機械翻訳について

第3章 Oracle VMの新機能

Oracle VMの各リリースの新機能および拡張機能を確認してください。

3.1 Oracle VM Release 3.4.7の新機能

Oracle VMリリース3.4.7には、以前の3.4.xエラータ・リリースに含まれていた機能、拡張機能およびセキュリティ更新が含まれています。

重要

最新の修正、セキュリティ・アラート、クリティカル・パッチの更新およびその他の変更に関する最新情報を取得するには、適切なサポート契約を持つユーザーが、次の場所にあるMy Oracle Supportのサポート記事Oracle VM : リリース3.4.7.1の新機能 - 最新情報(ドキュメントID 2832974.1)にアクセスできます : https://support.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id= 2832974.1.

Oracle VMリリース3.4.7の新機能および拡張機能は次のとおりです。

新規リリース・プロセス

リリース・プロセスに対するOracle VMの変更

Oracle VMリリース3.4.7は、Oracle VMリリース3.4.6.1で導入されたリリース・モデルに引き続き従うため、以前のOracle VMリリースからのリリース・プロセスが次のように変更されています:

  • Oracle VM Managerは3.4.7バージョンとしてリリースされ、Oracle VM Agent for SPARCは新しい3.4.6ビルド・バージョンとしてリリースされます。 適切なOracle VM ULNチャネルおよびyumリポジトリで新しいパッケージが使用可能になります。

  • Oracle VM Serverはビルド・バージョン3.4.6-2105のままです。 新しいパッケージは、適切なOracle VM ULNチャネルおよびyumリポジトリで引き続き使用可能です。

  • Oracle VM ManagerおよびOracle VM Agent for SPARCの最新バージョンは、Oracle Software Delivery Cloud (OSDC)またはMy Oracle Support (MOS)からダウンロードできます。

  • Oracle VM Serverの場合、ビルド・バージョン3.4.6-2105をインストールし、適切なOracle VM ULNチャネルまたはyumリポジトリを使用してパッケージを更新していることを確認する必要があります。

インフラストラクチャ

Oracle VM Managerデータベースには、構成情報とイベント・データが格納されます。 実際のデータベース管理サーバーは、Oracle VM ManagerインストーラにバンドルされるMySQL Enterpriseデータベースです。 Oracle VMリリース3.4.7では、データベースはMySQL 8.0に更新されます。

セキュリティ

セキュリティ更新が含まれています

このエラッタ更新リリースに含まれるセキュリティ・アップデートは次のとおりです。

  • MySQLのパッチ更新:このリリースのOracle VMには、January 2021 Critical Patch Update for MySQLが含まれています。(32431658)

  • Oracle WebLogic Serverのパッチ更新:このリリースのOracle VMには、January 2021 Critical Patch Update for Oracle WebLogic Serverが含まれています。(32431687)

  • Oracle Java 7パッチ更新:このリリースのOracle VMには、January 2021 Critical Patch Update for Javaが含まれています。(32431674)

  • Oracle Java 8パッチ更新:このリリースのOracle VMには、January 2021 Critical Patch Update for Javaが含まれています。(32431674)

  • サード・パーティ・コード:このリリースのOracle VM Managerには、多数のサード・パーティ・パッケージの更新が含まれています。

3.2 Oracle VM Release 3.4.6.3の新機能

Oracle VMリリース3.4.6.3には、以前の3.4.xエラータ・リリースに含まれていた機能、拡張機能およびセキュリティ更新が含まれています。

Oracle VMリリース3.4.6.3の新機能および拡張機能は次のとおりです。

新規リリース・プロセス

リリース・プロセスに対するOracle VMの変更

Oracle VMリリース3.4.6.3は、Oracle VMリリース3.4.6.1に導入されたリリース・モデルに従い続くと、以前のOracle VMリリースからのリリース・プロセスに次の変更が反映されます:

  • SPARCのOracle VM ManagerとOracle VM Agentは新しいビルド・バージョンとしてリリースされますが、Oracle VM Serverは適切なOracle VM ULNチャネルおよびyumリポジトリで新しいパッケージを使用できるようになったバージョン3.4.6-2105が最新のままになります。

  • Oracle VM ManagerおよびOracle VM Agent for SPARCの最新バージョンは、Oracle Software Delivery Cloud (OSDC)、My Oracle Support (MOS)またはOracle Technology Network (OTN)からダウンロードできます。

  • Oracle VM Serverの場合、ビルド・バージョン3.4.6-2105をインストールし、適切なOracle VM ULNチャネルまたはyumリポジトリを使用してパッケージを更新していることを確認する必要があります。

ユーザビリティ

リリース3.4.6.3の新機能は、いくつかの簡単なステップでハードウェア仮想マシンおよび準仮想ハードウェア仮想マシンをOracle VMからOracle Cloud Infrastructureにエクスポートするために使用できるOracle VM Exporter Applianceユーティリティです。 Oracle VM Exporter Applianceの詳細は、次を参照してください:

セキュリティ

セキュリティ更新が含まれています

このエラッタ更新リリースに含まれるセキュリティ・アップデートは次のとおりです。

  • MySQLのパッチ更新:このリリースのOracle VMには、2020年4月のMySQLのクリティカル・パッチ更新が含まれています。(30766032)

  • Oracle WebLogic Serverのパッチ更新:このリリースのOracle VMには、2020年4月のOracle WebLogic Serverのクリティカル・パッチ更新が含まれています。(30766022)

  • Oracle Java 7パッチ更新:このリリースのOracle VMには、2020年4月のJavaのクリティカル・パッチ更新が含まれています。(30766027)

  • Oracle Java 8パッチ更新:このリリースのOracle VMには、Javaの2020年4月のクリティカル・パッチ更新が含まれています。(31202655)

  • サード・パーティ・コード:このリリースのOracle VM Managerには、多数のサード・パーティ・パッケージの更新が含まれています。

3.3 Oracle VM Release 3.4.6.2の新機能

Oracle VMリリース3.4.6.2には、以前の3.4.xエラータ・リリースに含まれていた機能、拡張機能およびセキュリティの更新が含まれます。

Oracle VMリリース3.4.6.2に含まれる新機能および拡張機能は次のとおりです。

新規リリース・プロセス

リリース・プロセスに対するOracle VMの変更

Oracle VMリリース3.4.6.2は、Oracle VMリリース3.4.6.1に導入されたリリース・モデルに従い続くと、以前のOracle VMリリースからのリリース・プロセスに次の変更が反映されます:

  • SPARCのOracle VM ManagerとOracle VM Agentは新しいビルド・バージョンとしてリリースされますが、Oracle VM Serverは適切なOracle VM ULNチャネルおよびyumリポジトリで新しいパッケージを使用できるようになったバージョン3.4.6-2105が最新のままになります。

  • Oracle VM ManagerおよびOracle VM Agent for SPARCの最新バージョンは、Oracle Software Delivery Cloud (OSDC)、My Oracle Support (MOS)またはOracle Technology Network (OTN)からダウンロードできます。

  • Oracle VM Serverの場合、ビルド・バージョン3.4.6-2105をインストールし、適切なOracle VM ULNチャネルまたはyumリポジトリを使用してパッケージを更新していることを確認する必要があります。

ドキュメント

次の変更は、Oracle VM 3.4ドキュメント・ライブラリに適用されます:

  • Oracle VM Managerリリース3.4.6 (およびこれ以降のリリース)のOracle VMインストレーション・ガイドには、Oracle Linux 5のインストールで情報が追加されていません。 詳細は、第2章、「Oracle VMのインストールおよびアップグレード」および「Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイド」での「オペレーティング・システム」のノート(29856593)を参照してください。

  • Oracle VM Managerユーザーズ・ガイドで、最大メモリー・サイズ値がHVMおよびPVHVMゲストのメモリー・サイズ値に指定された値と等しくない場合に表示される、改訂されたエラー・メッセージを説明するようにノートが更新されました。 詳細は、「Oracle VM Managerユーザー・ガイド」「仮想マシンの作成」を参照してください(28320709)。

インフラストラクチャ

Oracle Linux 8.x、Red Hat Enterprise Linux 8.xおよびCentOS 8.xのサポート

このリリースの時点で、Oracle VMは、Oracle Linux 8.x、Red Hat Enterprise Linux 8.xおよびCentOS 8.xゲスト・オペレーティング・システムをサポートしています。(30096578) 第5章、「サポートされているゲストOS」を参照してください。

Microsoft Windows Server 2019のサポート

このリリース現在、Oracle VMではMicrosoft Windows Server 2019ゲスト・オペレーティング・システムがサポートされています。(30361971) 第5章、「サポートされているゲストOS」を参照してください。

セキュリティ

セキュリティ更新が含まれています

このエラッタ更新リリースに含まれるセキュリティ・アップデートは次のとおりです。

  • MySQLのパッチ更新: Oracle VMのこのリリースには、MySQL用の2019年10月のクリティカル・パッチ更新が含まれています。(30212413)

  • Oracle WebLogic Serverのパッチ更新: Oracle VMのこのリリースには、Oracle WebLogic Server用の2019年10月のクリティカル・パッチ更新が含まれています。(30212407)

  • Oracle Javaパッチ更新: このリリースのOracle VMには、October 2019 Critical Patch Update for Javaが含まれています。(30212408)。

  • サード・パーティ・コード:このリリースのOracle VM Managerには、多数のサード・パーティ・パッケージの更新が含まれています。

3.4 Oracle VM Release 3.4.6.1の新機能

Oracle VMリリース3.4.6.1には、以前の3.4.xエラータ・リリースに含まれていた機能、拡張機能およびセキュリティの更新が含まれます。

Oracle VMリリース3.4.6.1に含まれる新機能および拡張機能は次のとおりです。

新規リリース・プロセス

リリース・プロセスに対するOracle VMの変更

Oracle VMリリース3.4.6.1に新しいリリース・モデルが導入されたため、リリース・プロセスは次のように変更されました:

  • SPARCのOracle VM ManagerとOracle VM Agentは新しいビルド・バージョンとしてリリースされますが、Oracle VM Serverは適切なOracle VM ULNチャネルおよびyumリポジトリで新しいパッケージを使用できるようになったバージョン3.4.6-2105が最新のままになります。

  • Oracle VM ManagerおよびOracle VM Agent for SPARCの最新バージョンは、Oracle Software Delivery Cloud (OSDC)、My Oracle Support (MOS)またはOracle Technology Network (OTN)からダウンロードできます。

  • Oracle VM Serverの場合、ビルド・バージョン3.4.6-2105をインストールし、適切なOracle VM ULNチャネルまたはyumリポジトリを使用してパッケージを更新していることを確認する必要があります。

セキュリティ

セキュリティ更新が含まれています

このエラッタ更新リリースに含まれるセキュリティ・アップデートは次のとおりです。

  • MySQLのパッチ更新:このリリースのOracle VMには、MySQL用の2019年4月アクティブ・パッチ更新が含まれています。(29515159)

  • Oracle WebLogic Serverのパッチ更新:このリリースのOracle VMには、2019年4月: Oracle WebLogic Serverのクリティカル・パッチ更新およびCVE-2019-2725へのオーバーレイ・パッチ(29515018および29713285)が含まれています。

  • Oracle Javaパッチ更新: このリリースのOracle VMには、April 2019 Critical Patch Update for Javaが含まれています。(29515182)

  • サード・パーティ・コード:このリリースのOracle VM Managerには、多数のサード・パーティ・パッケージの更新が含まれています。

3.5 Oracle VM Release 3.4.6の新機能

Oracle VMリリース3.4.6には、前の3.4.xエラータ・リリースに含まれていた機能、拡張、およびセキュリティの更新が含まれています。

Oracle VMリリース3.4.6に含まれる新機能および拡張機能は次のとおりです。

インフラストラクチャ

Oracle VM Agent: Oracle Solaris 11.4のSPARCサポート

SPARCのOracle VM Agentは、Oracle Solaris 11.4をサポートするように更新されました。 詳細は、「Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイド」を参照してください。

dom0カーネルの更新

Oracle VM Serverのdom0カーネルは、このリリースで最新のUnbreakable Enterprise Kernelリリース4更新7 (UEK R4 U7)に更新されます。 新しい機能と更新については、UEK R4 U7リリース・ノートを参照してください: Unbreakable Enterprise Kernelリリース4更新7のリリース・ノート

Ksplice

Xenおよびユーザー・スペース用のKspliceパッチ適用のサポート

Oracle VM Serverでは、Xenハイパーバイザおよびクリティカルなユーザー領域パッケージのKspliceパッチ適用がサポートされるようになりました。 この製品拡張は、Oracle VM Serverにすでに提供されているKspliceカーネルのパッチ適用サポートを拡張して、次のOracle VMコンポーネントをカバーします:

  • Xenハイパーバイザ

  • glibc

  • OpenSSL

  • QEMU

Oracle Kspliceテクノロジでは、リブートせずに、新しいセキュリティ・エラータ(CVE)パッチでシステムを更新できます。 これにより、停止時間を最小化しながら、オペレーティング・システムの脆弱性のパッチで最新の状態を維持できます。 詳細は、「Oracle VM管理者ガイド」「Oracle VM ServerをOracle Kspliceで更新」を参照してください

ユーザビリティ

自己署名SSL証明書の月における新しいユーザー定義の有効性オプション

新しいSSL証明書の生成時に、新しいValidity in Months オプションを使用できるようになりました。このオプションで、自己署名SSL証明書の有効期間を月単位で設定できます。 デフォルトは、120か月(10)です。 詳細は、『Oracle VM管理者ガイド』の「新しいSSLキーの生成」を参照してください。

実行中の仮想マシンのロケーションを変更する新規オプション

空のクローン・カスタマイザを作成して、仮想マシンが実行中状態にある間に、あるリポジトリから別のリポジトリにvm.cfgファイルを移動するために新しいMove this VM to a different Repositoryオプションを使用できるようになりました。 詳細は、『Oracle VM Managerユーザー・ガイド』の「仮想マシンの移行または移動」を参照してください。

HVMとPVHVMの仮想CPU構成制限が増加しました

仮想CPU制限は、HVM Microsoft Windowsゲスト、およびPVHVM (Oracle VM Paravirtual Drivers for Microsoft Windowsを使用している場合)で64に増加されました。 詳細は、表7.3 「仮想マシンの最大値」を参照してください。

非推奨になった機能

Oracle VMリリース3.4.6非推奨機能

Oracle VMリリース3.4.6で非推奨となった機能または削除された機能の詳細は、Oracle VMリリース・ノートの第8章、「非推奨および削除されたOracle VM機能」を参照してください。

セキュリティ

セキュリティ更新が含まれています

このエラッタ更新リリースに含まれるセキュリティ・アップデートは次のとおりです。

  • Oracle MySQLパッチ更新: このリリースのOracle VMには、October 2018 Critical Patch Update for MySQLが含まれています。(28328418)

  • Oracle WebLogicパッチ更新: このリリースのOracle VMには、October 2018 Critical Patch Update for WebLogicが含まれています。(28328407)

  • Oracle Javaパッチ更新: このリリースのOracle VMには、October 2018 Critical Patch Update for Javaが含まれています。(28328428)。

  • Xenセキュリティ・アドバイザリ: このリリースには、次のXenセキュリティ・アドバイザリが含まれています。

    • XSA-263 (CVE-2018-3639)

    • XSA-267 (CVE-2018-3665)

    • XSA-273 (CVE-2018-3620, CVE-2018-3646)

    • XSA-282

3.6 Oracle VM Release 3.4.5の新機能

Oracle VMリリース3.4.5には、以前の3.4.xリリースに含まれていた機能、拡張機能、およびセキュリティ更新が含まれています。

Oracle VMリリース3.4.5に含まれる新機能および拡張機能は次のとおりです。

インフラストラクチャ

dom0カーネルの更新

このリリースでは、Oracle VM Serverのdom0カーネルがUnbreakable Enterprise Kernelリリース4更新7 (UEK R4 U7)に更新されています。 新しい機能と更新については、UEK R4 U7リリース・ノートを参照してください: https://docs.oracle.com/cd/E93554_01/E94694/html/index.html.

Xenのブート・プロトコル・サポートへの更新

Oracle VM Serverの更新されたXenハイパーバイザは、xen.gzの代わりにxen.mb.efiという単一のバイナリとして提供されます。このバイナリは、EFIローダー、マルチ・ブート、およびマルチ・ブート2プロトコルによってロードできます。

パッケージの追加および更新

パッケージの追加および更新の詳細リストは、このドキュメントの範疇を超えていますが、このリリースに組み込まれている主なパッケージの更新を次に示します。

  • cloud-init-0.7.5-8.0.1.el6_9.x86_64.rpm

  • oswatcher-7.3.3-3.el6.x86_64.rpm

  • boost-filesystem-1.41.0-28.el6.x86_64.rpm

  • boost-regex-1.41.0-28.el6.x86_64.rpm

  • boost-python-1.41.0-28.el6.x86_64.rpm

  • libyaml-0.1.3-4.el6_6.x86_64.rpm

  • PyYAML-3.10-3.1.el6.x86_64.rpm

  • oracle-ofed-release-1.0.0-41.el6.x86_64.rpm

他のいくつかのユーザー・スペース・パッケージも最新のOracle Linux 6 Update 9バージョンに合わせて、または依存関係を解決するために更新されました。

パフォーマンスとスケーラビリティ

Microsoft Windowsゲスト・オペレーティング・システムのパフォーマンスの向上

このリリースでは、Microsoft Windowsゲスト・オペレーティング・システムにWindows仮想化(viridianとも呼ばれます)互換の権限を公開する機能を提供しています。 すべてのMicrosoft Windowsゲスト・オペレーティング・システムのパフォーマンスを向上させるには、viridianサポートを有効にすることを強くお勧めします。 このサポートを有効にする方法の詳細については、Oracle VM Managerユーザー・ガイドの「仮想マシンの作成」を参照してください。

ハイブリッド・コラム型圧縮サポート

このリリースから、Oracle VMは、Oracle ZFS Storage ApplianceおよびOracle FS1 Seriesフラッシュ・ストレージ・システムを使用したOracle Databaseリリース18cのハイブリッド列圧縮(HCC)をサポートしています。 Hybrid Columnar Compressionは、Oracle Database圧縮技術であり、最高レベルのデータ圧縮を可能にし、I/Oの削減によるコスト削減とパフォーマンスの向上を実現します。

ノート

Oracle VMがOracle Database Release 18cでハイブリッド列圧縮(HCC)をサポートするには、次のRPMパッケージが必要です:

  • ovmport-1.0-8.el6.x86_64.rpmパッケージは、Oracle VM Serverインスタンスにインストールする必要があります。 このパッケージは、デフォルトでOracle VM Serverリリース3.4.5のISOに含まれています。

  • libxenstoreおよびlibxenstore-develパッケージは、Oracle Linux 6または7ゲストにインストールする必要があります。 これらのパッケージは、Oracle Linux Yum Serverのアドオン・チャネルから入手できます。

詳細は、Oracle Databaseリリース18cの「Oracle Databaseのコンセプト」ガイドの「ハイブリッド・カラム圧縮」セクションを参照してください。

ユーザビリティ

Oracle VM Managerに追加されたVM移行チェックの停止と再起動のオプション

check_migrateオプションをOracle VM Manager stopおよびrestartコマンドで使用できるようになり、サーバー・プールのロード・バランシング・ジョブによって起動されたアクティブなVM移行ジョブを確認できます。 詳細については、「Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイド」「Oracle VM Managerの起動と停止」を参照してください。

仮想マシンで使用できる新しい開始ポリシー

サーバー・プールまたは仮想マシンの作成または編集時に、バランス・サーバーという新しい仮想マシン開始ポリシーを選択できるようになりました。 仮想マシンは、CPU使用率とメモリー使用率によって決定されるように、使用可能な最高のOracle VM Serverで開始できます。CPU使用率はメモリー使用率よりも優先されます。 これは、仮想マシンが均等最初Oracle VM Server利用以上で始まる、サーバー・プール内のすべてのOracle VM Servers間で分配されることを保証します。 詳細については、「Oracle VM Managerユーザー・ガイド」「サーバーとVMタブ」を参照してください。

ファイバ・チャネル・ストレージ・アレイ用の新しいLIPスキャン・オプション

ループ初期化プロトコル(LIP)スキャンは現在オプションであり、Unmanaged FibreChannel Storage Arrayの変更時に有効にすることができます。 ファブリックに接続されたOracle VM Serverに発行されたLIPにより、ホスト・バス・アダプタ(HBA)ドライバがSCSIバスをリセットし、結果としてターゲットがリセットされる可能性があります。 Unmanaged FibreChannel Storage ArrayのLIPスキャンを無効にすると、ファイバ・チャネル・インターコネクト上に新しいSCSIターゲットを構成する際に、ストレージ・アレイのリフレッシュにかかる時間が長くなる可能性があります。 詳細は、「Oracle VM Managerユーザー・ガイド」「記憶域タブ」セクションと「Oracle VM Managerコマンドライン・インタフェース・ユーザー・ガイド」「CLIコマンド・リファレンス」セクションを参照してください。

青色のアイコンが表示されたサーバーのアップグレード警告イベント

Oracle VM Managerのアップグレード後、まだ最新のバージョンにアップグレードされていない各Oracle VM Serverに関連する警告イベントがあります。 できるだけ早くOracle VM Serverの最新バージョンにアップグレードすることをお薦めしますが、厳密な要件ではありません。 以前は、同じ赤色のアイコンを持つOracle VM Manager Web InterfaceのEventsパースペクティブに、警告とエラーの両方が表示されていましたが、実際には重大度と優先順位には明確な違いがあります。 このリリースでは、アップグレードが必要なOracle VM Serversの警告イベントは青いアイコンで表示され、視覚的に区別できます。

ドキュメント

新しいセクションOracle VMリリース3.4の非推奨機能

Oracle VMリリース3.4.5以降、第8章、「非推奨および削除されたOracle VM機能という新しいセクションがOracle VMリリース・ノートに追加されました。 これは、現在および以前のOracle VMリリース3.4.xリリースで非推奨および削除された機能を追跡するために使用できます。

セキュリティ

TLSバージョン1.2プロトコルのサポート

今回のリリースでは、Oracle VM Managerはすべての接続にTLSv1.2プロトコルを使用してセキュリティ保護を強化しました。 その結果、Release 3.2.10または3.2.11でのx86用のOracle VM Server、およびリリース3.3.1でのSPARC用のOracle VM Agentの管理は、デフォルトでは実行できません。 Oracle VM Serverインスタンスを最新バージョンにアップグレードすることを強くお勧めしますが、これが不可能な場合は、TLSv1プロトコルを有効にすることができます。 手順については、「Oracle VM 3.4のインストールとアップグレードのガイド」「TLSバージョン1プロトコルの有効化」を参照してください。

Xen 4.4.xのパフォーマンスとスケーラビリティの更新

  • アイドル・ドライバの更新: mwaitアイドル・ドライバは、BroadwellおよびSkylakeプラットフォーム上でより深いCステートを使用するように改良されました。 さらに、C状態が使用されているときは、ターボブーストが適切に機能します。

  • より良いACPI処理: ACPI処理が改善され、Oracle Server X7ベースのプラットフォームでターボブースト機能が有効になりました。

  • 改善されたメモリー・スクラブ:スクラビング機構を使用すると、ホスト境界に近いドメインに割り当てられたメモリーをより適切に処理できます。 これにより、ゲストによる再起動時にメモリー不足の問題が回避されます。

  • APICvサポート:これをサポートするプラットフォームでは、APICvが公開されているため、ゲストはpirqの代わりにPCIデバイスのネイティブMSI-X処理を使用できます。 これにより、特定の作業負荷で約10%の遅延が改善されます。

セキュリティ更新が含まれています

このエラッタ更新リリースに含まれるセキュリティ・アップデートは次のとおりです。

  • Oracle MySQLパッチ更新: このリリースのOracle VMには、April 2018 Critical Patch Update for MySQLが含まれています。(26836018)

  • Oracle WebLogicパッチ更新: このリリースのOracle VMには、April 2018 Critical Patch Update for WebLogicが含まれています。(26835998)

  • Oracle Javaパッチ更新: このリリースのOracle VMには、April 2018 Critical Patch Update for Javaが含まれています。(26836007)

  • Xenセキュリティ・アドバイザリ: このリリースには、次のXenセキュリティ・アドバイザリが含まれています。

    • XSA-231 (CVE-2017-14316)

    • XSA-233 (CVE-2017-14317)

    • XSA-234 (CVE-2017-14319)

    • XSA-236 (CVE-2017-15597)

    • XSA-237 (CVE-2017-15590)

    • XSA-239 (CVE-2017-15589)

    • XSA-240 (CVE-2017-15595)

    • XSA-241 (CVE-2017-15588)

    • XSA-242 (CVE-2017-15593)

    • XSA-243 (CVE-2017-15592)

    • XSA-244 (CVE-2017-15594)

    • XSA-246 (CVE-2017-17044)

    • XSA-247 (CVE-2017-17045)

    • XSA-248 (CVE-2017-17566)

    • XSA-249 (CVE-2017-17563)

    • XSA-250 (CVE-2017-17564)

    • XSA-251 (CVE-2017-17565)

    • XSA-252 (CVE-2018-7540)

    • XSA-254 (CVE-2017-5753, CVE-2017-5715, CVE-2017-5754)

    • XSA-255 (CVE-2018-7541)

    • XSA-260 (CVE-2018-8897)

    • XSA-261 (CVE-2018-10982)

    • XSA-262 (CVE-2018-10981)

3.7 Oracle VM Release 3.4.4の新機能

Oracle VMリリース3.4.4には、以前の3.4.x errataリリースに含まれていた機能、拡張機能およびセキュリティ・アップデートが含まれています。

Oracle VMリリース3.4.4に含まれる新機能および拡張機能は次のとおりです。

インフラストラクチャ

Microsoft Windows Server 2016のサポート

このリリース以降、Oracle VMでは、Microsoft Windows Server 2016ゲスト・オペレーティング・システムがサポートされます。 第5章「サポートされているゲスト・オペレーティング・システム」を参照してください。

dom0カーネルの更新

このリリースでは、Oracle VM Serverのdom0カーネルがUnbreakable Enterprise Kernelリリース4更新4 (UEK R4 U4)に更新されました。 新機能およびアップデートの詳細は、UEK R4 U4のリリース・ノート(https://docs.oracle.com/cd/E52668_01/E86280/html/index.html)を参照してください。

Skylakeプロセッサのサポート

Oracle VMでは、Intel® Xeon® E3 v5、Intel® Xeon® Platinum 8100、Intel® Xeon® Gold 6100、Intel® Xeon® Gold 5100、Intel® Xeon® Silver 4100およびIntel® Xeon® Bronze 3100ファミリのプロセッサを含め、Skylakeプロセッサを使用するサーバーに対するサポートが改善されました。 このサポートは、UEK R4 U4へのdom0カーネル・アップデートの一部として使用できます。

パッケージの追加および更新

パッケージの追加および更新の詳細リストは、このドキュメントの範疇を超えていますが、このリリースに組み込まれている主なパッケージの更新を次に示します。

  • このリリースでは、network-scripts-vxlanパッケージが追加されています。

  • device-mapper-multipathkpartxおよびudevの各パッケージは、次のように更新されました。

    • device-mapper-multipath-libs-0.4.9-100.0.3.el6.x86_64

    • device-mapper-multipath-0.4.9-100.0.3.el6.x86_64

    • kpartx-0.4.9-100.0.3.el6.x86_64

    • libgudev1-147-2.73.0.1.el6_8.2.x86_64

    • libudev-147-2.73.0.1.el6_8.2.x86_64

    • udev-147-2.73.0.1.el6_8.2.x86_64

  • irqbalanceパッケージは、irqbalance-1.0.9-2.0.1.el6.x86_64に更新されました。

パフォーマンスとスケーラビリティ

Oracle VMのパフォーマンスの向上

このリリースでは、Oracle VMのパフォーマンスを向上させるための拡張機能がいくつか提供されています。 これらの拡張機能により、Oracle VMでは、利用するリソースを少なくし、1秒当たりの入/出力操作(IOP)などのパフォーマンス測定を向上させることができます。

Xen 4.4.4のパフォーマンスおよびスケーラビリティの更新

  • netfrontおよびnetbackドライバの更新: このリリースのOracle VMでは、UEK R4 U4とともにnetfrontおよびnetbackドライバも更新されています。

  • ロック許可の向上: Xen-netbackの複数キューの改善により、Oracle VM Serverリリース3.4.4で使用可能になったロック許可の拡張機能を利用します。

  • 許可のリサイクルによるゲスト・パフォーマンスの向上: 最新のdom0カーネル・バージョンUEK R4 U4を使用するホストとゲストの両方の仮想マシンでは、許可のリサイクルによってネットワークおよびデータベースのパフォーマンスが向上し、結果としてゲスト仮想マシンのパフォーマンスが向上します。

ユーザビリティ

Oracle VMでサポートされるゲストOSタイプとして表示されるようになったCentOS

Oracle VMでは、CentOSがサポートされるゲスト・オペレーティング・システムとしてOracle VM Manager Webインタフェース、Oracle VM Managerコマンドライン・インタフェースおよびOracle VM WebサービスAPIに表示されるようになりました。

ドキュメント

Oracle VM Paravirtual Drivers for Microsoft Windowsのドキュメントの新しい場所

Oracle VMリリース3.4.4以降、Oracle VM Paravirtual Drivers for Microsoft Windowsドキュメントは新しいライブラリのロケーションに移動しました : https://docs.oracle.com/cd/E88077_01/index.html.

ノート

Oracle VMリリース3.4、リリース3.3およびリリース3.2のライブラリ・ページは「関連ドキュメント」で更新されており、この項には、Oracle VM Paravirtual Drivers for Microsoft Windowsライブラリへのリンクが記載されています。 たとえば、https://docs.oracle.com/cd/E64076_01/index.htmlを参照してください。

セキュリティ

このエラッタ更新リリースに含まれるセキュリティ・アップデートは次のとおりです。

  • Oracle MySQLパッチ更新: このリリースのOracle VMには、July 2017 Critical Patch Update for MySQLが含まれています。(26120786)

  • Oracle WebLogicパッチ更新: このリリースのOracle VMには、July 2017 Critical Patch Update for WebLogicが含まれています。(26120775)

  • Oracle Javaパッチ更新: このリリースのOracle VMには、July 2017 Critical Patch Update for Javaが含まれています。(26120782)

  • Xenセキュリティ・アドバイザリ: このリリースには、次のXenセキュリティ・アドバイザリが含まれています。

    • XSA-216 (CVE-2017-10911)

    • XSA-217 (CVE-2017-10912)

    • XSA-218 (CVE-2017-10913、CVE-2017-10914)

    • XSA-219 (CVE-2017-10915)

    • XSA-220 (CVE-2017-10916)

    • XSA-221 (CVE-2017-10917)

    • XSA-222 (CVE-2017-10918)

    • XSA-223 (CVE-2017-10919)

    • XSA-224 (CVE-2017-10920、CVE-2017-10921、CVE-2017-10922)

    • XSA-226 (CVE-2017-12135)

    • XSA-227 (CVE-2017-12137)

    • XSA-228 (CVE-2017-12136)

    • XSA-230 (CVE-2017-12855)

3.8 Oracle VM Release 3.4.3の新機能

Oracle VMリリース3.4.3の新機能および拡張機能は次のとおりです。

インストールとアップグレード

Oracle VM Server用のUEFI PXEブートの簡略化

このリリース以降、GRUB 2ブート・ローダーを手動で作成し、Oracle VM ServerをPXEブート環境のUEFIベースのシステムにインストールする必要はありません。 Oracle VM Server ISOイメージ・ファイルに、UEFIベースのシステム用の/EFI/BOOT/grubx64.efiブート・ローダーが含まれています。 『Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイド』PXEブートからのOracle VM Server for x86のインストールに関する項を参照してください。

ノート

Oracle VM ServerをBIOSベースのシステムにインストールする場合、Oracle Linuxではsyslinuxパッケージのpxelinux.0 bootローダーを使用します。

インフラストラクチャ

Oracle VM ServerでのソフトウェアRAIDデバイスのサポート

Oracle VM Serverのインストール中にソフトウェアRAIDデバイスをアセンブルするキックスタート構成を作成できるようになりました。 『Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイド』ソフトウェアRAIDパーティションに関する項を参照してください。

インストール後に、ソフトウェアRAIDデバイスをdom0で作成することもできます。 Oracle VM Serverでは、ストレージ・リポジトリとして使用したり仮想ディスクに使用できるように、Oracle VM Managerに対するソフトウェアRAIDデバイスが表示されます。 「Oracle VM管理者ガイド」「ストレージ用のソフトウェアRAIDの構成」を参照してください。

重要

次のノートは、このリリースでソフトウェアRAIDデバイスをOracle VM Serverとともに使用する場合に当てはまります。

  • Oracle VM Serverでは、BIOSベースのシステムでのみソフトウェアRAIDデバイスへのインストールがサポートされます。

  • 2 TB以上のディスクがアレイのメンバーである場合、Oracle VM ServerをソフトウェアRAIDにインストールしようとしないでください。 マスター・ブート・レコード(MBR)での制限により、Oracle VM Serverは、ソフトウェアRAID構成で2 TB以上のディスクから起動できません。

  • 本番環境で使用する前に、テスト環境で記憶域リポジトリとしてソフトウェアRAIDデバイスを使用することをお薦めします。

  • ソフトウェアRAIDデバイスをサーバー・プールの記憶域リポジトリとして使用する環境では、一定の仮想マシン移行操作で予期しない動作が発生する可能性があります。 たとえば、仮想マシンをクローンしてから同じサーバー・プールのOracle VM Serverのインスタンスへライブ・マイグレーションを行おうとすると、移行は仮想マシン・ディスクが存在しないことを示すエラーで失敗します。 この場合は、仮想マシンを停止してからOracle VM Serverの適切なインスタンスへ移動する必要があります。

Microsoft Windows Serverフェイルオーバー・クラスタリングのサポート

Oracle VM Paravirtual Drivers for Microsoft Windowsリリース3.4.2以降では、Microsoft Windows Serverゲストは、SCSI-3永続的予約を使用してWindows Serverフェイルオーバー・クラスタ(WSFC)を構成できるようになりました。 特定のMicrosoftオペレーティング・システム・バージョンにおけるフェイルオーバー・クラスタ機能の詳細は、『Oracle VM Paravirtual Drivers for Microsoft Windows』を参照してください。

Oracle VM Agent for SPARCの更新

このリリース以降、Oracle VM Agent for SPARCはPython 2.7を実行するように更新されました。

dom0カーネルの更新

dom0カーネルが新しいUnbreakable Enterprise Kernelリリース4 (UEK R4)バージョンkernel-uek-4.1.12-61.40.1.el6uek.x86_64.rpmに更新されました。

ノート

このUEK R4カーネル・アップデートは、四半期更新2 (QU2) errataバージョンです。

このリリースの前に1回限りのUEK R4 QU2を受け取った場合、Oracle VMリリース3.4.3にアップグレードした後にOracle VM ServerをUEK R4 QU4にアップグレードする必要があります。 カーネルをアップグレードすると、Oracle VM Serverに1回限りのUEK R4 QU2に含まれる不具合修正がすべて組み込まれるようになります。

Oracle VMの旧リリース(リリース3.4.2など)からアップグレードしていて、メインストリーム版のUEK R4がある場合は、Oracle VMリリース3.4.3にアップグレードした後、必要に応じてOracle VM ServerからUEK R4 QU4にアップグレードできます。

カーネルのUEK R4 QU4バージョンは、Oracle Linux Yum ServerでOracle VMリリース3.4.3のユーザー全員が使用できます。

パッケージの追加および更新

パッケージの追加および更新の詳細リストは、このドキュメントの範疇を超えていますが、このリリースに組み込まれている主なパッケージの更新を次に示します。

  • tzdataパッケージは、tzdata-2017b-1.el6.noarch.rpmに更新されました。

  • Netscape Portable Runtime (NSPR)パッケージはnspr-4.11.0-1.el6.x86_64.rpmに更新されました。

  • ovmportパッケージは、ovmport-1.0-6.el6.x86_64.rpmに更新されました。

Oracle ZFS Storage Applianceのマルチパス構成の更新

  • このリリースでは、multipath.confファイルにOracle Sun ZFS Storage.*製品(ZFS Storage 7350製品やZFS Storage 7330製品など)が含まれています。

  • multipath構成パラメータno_path_retryのデフォルト値が180に更新されました。 この新しいデフォルト設定により、マルチパス・デーモンmultipathdのパフォーマンスが高まり、multipath -llコマンドの発行時のレスポンス時間が改善されます。

パフォーマンスとスケーラビリティ

Oracle VM Managerパフォーマンスの拡張

  • ジョブ完了パフォーマンスの向上: 仮想マシンまたはテンプレートのクローニングなど、特定のジョブの完了にかかる時間が短縮されます。

  • 記憶域リフレッシュ・パフォーマンスの向上: 物理ディスクの再スキャンが強化され、Oracle VM Serverのローカル記憶域が適宜リフレッシュされるようになりました。

Oracle VM Managerコマンドライン・インタフェースへの同時接続が複数である場合のパフォーマンスの向上

このリリースでは、Oracle VM Managerコマンドライン・インタフェースに対して同時接続が複数存在する場合に、Oracle VMのパフォーマンスが改善されました。

ユーザビリティ

MySQL rootユーザーのパスワード変更

Oracle VMにより、Oracle VM Manager管理者ツールがMySQLデータベース・インスタンスに接続するために使用するMySQL rootユーザーのパスワードを変更できるようになりました。 「Oracle VM管理者ガイド」「MySQLルート・ユーザーのパスワードの変更」を参照してください。

ドキュメント

次の変更が、Oracle VMリリース3.4.3ドキュメント・ライブラリに適用されています。

  • Oracle VM Manager WebインタフェースのOracle VM Managerオンライン・ヘルプが更新されました。

  • Oracle VMリリース・ノートのサポートされているゲスト・オペレーティング・システムのリストにCentOS 7が追加されました。 第5章「サポートされているゲスト・オペレーティング・システム」を参照してください。

  • 『Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイド』が修正され、SANからOracle VM Serverを起動できないという文が記載されなくなりました。

セキュリティ

  • Oracle MySQLパッチ更新: このリリースのOracle VMには、January 2017 Critical Patch Update for MySQLが含まれています。(23087157)

  • Oracle WebLogicパッチ更新: このリリースのOracle VMには、January 2017 Critical Patch Update for WebLogicが含まれています。(23087146)

  • Oracle Javaパッチ更新: このリリースのOracle VMには、January 2017 Critical Patch Update for Javaが含まれています。(23087165)。

  • Xenセキュリティ・アドバイザリ: このリリースには、次のXenセキュリティ・アドバイザリが含まれています。

    • XSA-184 (CVE-2016-5403)

    • XSA-190 (CVE-2016-7777)

    • XSA-191 (CVE-2016-9386)

    • XSA-192 (CVE-2016-9382)

    • XSA-193 (CVE-2016-9385)

    • XSA-195 (CVE-2016-9383)

    • XSA-197 (CVE-2016-9381)

    • XSA-198 (CVE-2016-9379、CVE-2016-9380)

    • XSA-199 (CVE-2016-9637)

    • XSA-200 (CVE-2016-9932)

    • XSA-202 (CVE-2016-10024)

    • XSA-204 (CVE-2016-10013)

    • XSA-206 (CVEは未割当)

    • XSA-207 (CVEは未割当)

    • XSA-208 (CVE-2017-2615)

    • XSA-209 (CVE-2017-2620)

    • XSA-211 (CVE-2016-9603)

    • XSA-212 (CVE-2017-7228)

    • XSA-213 (CVE-2017-8903)

    • XSA-214 (CVE-2017-8904)

    • XSA-215 (CVE-2017-8905)

3.9 Oracle VM Release 3.4.2の新機能

Oracle VMリリース3.4.2の新機能および拡張機能は次のとおりです。

インストールとアップグレード

前のOracle VM ServerリリースのOracle VM Managerサポート

Oracle VMリリース3.4.2以降、Oracle VM Managerでは現在および以前のOracle VM Serverリリースがサポートされます。 詳細は、第6章、「Oracle VM Manager以前のOracle VM Serverリリースのサポート」を参照してください。

インフラストラクチャ

NVM Express (NVMe)デバイスのサポート

Oracle VM Serverでは、NVMeデバイスが検出され、Oracle VM Managerに提示されるようになりました。Oracle VM Managerでは、そのNVMeデバイスをローカル・ディスクとして仮想マシン・ディスクの格納や記憶域リポジトリの作成に使用できます。

NVMeデバイスには次のルールが適用されます。

Oracle VM Server for x86

  • NVMeデバイス全体を記憶域リポジトリとして使用する場合、または1つの仮想マシン物理ディスクに対して使用する場合は、そのNVMeデバイスをパーティション化しないでください。

  • NVMeデバイスを複数の物理ディスクにプロビジョニングするには、そのデバイスがインストールされているOracle VM Server上でデバイスをパーティション化する必要があります。 NVMeデバイスがパーティション化されている場合、Oracle VM Managerはデバイス全体ではなく各パーティションを物理ディスクとして表示します。

    NVMeデバイスはOracle VM環境外部でパーティション化する必要があります。 Oracle VM Managerには、NVMeデバイスをパーティション化するための機能はありません。

  • デバイス上にパーティションが存在しない場合は、NVMeデバイスを検出できます。

  • Oracle VM ServerがNVMeデバイス上にインストールされている場合、Oracle VM ServerはそのNVMeデバイス上の他のパーティションを検出しません。

Oracle VM Server for SPARC

  • Oracle VM Managerは、NVMeデバイス上の個々のパーティションではなく1つのデバイスのみを表示します。

    Oracle VM Server for SPARCを使用している場合、NVMeデバイス上に記憶域リポジトリを作成することをお薦めします。 こうすることで、記憶域リポジトリ内に必要なだけいくつでも仮想ディスクを作成できます。 ただし、仮想マシン・ディスクに論理記憶域ボリュームを作成する場合、NVMeデバイス上に手動でZFSボリュームを作成する必要があります。 Oracle VM管理者ガイド「NVMe DeviceでのZFSボリュームの作成」を参照してください。

Oracle Kspliceを使用したdom0カーネルの更新

Oracle VM Serverのdom0カーネルを再起動なしで更新できるようにするOracle Ksplice機能が使用可能になりました。 OS脆弱性パッチによりシステムを最新の状態に保ち、停止時間を最小限に抑えます。 Kspliceの更新は、適用されると直ちに有効になります。 再起動しないと有効にならないディスク上の変更ではありません。

ノート

これは、基礎となるXenハイパーバイザに影響を与えません。

Oracle Kspliceを使用してOracle VM Serverのdom0カーネルを更新する前に、サポートのレベルに応じて、Oracleサポート担当者にご相談ください。 詳細は、My Oracle SupportのOracle VM: Ksplice Uptrackの使用(ドキュメントID 2115501.1) (https://support.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=2115501.1)を参照してください。

仮想マシンに使用可能なSCSI機能の拡張

Oracle VMでは、仮想マシンに対するSCSI機能の追加サポートが提供されるようになりました。

  • Linuxゲストは、物理ディスクからvital product data (VPD)ページ0x84情報を取得できるようになりました(デバイスそのものでその情報が使用可能になっている場合)。

  • 将来のOracle VM Paravirtual Drivers for Microsoft Windowsリリースでは、Microsoft Windows Serverゲストは、SCSI-3永続的予約を使用してMicrosoftフェイルオーバー・クラスタを構成できます。 特定のMicrosoftオペレーティング・システム・バージョンにおけるフェイルオーバー・クラスタ機能の可用性の詳細は、Oracle VM Paravirtual Drivers for Microsoft Windowsのドキュメントを参照してください。

Dom0カーネルのアップグレード

このリリースでは、Oracle VM Serverのdom0カーネルがOracle Unbreakable Enterprise Kernelリリース4 Quarterly Update 2に更新されました。

パッケージの追加および更新

  • Microsoft Clusteringをサポートし、libxenstore APIを使用してDom0プロセスとDomUプロセス間の通信を可能にするovmport-1.0-1.el6.4.src.rpmパッケージがOracle VM Server ISOに追加されました。

  • Perlパッケージはperl-5.10.1-141.el6_7.1.src.rpmに更新されました。

  • Netscape Portable Runtime (NSPR)パッケージはnspr-4.11.0-1.el6.x86_64.rpmに更新されました。

  • openSCAPパッケージはopenscap-1.2.8-2.0.1.el6.rpmに更新されました。

  • Linux-firmwareパッケージはlinux-firmware-20160616-44.git43e96a1e.0.12.el6.src.rpmに更新されました。

パフォーマンスとスケーラビリティ

Oracle VM Managerパフォーマンスの拡張

このリリースでは、システムの停止時にOracle VM ServerがOracle VM Managerに送信する非クリティカル・イベントの数を減らすことにより、Oracle VM Managerのパフォーマンスを拡張しています。

ノート

大規模なOracle VM環境を実行している場合、Oracle WebLogic Serverに割り当てられたメモリー量を増やすことをお薦めします。 こうすることで、必要なときに適切なメモリーが使用可能になります。 詳細は、「Oracle VM管理者ガイド」「Oracle WebLogic Serverに割り当てられたメモリーを増やす」を参照してください。

Oracle VM Server for x86のパフォーマンス最適化

x86のOracle VM Serverのパフォーマンス最適化の目標および方法については、次の場所にあるOracle Technology Networkのx86パフォーマンスのためのOracle VM Serverの最適化を参照してください : https://www.oracle.com/technetwork/server-storage/vm/ovm-performance-2995164.pdf.

Xen 4.4.4のパフォーマンスおよびスケーラビリティの更新

  • メモリー割当ての向上: 異なるOracle VM Server間で仮想マシンを移行した場合や、仮想マシンを削除した場合など、ドメインが破壊されたときにメモリーをより効率的に解放することにより、ホスト・システム・パフォーマンスが向上しました。 これにより、パフォーマンスに関する問題は発生せず、ホスト・システムで他のゲスト・システムをより効率的に管理できます。

  • 集約パフォーマンスの向上: Oracle VM Serverでは、スピンロックにチケット・ロックが使用されるようになりました。これにより、4つを超えるソケットを持つ大規模なマシンの集約パフォーマンスが向上します。

  • WindowsおよびSolarisゲストのパフォーマンスの向上: ドメイン・タイプがHVMまたはPVHVMのMicrosoft WindowsおよびOracle Solarisゲストで、特定のvCPUのアップコール通知として使用するローカルなAPICベクターを指定できるようになりました。 その結果、ゲストはより効率的にイベント・チャネルをvCPUにバインドできます。

  • ワークロード・パフォーマンスの向上: このリリースでは、Linuxスケジューラに対する変更により、ワークロード・パフォーマンスが最適化されました。

  • ロック許可の向上: Xen-netbackの複数キューの改善により、Oracle VM Serverリリース3.4.2で使用可能になったロック許可の拡張機能を利用します。

  • ゲスト・ディスクI/Oパフォーマンスの向上: Xenブロック複数キュー層の実装により、ブロックのスケーラビリティが向上しました。

ユーザビリティ

ライブ・マイグレーションに関するOracle VM Managerルール

ライブ・マイグレーションの失敗を回避し、仮想マシン環境に関する後続の問題を回避するために、次のようなルールがOracle VM Managerに追加されました。

Oracle VM Managerでは、xen-4.3.0-55.el6.22.18より前のXenリリースを使用して仮想マシンとOracle VM Serverインスタンスの間のライブ・マイグレーションを実行することはできません。 このルールは、すべてのゲストOSに適用されます。

表3.1 Oracle VM Managerリリース3.4.2を使用したOracle VM Serverリリース間のライブ・マイグレーション・パス
Oracle VM Managerリリース3.4.2の使用 ライブ・マイグレーション後のリリース
リリース3.2.10 リリース3.2.11 リリース3.3.1 リリース3.3.2 リリース3.3.3 リリース3.3.4 リリース3.4.1 リリース3.4.2
ライブ・マイグレーション前のリリース リリース3.2.10 はい はい Xenリリースにより異なる Xenリリースにより異なる はい はい はい はい
リリース3.2.11 はい はい Xenリリースにより異なる Xenリリースにより異なる はい はい はい はい
リリース3.3.1 いいえ いいえ Xenリリースにより異なる Xenリリースにより異なる Xenリリースにより異なる Xenリリースにより異なる Xenリリースにより異なる Xenリリースにより異なる
リリース3.3.2 いいえ いいえ Xenリリースにより異なる Xenリリースにより異なる Xenリリースにより異なる Xenリリースにより異なる Xenリリースにより異なる Xenリリースにより異なる
リリース3.3.3 いいえ いいえ Xenリリースにより異なる Xenリリースにより異なる はい はい はい はい
リリース3.3.4 いいえ いいえ Xenリリースにより異なる Xenリリースにより異なる はい はい はい はい
リリース3.4.1 いいえ いいえ いいえ いいえ いいえ いいえ はい はい
リリース3.4.2 いいえ いいえ いいえ いいえ いいえ いいえ はい はい


Xenリリース(前)

Xenリリース(後)

ライブ・マイグレーションが可能か

xen-4.3.0-55.el6.x86_64

xen-4.3.0-55.el6.0.17.x86_64

いいえ

xen-4.3.0-55.el6.22.18.x86_64

および新しいxen-4.3.0-55

はい

たとえば、このライブ・マイグレーション・ルールの結果、Oracle VM Serverリリース3.4.2に移行する前に、Xenバージョンxen-4.3.0-55.el6.22.9.x86_64を使用してOracle VM Serverリリース3.3.2を実行しているOracle VMサーバー・プール内のすべての仮想マシンを停止する必要があります。

ヒント

Xenバージョンを調べるには、Oracle VM Serverで次のコマンドを実行します。

# rpm -qa | grep "xen"  

PVHVMホット・メモリーの変更

このリリース以降、実行中のPVHVMゲストに割り当てられたメモリーを再起動なしで変更できるようになりました。 また、Oracle VM Managerで、割り当てられたメモリーを使用可能な最大メモリーとは異なる値に設定できるようになりました。

ノート
  • ホット・メモリー変更は、Linux OSで実行されているx86ベースのPVHVMゲスト、およびOracle VM Server for SPARCで実行されているゲストでサポートされます。 Oracle Solaris OSで実行されているx86ベースのPVHVMゲストでは、仮想マシンの実行中にメモリーを変更することはできません。

  • Microsoft Windows OSを実行しているPVHVMゲストでのホット・メモリー変更の可否の詳細は、Oracle VM Paravirtual Drivers for Microsoft Windowsのドキュメントを参照してください。 ホット・メモリー変更がサポートされたWindows PVドライバを使用するか、メモリーを変更する前にゲストを停止する必要があります。

  • Oracle VMでは、Oracle VM Managerを使用したホット・メモリー変更のみがサポートされています。 サポートされていない構成(デバイス・パススルーなど)を手動で作成した場合、ホット・メモリー変更はサポートされません。

セキュリティ

  • Oracle MySQLパッチ更新: このリリースのOracle VMには、July 2016 Critical Patch Update for MySQLが含まれています。(23087189)

  • Oracle WebLogicパッチ更新: このリリースのOracle VMには、July 2016 Critical Patch Update for WebLogicが含まれています。(23087185)

  • Oracle Javaパッチ更新: このリリースのOracle VMには、July 2016 Critical Patch Update for Javaが含まれています。(23087198)。

  • Xenセキュリティ・アドバイザリ: このリリースには、次のXenセキュリティ・アドバイザリが含まれています。

    • XSA-154 (CVE-2016-2270)

    • XSA-170 (CVE-2016-2271)

    • XSA-172 (CVE-2016-3158およびCVE-2016-3159)

    • XSA-173 (CVE-2016-3960)

    • XSA-175 (CVE-2016-4962)

    • XSA-176 (CVE-2016-4480)

    • XSA-178 (CVE-2016-4963)

    • XSA-179 (CVE-2016-3710およびCVE-2016-3712)

    • XSA-180 (CVE-2014-3672)

    • XSA-182 (CVE-2016-6258)

    • XSA-185 (CVE-2016-7092)

    • XSA-187 (CVE-2016-7094)

    • XSA-188 (CVE-2016-7154)

3.10 Oracle VM Release 3.4.1の新機能

Oracle VMリリース3.4.1の新機能および拡張機能は次のとおりです。

インストールとアップグレード

リリース3.4へのアップグレード

Oracle VMには、アップグレード・プロセスを自動化し、仮想化インフラストラクチャの停止時間を最小限にするスクリプトが用意されています。

Oracle VM Managerのリリース3.4へのアップグレード

リリース3.4のインストール・メディアに含まれているrunInstaller.shスクリプトを使用します。 詳細は、『Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイド』Oracle VM Managerのアップグレードに関する説明を参照してください。

Oracle VM Serverのリリース3.3.xからのアップグレード

Oracle VM Manager Webインタフェースで直接、サーバー・プールおよび複数のOracle VM Serverをアップグレードします。 Oracle VM Manager Webインタフェースには、個別のアップグレード、またはバッチ・モードで一度に複数のサーバーのアップグレードを実行するための直感的なインタフェースが用意されています。

Oracle VM Serverのリリース3.2.10からのアップグレード

Oracle VM Server for x86にはUpgradeServers.pyスクリプトを使用し、Oracle VM Server for SPARCには./upgradeスクリプトを使用します

ローカル・ディスクのパーティション化

Oracle VM Serverのインタラクティブなインストールによって、ディスクのパーティション化を構成できます。 詳細は、『Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイド』DVD-ROMからのOracle VM Serverのインストールに関する説明を参照してください。

Oracle VM Serverインストール中のKdumpの有効化

Oracle VM Serverのインストール中、dom0からメモリー・ダンプを取得してファイル・システムに格納するKdumpサービスを有効にできるようになりました。これは、システムがクラッシュした場合の問題のデバッグおよび診断に役立ちます。

インフラストラクチャ

Oracle VM Virtual Appliancesのサポート

Oracle VM Managerでは、Oracle VM Virtual Applianceを単一の.ova (Open Virtualization Format Archive)ファイルまたは.ovf (Open Virtualization Format)および.img (ディスク・イメージ)ファイルとしてインポートおよびエクスポートできるようになりました。 仮想アプライアンスの詳細は、『Oracle VM概要ガイド』仮想アプライアンスの管理方法に関する説明を参照してください。

ノート

前のリリースのOracle VMでは、Oracle VM Virtual Appliancesはアセンブリと表記されていました。

VNCおよびシリアル・コンソール・ソフトウェアの自動インストール

Oracle VM Managerインストーラは、Oracle VM ManagerホストでのVNCおよびシリアル・コンソール・ソフトウェア・パッケージのインストールとアップグレードも管理します。 環境のデプロイメント中の管理オーバーヘッドが削減されます。

記憶域ライブ・マイグレーション

ローカル記憶域に仮想ディスクがある実行中の仮想マシンのライブ・マイグレーションを実行できるようになりました。 Oracle VMでは、x86プラットフォーム上のOCFS2ファイル・システムに組み込まれた機能を使用して、このライブ・マイグレーションを提供します。これは、ほぼ途切れのない仮想マシンの稼働時間を実現するのに役立ちます。

記憶域ライブ・マイグレーションにはいくつかの制限が適用されます。 具体的には、ソースおよびターゲットのリポジトリに関する様々な要件があります。 詳細は、『Oracle VM概要ガイド』仮想マシンの移動または移行方法に関する説明を参照してください。

また、サーバー・プール・ファイル・システムがクラスタ・ハートビート・ファイル・システムと分離されていない場合、記憶域ライブ・マイグレーションを実行すると、クラスタ・ハートビート機能が中断されることがあります。 また、必ずライブ・マイグレーション・ネットワーク・トラフィックおよびその他のネットワーク機能(クラスタ・ハートビートなど)に対して個別のチャネルを構成する必要があります。 記憶域構成ガイドラインの詳細は、『Oracle VM概要ガイド』記憶域の構成に関するガイドラインに関する説明を参照してください。 ネットワーク・チャネルの詳細は、『Oracle VM概要ガイド』Oracle VMでネットワーク機能を分離する方法に関する説明を参照してください。

仮想ディスク割当てのユーザー・インタフェースの拡張機能

このリリース以降のOracle VM Managerでは、仮想ディスクの編集時に、仮想ディスクの作成時に指定した割当てタイプが表示されるようになりました。 また、Oracle VM Manager Webインタフェースには、仮想ディスクの作成方法および後続の仮想ディスク領域の割当て方法に関する詳細情報を提供するツールチップが表示されます。 仮想マシンの作成および仮想ディスク割当ての詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』仮想マシンの作成に関する説明を参照してください。

Fiber Channel over Ethernet (FCoE)のサポート

Oracle VMは、いくつかのホスト・バス・アダプタ(HBA)またはコンバージド・ネットワーク・アダプタ(CNA)を使用してOracle VM ServerをFCoEストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)にインストールすることをサポートしています。 詳細は、『Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイド』マルチパス記憶域へのOracle VM Serverのインストールに関する項を参照してください。

UEFIからの起動

Oracle VM Serverは、Unified Extensible Firmware Interface (UEFI)を使用するシステムから起動できるようになりました。 UEFIモードでのOracle VM Serverのインストールの詳細は、『Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイド』DVD-ROMからのOracle VM Serverのインストールに関する説明を参照してください。

Oracle VM Serverは、レガシーBIOSモードまたはUEFIモードでインストールできます。 ただし、インストール後にモードを変更することはできません。 たとえば、レガシーBIOSモードでOracle VM Serverをインストールした場合、後でUEFIモードに切り替えることはできません。 レガシーBIOSモードをUEFIモードに変更する場合、またはUEFIモードからレガシーBIOSモードに変更する場合は、Oracle VM Serverを再インストールする必要があります。

現在、次の制限がUEFIモードに適用されています。

  • UEFIモードでOracle VM Serverをインストールする場合、カスタム・パーティション・レイアウトを作成できません。

  • UEFIモードを使用する場合、Oracle VM ServerをFCoEまたはiSCSIから起動することはできません。

非推奨となったSOAP API

リリース3.4.1以降、Oracle VM SOAP APIは非推奨になりました。

Oracle VM UtilitiesによるOracle VM WebサービスAPIの使用

Oracle VM Utilitiesバージョン2.1は、Oracle VM APIを使用してOracle VM Managerと直接通信できるようになりました。 この変更により、Oracle VM Utilitiesのパフォーマンスとユーザビリティが向上します。 また、このリリースでは、Oracle VM Managerコマンドライン・インタフェースで多数のOracle VM Utilitiesスクリプトが非推奨になりました。 詳細は、「Oracle VM管理者ガイド」「Oracle VMユーティリティの使用」を参照してください。

Oracle VM Server ISOファイルに対するP2Vユーティリティ

このリリースには、Oracle VM Server ISOファイルに対するP2Vユーティリティが含まれています。 P2Vユーティリティを使用すると、物理ホストを仮想マシンに変換できます。 詳細は、「Oracle VM管理者ガイド」「物理ホストから仮想マシンへの変換」を参照してください。

Oracle VM Serverで使用可能なOSWatcherユーティリティ

このリリース以降、デフォルトでOSWatcherユーティリティがOracle VM Serverにインストールされ、起動時に実行されるように有効化されています。 OSWatcher (oswbb)は、Oracle VM Serverに関するパフォーマンスの問題を診断するためにオペレーティング・システムおよびネットワーク・メトリックを収集およびアーカイブするシェル・スクリプトの集まりです。 詳細は、「Oracle VM管理者ガイド」「Oracle VM ServerでのOSWatcherユーティリティの使用」を参照してください。

リポジトリの見かけのサイズ

Oracle VM Managerでは、リポジトリの見かけのサイズ(GiB)が表示されるようになりました。 見かけのサイズは、リポジトリ全体の合計サイズです。 詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』「Repositories」パースペクティブに関する説明を参照してください。

dom0カーネルのアップグレード

このリリースでは、Oracle VM Serverのdom0カーネルがOracle Unbreakable Enterprise Kernelリリース4に更新されました。

パフォーマンスとスケーラビリティ

サポートされている制限の拡大

Oracle VMでサポートされる構成制限が拡大されました。PVMドメイン・タイプの仮想マシンでは、最大256の仮想CPU (vCPU)がサポートされます。 Oracle VMの構成制限の完全なリストは、第7章「リリース3.4の構成制限」を参照してください。

パフォーマンスの向上

このリリースのOracle VMには、多数のサーバーの検出にかかる時間など、全体的なパフォーマンスとスケーラビリティに対するいくつかの機能強化が含まれています。

次の表に、リリース3.3.xからリリース3.4.1で行われたOracle VM Manager Webインタフェースのパフォーマンス改善点を示します。

Oracle VM Manager Webインタフェースでのアクション

初回

2回目以降

ログイン

85%

80%

「Health」タブでの「Status Overview」から「Statistics」への切替え

23%のレスポンス時間短縮

1秒

「Servers and VMs」タブでの「Server Pools」フォルダの展開

66%のレスポンス時間短縮

0秒

「Servers and VMs」タブから「Health」タブへの切替え

62%のレスポンス時間短縮

73%のレスポンス時間短縮

セキュリティ

フィルタの文字処理の向上

Oracle VM Managerに対する改善により、フィルタ・フィールドで使用される文字の処理が向上したことで、照合機能が向上し、SQLインジェクション攻撃に対する保護が向上しました。

ユーザー・パスワードの処理の向上

このリリースのOracle VMでは、ユーザー・パスワードがコマンドラインで公開されないようにシステムに格納される方法が変更されました。

FIPS 140-2の検証

このリリースでは、Federal Information Processing Standard (FIPS) Publication 140-2に準拠するようにOpenSSLに対してFIPSモードを有効にすることがサポートされています。 FIPSおよびOracle VMセキュリティの詳細は、『Oracle VMセキュリティ・ガイド』を参照してください。

OpenSSLのFIPSモードの有効化に関する情報は、次の場所にあるOracle Linux 6セキュリティ・ガイドで提供されます : https://docs.oracle.com/cd/E37670_01/

ユーザビリティと運用性

デバイス・マッピング

Oracle VM Manager Webインタフェースの「Servers and VMs」タブの下の仮想マシン構成詳細には、デバイス・マッピングが表示されます。これにより、どの物理リソース(リポジトリ内のディスクなど)が仮想リソース(仮想マシンに割り当てられた仮想ディスクなど)に割り当てられているかが簡単にわかります。 詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』「Virtual Machines」パースペクティブに関する説明を参照してください。

オブジェクト・トポロジ・ビュー

仮想マシン・オブジェクト・ノードおよび属性をグラフィカルに表示したり、それらのレポートを生成することで、リソースの検索やリソースの情報の表示をすばやく行うことができます。 詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』VM階層ビューアの表示に関する説明を参照してください。

コンテキスト依存ヘルプ

Oracle VMのオンライン・ヘルプは、Oracle VM Manager Webインタフェース内の要素から関連するヘルプ・トピックに直接開けるようになりました。 このオンライン・ヘルプ・システムでは、ヘルプ・トピックをナビゲートして情報を検索する必要がありません。 詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』「Help」アイコンに関する説明を参照してください。

ユーザー・プリファレンス

Oracle VM Managerでは、特定のユーザー・プリファレンスがセッションを越えて保存されます。 ユーザー・プリファレンスの詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』ユーザー・プリファレンスの永続性に関する説明を参照してください。

リポジトリ・オブジェクトの単純な名前

Oracle VM Managerは、リポジトリ・オブジェクトの単純な名前をメタデータとして永続化します。 このため、リポジトリがOracle VM Managerの別のインスタンスに転送されても、単純な名前は保持されます。 同様に、Oracle VM Managerをデータベース・バックアップなしで手動でリストアした場合、メタデータによって単純な名前を簡単にリカバリできます。 『Oracle VM概要ガイド』オブジェクト・メタデータがリポジトリに格納される方法に関する説明を参照してください。

XMLレポートの生成

Oracle VM Managerでは、オブジェクト、オブジェクト属性およびダイレクト・サブオブジェクトに関するXMLレポートを生成できます。 仮想マシン、Oracle VM Server、サーバー・プールおよび記憶域のレポートを生成できます。 詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』レポートに関する説明を参照してください。

データベース・バックアップの構成

Oracle VM Manager Webインタフェースの「Preferences」タブでは、MySQLデータベースおよび多数のバックアップを保存のためにバックアップする間隔を設定できます。 詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』プリファレンスに関する説明を参照してください。

仮想マシン・ディスクの場所のリスト

Oracle VM Managerは、バックアップ・タスクを容易にするために、仮想マシン・ディスクの場所に関する詳細情報を提供します。

  • Oracle VM Manager Webインタフェースでの仮想マシン・ディスクの検出の詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』「Virtual Machines」パースペクティブに関する説明を参照してください。

  • 仮想マシン・ディスクの場所に関する属性を返す各種コマンドの詳細は、『Oracle VMコマンドライン・インタフェース・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

SNMPを介したOracle VM Serverの監視

このリリースでは、Oracle VM Serverの詳細の取得、Oracle VM Serverの状態の監視、および実行中の仮想マシンのリスト取得を可能にするSNMP共有オブジェクト・モジュールが用意されています。 Oracle VM Server共有オブジェクト・モジュールの詳細は、「Oracle VM管理者ガイド」「SNMPによるOracle VM Serverのモニタリング」を参照してください。

ノート

Oracle VM Serverオブジェクト・モジュールはx86システムのみに適用されます。 このオブジェクト・モジュールはOracle VM Server for SPARCには適用されません。

仮想マシン構成ファイルの表示

Oracle VMでは、仮想マシンの構成ファイル(vm.cfg)を簡単に取得できます。

  • Oracle VM Manager Webインタフェースでの仮想マシン構成ファイルの表示の詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』仮想マシン構成ファイルの表示に関する説明を参照してください。

  • Oracle VM Managerコマンドライン・インタフェースでの仮想マシン構成ファイルの表示の詳細は、『Oracle VM Managerコマンドライン・インタフェース・ユーザーズ・ガイド』getVmCfgFileContentに関する説明を参照してください。

複数の物理ディスク割当ての回避

Oracle VMは、複数の物理ディスク割当てを回避するために、物理ディスクの使用状況に関する詳細情報を提供します。

サーバー・プールの仮想IPアドレス

このリリースでは、サーバー・プールの作成中に仮想IPアドレス(VIP)を指定するフィールドは非推奨になりましたが、下位互換性のために使用可能です。