問題のサマリー: ORCL.ha-zone_sczbt、ORCL.ha-zone_sczsh、または ORCL.ha-zone_sczsmf として登録されたリソースについては、Oracle Solaris Cluster 4.4 にアップグレードする前に、Oracle Solaris Cluster 4.3 SRU 4 以降にアップグレードし、OSC 4.3 SRU4 の README (Doc ID 2170110.1) に含まれるノート 14 の内容を正確に実施する必要があります。
ノート 14: ORCL.ha-zone_sczbt、ORCL.ha-zone_sczsh、または ORCL.ha-zone_sczsmf として登録されたリソースの最新リソースタイプバージョンへの移行 (バグ 21926061)
リソースタイプ ORCL.ha-zone_<component> の既存のリソースを最新のリソースタイプバージョンにアップグレードするには、/opt/SUNWsczone/<component>/util/rt_upgrade スクリプトを使用する必要があります。
警告: ローリングアップグレードを実行する場合は、すべてのクラスタノードのアップグレードが完了するまで待ってから、/opt/SUNWscxvm/util/rt_upgrade スクリプトを実行する必要があります。
使用例 1 リソースタイプ ORCL.ha-zone_<component> の単一のリソースのアップグレード# /opt/SUNWsczone/<component>/util/rt_upgrade <resource>使用例 2 リソースタイプ ORCL.ha-zone_<component> の複数のリソースのアップグレード
# /opt/SUNWsczone/util/<component>/rt_upgrade <resource1> <resource2>使用例 3 リソースタイプ ORCL.ha-zone_<component> の既存のすべてのリソースのアップグレード
# /opt/SUNWscxvm/util/<component>/rt_upgrade +
ここで、<component> は sczbt、sczsh、sczsmf のいずれかであり、これらはそれぞれ ORCL.ha-zone_sczbt、ORCL.ha-zone_sczsh、ORCL.ha-zone_sczsmf の各リソースタイプに対応しています。
ORCL.ha-zone_sczbt、ORCL.ha-zone_sczsh、または ORCL.ha-zone_sczsmf として登録されたリソースの Oracle Solaris Cluster 4.4 へのアップグレードが完了したら、それらのリソースを次のようにより新しいバージョンに再度アップグレードする必要があります。
/usr/cluster/bin/clrt register ORCL.ha-zone_scbt /usr/cluster/bin/clrs unmonitor <resource> /usr/cluster/bin/clrs set -p type_version=5 <resource> /usr/cluster/bin/clrt unregister ORCL.ha-zone_scbt:4
詳細は、规划和管理 Oracle Solaris Cluster 4.4 数据服务 の リソースタイプのアップグレードを参照してください。
SUNW.ldom として登録されたリソースについては、Oracle Solaris Cluster 4.4 にアップグレードする前に、Oracle Solaris Cluster 4.3 SRU 4 以降にアップグレードし、Oracle Solaris Cluster 4.3 SRU4 の README (Doc ID 2170110.1) に含まれるノート 17 の内容を正確に実施する必要があります。
ノート 17: 8 までの RT バージョンの SUNW.ldom として登録されたリソースの最新リソースタイプバージョンへの移行 (バグ 23308155)。
既存のリソースを最新のリソースタイプバージョンにアップグレードするには、/opt/SUNWscxvm/util/rt_upgrade スクリプトを使用する必要があります。
警告: ローリングアップグレードを実行する場合は、すべてのクラスタノードのアップグレードが完了するまで待ってから、/opt/SUNWscxvm/util/rt_upgrade スクリプトを実行する必要があります。
使用例 4 単一の SUNW.ldom リソースのアップグレード# opt/SUNWscxvm/util/rt_upgrade ldom-rs1 ldom-rs2使用例 5 複数の SUNW.ldom リソースのアップグレード
# /opt/SUNWscxvm/util/rt_upgrade ldom-rs使用例 6 既存のすべての SUNW.ldom リソースのアップグレード
# /opt/SUNWscxvm/util/rt_upgrade +
警告: Ldom のローリングアップグレードをライブ移行を使用して実行する場合は、Ldom リソースのモニターを解除する必要があります。
# clrs unmonitor <ldom-rs>
SUNW.ldom として登録されたリソースの Oracle Solaris Cluster 4.4 へのアップグレードが完了したら、それらのリソースを次のようにより新しいバージョンに再度アップグレードする必要があります。
/usr/cluster/bin/clrt register SUNW.ldom /usr/cluster/bin/clrs unmonitor <resource> /usr/cluster/bin/clrs set -p type_version=11 <resource> /usr/cluster/bin/clrt unregister ORCL.ha-zone_scbt:10
詳細は、规划和管理 Oracle Solaris Cluster 4.4 数据服务 の リソースタイプのアップグレードを参照してください。
問題のサマリー: 特定の条件下で、SUNW.oracle_server タイプのリソースでの Oracle データベースの起動が失敗します。SUNW.oracle_server でデフォルトで使用される内部プログラム run_setuid_prog は、$ORACLE_HOME/bin/oracle と $ORACLE_HOME/bin/sqlplus のファイルグループ所有者が異なる場合に失敗します。
回避方法: SUNW.oracle_server タイプのリソースが実行される各クラスタノード上で、次のコマンドを発行します。
# touch /opt/SUNWscor/.use_su
問題のサマリー: ZFS Storage Appliance を使用している場合は、停電のテスト中、すべてのクラスタノードの電源を切ってから電源を入れ直したあと、データベースがオンラインに戻らなかったり、アプリケーション全体が失敗したりすることがあります。電源の再投入が発生するたびに、ZFS Storage Appliance ストレージから NFS ロックを手動でクリアするまで、アプリケーションを使用できなくなることがあります。
回避方法: ZFS Storage Appliance ストレージ (NFS ファイルシステム) の場合は、ZFS Storage Appliance の GUI から「保守」に移動し、「ワークフロー」を選択したあと (ホスト名と IP アドレスを指定して)「ロックのクリア」をクリックします。
問題のサマリー: x64 クラスタ環境内で Oracle Solaris Cluster HA for Oracle を Solaris Volume Manger (SVM) または UFS ファイルシステムデバイスとともに使用している場合は、Oracle Database ログの破損が発生することがあります。
回避方法: HA for Oracle データベースとともに SVM または UFS ベースのファイルシステムを使用している場合のデータ破損を回避するには、Oracle バイナリと Oracle データを個別のファイルシステムに配置します。Oracle データのファイルシステムで、このバグを回避するために /etc/vfstab 内の forcedirectio を設定します。forcedirectio は、Oracle データのファイルシステムにのみ使用する必要があります。そのため、Oracle バイナリと Oracle データに個別のファイルシステムが必要になります。