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Oracle® Solaris Cluster データサービス (Oracle Database 用)

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更新: 2018 年 8 月
 
 

Oracle ASM を使用して HA for Oracle Database を登録および構成する方法 (clsetup)


注 -  HAStoragePlus を使用して Oracle Database データストレージを管理するには、代わりに HAStoragePlus を使用して HA for Oracle Database を登録および構成する方法 (clsetup)の手順を実行します。

この手順では、Oracle ASM とともに HA for Oracle Database の clsetup 構成ウィザードを使用して、データストレージを管理します。


注 -  Oracle Solaris Cluster Manager ブラウザインタフェースを使用してこのタスクを実行することもできます。Oracle Solaris Cluster Manager のログイン手順については、管理 Oracle Solaris Cluster 4.4 配置 の Oracle Solaris Cluster Manager にアクセスする方法を参照してください。ログイン後に、「タスク」をクリックして、「Oracle Database」をクリックしてウィザードを起動します。

この Oracle Solaris Cluster Manager ウィザードでは、すべてのクラスタノードに同じ root パスワードが設定されている必要があります。


始める前に

次の前提条件を満たしていることを確認します。

  • クラスタのボリュームマネージャーが、Oracle Database を実行する可能性があるすべての Oracle Solaris Cluster ノードからアクセスできる共有ストレージのボリュームを提供するように構成されている。

  • Oracle Database がそのデータベースに使用するストレージボリュームに raw デバイスとファイルシステムが作成されている。

  • Oracle Database ソフトウェアが、Oracle Database を実行する可能性のあるすべてのノードからアクセスできるようにインストールされている。

  • UNIX オペレーティングシステムのカーネル変数が Oracle Database 用に構成されている。

  • Oracle Database ソフトウェアが、Oracle Database を実行する可能性のあるすべてのノードに対して構成されている。

  • データサービスパッケージがインストールされている。

  • リソースによって使用可能になる論理ホスト名ごとに 1 つのエントリがネームサービスデータベースに追加されている。

  • Oracle Grid Infrastructure SCAN リスナーを使用する場合、そのリスナーの IP アドレスは、Oracle Database リソースに使用する論理ホスト名の IP アドレスと同じサブネット上に存在します。それ以外の場合、パブリックネットワークで障害が発生した場合に、Oracle Database リソースはフェイルオーバーしません。

  • PNM オブジェクトを使用している場合、それらのオブジェクトは、論理ホスト名リソースをオンラインにできるノード上に構成されます。パブリックネットワーク管理 (PNM) オブジェクトには、インターネットプロトコルネットワークマルチパス (IPMP) グループ、トランクおよびデータリンクマルチパス (DLMP) リンクアグリゲーション、およびリンクアグリゲーションに直接基づく VNIC が含まれます。

  • 次のいずれかまたは両方のアプリケーションを実行するために作成したプロジェクトはすべて、そのアプリケーションを実行するユーザー用の projects ネームサービスデータベース内に存在します。

    • Oracle Database

    • Oracle ASM

    アプリケーション用のカスタムプロジェクトが作成されていない場合は、デフォルトのプロジェクトが使用されます。詳細は、projects(1) のマニュアルページを参照してください。

    次の情報を用意してください。

  • データサービスをマスターするクラスタノードの名前。

  • 構成する予定があるリソースの Oracle Database アプリケーションバイナリへのパス。

  • データベースのタイプ。

  1. いずれかのクラスタノード上で root 役割になります。
  2. clsetup ユーティリティーを起動し、前提条件を確認して、HA for Oracle Database の構成セクションにナビゲートします。
    # clsetup

    clsetup ユーティリティーの使用時は、Return キーを押して選択内容を送信します。

  3. Oracle Database の場所を選択します。

    グローバルクラスタまたはゾーンクラスタを選択します。clsetup ユーティリティーにより、構成する HA for Oracle Database コンポーネントのリストが表示されます。

  4. 構成する HA for Oracle Database コンポーネントを選択します。
    • Oracle ASM リソースを構成するには、「Oracle 自動ストレージ管理 (ASM) リソース」を選択します。

    • 既存の Oracle ASM リソースを使用するには、「HA Oracle Database インスタンスリソース」を選択します。

  5. clsetup ユーティリティーのプロンプトに従って、次の情報を指定します。
    指定するデータ
    ガイドライン
    使用する値
    Oracle ASM が実行されるクラスタノード
    選択するノードが、HA for Oracle Database フレームワークリソースグループのノードリストに表示される順序で一覧表示されていることを確認します。
    ノードを選択するには、使用するノードに対応するオプションの番号のコンマまたはスペースで区切られたリストを入力します。
    使用する Oracle ASM インスタンスリソース
    使用できる Oracle ASM インスタンスリソースがない場合は、clsetup ユーティリティーから、リソースを作成するよう求められます。
    Oracle Grid Infrastructure ホームディレクトリ
    ホームディレクトリへのフルパスを指定します。
    Oracle ASM が実行されるプロジェクト
    Oracle ASM が実行されるプロジェクトを作成しなかった場合は、デフォルトのプロジェクトを選択します。
    Oracle ASM SID
    クラスタで検出された Oracle ASM システム識別子 (SID) のリストが正しくない場合は、それらの SID を変更できます。
    Oracle ASM ディスクグループリソース
    ディスクグループリソースを作成するか、それとも既存のディスクグループリソースを使用するかを選択します。
    ストレージリソースとして使用する Oracle ASM ディスクグループ
    Oracle Database が実行されるクラスタノード
    クラスタノードが、Oracle Database リソースを配置するリソースグループのノードリストに表示される順序で一覧表示されていることを確認します。
    ノードを選択するには、使用するノードに対応するオプションの番号のコンマまたはスペースで区切られたリストを入力します。
    構成する Oracle Database コンポーネント
    Oracle Database のサーバーコンポーネント、リスナーコンポーネント、またはその両方のどれを構成するかを選択します。
    データベースのホームディレクトリ
    そのディレクトリがまだ存在しない場合は、その作成場所へのフルパスを指定すると、clsetup によって作成されます。
    Oracle Database が実行されるプロジェクト
    Oracle Database が実行されるプロジェクトを作成しなかった場合は、デフォルトのプロジェクトを選択します。
    Oracle Database SID
    クラスタで検出された Oracle Database システム識別子 (SID)。SID がまだ存在しない場合は、clsetup によって作成されます。
    クラスタリソースプロパティーの変更された名前
    使用している環境によっては、リソースプロパティー名を変更する必要がない場合もあります。
    高可用性 HAStoragePlus ストレージリソース
    論理ホスト名リソース
    新しい論理ホスト名リソースを作成する必要がある場合は、各クラスタノードに使用する PNM オブジェクトを把握しておきます。
    SCAN リスナーを使用する場合は、IP アドレスがその SCAN リスナーの IP アドレスと同じサブネット上に存在する論理ホスト名を指定します。
    複数のリソースを選択するには、それらの番号のコンマまたはスペースで区切られたリストを入力します。
  6. オブジェクト名を確認します。
    1. Oracle Solaris Cluster オブジェクトに別の名前が必要な場合は、変更する名前を選択し、プロンプトに従って新しい名前を入力します。

      clsetup ユーティリティーにより、ユーティリティーが作成する Oracle Solaris Cluster オブジェクトの名前のリストに戻ります。

    2. Oracle Solaris Cluster オブジェクト名の選択を確認するには、「d」と入力します。
  7. 構成を作成するには、「c」と入力します。

    clsetup ユーティリティーは、構成を作成するためにこのユーティリティーがコマンドを実行していることを示す進行状況のメッセージを表示します。構成が完了すると、clsetup ユーティリティーにより、構成を作成するために使用されたコマンドが表示されます。

    構成プロセスが完了したら、Return キーを繰り返し押して、clsetup ユーティリティーを終了します。必要に応じて、ほかの必要なタスクを実行している間、clsetup ユーティリティーを動作させたままにし、そのあとでユーティリティーを再度使用できます。