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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド
12c (12.2.1.3.0)
E80600-02
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1 Oracle BI Publisherの管理の概要

この章では、BI Publisherの管理に必要なタスクについて説明します。

次のトピックが含まれています:

概要

Oracle BI Publisherは、操作レポート、電子資金決済関連のドキュメント、行政機関向けPDFフォーム、出荷ラベル、小切手、営業文書およびその他の、高度に書式設定されたあらゆるドキュメントをオーサリング、管理および配信するためのエンタープライズ・レポート・ソリューションです。

BI Publisherの管理には、次のシステム・コンポーネントの設定およびメンテナンスが必要です。

  • BI Publisherのセキュリティ

  • データソース接続

  • レポートの配信先

  • BI Publisherスケジューラの構成

  • ランタイム構成の設定

  • サーバー構成の設定

他のビジネス・ロールで製品を使用する場合の詳細は、次の表に示すガイドを参照してください。

ロール タスクの例 ガイド

データ・モデル開発者

レポートで使用するデータのフェッチと構成

Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド

アプリケーション開発者またはインテグレータ

Application Programming Interfacesを使用した、既存アプリケーションへのBI Publisherの統合

Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイド

レポート利用者

レポートの表示

レポート・ジョブのスケジュール

レポート・ジョブの管理

Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド

レポート・デザイナ

レポート定義の作成

レイアウトのデザイン

Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド

BIプラットフォーム・インストーラによって実行される構成

インストールが完了すると、BIプラットフォーム・インストーラによって特定の構成が実行されます。

インストール後の構成は次のようになります。

  • セキュリティ・モデルは、Oracle Fusion Middlewareセキュリティを使用するように構成されます。

  • スケジューラは、Oracle WebLogic JMSを使用するように構成されます。データベースにスキーマ表がインストールおよび構成されます

  • BI Publisherカタログとリポジトリは、${xdo.server.config.dir}/repositoryに構成されます。

BI Publisherを初めて設定する場合のタスク・フロー

BI Publisherを初めて設定する場合は、次の表のようなタスク・フローでシステムを起動することをお薦めします。

タスク 情報の参照先

ローカル・スーパーユーザーの定義。現在のセキュリティ設定に問題が発生したときにすべての管理機能にアクセスできるように、スーパーユーザーを設定します。

ローカル・スーパーユーザーの有効化

選択したセキュリティ・モデルの設定およびテスト

Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・モデルの構成

代替のセキュリティ・オプション

他のOracleセキュリティ・モデルとの統合

データソースの設定およびテスト

データソースの設定

配信サーバーの設定とテスト

配信先の設定

サーバー・プロパティの構成

システム・メンテナンス・プロパティの構成

システムのランタイム・プロパティの構成

ランタイム構成の定義

BI Publisherの起動および停止

Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、Oracle Business Intelligence Publisherを中央管理します。

Oracle WebLogic Serverの詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプを参照してください。

次のいずれかの方法でOracle WebLogic Server管理コンソールを表示します。

  • Windowsの「スタート」メニューを使用する

  • Fusion Middleware Controlの「概要」ページのリンクをクリックする

  • WebブラウザにURLを入力する

Oracle WebLogic Server管理コンソールは、WebLogic Serverの管理サーバーが稼動している場合にのみ使用できます。

Oracle WebLogic Server管理コンソールを表示するには:

  1. WebLogic Serverの管理サーバーが稼動していない場合は、サーバーを起動します。

  2. 次のいずれかの方法でOracle WebLogic Server管理コンソールを表示します。

    Windowsの「スタート」メニューを使用:

    1. 「スタート」メニューから「すべてのプログラム」「Oracle WebLogic」「ユーザー・プロジェクト」「bifoundation_domain」「管理サーバー・コンソール」を選択します。

      Oracle WebLogic Server管理コンソールのログイン・ページが表示されます。

    Fusion Middleware Controlの「概要」ページのリンクをクリックする:

    1. Oracle Fusion Middleware Controlを表示します。

    2. WebLogicドメインのノードを展開し、bifoundation_domainを選択します。

    3. 「サマリー」リージョンでOracle WebLogic Server管理コンソールのリンクをクリックします。

      Oracle WebLogic Server管理コンソールのログイン・ページが表示されます。

    WebブラウザにURLを入力する:

    1. ブラウザに次のURLを入力します。

      http://<host>:<port>/console/.

      例: http://mycomputer:7001/console/

      ホストは管理サーバーのDNS名またはIPアドレスであり、ポートは管理サーバーがリクエストをリスニングするポートです(デフォルトはポート7001)。

      ドメイン全体に対応する管理ポートを構成している場合は、そのポート番号を使用します。Secure Socket Layer(SSL)を使用するように管理サーバーを構成した場合は、httpの後に次のように入力する必要があります。

      https://<host>:7001/console/

Oracle WebLogic Server管理コンソールの使用

Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、BI Publisherを起動および停止します。

  1. Oracle WebLogic Server管理コンソールを起動します。
  2. 「ドメイン構造」の下の、「デプロイメント」をクリックします。
  3. 「制御」をクリックします。
  4. 「デプロイメント」表で、bipublisherアプリケーションを選択します。
  5. 次に示すように、正しいアクションをクリックします。

アプリケーションを起動する場合、次のいずれかのオプションを選択します。

  • すべてのリクエストを処理」: 指定したアプリケーションをすべてのクライアントですぐに使用できるようにします。

  • 「管理リクエストのみを処理」: 指定したアプリケーションを管理モードでのみ使用できるようにします。

アプリケーションを停止する場合、次のいずれかのオプションを選択します。

  • 作業完了時」: アプリケーションの作業が完了し、現在接続中のすべてのユーザーの接続が解除されてから停止します。

  • ただちに強制停止」: 実行中の作業および接続中のユーザーにかかわらず、アプリケーションをただちに停止します。

  • 停止(管理リクエストの処理は続行): すべての作業が完了するとそのアプリケーションを停止しますが、その後でアプリケーションを管理モードにして管理目的でアクセスできるようにします。

Administrationページについて

このガイドの「管理」の項に記載されているタスクの多くは、BI Publisherの「管理」ページで実行できます。

「管理」ページにアクセスするには、管理者権限が必要です。「管理」ページには、グローバル・ヘッダーの「管理」リンクからアクセスできます。

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionとの統合について

Oracle BI PublisherとOracle Business Intelligence Enterprise Editionをインストールした場合は、BI Publisherの「管理」ページで管理タスクを実行する必要があります。

管理タスクについては、次の表で説明します。BI Publisherの「管理」ページに次のようにナビゲートします。

グローバル・ヘッダーで「管理」をクリックし、「管理」ページで「BI Publisherの管理」をクリックします。

タスク 情報の参照先

レポート作成のためのデータソース接続の設定

データソースの設定

Oracle Business Intelligenceで定義されたユーザー・ロールに対するデータソースへのアクセス権の付与

データ・アクセス権の付与

配信サーバー(プリンタ、電子メール・サーバー、FTPサーバーなど)への接続の構成

配信先の設定

スケジューラ・プロセッサの構成

スケジューラの構成

PDFのセキュリティ・プロパティ、各出力フォーマットに固有のプロパティ、テンプレート・タイプ・プロパティ、フォント・マッピングおよび通貨書式

ランタイム・プロパティの設定

キャッシュ仕様、データベース・フェイルオーバー・プロパティ、データベース・フェッチ・サイズなどのサーバー・プロパティの構成

システム・メンテナンス・プロパティの構成

セキュリティ・モデルのオプションについて

BI Publisherには様々なセキュリティ・オプションが用意されています。

データソース接続について

BI Publisherのレポートは、XMLデータに依存します。BI Publisherは、様々なデータソースからのデータの取得をサポートします。

BI Publisherで「管理」ページから次のデータソースを最初に設定する必要があります。

  • データベース接続

    BI Publisherでは、JDBC直接接続とJNDIプールを介した接続(推奨)がサポートされます。

  • LDAP接続

  • OLAP接続

  • ファイル・ディレクトリ接続 - BI Publisherがアクセス可能なディレクトリに格納されている既存のXMLファイル、Microsoft ExcelファイルまたはCSVファイルを使用できます。

  • Webサービス接続

  • HTTP XML接続

これらのデータソース接続の設定の詳細は、「データソースの設定」を参照してください。

システムがOracle Business Intelligenceと統合されている場合は、次のデータソースも使用できます。

  • Oracle BI Analysis

  • Oracle BIサーバーのサブジェクト領域

ローカルで保存されているファイル・タイプをアップロードすることも可能です。

レポートの配信先について

BI Publisherの配信マネージャは、複数の配信チャネルをサポートします。

次の配信チャネルがサポートされています。

  • プリンタ

  • Fax

  • 電子メール

  • HTTP通知

  • FTP

  • Webフォルダ(WebDAV)

  • コンテンツ・サーバー

  • ドキュメント・クラウド・サービス

配信オプションの設定の詳細は、「配信先の設定」を参照してください。

ランタイム構成プロパティの設定について

「ランタイム構成」ページを使用して、システムの構成設定を有効にします。

このプロパティには次の設定が含まれています。

  • 様々な出力タイプの処理の制御

  • デジタル署名の有効化

  • スケーラビリティおよびパフォーマンスのチューニング

  • フォント・マッピングの定義

構成プロパティおよびフォント・マッピングの設定の詳細は、「ランタイム・プロパティの設定」を参照してください。

サーバー構成の設定について

BI Publisherの管理には、一連のシステム・メンテナンスの設定とタスクも含まれます。

次の設定とタスクが含まれます。

  • カタログの構成

  • キャッシュ・プロパティの設定

  • フェイルオーバーの再試行プロパティの設定

  • 監査と監視の有効化

これらのタスクおよび設定の詳細は、「システム・メンテナンス・プロパティの構成」を参照してください。