3.2 クラスタ状態モニター・データの収集

ノードでGrid_home/bin/diagcollection.plスクリプトを実行して、クラスタ内の任意のノードからクラスタ状態モニター・データを収集します。

Oracle Clusterwareでエラーが発生する場合は、diagcollection.pl診断収集スクリプトを実行して、Oracle Clusterwareからトレース・ファイルに診断情報を収集します。

Grid_home/binディレクトリから、rootとしてdiagcollection.plスクリプトを実行します。

注意:

  • クラスタ内のすべてのノードでdiagcollection.plスクリプトを実行して、クラスタ状態モニター・データを収集することをお薦めします。すべてのノードでスクリプトを実行すると、分析に必要なすべての情報が収集されます。

  • 特権ユーザーrootとして、diagcollection.plスクリプトを実行します。

クラスタ・ログ出力サービスが実行中のノードでのみデータ収集スクリプトを実行するには:

  1. コマンド$ Grid_home/bin/oclumon manage -get masterを実行します。
  2. xx権限を持つユーザーとしてログインし、Gridホーム外の書込み可能なディレクトリに移動します。
  3. コマンドdiagcollection.pl --collectを実行します。
    次に例を示します。
    Linux:
    $ Grid_home/bin/diagcollection.pl --collect
    Microsoft Windows:
    C:\Grid_home\perl\bin\perl.exe
    C:\Grid_home\bin\diagcollection.pl --collect

    前述のコマンドを実行すると、Oracle Grid Infrastructure管理リポジトリ内の使用可能なすべてのデータが収集され、chmosData_host_name_time_stamp.tar.gzの形式でファイルが作成されます。

    例: chmosData_stact29_20121006_2321.tar.gz

  4. コマンド$ Grid_home/bin/diagcollection.pl --collect --chmos --incidenttime time --incidentduration durationを実行して、収集されるデータ量を制限します。

前述のコマンドでは、--incidenttime引数の形式はMM/DD/YYYY24HH:MM:SSで、--incidentduration引数の形式はHH:MMです。

次に例を示します。
$ Grid_home/bin/diagcollection.pl --collect --crshome Grid_home
   --chmos --incidenttime 07/21/2013 01:00:00 --incidentduration 00:30