Oracle® Fusion Middleware Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成 12c (12.2.0.1) E70107-04 |
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この項は、特に断りのないかぎり、Extractがクラシック・キャプチャ・モードで動作する場合も統合キャプチャ・モードで動作する場合も該当します。次のOracleデータ型に対する特別な構成要件について説明します。
マルチバイト・キャラクタは、サポートされている文字セットの一部としてサポートされます。Oracleソース・データベースのセマンティクス設定がBYTE
で、Oracleターゲットの設定がCHAR
の場合、構成でReplicatパラメータSOURCEDEFS
を使用し、DEFGEN
ユーティリティによって生成された定義ファイルをターゲットに配置します。これらの手順は、ソースおよびターゲットのデータ定義が同一であるかどうかにかかわらず、セマンティクス内の差異のサポートに必要です。Replicatでは、定義ファイルを参照して固定サイズの文字列のサイズ上限を決定します。
キャラクタ・セットのサポートの詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。
SOURCEDEFS
およびDEFGEN
ユーティリティの詳細は、『Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIX』を参照してください。
SDO_GEORASTER
オブジェクト型の列が1つ以上含まれている表をOracleソースからOracleターゲットにレプリケートするには、それらが正しく処理されるよう、次の手順に従ってOracle GoldenGateを構成します。
ターゲットのGeoRaster表のアクティブなトリガーによって生じるラスター表のエラーを処理する適切な方法は、DISCARD
を指定してREPERROR
を使用し、エラーをトリガーした、カスケードされた削除を破棄します。ターゲットのGeoRaster表のトリガーによって、ラスター・データ表に対して削除が実行されるため、レプリケートされた削除は不要です。
MAP geo.st_rdt, TARGET geo.st_rdt, REPERROR (-1403, DISCARD) ;
エラー処理の監査証跡を保持する必要がある場合は、REPERROR
とEXCEPTION
を使用して例外処理を呼び出します。この場合、例外表を作成して、次のようにソースのラスター・ターゲット表に2回マップします。
1回目は実際のターゲットのラスター・データ表(1403エラーを処理するREPERROR
を使用)。
2回目は例外表で、COLMAP
句を使用して1403エラーとその他の関連する情報をキャプチャします。
例外表の使用の詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。
REPERROR
オプションの詳細は、Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXを参照してください。
クラシックと統合の両方のキャプチャ・モードでのLOBに対する構成ガイドラインは、次のとおりです。
可能な場合、行外にラージ・オブジェクトを保存します。
(統合キャプチャのみ該当)統合キャプチャでは、REDOログからLOBがキャプチャされます。LOBドキュメントに対するUPDATE
操作では、LOBの変更された部分のみが記録されます。変更された部分のみが記録される場合にLOBドキュメント全体の証跡への書込みを強制するには、Extractパラメータ・ファイルでFETCHPARTIALLOB
オプションを指定してTRANLOGOPTIONS
パラメータを使用します。Extractは、ログマイニング・サーバーから部分的なLOBコンテンツを受信すると、部分的なLOBを処理するのではなく、LOBイメージ全体をフェッチします。Oracle以外のターゲットにレプリケートする場合、またはLOBイメージ全体が必要なその他の場合にこのオプションを使用します。TRANLOGOPTIONS
の詳細は、Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXを参照してください。
Oracle GoldenGate制約内でXMLを使用するためのツールは、次のとおりです。
クラシックと統合の両キャプチャ・モードで、XMLスキーマへの変更のキャプチャはサポートされませんが、スキーマを展開して、再同期をしなくてもそのレプリケーションを再開できます。「XMLスキーマの変更のサポート」を参照してください。
(統合キャプチャのみ該当)統合キャプチャでは、REDOログからXMLがキャプチャされます。XMLドキュメントのUPDATE
操作では、OBJECT RELATIONAL
またはBINARY
として格納されている場合、XMLの変更された部分のみが記録されます。変更された部分のみが記録される場合にXMLドキュメント全体の証跡への書込みを強制するには、Extractパラメータ・ファイルでFETCHPARTIALXML
オプションを指定してTRANLOGOPTIONS
パラメータを使用します。Extractは、ログマイニング・サーバーから部分的なXMLコンテンツを受信すると、部分的なXMLを処理するのではなく、XMLドキュメント全体をフェッチします。Oracle以外のターゲットにレプリケートする場合、またはXMLイメージ全体が必要なその他の場合にこのオプションを使用します。TRANLOGOPTIONS
の詳細は、Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXを参照してください。
Oracle Databaseがリリース12.0.0.0.0以上と互換性がある場合、統合ExtractはREDOからデータをキャプチャします(フェッチなし)。詳細は、「フラッシュバック問合せの設定」を参照してください。
NCHAR
、NVARCHAR2
またはNCLOB
属性のユーザー定義型を含むソース・データをOracleターゲットにレプリケートする場合は、Replicatパラメータ・ファイルのHAVEUDTWITHNCHAR
パラメータを使用します。この型のデータが証跡で検出される場合は、HAVEUDTWITHNCHAR
によって、ReplicatがAL32UTF8
でOracleターゲットに接続されます(これは、これらの属性のいずれかがユーザー定義のデータ型に含まれる場合に必要です)。HAVEUDTWITHNCHAR
は、NLS_LANG
がターゲットでAL32UTF8
に設定される場合でも必要です。デフォルトのReplicatは、NLS_LANG
を無視し、データベースのネイティブ・キャラクタ・セットでOracle Databaseに接続します。ReplicatはOracle Call InterfaceのOCIString
オブジェクトを使用していますが、これはNCHAR
、NVARCHAR2
またはNCLOB
属性をサポートしないため、ReplicatがそれらをCHAR
としてバインドする必要があります。このような状況では、AL32UTF8
のターゲットに接続することでデータの損失を防ぎます。HAVEUDTWITHNCHAR
は、パラメータ・ファイルのUSERID
またはUSERIDALIAS
パラメータの前に存在する必要があります。