このセクションでは、Oracle Solaris Cluster 4.4 ソフトウェアの新機能に関する既存の顧客向けの情報に重点を置いて説明します。
Oracle Solaris Cluster 4.4 ソフトウェアでは次の新しい機能が提供されます。
PxFS 機能 – Oracle Solaris Cluster 4.4 以降では、ZFS データセット上でプロキシファイルシステム (PxFS) 機能を使用できます。この機能は、クラスタ内の任意のノードからのマウント済み ZFS ファイルシステムへのアクセスを容易にし、POSIX 準拠を維持したままグローバル ZFS 機能を提供し、クラスタデバイス構成システム (DCS) を zpool 管理に拡張します。 安装和配置 Oracle Solaris Cluster 4.4 环境 の クラスタファイルシステムの作成を参照してください。
ZFS スナップショットレプリケーション – Oracle Solaris Cluster 4.4 以降では、グローバル zpools の ZFS スナップショットを作成できます。ただし次の制限があります。
グローバル zpools の ZFS スナップショットレプリケーションは、ゾーンクラスタではサポートされません。
グローバル zpools の ZFS スナップショットレプリケーションを使用する場合、プライマリクラスタとセカンダリクラスタの zpools はグローバル zpools でなければいけません。単一ノードクラスタでも zpools をグローバル zpools として構成できます。
詳細は、Oracle Solaris Cluster Data Replication Guide for ZFS Snapshotsを参照してください。
排他的 IP ゾーンクラスタ用のスケーラブルサービス – Oracle Solaris Cluster 4.4 以降では、負荷分散を提供する Solaris Cluster のスケーラブルサービスが、排他的 IP ゾーンクラスタ (ip-type=exclusive) で動作するようになりました。安装和配置 Oracle Solaris Cluster 4.4 环境 の ゾーンクラスタの作成および構成を参照してください。
排他的 IP ゾーンクラスタでの初回ブート時 IP 構成 –
Oracle Solaris Cluster 4.4 以降では、排他的 IP ゾーンクラスタのパブリックインタフェースを、初回ブート時にネットワーク上に存在するように自動的に構成できます。
不変ゾーンクラスタ – Oracle Solaris Cluster 4.4 では、固定構成および柔軟構成プロファイルの不変ゾーンクラスタへの HA データサービスの配備がサポートされるようになりました。安装和配置 Oracle Solaris Cluster 4.4 环境 の ゾーンクラスタの作成および構成を参照してください。
LP64 – ADI の活用 – Oracle Solaris Cluster 4.4 のコマンド、ライブラリ、およびプラグインが LP64 に移植されました。LP64 変換の利点を次にいくつか示します。
現代化
パフォーマンスの向上 (特に、ユーティリティーを 64 ビットモードでリコンパイルする際に追加の CPU レジスタを使用できる x64 プラットフォーム上)
Oracle Solaris の新しいセキュリティー機能である、アドレス空間レイアウトのランダム化 (ASLR) による、改善されたランダム化
LP64 変換により、32 ビット time_t 値を使用または操作するコマンドの 2038 年問題が解決されます。
Oracle WebLogic Server for Oracle Solaris Cluster Manager – Oracle Solaris Cluster 4.4 以降では、Oracle GlassFish サーバーは Oracle WebLogic Server for Oracle Solaris Cluster Manager で置き換えられます。
Precision Time Protocol (PTP) – デフォルトで Network Time Protocol (NTP) を使用する Oracle Solaris Cluster 4.4 ノード上で Precision Time Protocol (PTP) を構成できるようになりました。PTP のハードウェア支援機能を構成する場合、PTP 用に構成されたネットワークインタフェースを LogicalHostname または ScalableAddress リソースの IP アドレスをホストするために使用することはできません。
集中型インストール – Oracle Solaris Cluster 4.4 以降では、ソフトウェアの集中型インストールを実行できます。安装和配置 Oracle Solaris Cluster 4.4 环境 の 集中型インストーラを使用して Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールする方法 (clinstall)を参照してください。
障害回復フレームワークの名称– Oracle Solaris Cluster 4.4 以降では、製品の機能がわかりやすいように、障害回復機能の名称が Geographic Edition から障害回復フレームワークへと変更されました。
Puppet のサポート – Puppet は、ほとんどの主要なサブシステムの構成管理を自動化および適用するために使用可能なクロスプラットフォームのソフトウェアです。Puppet を使用すると、いくつかの一般的なシステム構成タスクを実行できます。Puppet の詳細については、 Using Puppet With Oracle Solaris Clusterおよび 『Using Puppet to Perform Configuration Management in Oracle Solaris 11.4』を参照してください。
-Java 8 更新の考慮点 – Oracle Solaris 11.4 に更新すると、Java 7 は削除されます。Oracle Solaris 11.3 での Java のデフォルトバージョンは Java 8 です。使用している Oracle Solaris 11.3 システムで、java の調停されたリンクを (pkg set-mediator -V 1.7 java のように) 設定し直して Java のデフォルトバージョンを変更した場合、Oracle Solaris 11.4 へのアップグレード後にこのリンクは存在しないパスを指しています。Java 8 を使用するには、次のいずれかを行います。
調停されたリンクを設定し直します。
# pkg set-mediator -V 1.8 java
Java 8 のフルパスを指定します。/usr/jdk/instances/jdk1.8.0/bin/java
サポートされるデータサービス– Oracle Solaris Cluster 4.4 でサポートされるデータサービスの一覧については、『Oracle® Solaris Cluster 4 Compatibility Guide』を参照してください。