致入力は作成されません。
基準ビジネス ユニットは、ユニット間取引にすぐに表示されますが、それを決定するのは基準資金であり、複数の資金を含む取引の場合に仕訳行をグループ化する方法には、追加ステップが必要になります。仕訳入力でどの資金の値を基準にするか指定し、仕訳行にグループ番号を割り当てて、貸借一致行の作成時にユニット間およびユニット内プロセッサで処理しやすくできます。
一般会計配賦の場合は、プール値が基準値として使用されます。
PeopleSoft では、主に次を提供することを目的として、各製品について 1 つ以上のシステム取引を提供しています。
各製品またはアプリケーション、およびシステム作成ユニット間およびユニット内貸借一致行を必要とする取引の、ユニット間 / ユニット内セントラル プロセッサへのインターフェイス。
買掛金伝票または一般会計仕訳など、システム取引のタイプ別の、ユニット間およびユニット内買掛金と売掛金の区別。
ユニット間請求の AP (買掛金) 伝票と AR (売掛金) アイテムを作成するかどうかなど、特定のシステム取引にのみ該当するオプションの定義。
システム取引では、アプリケーション取引に含まれるテーブルおよびフィールドに関する事前定義された情報を提供し、ユニット間 / ユニット内プロセッサにランタイム パラメータを提供します。
AP (買掛金) 伝票と AP (買掛金) 支払など、同じセントラル プロセッサに対する全ての技術的詳細が同じ場合でも、1 つの製品に複数のシステム取引コードがある場合があります。これにより、各システム取引を別のユーザー定義取引コード (ユニット間およびユニット内売掛金および買掛金入力のチャートフィールドの設定方法の鍵) に関連付けることができます。
取引コードは取引コード ページで定義されます。定義する各取引コードは、システム取引マッピング ページで 1 つ以上のシステム取引にマッピングできますが、一般会計の例外を除き、全ての製品について各システム取引で指定できる取引コードは 1 つのみです。一度マッピングすると、今後のカテゴリ分類の対象となる製品に使用可能な取引コードが、システム取引で決定されます。ユニット間およびユニット内会計が製品および取引全体で一致している場合、取引コードを 1 つ定義して全てのシステム取引にマッピングできます。
一般会計システム取引 GLJ (一般会計仕訳) でのみ、複数の取引コードのマッピングが可能であるため、ユニット間およびユニット内取引に追加のサブセット カテゴリ分類を作成できます。たとえば、次の取引コードを作成して一般会計システム取引に両方ともマッピングできます。
ADVANCES (会社間仮払金)
INTEREST (会社間仮払の利息)
これにより、別のカテゴリに属すこれらの仮払に関して、ユニット間アクティビティおよび会社間利息の別々のカテゴリで全ての仮払を管理することで、一般会計内のユニット間取引をより細かく区分およびカテゴリ分類できます。
注: 製品全体のビジネス ユニットを設定する場合、ユニット間プロセッサ機能を使用するために、同じ元帳グループに全てのビジネス ユニットを含める必要があります。
PeopleSoft では、ユニット間カテゴリにあるエンティティ間とエンティティ内の取引を区別する機能が提供されており、必要な会計処理を適用できます。ただし、別の法人がある場合であっても、ユニット間取引内の全てのビジネス ユニットで、ユニット間入力を作成するために、同じ元帳グループ名を共有する必要があります。
ビジネス ユニット間およびビジネス ユニット内の取引を定義する条件は、次のとおりです。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
法人間 |
各関連ビジネス ユニットが別の法人を示す場合に、2 つ以上の一般会計ビジネス ユニットを含む取引。 |
法人内 |
全てのビジネス ユニットが同じ法人の一部である場合に、2 つ以上の一般会計ビジネス ユニットを含む取引。 |
ユニット間 |
同じ元帳グループに 2 つ以上の一般会計ビジネス ユニットを含む全ての取引。ビジネス ユニットの定義方法および法人階層でのマッピング方法に応じて、これらは法人間または法人内にできます。 |
ユニット内 |
資金や部門など、下位レベルの貸借一致チャートフィールドに 1 つ以上の値を含む、1 つの一般会計ビジネス ユニット内の取引。ユニット間の一般的な説明は、ビジネス ユニット内で貸借一致を必要とするチャートフィールドによって、業務間ユニット、部門間または資金間など、より限定された条件に置き換えることができます。 |
ユニット内アクティビティの場合、ユニット内テンプレート ページで使用可能な会計入力タイプは、ユニット内売掛金とユニット内買掛金です。その他の会計入力タイプは、特定のシステム取引にマッピングされた取引コードに対してのみ使用可能です。これには請求書システム取引のユニット内費用とユニット内収益、および原価管理ユニット間移動システム取引のユニット内未着が含まれます。
ユニット間アクティビティの場合、ユニット間テンプレート ページで使用可能な会計入力タイプは、インストールで法人オプションを使用するように選択したかどうかによって異なります。次のテーブルに、複数のビジネス ユニット間の組織と法人の関係において可能性のある例を示します。
ビジネス ユニット |
法人ユニットに所属 |
---|---|
USLE1 |
USLE1 |
USLE2 |
USLE2 |
US001 |
US001 |
US002 |
USLE1 |
US003 |
USLE1 |
US004 |
US001 |
US005 |
US001 |
US006 |
USLE2 |
この例では、USLE1 および USLE2 がビジネス ユニットのいくつかが属する 2 つの法人を表します。US004 と US005 は US001 法人に属します。
インストール オプション - 基本設定ページで [ユニット間取引に法人を使用] を選択する場合、選択した次の組合せは、関与するビジネス ユニットのさまざまなユニット間およびユニット内取引に適用可能な会計入力タイプを表します。
対象間取引 |
法人を使用する適用可能な会計入力タイプ |
---|---|
USLE1 と US003 |
法人内買掛金および法人内売掛金 |
US004 と US005 |
法人内買掛金および法人内売掛金 |
US001 と USLE2 |
法人間買掛金および法人間売掛金 |
US006 と US003 |
法人間買掛金および法人間売掛金 |
[ユニット間取引に法人を使用] オプションを選択しない場合、選択した次の組合せは、関与するビジネス ユニットのさまざまなユニット間およびユニット内取引に適用可能な会計入力タイプを表します。
対象間取引 |
法人を使用しない適用可能な会計入力タイプ |
---|---|
USLE1 と US003 |
ユニット間買掛金および法人間売掛金 |
US004 と US005 |
ユニット間買掛金および法人間売掛金 |
US001 と USLE2 |
ユニット間買掛金および法人間売掛金 |
US006 と US003 |
ユニット間買掛金および法人間売掛金 |
ユニット間チャートフィールドは、直接または間接のユニット間貸借一致方法を使用する場合に、ユニット間テンプレートによって決定されます。
ユニット内チャートフィールドは、常にユニット内テンプレートによって決定されます。
注: ユニット間貸借一致方法は、ユニット内取引には適用されません。
一般会計定義コンポーネントのビジネス ユニットについて、適切なユニット間およびユニット内テンプレートを指定します。
ユニット間貸借一致方法が直接の場合、あるビジネス ユニットに対する貸借一致入力のチャートフィールドは、固有のセットID およびユニット間テンプレート コードを使用して取得されます。
ユニット間貸借一致方法が間接の場合、あるビジネス ユニットに対する貸借一致入力のチャートフィールドは、固有のセットID を使用しますが、関係会社ビジネス ユニットのテンプレートを使用して取得されます。ビジネス ユニット定義への入力は、管理されているビジネス ユニットのセットID に対してテンプレートが定義されていることが確認できるのみであるため、各関連ビジネス ユニットにテンプレートが定義されているかを確認する必要があります。
注: ペアのユニット間貸借一致方法を使用する場合は、チャートフィールドの値はテンプレートで決定されるのではなく、ユニット間ペア ページに入力する値によって決定されます。
ユニット間およびユニット内テンプレートを使用し、チャートフィールドの値に入力して一部ユニット間およびユニット内入力を完了させる対象の会計入力タイプに、取引コードを関連付けます。
ビジネス ユニット全体で別のチャートフィールドの値を使用するには、ユニット間およびユニット内テンプレート テーブルをセットID によってキーに設定します。テンプレートに入力したセットID がセット コントロール値として使用され、テンプレートに入力するチャートフィールドの検証に使用するセットID が決定されます。
取引を処理する場合、入力の書込み先となる一般会計ビジネス ユニットがセット コントロール値として使用され、適切なユニット間またはユニット内テンプレートにアクセスするために使用するセットID が決定されます。
ビジネス ユニットで全てのチャートフィールドとその明細元帳定義で同じセットID も共有する場合は、同じユニット間およびユニット内のセットID のみを共有する必要があります。
たとえば、法人が要因でない場合に、ビジネス ユニット US001 からビジネス ユニット LE001 までの取引について、売掛金会計入力チャートフィールド値のソースを考慮します。
貸借一致方式 |
セットID |
テンプレート |
---|---|---|
直接 |
LE001 移動先ユニットのユニット間セットID |
LE001 移動先ユニットのビジネス ユニット定義のユニット間テンプレート |
間接 |
LE001 移動先ユニットのユニット間セットID |
US001 移動元ユニットのビジネス ユニット定義のユニット間テンプレート |
注: ユニット間テンプレートの取得に使用するセットID は、常に会計入力の書込み先となるビジネス ユニットのセットID です。直接方式では入力の書込み先となるビジネス ユニットからテンプレートが取得されますが、間接方式では関係会社ビジネス ユニットからテンプレートが取得されるため、テンプレート ソースのみが異なります。
ペア方式を使用する場合は、ユニット間取引に使用するチャートフィールドとその他のオプションを、ユニット間ペア ページで定義する必要があります。直接または間接方式はペアに適用されません。
ユニット間ペア定義は開始ビジネス ユニット、終了ビジネス ユニット、および取引コードからキーが設定されます。これらの組合せのそれぞれについて、ユニット間売掛金とユニット間買掛金チャートフィールドを指定する場合があります。任意の指定ビジネス ユニットのペアは上記のどちらかにしかならないため、別の法人間および法人内定義は必要ありません。
全てのチャートフィールド検証は、ビジネス ユニットに関連付けられているセットID に基づいています。チャートフィールド プロンプトと検証のセット コントロール値として使用するビジネス ユニットは、会計入力タイプによって異なります。ユニット間ペア データを管理する場合、次のテーブルを参照し、どの入力タイプがどのビジネス ユニットに属しているかを判断します。
開始ビジネス ユニット |
終了ビジネス ユニット |
---|---|
売掛金 |
買掛金 |
収益 (請求書の場合) |
経費 (請求書の場合) |
未達 (ソースが所有権ユニットの場合のユニット間移動) |
未達 (移動先が所有権ユニットの場合のユニット間移動) |
商品原価 (ユニット間移動の場合) |
未払金 (ユニット間移動の場合) 顧客出荷 (ユニット間移動の場合) |
ユニット間およびユニット内処理によって作成された仕訳行数を減らす場合、および別のユニット間またはユニット内貸借一致が不要であると判断した場合、インストール オプションの基本設定ページで要約を使用できます。ユニット間またはユニット内仕訳行を要約する場合は、さらに勘定科目、資金、または業務ユニットの関係会社を設定しないか、選択解除する必要があります。
仕訳行の金額以外のフィールドを正常に要約するには、全て一致させる必要があります。関係会社は使用しないでください。使用すると仕訳行が一致しなくなり、システムで要約されません。この要件により、一部の元帳グループで関係会社を指定して要約を選択的に使用することができますが、元帳グループ以外では使用できません。
ユニット間およびユニット内要約を一緒に使用でき、ユニット間とユニット内仕訳行は集約されません。ビジネス ユニットの関係会社を指定すると、資金または業務ユニットではなくビジネス ユニットごとに要約できます。要約はインストール時に選択することも、後日選択することもできます。後日選択した場合は、追加の仕訳行や不必要な仕訳行があるという結果になる場合があります。
注: Sybase データベースを使用している場合、GROUP BY 句の列を最大 31 列にする制限があります。このため、同じチャートフィールドの組合せを共有している場合でも、システム作成行は 1 つの仕訳行にグループ化または要約されるのではなく、別の詳細行が作成されます。
連番を複数元帳元帳グループのユニット間処理で作成した行に割り当てる場合、番号にギャップが発生するのは正常です。これは、行に対して計算された連番はその行より前にある行番号を元にしていますが、主元帳行に対応する補助元帳行にも同じ連番を割り振るためです。たとえば、3 つの元帳を含む複数帳簿の元帳グループに 2 つのユニット間貸借一致行が作成されている場合、次のように番号が付けられます (最初の連番を 101 と想定します)。
元帳グループ |
元帳 |
連番フィールド |
---|---|---|
LEDGRP1 |
LED1 |
101 |
LEDGRP1 |
LED2 |
101 |
LEDGRP1 |
LED3 |
101 |
LEDGRP1 |
LED1 |
104 |
LEDGRP1 |
LED2 |
104 |
LEDGRP1 |
LED3 |
104 |
最初の 3 行は全て同じ取引行を示すため、連番は同じ (101) です。次の 3 行は前に 3 行あるため (101 + 3 = 104)、104 で始まります。
複数元帳元帳グループを [元帳同期管理] チェック ボックスがオンになっていないユニット間取引で使用する場合、取引内の各行 (買掛金行と売掛金行など) で同じ元帳名を指定する必要があります。元帳は別のセット コントロール値で定義される場合がありますが、元帳名は取引内の行で一致している必要があります。
ユニット間およびユニット内プロセッサは、一般会計仕訳編集プロセスおよび会計入力を作成し、取引を一般会計 (PeopleSoft 買掛金管理の伝票転記および売掛金更新など) に入力する、その他の製品の各プロセスから自動的にコールされます。ユニット間 / ユニット内処理およびチャートフィールド継承を実装すると、次の PeopleSoft 製品に影響を与えます。
一般会計
買掛金管理
売掛金管理 - 売上調整管理
資産管理
在庫管理 - 原価管理
請求管理
プロジェクト管理
経費管理
財務管理 - 資金管理
契約管理
Grants
特定の製品のユニット間とユニット内処理およびチャートフィールド継承の設定や使用に関する具体的な情報は、個々の PeopleSoft 製品を参照してください。