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Oracle® Solaris Cluster 4.4 リリースノート

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更新: 2018 年 8 月
 
 

データサービスの問題

ORCL.ha-zone_sczbtORCL.ha-zone_sczsh、または ORCL.ha-zone_sczsmf として登録されたリソースの最新リソースタイプバージョンへの移行 (21926061)

問題のサマリー: ORCL.ha-zone_sczbtORCL.ha-zone_sczsh、または ORCL.ha-zone_sczsmf として登録されたリソースについては、Oracle Solaris Cluster 4.4 にアップグレードする前に、Oracle Solaris Cluster 4.3 SRU 4 以降にアップグレードし、OSC 4.3 SRU4 の README (Doc ID 2170110.1) に含まれるノート 14 の内容を正確に実施する必要があります。

ノート 14: ORCL.ha-zone_sczbt、ORCL.ha-zone_sczsh、または ORCL.ha-zone_sczsmf として登録されたリソースの最新リソースタイプバージョンへの移行 (バグ 21926061)

リソースタイプ ORCL.ha-zone_<component> の既存のリソースを最新のリソースタイプバージョンにアップグレードするには、/opt/SUNWsczone/<component>/util/rt_upgrade スクリプトを使用する必要があります。

警告: ローリングアップグレードを実行する場合は、すべてのクラスタノードのアップグレードが完了するまで待ってから、/opt/SUNWscxvm/util/rt_upgrade スクリプトを実行する必要があります。

使用例 1  リソースタイプ ORCL.ha-zone_<component> の単一のリソースのアップグレード
# /opt/SUNWsczone/<component>/util/rt_upgrade <resource>
使用例 2  リソースタイプ ORCL.ha-zone_<component> の複数のリソースのアップグレード
# /opt/SUNWsczone/util/<component>/rt_upgrade <resource1> <resource2>
使用例 3  リソースタイプ ORCL.ha-zone_<component> の既存のすべてのリソースのアップグレード
# /opt/SUNWscxvm/util/<component>/rt_upgrade +

ここで、<component> は sczbtsczshsczsmf のいずれかであり、これらはそれぞれ ORCL.ha-zone_sczbtORCL.ha-zone_sczshORCL.ha-zone_sczsmf の各リソースタイプに対応しています。

ORCL.ha-zone_sczbtORCL.ha-zone_sczsh、または ORCL.ha-zone_sczsmf として登録されたリソースの Oracle Solaris Cluster 4.4 へのアップグレードが完了したら、それらのリソースを次のようにより新しいバージョンに再度アップグレードする必要があります。

/usr/cluster/bin/clrt register ORCL.ha-zone_scbt
/usr/cluster/bin/clrs unmonitor <resource>
/usr/cluster/bin/clrs set -p type_version=5 <resource>
/usr/cluster/bin/clrt unregister ORCL.ha-zone_scbt:4

注 -  必要に応じて上記のステップを繰り返し、ORCL.ha-zone_sczsh または ORCL.ha-zone_sczsmf のより新しいバージョンにアップグレードします。

詳細は、规划和管理 Oracle Solaris Cluster 4.4 数据服务 の リソースタイプのアップグレードを参照してください。

HA-LDOM リソースは 4.4 に更新する前に 4.3 に更新する必要がある (23308155)

SUNW.ldom として登録されたリソースについては、Oracle Solaris Cluster 4.4 にアップグレードする前に、Oracle Solaris Cluster 4.3 SRU 4 以降にアップグレードし、Oracle Solaris Cluster 4.3 SRU4 の README (Doc ID 2170110.1) に含まれるノート 17 の内容を正確に実施する必要があります。

ノート 17: 8 までの RT バージョンの SUNW.ldom として登録されたリソースの最新リソースタイプバージョンへの移行 (バグ 23308155)。

既存のリソースを最新のリソースタイプバージョンにアップグレードするには、/opt/SUNWscxvm/util/rt_upgrade スクリプトを使用する必要があります。

警告: ローリングアップグレードを実行する場合は、すべてのクラスタノードのアップグレードが完了するまで待ってから、/opt/SUNWscxvm/util/rt_upgrade スクリプトを実行する必要があります。

使用例 4  単一の SUNW.ldom リソースのアップグレード
# opt/SUNWscxvm/util/rt_upgrade ldom-rs1 ldom-rs2 
使用例 5  複数の SUNW.ldom リソースのアップグレード
# /opt/SUNWscxvm/util/rt_upgrade ldom-rs
使用例 6  既存のすべての SUNW.ldom リソースのアップグレード
# /opt/SUNWscxvm/util/rt_upgrade + 

警告: Ldom のローリングアップグレードをライブ移行を使用して実行する場合は、Ldom リソースのモニターを解除する必要があります。

# clrs unmonitor <ldom-rs>

SUNW.ldom として登録されたリソースの Oracle Solaris Cluster 4.4 へのアップグレードが完了したら、それらのリソースを次のようにより新しいバージョンに再度アップグレードする必要があります。

/usr/cluster/bin/clrt register SUNW.ldom
/usr/cluster/bin/clrs unmonitor <resource>
/usr/cluster/bin/clrs set -p type_version=11 <resource>
/usr/cluster/bin/clrt unregister ORCL.ha-zone_scbt:10

詳細は、规划和管理 Oracle Solaris Cluster 4.4 数据服务 の リソースタイプのアップグレードを参照してください。

run_setuid_prog が ORA-01017 (無効なユーザー名/パスワード、ログオン拒否) で失敗する (21509291)

問題のサマリー: 特定の条件下で、SUNW.oracle_server タイプのリソースでの Oracle データベースの起動が失敗します。SUNW.oracle_server でデフォルトで使用される内部プログラム run_setuid_prog は、$ORACLE_HOME/bin/oracle$ORACLE_HOME/bin/sqlplus のファイルグループ所有者が異なる場合に失敗します。

回避方法: SUNW.oracle_server タイプのリソースが実行される各クラスタノード上で、次のコマンドを発行します。

# touch /opt/SUNWscor/.use_su

ロックの問題のために Oracle Database/WLS リソースのオンライン化が失敗する (15713853)

問題のサマリー: ZFS Storage Appliance を使用している場合は、停電のテスト中、すべてのクラスタノードの電源を切ってから電源を入れ直したあと、データベースがオンラインに戻らなかったり、アプリケーション全体が失敗したりすることがあります。電源の再投入が発生するたびに、ZFS Storage Appliance ストレージから NFS ロックを手動でクリアするまで、アプリケーションを使用できなくなることがあります。

回避方法: ZFS Storage Appliance ストレージ (NFS ファイルシステム) の場合は、ZFS Storage Appliance の GUI から「保守」に移動し、「ワークフロー」を選択したあと (ホスト名と IP アドレスを指定して)「ロックのクリア」をクリックします。

ORA-00742: ログの読み取りで書き込みの欠落が検出される (21186724)

問題のサマリー: x64 クラスタ環境内で Oracle Solaris Cluster HA for Oracle を Solaris Volume Manger (SVM) または UFS ファイルシステムデバイスとともに使用している場合は、Oracle Database ログの破損が発生することがあります。

回避方法: HA for Oracle データベースとともに SVM または UFS ベースのファイルシステムを使用している場合のデータ破損を回避するには、Oracle バイナリと Oracle データを個別のファイルシステムに配置します。Oracle データのファイルシステムで、このバグを回避するために /etc/vfstab 内の forcedirectio を設定します。forcedirectio は、Oracle データのファイルシステムにのみ使用する必要があります。そのため、Oracle バイナリと Oracle データに個別のファイルシステムが必要になります。