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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorのアップグレード
12c (12.2.1.0)
E72515-01
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5 Oracle Data Integratorスタンドアロン・エージェント環境(WebLogicドメインあり)の11gから12.2.1へのアップグレード

この章では、11g Oracle Data Integratorスタンドアロン・エージェント環境をOracle Fusion Middleware 12cにアップグレードする際に必要なタスクについて説明します(有効な11gの開始ポイントについては、「Oracle Data Integratorをアップグレードする際の有効な開始ポイントの理解」を参照してください)。

次の特定のアップグレード・シナリオについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

5.1 スタンドアロン・エージェントのアップグレード・プロセスの理解

図5-1 では、OPMNによって管理され、WebLogicドメインに登録されているスタンドアロン・エージェントのアップグレードに必要なタスクのロードマップを示しています。

図5-1 OPMNによって管理され、WebLogicドメインに登録されているスタンドアロン・エージェントのアップグレード・プロセス

図5-1の説明が続きます
「図5-1 OPMNによって管理され、WebLogicドメインに登録されているスタンドアロン・エージェントのアップグレード・プロセス」の説明

表5-1 は、アップグレード・プロセスのフローチャート(図5-1 を参照)に示されている各手順について説明しています。この表には、プロセスの各手順について、詳細情報の参照先も示されています。

表5-1 Oracle Data Integratorのアップグレード・プロセス

タスク 説明 詳細

アップグレードの概念を確認して理解します。

この項では、アップグレード・プロセスを開始する前に目を通して理解する必要がある重要な情報を示します。

Oracle Data Integratorアップグレードの概要

アップグレード前の必須のタスクをすべて完了します。 必須のアップグレード前タスクをすべて完了しなかった場合、アップグレードが失敗することがあります。 アップグレード前チェックリスト

アップグレード・アシスタントの実行前に既存のマスターおよび作業リポジトリをコピー(クローニング)

アップグレードが失敗してスキーマが破損した場合には、クローンしたコピーから元の状態をリストアできるので、リポジトリ・スキーマのクローニングが重要です。

既存のマスターおよび作業リポジトリのクローニング

作業リポジトリが正しいマスター・リポジトリのスキーマおよびホストにアタッチされていることの確認

アップグレード・アシスタントはマスター・リポジトリにアタッチされるすべての作業リポジトリをアップグレードします。アップグレードを実行する前に、作業リポジトリのそれぞれが正しいマスター・リポジトリのスキーマおよびホストにアタッチされている必要があります。

作業リポジトリが正しいスキーマにアタッチされていることの確認

アップグレードするODIスキーマのデータベース・バックアップを作成

リポジトリ・スキーマをクローンしていない場合、データベースのバックアップの作成は必須です。バックアップの実行は、アップグレードに失敗し、スキーマ・コンテンツが破損した場合には特に重要です。バックアップがあれば、壊れたスキーマを削除してオリジナルを再クローニングできます。

アップグレードするODIリポジトリのデータベース・バックアップの作成

必要なOracle Fusion Middleware 12c製品のインストールと構成

Oracle Fusion Middleware InfrastructureおよびOracle Data Integrator 12cをインストールします。

12c製品のインストールではアップグレード・アシスタントを利用できます。

Oracle Fusion Middleware 12c製品のインストール

Oracle Data Integratorマスター・リポジトリおよび作業リポジトリ・スキーマをアップグレードするためのアップグレード・アシスタントの実行

アップグレード・アシスタントはOracle Data Integrator 11gリポジトリ・スキーマをOracle Data Integrator 12cへアップグレードします。

マスターおよび作業リポジトリ・スキーマのアップグレード

スタンドアロン・エージェント環境(WebLogicドメインあり)のアップグレード

11gスキーマのアップグレード後に、スタンドアロン・エージェント環境(WebLogicドメインあり)をアップグレードできます。

そのためのタスクは次のとおりです。

  • 再構成ウィザードを使用したドメインの再構成

  • アップグレード・アシスタントの実行による、管理対象WebLogicドメインのコンポーネント構成のアップグレード

スタンドアロン・エージェント環境(WebLogicドメインあり)のアップグレード

5.2 アップグレードの確認

アップグレードを実行して確認するには、次のタスクを実行します。

5.2.1 ノード・マネージャの構成および起動

ノード・マネージャを構成および起動するには、次を参照してください。

  • ノード・マネージャの構成の詳細は、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』のノード・マネージャ構成の実行に関する説明を参照してください。

  • ノード・マネージャの起動の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のノード・マネージャの起動と停止に関する項を参照してください。

5.2.2 管理サーバーの再起動

管理サーバーを停止し、再起動します。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』の管理サーバーの起動と停止に関する項を参照してください。

  • 管理コンソールのURL:

    http://administration_server_host:administration_server_port/console
    
  • Fusion Middleware Control:

    http://administration_server_host:administration_server_port/em
    

注意:

アップグレード後に、11g Oracleホームではなく、新しい12c Oracleホームから管理ツールを実行する必要があります。

5.2.3 スタンドアロン・コロケート・エージェントの起動

アップグレードを確認するには、スタンドアロン・コロケート・エージェントを起動する必要があります。詳細は、『Oracle Data Integratorのインストールと構成』の「スタンドアロン・コロケート・エージェントのドメインの構成」を参照してください。