コンパイラは、C++ 標準で指定されている完全なライブラリにアクセスできます。このライブラリコンポーネントには、非公式に「標準テンプレートライブラリ」 (STL) と呼ばれているものに加えて、次のコンポーネントが含まれています。
文字列クラス
数値クラス
標準ストリーム I/O クラス
基本的なメモリー割り当て
例外クラス
実行時の型情報 (RTTI)
用語 STL に公式な定義はありませんが、一般的にはコンテナ、反復子、およびアルゴリズムを含むとされています。
-compat=5 モードの場合:
C++ 標準ライブラリ (libCstd) は、RogueWave 標準 C++ ライブラリ、Version 2 に基づいています。このライブラリはデフォルトです。
また、C++ コンパイラで、STLport の標準ライブラリの Version 4.5.3 がサポートされました。libCstd がデフォルトのライブラリですが、代わりに STLport の製品を使用できるようになりました。詳細は、STLportを参照してください。
C++ コンパイラは、Oracle Solaris 上で libCstd および STLport の代わりに使用できる Apache stdcxx ライブラリもサポートします。詳細については、Apache stdcxx 標準ライブラリを参照してください。
コンパイラに付属している C++ 標準ライブラリの代わりに独自の C++ 標準ライブラリを使用する必要がある場合は、 –library=no%Cstd オプションを指定することによって実行できます。ただし、コンパイラに添付された標準ライブラリを置き換えることは危険で、必ずしもよい結果につながるわけではありません。詳細は、C++ 標準ライブラリの置き換えを参照してください。