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Oracle® Enterprise Manager HP Service Manager Version 9 Connectorインストレーションおよび構成ガイド
for Enterprise Manager Cloud Control 13c リリース2
E94906-02
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3.5 チケット・テンプレートの使用

Enterprise Managerでコネクタ・インスタンスが作成されると、関連付けられたテンプレートすべてをチケットの作成または更新操作に使用できるようになります。自動チケット発行の場合は、インシデント・ルールの作成時に選択されたチケット・テンプレートに基づいて通知メソッドが作成されます。手動チケット発行の場合は、図3-3に示すように、Enterprise Managerコンソールからチケットを作成するときにチケット・テンプレートを選択します。

図3-3 条件付きアクションの追加


アクションの追加

HP Service Managerコネクタごとに2つのデフォルト・テンプレートがあります。HP Service Manager 9コネクタのデフォルト・テンプレートは次のとおりです。

  • ServiceManager_9_Default_Incident_AutoClose.xsl

  • ServiceManager_9_Default_Incident.xsl

ヒント:

これらのテンプレートの詳細は、あらかじめ用意されているHP Service Managerテンプレートを参照してください。

3.5.1 チケット・テンプレートの追加

カスタム・テンプレートを作成する場合、チケット・テンプレートがEnterprise Managerで認識されるためには、その前にチケット・テンプレートを追加する必要があります。新しいカスタム・テンプレートごとに、emctlに対する実行権限およびチケット・テンプレートの読取り権限を持つユーザーとして、次のemctl register_template connectorコマンドを実行します。

$ORACLE_HOME/bin/emctl register_template connector
-t <template.xsl> -repos_pwd <reposPassword>
-cname <connectorName> -iname <internalName>
-tname <templateName> -ttype 2 [-d <description>]

各要素の意味は次のとおりです。

<template.xsl>は、テンプレート・ファイルのフルパス名です。

<reposPassword>は、Enterprise Managerのルート(SYSMAN)のパスワードです。

<connectorName>は、コネクタ・インスタンスの作成のステップ3でインストールされたコネクタ・インスタンスの名前です。

<internalName>は、テンプレートに使用する内部名です。

<templateName>は、テンプレートに表示される名前です。

<description>は、テンプレートの説明です。

たとえば、次のコマンドでは、HP Service Manager 9コネクタ・インスタンスを使用して、コネクタ・インスタンスの新しいアウトバウンド・テンプレート(newTemplate.xsl)を追加します。

emctl register_template connector
-t /home/oracle/custom_templates/template.xml
-repos_pwd sysmanpass
-cname "HPSM 9"
-iname "newTemplate"
-tname "New Template"
-ttype 2
-d "Demo template"

3.5.2 テンプレート・コードの表示

テンプレート・コードを表示するには、次の手順を実行します。

  1. コネクタ・インスタンスを選択し、「管理コネクタの構成」ページに移動します。
  2. 「テンプレート」タブを選択します。
  3. テンプレート名をクリックするか、「表示」をクリックしてテンプレートのXSLTコードを表示します。

チケット・テンプレートはXSLT形式です。コードを理解するには、XSLTの基礎知識が必要です。

3.5.3 テンプレートの削除

テンプレートを削除するには、次の手順を実行します。

  1. コネクタ・インスタンスを選択し、「管理コネクタの構成」ページに移動します。
  2. 「テンプレート」タブを選択します。
  3. テンプレートを選択し、「削除」をクリックします。
  4. 「はい」をクリックして、削除操作を確定します。

注意:

削除するテンプレートにインシデント・ルールが関連付けられている場合は、削除後、この特定のインシデント・ルールに対するチケット発行が機能しなくなります。

3.5.4 テンプレートの編集

注意:

テンプレートの編集機能は、Oracle Enterprise Managerリリース12.1.0.2以降で使用できます。

リリース12.1.0.2以降の既存のチケット・テンプレートを編集するには、次の手順を実行します。

  1. コネクタ・インスタンスを選択し、「管理コネクタの構成」ページに移動します。
  2. 「テンプレート」タブを選択します。
  3. テンプレートを選択し、「編集」をクリックします。
  4. 必要に応じて「説明」および「テンプレート・コンテンツ」フィールドを編集し、「保存」をクリックします。

チケット・テンプレートが自動的に登録されます。登録されたテンプレートを保存すると、リポジトリ内でこのテンプレートが更新されます。

3.5.5 テンプレートのリストア

テンプレートを編集またはカスタマイズした後で、必要に応じて次の手順を実行し、以前のデフォルト・コンテンツにリストアできます。

注意:

リストア機能は、Oracle Enterprise Managerリリース12.1.0.2以降で使用できます。

編集またはカスタマイズした、あらかじめ用意されているテンプレートをデフォルト値にリストアできます。(emctl register_templateコマンドを使用して)作成した新規テンプレートはリストアできません。

  1. コネクタ・インスタンスを選択し、「管理コネクタの構成」ページに移動します。
  2. 「テンプレート」タブを選択します。
  3. テンプレートを選択し、「リストア」をクリックします。
  4. リストアするには、表示される確認ページで「はい」をクリックします。