メディア検証 (MV) 機能を使用して T10000 カートリッジの整合性を検証できます。
メディア検証 (MV) を使用するには、ドライブを T10000C または D ドライブを含む特殊なメディア検証パーティション専用にする必要があります。パーティションにはドライブのみ (ストレージセルではなく) 含めることができます。ホストは MV パーティション内のドライブにアクセスできません。ライブラリは、MV プール内のほかのパーティションや個々のドライブの自動クリーニングのステータスに関係なく MV ドライブを自動的にクリーニングします。
ノート:
MV パーティションにドライブを追加または削除する場合、影響を受けるパーティションは一時的にオフラインになります。GUI の左側のナビゲーション領域で「Partitioning」をクリックします。
「Assign Cells」 をクリックします。
ドライブを追加するには - 最初のドロップダウンリストから、ドライブの移動元のソースパーティションを選択します (ライブラリをパーティション分割していない場合は、「DefaultPartition」を選択します)。2 番目のドロップダウンリストから、「Media Validation」を選択します。
ドライブを削除するには - 最初のドロップダウンリストから「Media Validation」を選択します。2 番目のドロップダウンリストから、ドライブの移動先のパーティションを選択します。
ドライブが含まれているモジュールをクリックします (モジュールの下の緑色の矢印 は、現在選択されているモジュールを示します)。
「Select Cells By」方法を選択します (説明については、パーティション分割の選択方法を参照してください)。
T10000C/D ドライブまたは空のドライブベイをクリックして、追加/削除します。サポートされていないドライブを追加できますが、それらはメディア検証に使用されません。
ヒント:
ドライブにポインタを合わせると、ドライブタイプが表示されます。セルマップでは、メディア検証ドライブベイが MV で示されます。
「Next」をクリックして、変更を適用します。
メディア検証 (MV) 機能を使用すると、ストレージセルに含まれている T10000 テープの整合性を評価できます。メディア検証を使用するには、メディア検証パーティションに T10000C または D ドライブを割り当てる必要があります (メディア検証パーティション (プール) へのドライブの追加または削除を参照してください)。
GUI の左側のナビゲーション領域の「Cells/Tapes」をクリックし、「Tapes」タブをクリックします。
テープテーブルから T10000 T1 または T2 テープを選択します。「Actions」ドロップダウン (または右クリックメニュー) から、「Media Validation」を選択します。
ノート:
システムセルではなく、ストレージセル内のテープのみ検証できます。システムセル内のテープにメディア検証を実行する場合は、最初にそのテープをストレージセルに移動する必要があります。検証のタイプを選択します (下記のメディア検証タイプを参照してください)。
ドライブを選択します。メディアの書き込みに使用するドライブと同じレベルかそれ以上のドライブでメディアを検証してください。たとえば、メディアが T10000C ドライブを使用して書き込まれた場合は、C または D ドライブ上でそれを検証できます。ただし、メディアが D ドライブで書き込まれた場合は、メディアを検証するために、D ドライブのみを使用します。
ドロップダウンに、メディア検証パーティションで現在使用可能な T10000C または D ドライブが表示されます。ドライブを追加するには、メディア検証パーティション (プール) へのドライブの追加または削除を参照してください。
タイプ |
説明 |
開始位置 |
テープあたりの所要時間 |
---|---|---|---|
Basic Verify | マウントまたはマウント解除して、メディア情報レコード (MIR) が読み取り不可か、または非同期状態かを判断します。空白のテープに対して有効な唯一のテスト。 | 該当なし | 2 分 |
Standard Verify | 次を検証します。
- テープの先頭から 1000 レコード (メディアのもっとも優先順位の高い領域) - データの終端 (EOD) - バンドの上端と下端のもっとも外側の折り返し (端部を確認するため) レコードは、圧縮解除も復号化も行われません。 |
テープ開始位置 (BOT) | データおよび使用されている圧縮比に関係なく最大 30 分 |
Rebuild MIR | MIR を検証し、必要に応じて、再構築します。レコードは、圧縮解除も復号化も行われません。
エラーがある場合、ドライブが MIR 上の最新の既知の有効な位置から、テープ速度でデータの読み取りを開始します。 MIR が無効または非同期状態の場合は、ドライブが BOT から読み取りを開始し、情報を収集して、MIR を再構築します。 |
MIR 内の最新の既知の有効な位置
または、MIR を再構築するテープ開始位置 |
T10000C - 最大 5 時間
T10000D - 最大 9 時間 |
Complete Verify | テープ上のすべてのデータレコードが読み取り可能であることを検証します。テープ速度でデータを読み取ります。レコードは、圧縮解除も復号化も行われません。 | テープの開始位置 | T10000C - 最大 6 時間
T10000D - 最大 9 時間 |
Complete Verify Plus | テープ上のすべてのデータレコードが読み取り可能であることを検証します。データ整合性検証 (DIV) をチェックします。レコードにホストによって追加された巡回冗長検査 (CRC) コードが含まれる場合、データは圧縮解除され、複合化されます。
ドライブは暗号化可能で、Oracle Key Manager に接続されている必要があります。FICON ドライブには有効でありません。 |
テープの開始位置 | T10000C - 圧縮率が 2.5:1 未満の場合、6 時間。
T10000D - 圧縮率が 3:1 未満の場合、9 時間。 |