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Oracle® Developer Studio 12.6: 概要

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更新: 2017 年 7 月
 
 

大量の計算を行うプログラムのための Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリ

Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリは、線形代数や大量の数値計算を伴う問題を解くための一連の最適化された高速数学サブルーチンです。Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリは、Netlib (http://www.netlib.org) から入手できるパブリックドメインのサブルーチンのコレクションに基づいています。Oracle はこれらのパブリックドメインのサブルーチンを強化し、Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリとしてバンドルしました。

Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリのルーチンは、マルチコアおよびマルチプロセッサ (MP) の Oracle システムでのアプリケーションのパフォーマンスを改善できます。多くのルーチンには、ベースとなっている Netlib ライブラリには存在しない SPARC および x86 に固有の最適化、および OpenMP を使用した並列化が行われています。標準の Fortran インタフェースのほかに、完全な一連の C インタフェースも含まれています。

Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリは、ほかのライブラリをリンクするために使用される –l スイッチではなく、–library スイッチでアプリケーションにリンクされます。

パフォーマンスライブラリルーチンを使用する Fortran ソースをコンパイルするには:

% f95 -dalign filename.f -library=sunperf

パフォーマンスライブラリをコンパイルしてデータの整列を制御するために –dalign オプションが使用されているため、このオプションは必須です。

パフォーマンスライブラリルーチンを使用する C または C++ ソースをコンパイルするには:

% cc filename.c -library=sunperf
% CC filename.cpp -library=sunperf

Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリのないシステムにアプリケーションを配備できるように、静的にコンパイルおよびリンクするには、オプション –library=sunperf および –staticlib=sunperf を使用する必要があります。

Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリの使用方法の詳細は、Oracle Developer Studio 12.6: パフォーマンスライブラリユーザーズガイドを参照してください。ライブラリの各関数およびサブルーチンのマニュアルページについては、マニュアルページのセクション 3p を参照してください。Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリの新機能および変更された機能については、Oracle Developer Studio 12.6 リリースの新機能を参照してください。