Oracle® Developer Studio 12.5: C++ ユーザーズガイド

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更新: 2016 年 7 月
 
 

11.1 C ライブラリ

Oracle Solaris オペレーティングシステムでは、いくつかのライブラリが /usr/lib にインストールされます。 このライブラリのほとんどは C インタフェースを持っています。デフォルトでは libc および libm ライブラリが CC ドライバによってリンクされます。ライブラリ libthread は、-mt オプションを指定した場合にのみリンクされます。その他のシステムライブラリをリンクするには、-l オプションでリンク時に指定する必要があります。 たとえば、libdemangle ライブラリをリンクするには、リンク時に -ldemangleCC コマンド行に指定します。

example% CC text.c -ldemangle

注 -  libatomic は、特定バージョンの Oracle Solaris および Oracle Linux の /usr/lib で使用できます。–latomic はシステムライブラリ libatomic をリンクしないので注意してください。詳細については、-xatomic=a およびOracle Developer Studio 12.5: リリースノートを参照してください。

C++ コンパイラには、独自の実行時ライブラリが複数あります。すべての C++ アプリケーションは、CC ドライバによってこれらのライブラリとリンクされます。C++ コンパイラには、次のセクションに示すようにこれ以外にも便利なライブラリがいくつかあります。