ここでは、WebCenter Sites 12c (12.2.1)の新機能について説明し、追加情報の参照先を示します。また、非推奨の機能についてもリストします。
Oracle WebCenter Sites 12c (12.2.1)には、次の新機能が含まれます。
機能 | 説明 | 次の項を参照 |
---|---|---|
Visitor Services | Visitor Servicesを使用すると、WebCenter Sitesのページで、Google、Facebook、主なCRMシステム、およびカスタム・データ・ソースなどの複数の外部プラットフォームにわたって取得された訪問者データを活用できるようになります。取得された訪問者のアクティビティ・データは、(一意の訪問者IDと組み合されたテンプレート・ベースの集計を使用して)複数のリポジトリから統合訪問者プロファイルに集計できます(WebCenter Sitesのマーケティング担当者はこのプロファイルを使用して、訪問者のセグメント分けやセグメント単位でのコンテンツのターゲット設定作業を改善できます)。 革新的なプロファイリングにより、以前に取得した訪問者データが新しいデータを使用して継続的に改善されるため、訪問者がサイトで費やす時間が長くなるほどターゲット設定の精度が高まります。ビルトインREST APIにより、取得およびエンリッチされた訪問者データと外部アプリケーションの共有が可能になり、電子メール・マーケティング・システム、CRMシステム、およびその他の多くのシステムと統合できます。 |
|
A/B Testing | A/B Testingを使用すると、マーケティング担当者は、コンテンツの各部を互いに実地試験することにより、どの部分が訪問者の好みに最も合っているかを確認できます。Contributorインタフェースから直接アクセス可能なA/B Testingを使用すると、マーケティング担当者はテストを完全に制御できます。また、テスト・バリアントとしてコンテンツ、プレゼンテーション、またはこれら両方の混成のいずれを使用するかを選択することもできます。マーケティング担当者は、テストの開始、テストが成功したかどうかの判断、およびテストの終了に関する基準を選択できます。 テストが開始されたら、マーケティング担当者は、コンテキストに対応した対話式のレポートを使用して、ターゲット・ページで各テストのパフォーマンスをリアルタイムで直接追跡したり、特定のテスト・バリアントを停止またはプロモーションしたり、テストのレポート・インタフェースに進んでより包括的なパフォーマンス・メトリックを参照できます。A/B TestingはWebCenter Sitesに完全に統合されているため、別個のサードパーティのテスト・ツールに関するライセンス供与やトレーニングは必要なく、オーサリング、構築、テスト、配信が統合された単一のソリューションを提供します。 |
|
新しい開発構成: MVCフレームワーク、データ・アクセスAPI、RESTサービス | WebCenter Sitesでは、デスクトップおよびモバイルの両方の環境で使用されるアプリケーションを従来よりも柔軟に開発できる、最新の開発フレームワーク、データ・アクセスAPI、およびRESTサービスが導入されました。 新しいモデル・ビュー・コントローラ(MVC)フレームワークと新しいデータ・アクセスAPIの組合せにより、ビジネス・ロジックを明確に分離するサーバー・ベースのアプリケーションの堅牢な開発(Groovyコントローラとして実装)とプレゼンテーション(WebCenter Sitesテンプレートとして実装)が可能になります。このような分離のレベルにより、動的デプロイメントと高パフォーマンスのキャッシングの最適な組合せをアプリケーションに提供できます。 新しい集計スタイルのRESTサービスでは、消費される帯域幅が最小限に抑えられ、カスタムRESTサービスの作成機能を含む、クライアント・ベースのシングル・ページ・アプリケーション(SPA)、モバイルWeb、およびモバイル・アプリケーション開発のための堅牢なコンテンツ・アクセス・メカニズムが提供されます。境界セキュリティとシングル・サインオン・ソリューションに対する非依存性により、開発の柔軟性がさらに強化されます。 MVCフレームワーク、データ・アクセスAPIおよびRESTサービスがWebCenter Sitesライフサイクルと開発者ツール(CSDT)に完全に統合され、自由にな組合せとマッチングが可能になります。学習時間も大幅に短縮し、WebCenter Sitesに基づいた既存のアプリケーションとの完全な下位互換性により、シームレスな採用が可能になります。 |
|
XMLPost CLIサポート | XMLPostユーティリティで、ユーザー資格証明を |
|
EclipseおよびCLI用WebCenter Sites Developer Toolsプラグイン | Eclipse IDE内からWebCenter Sites Developer Toolsにアクセスできるインストール可能プラグインがWebCenter Sitesに同梱されています。WebCenter Sites Developer Toolsの機能にコマンドラインからもアクセスできるようになり、スクリプト・ベースの自動化が可能になりました。 |
|
Enterprise Manager | Oracle Enterprise Managerを使用してWebCenter SitesおよびVisitor Servicesの管理と監視が可能になりました。インスタンスの開始/停止、コンポーネント・ホーム・ページの表示、ログの管理およびパフォーマンス・メトリックの確認がサポートされています。 |
Enterprise ManagerでのWebCenter Sitesとそのコンポーネントの管理 |
セキュリティ拡張機能 | セキュリティの向上のため、WebCenter SitesでOracle Platform Security Services (OPSS)資格証明ストアがサポートされるようになりました。資格証明ストアとの通信が暗号化され(HTTPS)、個々のWebCenter Sitesインスタンスが一意に認証されます。 |
|
ODLによるlog4jの置換え | log4jロギングのレガシー・メカニズムがより堅牢なOracle Diagnostic Loggingソリューションによって置き換えられました。 |
|
プロキシ・アセットの拡張機能 | WebCenter Sitesのプロキシ・アセットでYouTube API v3がサポートされるようになりました。 |
|
テストから本番のサポート | 標準のOracle Fusion Middlewareのテストから本番のスイッチオーバー・プロセスがWebCenter Sitesでサポートされるようになりました。 | テスト・モードから本番モードへの切替え |
構成のインポート/エクスポート・ユーティリティ | WebCenter SitesおよびSatellite Serverのwcs_properties.json ファイルのプロパティ値のバルク・エクスポートおよびバルク・インポートが可能な、構成のインポート/エクスポート・ユーティリティがWebCenter Sitesにが同梱されています。 |
インポート/エクスポート・ユーティリティの使用 |
モビリティ・フレームワークの拡張機能 | WebCenter Sitesモビリティ・フレームワークで、ビルトインおよび外部の最適化アルゴリズムを含む、モバイル・サイトのイメージの最適化がサポートされるようになりました。「サイト」ビューと「デバイス・グループ」ビューの両方でのテンプレートの作成もサポートされるようになりました。 |
|
共有ファイル・システムをデータベースに格納可能 | ローカルまたはネットワーク・ディスク・ボリュームではなく、データベースにWebCenter Sitesの共有ファイル・システムを格納できるようになりました。提供される変換ツールにより、デフォルトのディスク・ベースの共有ファイル・システムがWebCenter Sitesリポジトリ・データベース、または個別のデータベースまたはスキーマのいずれかに移動されます。このツールでは、ディスク・ベースの共有ファイル・システムに戻すこともできます。 |
データベースへの共有ファイル・システムの移動 |
新しいデプロイメント・プロセス | WebCenter Sitesおよびそのコンポーネント・アプリケーションがOracle Universal Installerに組み込まれました。以前は手動だったデプロイメント・タスクが自動化され、インストール後の構成がWebベースのコンフィギュレータで実行されるようになりました。特定のデプロイメント・タスクは、ターゲット環境の仕様に基づいて、従来どおり手動で完了する必要があります。 |
Oracle WebCenter Sitesのインストールと構成 |
IPv6のサポート | WebCenter Sitesおよびそのコンポーネント・アプリケーションでIPv6プロトコルがサポートされるようになりました(ハイブリッドIPv6/IPv4操作を含む)。 |
Oracle WebCenter Sitesのインストールと構成 |
新しいプロパティ管理ツール/JSON形式に移行されたプロパティ | WebCenter Sitesおよびそのコンポーネント・アプリケーションの動作を制御するプロパティがJSON形式でサポートされるようになり、新しいプロパティ管理ツールのAdminインタフェースを使用して管理されます。 |
|
次の機能は、このリリースでは非推奨になりました。
WebCenter Sites GadgetsおよびGadget Server
Community/GadgetsでのWebCenter Sitesのネイティブ認証
WebCenter Sites Analytics 2.5
WebCenter Sites Content Integration Platform - EMC Documentum
WebCenter Sites Content Integration Platform Filesystem
WebCenter Sites Content Integration Platform Sharepoint
WebCenter Sites Janrain Integration
WebCenter Sites Netomat Mobility Server
SOAPベースのWebサービス
ページ・デバッガ。
注意:
JSPデバッグ機能のIDE統合を使用してください。DebugServletはデプロイされません。サイト・デスクトップ
サイトDocLink