A カートリッジの保守

StorageTek T10000 テープカートリッジの正常な処理を長期間保証するには、カートリッジの保守が必要です。この付録の内容:

  • カートリッジの保管と取り扱いに関する情報

  • カートリッジの開梱方法、またはほかの設置場所への輸送方法

  • カートリッジの落下時に参照する情報

    注:

    この章では、データカートリッジとは標準データ、Sport データ、VolSafe データ、および Sport VolSafe データの、すべてのデータカートリッジを指します。

カートリッジのラベルに関する情報、特にライブラリの内側で使用されるカートリッジについては、ライブラリで使用するカートリッジのラベルを参照してください。

保管環境

カートリッジは常に、指定された温度および湿度の範囲内にある環境で保管してください (テープカートリッジの環境要件を参照)。カートリッジを保管する際は、次の推奨事項に従ってください。

  • データカートリッジは、必要になるまで保護用梱包から取り出さないでください。

  • カートリッジは汚れていない環境で保管し、可能であればデータ処理センターと同じ条件下で保管してください。

  • 保管していたカートリッジを使用する際は、事前に操作環境に 72 時間以上置いて順応させてください。

取り扱いに関するガイドライン

注意:

テープの破損: カートリッジは破損しやすいため、慎重に取り扱ってください。
  • テープやカートリッジを直射日光や水滴にさらさないでください。

  • データカートリッジを磁場にさらさないでください。

  • 操作環境、作業環境、および保管環境を清潔に維持してください。

    注:

    詳細は、付録F 汚染物質の管理を参照してください。

カートリッジを開梱して順応させるには

  1. 新しいデータカートリッジを使用する予定の場所で開梱します。

  2. カートリッジを 72 時間以上放置して環境に順応させます。

カートリッジをクリーニングするには

  • 糸くずの出ない布を使って、カートリッジケースのほこり、汚れ、湿気をすべて拭き取ります。

カートリッジを輸送するには

注:

カートリッジの輸送用梱包材は、保守担当者から入手する必要があります。

T10000 カートリッジの輸送には、次の部品のみが認定されています。

  • 単一カートリッジ - PN 1095329xx、T10000 カートリッジ 1 パック用梱包材

  • 5 カートリッジ - PN 1095332xx、T10000 カートリッジ 5 パック用梱包材

    5 パック用の梱包材では、5 個の T10000 テープカートリッジのみが保護されます。

    • カートリッジを梱包材に無理に詰めて、6 個以上のカートリッジを梱包しようとしないでください

    • カートリッジの代わりに別の資材を詰めて、5 個未満のカートリッジを梱包しようとしないでください

      注:

      5 個未満のカートリッジを梱包する場合は、単一カートリッジ 1 パック用の梱包材を 1 つ以上使用してください。

次のガイドラインを使用して、StorageTek T10000 テープカートリッジを輸送するための準備をしてください。

注意:

カートリッジが破損する可能性あり: 正しく梱包されていないと、カートリッジは輸送中に容易に破損します。指定された梱包材のみを、カートリッジの数に合わせて使用してください。
  1. 適切な数量の指定された梱包材を入手します。

  2. 梱包材に付属の梱包手順に従います。

    梱包材ごとに固有の梱包手順が付属しています。

    注:

    梱包手順を見ずに梱包したり、古い梱包手順を参照したりしないでください。古い梱包手順は、現在の梱包材には適用できない可能性があります。
  3. 封をした梱包に適切な輸送用ラベルを取り付けます。

    輸送用ラベルは、指定されたまたは使用可能な輸送サービスに応じて異なります。

落下したカートリッジ

カートリッジが落下した場合は常に、ケースが損傷した可能性があります。ケースに目に見える損傷がない場合でも、カートリッジリーダーが衝撃を受けてホーム位置から外れ、結果としてロードに失敗する可能性があります。

必ず落下したカートリッジはケースの損傷を調べて詳細に点検し、リーダーがホーム位置に戻っていることを確認します (落下したカートリッジを点検するにはを参照)。

注:

75 cm (29.5 インチ) 以上の高さから落下した場合は、ほかに損傷がなくても、カートリッジをデータ転送のために一度だけ使用したあとで廃棄してください。

点検の結果、カートリッジに損傷が見つかったが、ロードに耐えられると判断された場合は、使用可能なカートリッジにデータを転送します。

落下したカートリッジを点検するには

  1. ケース全体、正面、および背面に割れやひびがないか詳細に確認します。

    ひびまたは割れが見える場合、そのカートリッジは廃棄する必要があります。

    注:

    落下したカートリッジに目立った損傷があり、そのためドライブに正常にロードできなくなった場合でも、データを回復できる可能性があります。ご購入先に、損傷したデータカートリッジを回復するための対処法についてお問い合わせください。
  2. ケースの 4 つのねじのすべてについて (図A-1の項番 1) 破損がないか確認します。

    ねじの支柱が壊れた場合、ねじが著しくゆるむことがあります。

  3. 各ねじの近くで、ケースを半分に分離できるかどうかを試します。

    ねじの支柱が壊れると、見た目にはねじがしっかり締められていても、ケースに少しすき間ができます。

  4. テープアクセスドアの近くの超音波溶着部分 (図A-1の項番 3) の完全性を確認します。

    超音波溶着部分の損傷は、簡単には見つけられない可能性があります。超音波溶着部分の完全性について疑問がある場合は、ご購入先にお問い合わせください。超音波溶着部分に問題がある場合は、ほかに目立った損傷がなくても、カートリッジを廃棄する必要があります。

  5. カートリッジをゆっくりと裏返して、カートリッジ内で外れた部品の音がするかどうかを確認します。

    注意:

    機器の破損: カートリッジ内の部品の外れは、内部の損傷を示しています。内部が損傷したカートリッジをロードすると、テープが損傷してデータが完全に復元できなくったり、テープドライブが損傷したりする可能性があります。
  6. 書き込み保護スイッチ (図A-1の項番 2) を数回動かします。

    書き込み保護スイッチは、滑らかにスライドするはずです。

    図A-1 カートリッジの点検ポイント

    図A-1 については、周囲のテキストで説明しています。

    図の凡例:

    1 - ケースのねじ (4 本)

    2 - 書き込み保護スイッチ

    3 - 超音波溶着部分

  7. テープアクセスドア (図A-2の項番 1) を数回開閉して、ドアの損傷を確認します。

    ドアに目立った損傷がある場合や、滑らかに開閉できない場合は、そのカートリッジを廃棄してください。

    注意:

    リーダーを無理にホーム位置に戻そうとしないでください。リーダーがホーム位置にない場合は、ご購入先にお問い合わせください。
  8. テープアクセスドアを開けたままにして、リーダー (図A-2の項番 2) がホーム位置にあるかどうか (停止位置にしっかり接合されているかどうか) を判断します。

    図A-2 カートリッジのドアおよびテープリーダー

    図A-2 については、周囲のテキストで説明しています。

    図の凡例:

    1 - テープアクセスドア

    2 - リーダー

    • リーダーが衝撃を受けてホーム位置から外れていると、ゆるんでたるむか、またはカートリッジケースの中に完全に引き込まれてしまう場合があります。

    • リーダーがホーム位置から外れた状態でロードを試みると、テープドライブがリーダーを完全に引き込み、カートリッジの中まで引き戻されてすっかり見えなくなります。