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Oracle® Enterprise Manager CA Service Desk Ticketing Connector構成ガイド
for Enterprise Manager 13c リリース2
E94910-02
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6.1 問題の診断

問題を診断する手順は、次のとおりです。

  1. CASDアダプタが正常に起動され、CASDアダプタがインストールされているシステムからCASDアダプタのWSDLにアクセスできることを確認します。これを行うには、次の手順を実行します。

    1. コネクタのヒントCASDアダプタ操作に対する正しいURLの使用の項の手順を実行して、CASDアダプタが使用するURLを判別します。

      注意:

      アダプタの起動が正常に完了しない場合は、アダプタ起動エラーのトラブルシューティングを参照して問題を診断してください。

    2. ブラウザを開き、前の手順のURLをアドレス・ウィンドウに貼り付けます。URLの末尾に?WSDLを追加し、URLのロードを試行します。

    3. アダプタが使用可能な場合は、WSDLがロードされています。

      注意:

      WSDLは、Webサービスを記述するXMLファイルです。

  2. Enterprise ManagerサーバーがインストールされているシステムからCASDアダプタのWSDLにアクセスできることを確認します。

    1. Enterprise Managerサーバーでブラウザを開き、前述の手順1-bからURLをアドレス・ウィンドウにコピーします。URLのホスト名がlocalhostになります。localhostを、CASDアダプタがインストールされているシステムの実際のホスト名またはIPアドレスに変更します。ホスト名を指定した場合は、ホスト名がEnterprise Managerサーバー・システムで認識されていることを確認してください。確認はpingコマンドを使用して実行できます。

      たとえば、CASDアダプタがSDServer01というホスト名でサーバーにインストールされ、次のURLがframework.logに記載されているとします。

      http://localhost:8082/services/causd/IncidentService

      Enterprise Managerサーバー・システムで使用されるURLは次のようになります。

      http://SDServer01:8082/services/causd/IncidentService

    2. URLの末尾に?WSDLを追加して、WSDLのロードを試行します。WSDLをロードできない場合は、Enterprise Managerシステムでホスト名が認識されていないか、2つのシステム間の接続に問題があります。ホスト名を指定した場合は、URLのホスト名のかわりにIPアドレスを使用してみてください。引き続きロードされない場合は、接続に問題があります。この問題を解決するには、IT部門に相談する必要があります。

  3. CA Service DeskコネクタがcreateTicket、getTicketおよびupdateTicket操作に正しいURLを指定していることを確認します。

    1. スーパー管理者権限があるアカウントを使用してOracle Enterprise Managerコンソールにログインします。

    2. Enterprise Managerコンソールの「設定」メニューから「拡張性」「管理コネクタ」の順に選択します。

      インストール済コネクタを示す「管理コネクタ」ページが表示されます。

    3. CA Service Deskコネクタに関連付けられている「構成」アイコンをクリックします。これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。

    4. 手順2-bで特定されたURLが3つの操作(createTicket、getTicketおよびupdateTicket)すべてに指定されていることを確認します。いずれかの操作が正しくない場合は、正しいURLに変更します。

      注意:

      ここで指定されているURLの末尾にはWSDLを追加しないでください。

    5. 「チケット番号」フィールドに有効なチケット番号を入力し、「OK」をクリックします。

    6. すべてが正しく設定されている場合は、次のメッセージが表示されます: 接続テストは成功しました。構成は保存されました。

  4. 手順3fにエラーがある場合は、CASDアダプタの構成エラーの可能性があります。エラーの診断の詳細は、アダプタ操作エラーのトラブルシューティングの項を参照してください。