Oracle Developer Studio コンパイラは、オペレーティングシステムのネイティブライブラリを利用します。Oracle Solaris オペレーティングシステムには、C 実行時ライブラリ libc やいくつかの C++ 実行時ライブラリなど、/usr/lib にインストールされた多くのシステムライブラリが用意されています。intro(3) のマニュアルページでは、各ライブラリについて説明し、各ライブラリの詳細情報を示す追加のマニュアルページの参照先を示しています。このページを表示するには man intro.3 コマンドを入力します。
/usr/lib システムライブラリをリンクするには、コンパイラで適切な –l オプションを使用します。たとえば、libmalloc ライブラリをリンクするには、リンク時に cc および CC コマンド行で –lmalloc を指定します。
Fortran、C、および C++ の実行時ライブラリは、オペレーティングシステムで提供されているライブラリに加えて、Oracle Developer Studio でも提供されています。そのようなライブラリの例としては、libsunmath および libmopt 数学ライブラリがあります。
Fortran 実行時ライブラリは、オペレーティングシステムではなく Oracle Developer Studio で提供されます。
Fortran プログラムでは、C インタフェースを持つ Oracle Solaris の /usr/lib ライブラリも使用できます。C-Fortran インタフェースの詳細は、『Fortran プログラミングガイド』を参照してください。
ライブラリのリンクについての詳細は、Oracle Solaris ドキュメントの『リンカーとライブラリ』を参照してください。