4.1.3 Oracle Trace File Analyzer Collectorのオンデマンド診断収集

問題が発生したことを特定したが解決できない場合に、Oracle Trace File Analyzer Collectorを使用して、オンデマンド収集をリクエストします。

問題の診断と収集に役立つように、オラクル社カスタマ・サポートに収集結果を提供します。

トピック:

4.1.3.1 オンデマンド収集のタイプ

Oracle Trace File Analyzer Collectorでは、3つのタイプのオンデマンド収集が実行されます。tfactl diagcollectコマンドを使用して、すべてのオンデマンド収集を実行します。

図4-3 オンデマンド収集

図4-3の説明が続きます
「図4-3 オンデマンド収集」の説明
  • デフォルト収集

    デフォルト収集では、特定の時間枠内でファイルが更新されたすべてのコンポーネントについて、すべてのノードからすべての重要なファイルと診断情報を収集します。Oracle Trace File Analyzerによってファイルが過剰であるとみなされた場合は切り捨てられます。

    デフォルト収集に使用される標準的な期間は過去12時間です。ただし、調整して別の期間にすることができます。

  • イベントドリブンSRDC収集

    イベントドリブン・サービス・リクエスト・データ収集(SRDC)では、エラーなどの特定のイベントに関連するすべての重要なファイルと診断情報を収集します。

    収集されるファイルと診断情報は、SRDC収集の対象となるイベントに応じて異なります。Oracle Trace File Analyzerによって、他の必要な重要情報が要求されます。情報を指定すると、Oracle Trace File Analyzerで、各イベントに関する診断情報の最適な収集方法が判別されます。

  • カスタム収集

    カスタム収集では、正確な収集内容、収集方法および収集場所を詳細に制御できます。