カートリッジのラベルには、バーコードと可視文字が含まれています。この可視文字はオペレータが使用するもので、ライブラリが使用することはありません。また、可視文字を対応するバーコードラインの位置に合わせる必要はありません。
ラックに搭載した状態でデータカートリッジを使用する場合は、テープドライブの動作を妨げなければ、データカートリッジの任意の場所に、ほとんどすべてのタイプのラベルを貼り付けることができます。
ライブラリに搭載したデータカートリッジを使用する場合、ラベルはラベルサイズの仕様に適合している必要があります。ラベル要件については、ライブラリのユーザーガイドを参照してください。次に示す仕様に従うことは、たいへん重要です。
AIM Uniform Symbology Specification USS-39
ANSI MH10.8M-1993 ANSI Code 39 Barcode Specification
ANSI NCITS 314-199X SCSI 3 Medium Changer Commands (SMC)
ラベルは、図1-8の項番 1 に示す、データカートリッジ上のラベル貼り付け位置に貼ってください。このラベルは、バーコードを下にして、つまりデータカートリッジのハブ側に向けて (ハブは図の底面図に示されている)、ラベル貼り付け位置に慎重に配置してください。
標準データカートリッジのラベルは、8 つの文字とそれに関連するバーコードで構成されます。
ラベルの最初の 6 文字はカスタマボリューム ID です (NGD018 など)。ラベルの文字は、A - Z と数字 0 - 9 で構成できます。特殊文字 (& $% @ # など) は使用できません。
最後の 2 文字は媒体識別子です。
StorageTek T10000 カートリッジ (T10000A および B ドライブで書き込み)
標準の T10000A およびデータカートリッジの場合は T1
T10000A および B Sport データカートリッジの場合は TS
StorageTek T10000 T2 カートリッジ (T10000C および D ドライブで書き込み)
標準の T10000C および D データカートリッジの場合は T2
T10000C および D Sport データカートリッジの場合は TT
媒体識別子の背景色は、標準カートリッジの場合は通常は白です。T1 カートリッジのラベルの例を図B-1に示します。
このデータカートリッジのラベルは、ライブラリが診断カートリッジと認識できるようにするため、「DG」と空白 1 文字 (3 文字目は使用しない) で始める必要があります。残りの 5 つのラベル文字:
xxx は 000 - 999 にできます
媒体識別子 (2 文字)
StorageTek T10000 カートリッジ (T10000A および B ドライブで使用) の場合は T1
StorageTek T10000 T2 カートリッジ (T10000C および D ドライブで使用) の場合は T2
T10000A/B ドライブの診断カートリッジのラベルの例を図B-2に示します。
クリーニングラベル文字:
CLN (最初の 3 文字)
4 番目から 6 番目の文字は 000 - 999 にできます (個々のクリーニングカートリッジの識別用)
媒体識別子 (2 文字):
T10000A および B カートリッジの場合は CT
T10000C カートリッジの場合は CC
T10000A、B、C、および D ドライブで使用されるクリーニングカートリッジの場合は CL
T10000A/B ドライブのクリーニングカートリッジのラベルの例を図B-3に示します。