Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド 12c (12.2.1.4.0以降) E96098-02 |
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「ランタイム構成」ページを使用して、サーバー・レベルでランタイム・プロパティを設定できます。
レポート・エディタの「プロパティ」ダイアログで、これらの同じプロパティをレポート・レベルで設定できます。同じプロパティに対して各レベルで異なる値が設定された場合は、レポート・レベルが優先されます。
使用可能な出力プロパティを設定することで、必要なタイプのPDFファイルを生成します。
プロパティ名 | 説明 | デフォルト | 構成名 |
---|---|---|---|
圧縮PDF出力 |
trueまたはfalseを指定して、出力PDFファイルの圧縮を制御します。 |
true | pdf-compression |
PDFビューア・メニュー・バーの非表示 |
trueを指定すると、文書がアクティブなときにビューア・アプリケーションのメニュー・バーが非表示になります。ブラウザの外部にあるスタンドアロンAcrobat Readerアプリケーションで出力を表示する「エクスポート」ボタンを使用するときのみ、メニュー・バー・オプションは有効になります。 |
false | pdf-hide-menubar |
PDFビューア・ツール・バーの非表示 |
trueを指定すると、文書がアクティブなときにビューワ・アプリケーションのツールバーが非表示になります。 |
false | pdf-hide-toolbar |
スマート引用符の置換 |
PDF出力でカーリー引用符をストレート引用符で置き換えない場合は、falseを指定します。 |
true | pdf-replace-smartquotes |
DVTチャートの不透明度およびグラデーション・シェーディング無効化 |
PDF出力に不透明度およびグラデーション・シェーディングが不要な場合は、trueを指定します。これによって、PostScriptファイルのサイズが小さくなります。 |
false | pdf-dvt-no-opacity-no-gradient-shading |
PDFセキュリティ有効化 |
PDF出力を暗号化する場合は、trueを指定します。次のプロパティも指定できます。
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false | pdf-security |
ドキュメント・パスワードを開く |
このパスワードは、文書を開くために必要です。ユーザーは文書を開くことのみ可能になります。このプロパティは「PDFセキュリティ有効化」をtrueに設定した場合にのみ有効化されます。Adobeのパスワード制限が適用されることに注意してください。パスワードは、Latin-1文字のみで構成し、長さを32バイト以下にする必要があります。 |
なし | pdf-open-password |
権限パスワードの変更 |
このパスワードを使用して、ユーザーはセキュリティ設定を上書きできます。このプロパティは「PDFセキュリティ有効化」をtrueに設定した場合にのみ有効です。Adobeのパスワード制限が適用されることに注意してください。パスワードは、Latin-1文字のみで構成し、長さを32バイト以下にする必要があります。
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なし | pdf-permissions-password |
暗号化レベル |
出力PDFファイルの暗号化レベルを指定します。有効な値は、次のとおりです。
このプロパティは「PDFセキュリティ有効化」をtrueに設定した場合にのみ有効です。「暗号化レベル」が0に設定されている場合、次のプロパティも設定できます。
「暗号化レベル」が1以上に設定されている場合、次のプロパティが使用可能です。
|
2 - 高 | pdf-encryption-level |
ドキュメント変更無効化 |
「暗号化レベル」が0に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、PDFファイルを編集できません。 |
false | pdf-no-changing-the-document |
印刷無効化 |
「暗号化レベル」が0に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、PDFファイルの印刷を使用できません。 |
false | pdf-no-printing |
コメントとフォーム・フィールドの追加および変更無効化 |
「暗号化レベル」が0に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、コメントおよびフォーム・フィールドでの追加機能または変更機能を使用できません。 |
false | pdf-no-accff |
コンテキストのコピー、抽出およびアクセシビリティ無効化 |
「暗号化レベル」が0に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、コンテキストのコピー、抽出およびアクセシビリティ機能を使用できません。 |
false | pdf-no-cceda |
スクリーン・リーダー用のテキスト・アクセス有効化 |
「暗号化レベル」が1以上に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、スクリーン・リーダー用のテキスト・アクセスを使用できます。 |
true | pdf-enable-accessibility |
テキストやイメージ、その他のコンテンツのコピー有効化 |
「暗号化レベル」が1以上に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、テキスト、イメージ、およびその他のコンテンツをコピーできます。 |
false | pdf-enable-copying |
許可された変更レベル |
「暗号化レベル」が1以上に設定されている場合に使用できる権限。有効な値は次のとおりです。
|
0 | pdf-changes-allowed |
許可された印刷レベル |
「暗号化レベル」が1以上に設定されている場合に使用できる権限。有効な値は次のとおりです。
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0 | pdf-printing-allowed |
すべてのページで1つの共有リソース・オブジェクトのみを使用 |
デフォルト・モードのOracle BI Publisherでは、PDFファイルのすべてのページ用に1つの共有リソース・オブジェクトが作成されます。このモードには全体的なファイル・サイズをより小さくできる利点があります。ただし、次のような欠点があります。
このプロパティをfalseに設定すると、ページごとにリソース・オブジェクトが作成されます。ファイル・サイズは大きくなりますが、PDFの表示は速くなり、PDFをより小さいファイルへ分割することもより簡単になります。 |
true | pdf-use-one-resources |
PDFナビゲーション・パネルの初期表示 |
ユーザーがPDFレポートを最初に開いたときのナビゲーション・パネルの表示を制御します。次のオプションがサポートされています。
|
ブックマークを開く | pdf-pagemode |
レポートのデジタル署名の有効化および出力PDFドキュメント内の署名場所の定義に使用する特定のプロパティがあり、これらはレポート・レベルでのみ設定されます。
PDFレイアウト・テンプレートまたはRTFレイアウト・テンプレートに基づいてレポートのデジタル署名を実装するには、レポートの「デジタル署名の有効化」プロパティをTrueに設定する必要があります。
出力レポートの目的の場所にデジタル署名を配置するには、プロパティを適切に設定することも必要です。デジタル署名の配置場所の選択肢は、テンプレートのタイプにより異なります。選択肢は次のようになります。
(PDFのみ)「既存の署名フィールド名」プロパティを設定し、特定のフィールドにデジタル署名を配置します。
(RTFとPDF)「署名フィールドの場所」プロパティを設定し、ページの一般的な場所(左上、上部中央または右上)にデジタル署名を配置します。
(RTFとPDF)「署名フィールドのX座標」と「署名フィールドのY座標」のプロパティを設定し、特定の場所をX座標とY座標で指定してデジタル署名を配置します。
このオプションを選択する場合、文書におけるフィールドのサイズを定義するために、「署名フィールドの幅」と「署名フィールドの高さ」を設定することもできます。
プロパティ名 | 説明 | デフォルト | 構成名 |
---|---|---|---|
デジタル署名の有効化 |
レポートのデジタル署名を有効にするには、trueに設定します。 |
false |
signature-enable |
既存の署名フィールド名 |
このプロパティは、PDFレイアウト・テンプレートにのみ適用されます。レポートがPDFテンプレートに基づく場合、デジタル署名の配置先であるPDFテンプレートのフィールドを入力できます。 |
なし | signature-field-name |
署名フィールドの場所 |
このプロパティは、RTFまたはPDFのレイアウト・テンプレートに適用できます。このプロパティには、「左上」、「上部中央」、「右上」で構成されるリストがあります。これらの一般的な場所のいずれかを選択すると、BI Publisherによって、デジタル署名が適切なサイズと位置に調整され出力文書に挿入されます。このプロパティを設定する場合、X座標とY座標のプロパティまたは幅と高さのプロパティは入力しないでください。 |
なし | signature-field-location |
署名フィールドのX座標 |
このプロパティは、RTFまたはPDFのレイアウト・テンプレートに適用できます。文書の左端をX軸の原点として使用し、その左端からのポイント値でデジタル署名の配置場所を入力します。たとえば、8.5インチx11インチ(つまり、幅が612ポイントで高さが792ポイント)の文書の中央において水平方向にデジタル署名を配置する場合は、306と入力します。 |
0 | signature-field-pos-x |
署名フィールドのY座標 |
このプロパティは、RTFまたはPDFのレイアウト・テンプレートに適用できます。文書の下端をY軸の原点として使用し、その下端からのポイント値でデジタル署名の配置場所を入力します。たとえば、8.5インチx11インチ(つまり、幅が612ポイントで高さが792ポイント)の文書の中央において垂直方向にデジタル署名を配置する場合は、396と入力します。 |
0 | signature-field-pos-y |
署名フィールドの幅 |
挿入するデジタル署名フィールドに必要な幅をポイント単位(72ポイントで1インチ)で入力します。これが適用されるのは、「署名フィールドのX座標」プロパティと「署名フィールドのY座標」プロパティも設定している場合に限られます。 |
0 | signature-field-width |
署名フィールドの高さ |
挿入するデジタル署名フィールドに必要な高さをポイント単位(72ポイントで1インチ)で入力します。これが適用されるのは、「署名フィールドのX座標」プロパティと「署名フィールドのY座標」プロパティも設定している場合に限られます。 |
0 | signature-field-height |
次の表に示されているプロパティを設定してPDFアクセシビリティを構成します。
プロパティ名 | 説明 | デフォルト |
---|---|---|
PDF出力のアクセス可能化 |
"true"に設定して、PDF出力にアクセスできるようにします。アクセス可能なPDF出力には、ドキュメント・タイトルおよびPDFタグが含まれています。 | false |
アクセス可能なPDF出力にPDF/UA形式を使用 |
"true"に設定して、アクセス可能なPDF出力にPDF/UA形式を使用します。 | false |
PDF/A出力を構成するには、次の表に示すプロパティを設定します。
プロパティ名 | 説明 | デフォルト | 構成名 |
---|---|---|---|
PDF/Aバージョン |
PDF/Aバージョンを設定します。 |
PDF/A-1B | pdfa-version |
PDF/A ICCプロファイル・データ |
ICCプロファイル・データ・ファイルの名前(例: CoatedFOGRA27.icc) ICC (International Color Consortium)プロファイルは、このPDF/Aファイルを表示する環境の色特性を記述したバイナリ・ファイルです。 選択するICCプロファイルのメジャー・バージョンは4未満である必要があります。 JVMでデフォルト設定以外の特定のプロファイル・データ・ファイルを使用するには、そのファイルを取得して |
JVMで指定されるデフォルトのプロファイル・データ | pdfa-icc-profile-data |
PDF/A ICCプロファイル情報 |
ICCプロファイル情報(pdfa-icc-profile-dataが指定されている場合に必須) |
sRGB IEC61966-2.1 | pdfa-icc-profile-info |
PDF/Aファイル識別子 |
メタデータ・ディクショナリの「xmpMM:Identifier」フィールドに設定されている、1つ以上の有効なファイル識別子。複数の識別子を指定するには、値をカンマ(,)で区切ります。 |
自動生成されたファイル識別子 | pdfa-file-identifier |
PDF/AドキュメントID |
有効なドキュメントID。この値は、メタデータ・ディクショナリのxmpMM:DocumentIDフィールドに設定されています。 |
なし | pdfa-document-id |
PDF/AバージョンID |
有効なバージョンID。この値は、メタデータ・ディクショナリのxmpMM:VersionIDフィールドに設定されています。 |
なし | pdfa-version-id |
PDF/Aレンディション・クラス |
有効なレンディション・クラス。この値は、メタデータ・ディクショナリのxmpMM:RenditionClassフィールドに設定されています。 |
なし | pdfa-rendition-class |
次の説明のとおりにプロパティを設定することで、PDF/X出力を構成します。これらのプロパティに設定する値は、印刷デバイスによって異なります。
他のプロパティに対する次の制限事項に注意してください。
pdf-version
— PDF/X-1a出力には、1.4を超える値は許容されません。
pdf-security
— falseに設定する必要があります。
pdf-encryption-level
— 0に設定する必要があります。
pdf-font-embedding
— trueに設定する必要があります。
プロパティ名 | 説明 | デフォルト | 構成名 |
---|---|---|---|
PDF/X ICCプロファイル・データ |
(必須) ICCプロファイル・データ・ファイルの名前(例: CoatedFOGRA27.icc)。 ICC (International Color Consortium)プロファイルは、想定される出力デバイスの色特性を記述したバイナリ・ファイルです本番環境では、カラー・プロファイルは、生成されたPDF/Xファイルを印刷する印刷会社により提供されます。このファイルは Adobeサポートまたはcolormanagement.orgからのプロファイル・データも使用できます。 |
なし | pdfx-dest-output-profile-data |
PDF/X出力条件識別子 |
(必須) ICC (International Color Consortium)に登録された標準の印刷条件のいずれかの名前。このプロパティに入力する値は有効な参照名(FOGRA43など)です。 想定される印刷環境に適した値を選択します。この名前は、PDF/Xドキュメントの使用者により、ファイルの自動処理をガイドするのに使用されたり、対話型のアプリケーションでデフォルトの設定を通知するのに使用される場合が多くあります。 |
なし | pdfx-output-condition-identifier |
PDF/X出力条件 |
交換ファイルを受信するサイトで人間のオペレータが意味を把握できる形式で、目的の印刷条件を記述する文字列。この値は、OutputIntentsディクショナリのOutputConditionフィールドで設定されています。 |
なし | pdfx-output-condition |
PDF/Xレジストリ名 |
レジストリ名。このプロパティは、 |
http://www.color.org | pdfx-registry-name |
PDF/Xバージョン |
InfoディクショナリのGTS_PDFXVersionフィールドおよびGTS_PDFXConformanceフィールドに設定されているPDF/Xバージョン。現在サポートされている値はPDF/X-1a:2003のみです。 |
PDF/X-1a:2003 | pdfx-version |
次の表は、DOCX出力ファイルを制御するプロパティを示しています。
プロパティ名 | 説明 | デフォルト | 構成名 |
---|---|---|---|
変更トラッキング有効化 |
trueに設定すると、出力ドキュメントでの変更トラッキングが有効になります。 |
false | docx-track-changes |
追跡済変更のためのドキュメントの保護 |
trueに設定すると、追跡された変更について文書が保護されます。 |
false | docx-protect-document-for-tracked-changes |
デフォルト・フォント |
このプロパティを使用して、他のフォントが定義されていない場合に出力のフォント・スタイルとサイズを定義します。これは、生成されたレポートにおいて空の表セルのサイズを制御する場合に特に便利です。<FontName>:<size>の書式でフォント名とサイズを入力します。選択したフォントは実行時に処理エンジンで使用できる必要があります。フォントのインストール方法の詳細、および事前定義されているフォントのリストは、フォント・マッピングの定義を参照してください。 |
Arial:12 | docx-output-default-font |
次の表に示すとおりにプロパティを設定することで、RTF出力ファイルを構成します。
プロパティ名 | 説明 | デフォルト | 構成名 |
---|---|---|---|
変更トラッキング有効化 |
trueに設定すると、出力RTFドキュメントでの変更トラッキングが有効になります。 |
false | rtf-track-changes |
追跡済変更のためのドキュメントの保護 |
trueに設定すると、追跡された変更について文書が保護されます。 |
false | rtf-protect-document-for-tracked-changes |
デフォルト・フォント |
このプロパティを使用して、他のフォントが定義されていない場合にRTF出力のフォント・スタイルとサイズを定義します。これは、生成されたレポートにおいて空の表セルのサイズを制御する場合に特に便利です。<FontName>:<size>の書式でフォント名とサイズを入力します。選択したフォントは実行時に処理エンジンで使用できる必要があります。フォントのインストール方法の詳細、および事前定義されているフォントのリストは、フォント・マッピングの定義を参照してください。 |
Arial:12 | rtf-output-default-font |
孤立行の有効化 |
文書にハング段落が含まれていないことを確認するには、trueに設定します。ページの最後の段落に孤立行が含まれており、段落の残りの行は次のページに続いていると仮定します。この設定を有効にした場合は、読みやすくなるように、段落の開始行が次のページに移動して段落のすべての行がまとまります。 |
false | rtf-enable-widow-orphan |
次の表は、HTML出力ファイルを制御するプロパティを示しています。
プロパティ名 | 説明 | デフォルト | 構成名 |
---|---|---|---|
ヘッダーの表示 |
falseに設定すると、HTML出力でテンプレート・ヘッダーが非表示になります。 |
true | html-show-header |
フッターの表示 |
falseに設定すると、HTML出力でテンプレート・フッターが非表示になります。 |
true | html-show-footer |
スマート引用符の置換 |
HTML出力でカールした引用符を直線の引用符と置き換えない場合は、falseに設定します。 |
true | html-replace-smartquotes |
文字セット |
出力HTML文字セットを指定します。 |
UTF-8 | html-output-charset |
HTML出力のアクセス可能化 |
HTML出力をアクセス可能にする場合はTrueを指定します。 |
false | make-accessible |
表の列への幅の割合の使用 |
ポイント単位の値ではなく表の全幅におけるパーセンテージ値に応じて表の列をレンダリングするには、このプロパティをtrueに設定します。このプロパティは、ブラウザで列幅が非常に広い表がレンダリングされる場合に特に便利です。このプロパティをtrueに設定すると、表が見やすくなります。 |
true | html-output-width-in-percentage |
ページ区切りで表示 |
trueに設定すると、HTML出力がレポート・ビューアにページ区切り機能付きでレンダリングされます。次の機能が含まれます。
これらの機能は、レポート・ビューアを使用したオンライン表示でのみサポートされていることに注意してください。 |
false |
次の表は、FO処理を制御するプロパティを示しています。
プロパティ名 | 説明 | デフォルト | 構成名 |
---|---|---|---|
BI PublisherのXSLTプロセッサの使用 |
パーサーの使用を制御します。falseに設定すると、XSLTは解析されません。 |
true | xslt-xdoparser |
XSLTプロセッサのスケーラブル機能有効化 |
XDOパーサーのスケーラブル機能を制御します。このプロパティを有効にするには、プロパティ「BI PublisherのXSLTプロセッサの使用」をtrueに設定する必要があります。 |
false | xslt-scalable |
XSLTランタイム最適化の有効化 |
trueに設定すると、FOプロセッサのパフォーマンス全体が向上し、一時ディレクトリに生成される一時FOファイルのサイズは大幅に減少します。レポートが小さい場合(1から2ページ程度)、パフォーマンスの向上は顕著ではありません。このプロパティをtrueに設定して、パフォーマンスをさらに向上させるには、「属性セットの抽出」プロパティをfalseに設定することをお薦めします。詳細は、「「RTFテンプレート」プロパティ」を参照してください。 |
true | xslt-runtime-optimization |
XPATH最適化の有効化 |
trueに設定すると、XMLデータ・ファイルの要素頻度が分析されます。この情報はXSLでのXPathの最適化に使用されます。 |
false | xslt-xpath-optimization |
処理中にキャッシュされたページ |
このプロパティは、「一般」プロパティで「一時ディレクトリ」を指定した場合のみ有効になります。目次の生成に、FOプロセッサでは、ページ数がこのプロパティで指定した値を超えるまでページをキャッシュします。その後、キャッシュしたページを一時ディレクトリ内のファイルに書き込みます。 |
50 | system-cache-page-size |
Bidi言語の桁代替タイプ |
有効な値は、NoneとNationalです。Noneに設定すると、東ヨーロッパの数字が使用されます。Nationalに設定すると、ヒンディー形式(アラビア・インド数字)が使用されます。この設定は、ロケールがアラビア語の場合のみ有効です。それ以外の場合は無視されます。 |
国別 | digit-substitution |
変数ヘッダー・サポート無効化 |
trueの場合は、変数ヘッダーのサポートが無効になります。変数ヘッダーをサポートすると、ヘッダーのサイズがコンテンツに応じて自動的に拡張されます。 |
false | fo-prevent-variable-header |
FOのマージ時にプリフィクスをIDに追加 |
複数のXSL-FO入力をマージする際、FOプロセッサでは、競合しているIDを解決するためにランダムなプリフィクスを自動的に追加します。このプロパティをtrueにすると、この機能が無効になります。 | false | fo-merge-conflict-resolution |
マルチスレッド有効化 |
マルチプロセッサ・マシンまたはデュアルコア・シングル・プロセッサを備えたマシンを使用している場合、このオプションをtrueにすると、ドキュメントの生成速度が上がります。 |
false | fo-multi-threads |
外部参照無効化 |
trueに設定(デフォルト)されていると、セカンダリ・ファイル(サブテンプレートや他のXML文書など)のインポートが、XSL処理とXML解析を実行しているときに無効になります。これによって、システムのセキュリティが向上します。レポートやテンプレートで外部ファイルがコールされる場合は、falseに設定します。 |
true | xdk-secure-io-mode |
FO解析バッファ・サイズ |
FOプロセッサのバッファ・サイズを設定します。バッファがフルになると、バッファの要素はレポートでレンダリングされます。大きな表やピボット・テーブルのあるレポートでは複雑なフォーマット処理や計算処理が必要になりますが、これらのオブジェクトをレポートにおいて適切にレンダリングするには、大きなバッファが必要になる場合があります。このようなレポートの場合は、レポート・レベルでバッファのサイズを大きくします。この値を大きくすると、システムのメモリー使用量に影響します。 |
1000000 | fo-chunk-size |
サブ・テンプレートのXSLTランタイム最適化の有効化 |
XSLを1つのみXDKに渡して後続処理を行う前に、FOProcessorでXSLインポートを実行するオプションを提供します。これにより、サブ・テンプレートがすでに含まれているメインXSLテンプレート全体にxslt-optimizationを適用できます。 デフォルトは、trueです。FOProcessorを直接コールする場合、デフォルトはfalseです。 |
true | xslt-do-import |
PPTXネイティブ・チャート・サポートの有効化 |
このプロパティはPowerPoint 2007の出力に適用されます。trueに設定すると、PowerPoint 2007出力のチャートはネイティブPowerPoint (PPTX)チャートとしてレンダリングされます。falseに設定すると、チャートは埋込みPNGイメージとしてレンダリングされます。 |
false | pptx-native-chart |
レポート・タイムゾーン |
有効な値は「ユーザー」または「JVM」です。 「ユーザー」に設定されている場合、BI Publisherはレポートにユーザー・レベルのレポート・タイムゾーンを使用します。ユーザーのレポート・タイムゾーンはアカウント設定で設定されます。 「JVM」に設定されている場合、BI Publisherはすべてのユーザーのレポートに、サーバーのJVMタイムゾーン設定を使用します。したがって、個々のユーザー設定にかかわらず、すべてのレポートで同じ時間が表示されます。この設定は、レポート・レベルで上書きできます。 |
ユーザー | fo-report-timezone |
次の表に示しているとおりにプロパティを設定することで、RTFテンプレートを構成します。
プロパティ名 | 説明 | デフォルト | 構成名 |
---|---|---|---|
属性セットの抽出 |
RTFプロセッサは、生成されたXSL-FO内に属性セットを自動的に抽出します。抽出されたセットは追加FOブロックに配置され、参照できます。これにより、処理パフォーマンスが向上し、ファイル・サイズが縮小されます。有効な値は次のとおりです。
|
自動 | rtf-extract-attribute-sets |
XPathリライト有効化 |
RTFテンプレートをXSL-FOに変換する場合、RTFプロセッサは全XPath表記法を表すためにXMLタグ名を自動的にリライトします。この機能を無効にするには、このプロパティをfalseに設定します。 |
true | rtf-rewrite-path |
チェックボックスに使用する文字 |
デフォルトのPDF出力フォントには、チェック・ボックスを表現する絵文字が含まれていません。テンプレートにチェック・ボックスが含まれている場合は、このプロパティを使用してPDF出力のチェック・ボックス表記するUnicodeフォントを定義します。次の構文を使用して、選択された状態と選択解除の状態を表すUnicodeフォント番号を定義する必要があります。 たとえば、Albany WT J;9746;9747/Aのように指定します。指定したフォントは実行時に使用できるようにしておく必要があります。 |
Albany WT J;9746;9747/A | rtf-checkbox-glyph |
使用可能なPDFテンプレートのプロパティを設定することで、必要なタイプのPDFファイルを生成します。
プロパティ名 | 説明 | デフォルト | 構成名 |
---|---|---|---|
出力からPDFフィールドを削除 |
出力からPDFフィールドを削除する場合はTrueを指定します。PDFフィールドを削除した場合、フィールドに入力されたデータは抽出できません。 |
false | remove-pdf-fields |
出力ですべてのフィールドを読取専用に設定 |
デフォルトでは、PDFテンプレートの出力PDFのすべてのフィールドが読取り専用です。すべてのフィールドを更新可能に設定する場合は、このプロパティをfalseに設定します。 |
true | all-field-readonly |
各フィールドの読取専用設定を保持 |
各フィールドの読取り専用設定をPDFテンプレートの定義どおりに保持する場合は、このプロパティをTrueに設定します。このプロパティは「出力ですべてのフィールドを読取専用に設定」の設定よりも優先されます。 |
false | all-fields-readonly-asis |
次の表は、Flashテンプレートを制御するプロパティを示しています。
プロパティ名 | 説明 | デフォルト | 内部名 |
---|---|---|---|
ラッパー・ドキュメントのページ幅 |
出力PDF文書の幅をポイント単位で指定します。デフォルトは792(11インチ)です。 |
792 | flash-page-width |
ラッパー・ドキュメントのページの高さ |
出力PDF文書の高さをポイント単位で指定します。デフォルトは612(8.5インチ)です。 |
612 | flash-page-height |
PDFのフラッシュ領域の開始X位置 |
文書の左端を軸の原点として使用し、PDF文書におけるFlashオブジェクトの横方向の開始位置をポイント単位で指定します。デフォルトは18(0.25インチ)です。 |
18 | flash-startx |
PDFのフラッシュ領域の開始Y位置 |
文書の左上隅を軸の原点として使用し、PDF文書におけるFlashオブジェクトの縦方向の開始位置をポイント単位で指定します。デフォルトは18(0.25インチ)です。 |
18 | flash-starty |
フラッシュ領域の幅 |
文書においてFlashオブジェクトが占有する領域の幅をポイント単位で入力します。デフォルトはSWFオブジェクトの幅です。 |
SWFにおけるポイント単位のフラッシュの幅と同じ | flash-width |
フラッシュ領域の高さ |
文書においてFlashオブジェクトが占有する領域の高さをポイント単位で入力します。デフォルトはSWFオブジェクトの高さです。 |
SWFにおけるポイント単位のフラッシュの高さと同じ | flash-height |
次の表は、カンマ区切り値出力を制御するプロパティを示しています。
プロパティ名 | 説明 | デフォルト |
---|---|---|
CSVデリミタ |
カンマで区切られた値の出力でデータの区切りに使用する文字を指定します。他のオプションには、セミコロン(;)、タブ(\t)および縦線(|)があります。 |
カンマ(,) |
先行/後続の空白の削除 |
trueを指定すると、データ要素とデリミタの間の先行および後続の空白が削除されます。 |
false |
UTF-8 BOM署名の追加 |
"False"を指定すると、出力からUTF-8 BOM署名を削除します。 |
true |
Excel 2007の出力を制御するために特定のプロパティを設定できます。
プロパティ名 | 説明 | デフォルト |
---|---|---|
グリッド線の表示 |
trueに設定すると、レポート出力でExcel表のグリッド線が表示されます。 |
false |
新規シートとして改ページ |
trueに設定すると、レポート・テンプレートで指定した改ページによって、Excelワークブックに新しいシートが生成されます。 |
true |
最小列幅 |
列の幅が指定の最小値よりも狭く、データが含まれていない場合、この列は前の列とマージされます。値は、ポイント単位で設定する必要があります。このプロパティの有効な範囲は0.5から20ポイントです。 |
3 (ポイント単位、0.04インチ) |
最小行高 |
行の高さが指定の最小値よりも低く、データが含まれていない場合、この行は削除されます。値は、ポイント単位で設定する必要があります。このプロパティの有効な範囲は0.001から5ポイントです。 |
1 (ポイント単位、0.01インチ) |
値を同一列に保持 |
このプロパティをtureに設定すると、列のマージが最小化されます。列幅は、「表の自動レイアウト」プロパティで指定された値を使用して、列のコンテンツに基づいて設定されます。元のレイアウト・アルゴリズムを使用した場合、出力のレイアウトは適切に表示されません。 |
false |
表の自動レイアウト |
変換比率および最大長をポイント単位で指定します(例: 6.5,150)。例を参照してください。 このプロパティを有効にするには、「値を同一列に保持」をtrueに設定する必要があります。 このプロパティは、表の列幅をコンテンツに合せて拡大します。列幅は、文字数および変換率に基づき、指定された最大長まで拡大されます。 例: 2列のExcelデータのレポートの場合 -- 列1には18文字の文字列、列2には30文字列が含まれます。このプロパティの値を6.5,150に設定すると、次のように計算されます。 列1は18文字: 計算の適用: 18 * 6.5pts = 117pts Excelの出力の列幅は、117ポイント。 列2は30文字: 計算の適用: 30 * 6.5pts = 195pts 195ポイントは指定された最大長150より大きいため、Excelでは、列2は150ポイントで出力されます。 |
なし |
ネストされた表の最大許容行数 |
ネストされた表に許容される最大行数を指定します。指定できる値は15000から999,999です。 レポートの処理中、ネストされた内部表の行はXLSXの書込みにフラッシュされず、メモリー内にとどまるため、メモリー消費が増加します。この制限を設定すると、メモリー不足例外の発生を防ぐことができます。内部表のサイズが制限に達すると、生成が終了します。未完了のXLSX出力が返されます。 |
20,000 |
次の表のプロパティは、すべての出力に適用されます。
プロパティ名 | 説明 | デフォルト |
---|---|---|
出力のバージョン番号を非表示 |
一部のレポート出力ドキュメントでは、ドキュメント・プロパティにOracle BI Publisherが表示されます。たとえば、PDF文書は、文書のプロパティでOracle BI PublisherをPDF Producerとして識別します。文書を生成したBI Publisherのバージョンを含めない場合は、このプロパティをtrueに設定します。 |
false |
11.1.1.5互換モードの使用 |
予約済。オラクル社から指示された場合を除き、更新はしないでください。 |
メモリー・ガードは、過剰なデータを生成するレポート・リクエストが原因で生じるメモリー障害からシステムを保護します。
メモリー・ガードおよびデータ・モデルのプロパティは、メモリー・ガードのプロパティおよびデータ・モデルのプロパティの構成で説明されています。
メモリー・ガード制限をシステム・レベルで設定し、関連プロパティをデータ・モデル・レベルで設定した場合、システム・レベルのメモリー・ガード設定でデータ・モデル・レベルの設定がオーバーライドされます。
Oracle Fusion Applications環境では、BI Publisherのメモリー・ガード設定が、要求に基づいて事前設定されており変更できません。次のオプションを検討して、制限を回避してください。
この項では、メモリー・ガードのプロパティとデータ・モデルのプロパティの主な機能についての情報を提供します。
すべてのプロパティは、「データ・モデルのプロパティの構成」に記載されています。プロパティは、次のようなコントロールを設定することで、メモリー不足エラーから保護し、データ処理を強化します。
レポートの最大データ・サイズ
スケジュール済レポートの最大データ・サイズ
最少空きメモリー・サイズ
未使用データ・セット列のSQLプルーニング
SQL問合せおよびレポートのタイムアウト
次の項では、いくつかのプロパティを取り上げ、システムがどのように設定に対応するか説明します。
レポート処理で許容されるデータ・サイズを制限すると、システムで処理できるよりも多くのデータが戻された場合、メモリー不足エラーを防ぐことができます。
オンライン処理の最大許容データ・サイズの指定
プロパティ: オンライン・レポート用の最大レポート・データ・サイズ
このプロパティを使用すると、オンライン・レポート表示の最大許容データ・サイズを指定できます。最大データ・サイズを設定した場合、ユーザーがオンライン表示でレポートを開くと、次の処理が行われます。
ユーザーが、ブラウザでのオンライン表示用にレポートを送信します。
データ・エンジンがレポート用のデータを生成します。
ドキュメントが生成される前に、データのサイズ(バイト単位)が検査されます。
生成されたデータが最大設定を超える場合、レポート処理は終了します。ユーザーに次のメッセージが表示されます。
レポートのデータ・サイズ(NNNNNバイト)は最大制限(314572800バイト)を超えています。レポートは処理を停止しました。データを削減するパラメータを使用して再実行するか、このレポートをスケジュールしてください。質問がある場合は管理者に問い合せてください。
ユーザーはパラメータ(レポートにある場合)を設定し、データを制限してオンラインで再送信するか、スケジューラを使用してレポートを送信します。
このプロパティのデフォルト値は300MBです。
「オフライン(スケジュール済)レポート用の最大レポート・データ・サイズ」処理の設定
プロパティ: オフライン(スケジュール済)レポート用の最大レポート・データ・サイズ.
この機能では、スケジュール済レポート表示の最大許容データ・サイズを指定できます。最大データ・サイズを設定すると、スケジュール済レポートジョブの実行により、次のような動作が発生します。
スケジューラは、レポート・ジョブの処理を開始します。
データ・エンジンがレポート用のデータを生成します。
生成されたデータが最大設定を超える場合、レポート処理は終了します。レポート・ジョブにエラーが発生すると、次のステータスのメッセージが表示されます。
レポートのデータ・サイズ(NNNNNバイト)は最大制限(524288000バイト)を超えています。レポートは処理を停止しました。
パラメータを(レポートで使用できる場合)を設定して、データを制限できます。
このプロパティのデフォルト値は500MBです。
この一連のプロパティにより、最低許容空きメモリー領域を確立してメモリー不足エラーから保護することができます。
この一連のプロパティを使用すると、空きメモリーの可用性をシステムで自動的に保護できます。また、この可用性に基づいた大きなデータ・セットのあるレポートを高度に処理できます。
「レポート処理の最小空きメモリーしきい値」の指定
プロパティ: 空きメモリーしきい値
この設定では、空きJVM領域の最小値を指定できます。これにより、2つの要素(現行使用量およびレポート・データのサイズ)に基づいて、レポートを実行するかどうかを制御できます。この機能では、組み合せて使用する複数のプロパティを設定する必要があります。JVM領域のしきい値、JVMがしきい値を下回った場合のレポートの最大許容レポート・サイズ、およびレポートを一時停止して使用可能なJVMの空き領域が増加するのを待つ最大待機時間を指定します。
これらのプロパティを設定した場合、ユーザーがオンライン表示でレポートを開くと、次の処理が行われます。
ユーザーが、ブラウザでのオンライン表示用にレポートを送信します。
データ・エンジンがレポート用のデータを生成します。
JVMメモリーが検査されます。使用可能なJVMメモリーが「空きメモリーしきい値」プロパティ値を上回る場合、レポートは通常どおり処理され、システムの介入は行われません。
使用可能なJVMメモリーがしきい値を下回る場合、レポート・データのサイズが検査され、「空きメモリーしきい値未満の最大レポート・データ・サイズ」のプロパティ設定と比較されます。レポート・データがこのしきい値を下回る場合、レポートの処理は続行します。
レポート・データ・サイズがしきい値を超えている場合、レポートは一時停止して、空きメモリーが使用可能になるのを待機します。レポートは「空きメモリーがしきい値を超えて回復するまでの最大待機時間」プロパティで指定された長さの時間待機します。指定された待機時間内に空きメモリーが最小値を超えて回復しない場合、レポート・リクエストは拒否されます。
このプロパティのデフォルト値は500MBです。
「空きメモリーしきい値未満の最大レポート・データ・サイズ」の指定
プロパティ: 空きメモリーしきい値未満の最大レポート・データ・サイズ
デフォルト値: (「空きメモリーしきい値」の値)/10
空きJVMメモリーが「空きメモリーしきい値」に設定されている特定のしきい値を下回る場合の最大許容レポート・データ・サイズ。たとえば(デフォルトの設定の場合)、単一のレポートのために生成されたデータが「空きメモリーしきい値」に設定された値の1/10を超える場合、処理は終了します。「空きメモリーしきい値」が100MBに設定され、単一のレポート・データ抽出物が10MBを超える場合、レポート処理は終了します。
このプロパティが有効になるのは、「空きメモリーしきい値」が正の値に設定されている場合のみです。
「ガベージ・コレクション実行間隔の最小時間範囲」の設定
2つの連続するガベージ・コレクション実行間隔の最小時間範囲(秒単位)。この値を設定して、JVMガベージ・コレクションのオーバーランを回避します。サーバーでは120秒の最小時間が強制されるので、値がこの最小時間を下回っていると120秒にリセットされます。
デフォルトは300秒です。
「空きメモリーがしきい値を超えて回復するまでの最大待機時間」の設定
空きJVMメモリーがしきい値を超えて回復するまで、レポートの実行リクエストが待機する最大時間(秒単位)。このプロパティ値が有効になるのは、正の値の「空きメモリーしきい値」が指定されている場合のみです。
指定された時間内に空きメモリーが使用可能になると、リクエストがすぐに処理されてドキュメントを生成します。指定した時間の後、空きメモリーが依然としてしきい値を下回っている場合、リクエストは拒否されます。オンライン・リクエストでは、このプロパティ値を大きくすれば、ブラウザがリクエストの実行を待機する時間が長くなります。
このプロパティのデフォルト値は、30秒です。
データ・エンジン・プロパティの設定は、メモリー不足から保護する機能をシステムに追加します。
これには次のものがあります。
データ・エンジンで生成可能な最大データ・サイズの設定
このプロパティはデータ・モデル・エディタでXMLデータを生成するときにのみ使用されます。通常のレポート生成シナリオでは、テンプレートは必ず選択されるので、メモリー・ガード側のプロパティ(各テンプレート・タイプのオンラインまたはオフラインの最大レポート・データ・サイズ)がこのプロパティに優先します。
最大データ・サイズを設定することにより、データ・モデルの実行で生成可能なデータに対して絶対制限を設定します。この設定は、オンライン・レポート・リクエストとスケジューラ経由で送信されたリクエストの両方に適用されます。データ・エンジンによって生成されたファイルのサイズが制限を超える場合、データ・エンジンはデータ・モデルの実行を終了して、次の例外をスローします。
「oracle.xdo.dataengine.diagnostic.XMLSizeLimitException: 生成されたXML出力(NNNNNNバイト)は指定のファイル・サイズ制限(NNNNNバイト)を超えています。」
レポート・リクエストがスケジューラ経由で送信された場合、そのジョブは「レポート・ジョブ履歴」ページに失敗と表示されます。前述の例外エラーは、カーソルをステータスの上に置くと表示されます。レポート・リクエストがオンラインで送信された場合、ユーザーにエラー「データXMLを取得できません。」が表示されます。
最大サンプル・データ・サイズの設定
サンプル・データ・セットが、すべてのデータ・モデルに必要です。サンプル・データは、テンプレート設計の際に使用します。サンプル・データはデータ・モデル・エディタで生成されます。データ・モデルにアップロードすることもできます。大規模なサンプル・データ・セットは、設計ツールのパフォーマンスに影響を与えます。
このプロパティを設定して、データ・モデルにアップロードできるサンプル・データ・ファイルのサイズを制限します。
自動データベース・フェッチ・サイズの設定
この設定では、データ・セット列の合計数と問合せ列の合計数に基づいて、実行時にデータベース・フェッチ・サイズの計算と設定を行います。このプロパティを設定すると、サーバー・レベルおよびデータ・モデル・レベルのデータベース・フェッチ・サイズのプロパティがオーバーライドされます。このプロパティは、設定時にすべてのデータ・モデルに適用されるので、処理時間が大幅に遅くなる可能性があります。この設定は、何百もの列を使用した複雑な問合せを頻繁に処理するBI Publisherの実装(Oracle Fusion Applicationsの実装など)で使用することをお薦めします。ほとんどの一般的なBI Publisherの実装で、この設定を使用することはお薦めしません。
BI Publisherは、過剰な量のデータを生成したり過剰な量のメモリーを消費したりするレポート・リクエストを遮断することにより、メモリー不足エラーを防止する一連の機能を備えています。
メモリー・ガード機能には一連のプロパティがあります。これらのプロパティでは、データ・サイズと使用可能な空きメモリーを調査してレポート・リクエスト処理の続行または終了を判断するための条件および処理ポイントを構成できます。
「管理」→「ランタイム構成」ページの「プロパティ」タブで、データ・モデルのプロパティを設定します。
メモリー・ガードのプロパティ
プロパティの説明 | デフォルト値 |
---|---|
オンライン・レポート用の最大レポート・データ・サイズ |
300MB |
オフライン(スケジュール済)レポート用の最大レポート・データ・サイズ |
500MB |
空きメモリーしきい値 |
500MB |
空きメモリーしきい値未満の最大レポート・データ・サイズ |
free_memory_threshold/10 |
空きメモリーがオフライン(スケジュール済)レポート用に回復するまでの最大待機時間 |
30 (秒) |
ガベージ・コレクション実行間隔の最小時間範囲 |
300 (秒) |
空きメモリーがしきい値を超えて回復するまでの最大待機時間 |
30 (秒) |
オンライン・レポートのタイムアウト |
600 (秒) |
CSV出力の最大行数 |
1000000 |
大量のBI Publisherレポート処理の際、Oracle WebLogicサーバーは複数のスレッドを同時に使用してレポートを生成します。
スレッドに制約がない場合、Oracle WebLogic Serverで大量のスレッドを割り当ててレポートを生成すると、メモリー不足エラーが発生します。このエラーを回避するには、ワーク・マネージャを作成して、Oracle WebLogic ServerがBI Publisherに割り当てる最大スレッド数を適用してレポートの処理を実施します。
最大スレッド数制約を設定するには、次の手順に従います。
ノート:
ここでは、xmlpserver.earファイルをデプロイして、新しいワーク・マネージャをアクティブにする方法を説明します。また、ステップ3のかわりに、次のいずれかを実行することもできます。
bipublisherアプリケーションを再起動(停止および起動)します。
Oracle WebLogicサーバー・インスタンス(たとえば、bi_server1、bi_server2など)を再起動します。
この初期設定の手順が終了すると、最大スレッド件数値の変更(たとえば、10から20に変更)がすぐに有効になります。再起動または再デプロイ操作は必要ありません。
Oracle WebLogicコンソールで最大スレッド数制約コンポーネントを作成します。
前述の操作で、「最大スレッド数制約」コンポーネントを作成し、"XdoMaxThreadsConstraint"と名前を付けました。次に、ワーク・マネージャをXdoMaxThreadsConstraintコンポーネントに関連付けます。
ワーク・マネージャを作成するには:
「管理」→「ランタイム構成」ページの「プロパティ」タブで、データ・モデルのプロパティを設定します。
データ・モデルのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
データ生成の最大データ・サイズ制限 |
デフォルト値: 500MB データ・モデルの実行で生成可能な最大XMLデータ・サイズ。この設定は、オンライン・レポート・リクエストとスケジューラ経由で送信されたリクエストの両方に適用されます。データ・エンジンによって生成されたファイルのサイズがこのプロパティの設定値を超える場合、データ・エンジンはデータ・モデルの実行を終了して例外をスローします。 検証ルール: [1-9][0-9]*[KB|MB|GB]? 例:
このプロパティを使用しない場合は、0または負の数値を入力します。 |
最大サンプル・データ・サイズ制限 |
デフォルト値: 1MB データ・モデルにアップロードできるサンプル・データ・ファイルの最大ファイル・サイズ。 |
データ・モデル・スケーラブル・モードの有効化 |
デフォルト: True 大きなデータ・セットの処理では、大量のRAMが必要です。メモリー不足を防止するには、データ・エンジンのスケーラブル・モードを有効にします。スケーラブル・モードでは、データの処理時に、データ・エンジンがディスク領域を利用します。 このプロパティを特定のデータ・モデルに設定することもできます。データ・モデル設定はこのシステム・モデル設定を上書きします。 |
自動DBフェッチ・サイズ・モードの有効化 |
デフォルト値: True Trueに設定されると、BI Publisherは、データ・セット列の合計数と問合せ列の合計数に基づいて、実行時にデータベース・フェッチ・サイズの計算と設定を行います。 この設定によりメモリー不足エラーを回避できますが、処理時間が大幅に遅くなります。 Trueに設定されると、他の「DBフェッチ・サイズ」設定は無視されます。 この設定は、何百もの列を使用した複雑な問合せを頻繁に処理するBI Publisherの実装(Oracle Fusion Applicationsの実装など)で使用することをお薦めします。ほとんどの一般的なBI Publisherの実装で、この設定を使用することはお薦めしません。 このプロパティは、データ・モデル・レベルのデータベース・フェッチ・サイズのプロパティをオーバーライドします。 このプロパティは、設定時にすべてのデータ・モデルに適用されるので、処理時間が大幅に遅くなる可能性があります。 |
DBフェッチ・サイズ |
デフォルト値: 20 (行) データ・モデルの、最大データベース・フェッチ・サイズ。このプロパティ値が有効になるのは、「自動DBフェッチ・サイズ・モードの有効化」がFalseに設定されている場合のみです。フェッチ・サイズが一致すると、列が一時ファイルに書き込まれ、別のフェッチが実行されます。この処理は、すべての列が一時ファイルに戻されるまで繰り返されます。 フェッチ・サイズが小さいと、BI Publisherからデータベースへのやりとりの回数が増え、全体的な処理時間に影響を与えます。データ・チャンクを小さくすると、過度なメモリー使用量を抑えることができます。 このプロパティは、データ・モデル・レベルでも設定できます。データ・モデル設定はサーバー・プロパティ設定を上書きします。 |
SQL問合せタイムアウト |
デフォルト: 600秒 SQL問合せに基づくデータ・モデルのタイムアウト。タイムアウト値が満たされた時にSQL問合せがまだ処理中の場合、「データxmlの取得に失敗しました」エラーが戻されます。 このプロパティは、データ・モデル・レベルでも設定できます。データ・モデル設定はこのサーバー・プロパティ設定を上書きします。 インスタンス・レベルまたはデータ・モデル・レベルでの設定に関係なく、オンラインで実行されているすべてのBI Publisherレポートの最大SQL問合せタイムアウトは10分です。これはスレッドのスタックとサーバーの停止を防止します。 |
データ・モデル診断の有効化 |
デフォルト値: False このプロパティをTrueに設定すると、データ・セットの詳細、メモリーおよびSQL実行時間の情報がログ・ファイルに書き込まれます。デバッグ目的限定で、このプロパティをtrueに設定することをお薦めします。trueに設定すると、処理時間が増大します。 |
SQLセッション・トレースの有効化 |
デフォルト値: False このプロパティをTrueに設定すると、実行されるSQL問合せごとに、BI PublisherはSQLセッション・トレース・ログをデータベースに書き込みます。データベース管理者はこのログを調査できます。 このプロパティは、テストおよび開発環境でのみ有効化することをお薦めします。 このプロパティを有効化するには、データベース接続に定義したユーザーが、データベースでセッションを変更する権限を付与されている必要があります(構文: GRANT ALTER SESSION TO <USER NAME>)。「データソースへのJDBC接続の設定」を参照してください。 |
SQLプルーニングの有効化 |
デフォルト値: False 標準SQLを使用するOracle Database問合せのみに適用されます。問合せにより戻される列が多数あり、サブセットのみをレポート・テンプレートで使用する場合、SQLプルーニングによりテンプレートで必要な列のみが戻されます。このプロパティを設定すると、処理時間が強化され、メモリー使用量を削減できます。「SQLプルーニングの有効化」もデータ・モデル・レベルのプロパティであり、このサーバー・レベルの設定をオーバーライドする特定のデータ・モデルに対してこのプロパティを選択するか、選択を解除することができます。 SQLプルーニングは、PDF、ExcelおよびE-textテンプレート・タイプに対して適用できません。 |
RTFテンプレートまたはPDFテンプレートのベース・フォントを公開ドキュメント用のターゲット・フォントにマップします。
フォント・マッピングは、サイト・レベルまたはレポート・レベルで指定できます。フォント・マッピングはPDF出力およびPowerPointの出力でのみ実行されます。
フォント・マッピングには次の2種類があります。
RTFテンプレート — RTFテンプレートおよびXSL-FOテンプレートからPDFおよびPowerPointの出力フォントにフォントをマッピングします
PDFテンプレート — PDFテンプレートから別のPDF出力フォントにフォントをマッピングします。
Type1フォント・セットおよびTrueTypeフォント・セットは公開で使用できます。これらのセットのフォントは、ターゲット・フォントとして追加設定なしで選択できます。
事前定義済のフォントは、<oracle_home>/oracle_common/internal/fonts
にあります。別のフォントにマップするには、そのフォントをこのディレクトリに配置して、実行時に公開で使用できるようにします。環境がクラスタ化されている場合、そのフォントは各サーバー上に配置する必要があります。事前定義済のフォントを参照してください。
フォント・マッピングは、サイト・レベルまたはレポート・レベルで定義できます。
サイト・レベルでマッピングを設定するには、「管理」ページで「フォント・マッピング」リンクを選択します。
レポート・レベルでマッピングを設定するには、レポートの「プロパティ」を表示して、「フォント・マッピング」タブを選択します。この設定は、選択したレポートにのみ適用されます。
レポート・レベルの設定は、サイト・レベルの設定よりも優先されます。
「管理」ページの「ランタイム構成」で、「フォント・マッピング」を選択します。
「RTFテンプレート」または「PDFテンプレート」で、「フォント・マッピングの追加」を選択します。
「フォント・マッピングの追加」ページで、次を入力します。
ベース・フォント — 新しいフォントにマップするフォント・ファミリを入力します。たとえば、Arialと入力します
スタイル: 「標準」または「斜体」を選択します(「PDFテンプレート」フォント・マッピングには適用されません)。
重み: 「標準」または「太字」を選択します(「PDFテンプレート」フォント・マッピングには適用されません)。
ターゲット・フォント・ファイル: 「Type 1」または「Truetype」を選択します。
「ターゲット・フォント」を入力します。
「Truetype」を選択した場合、コレクション内の番号付きフォントを入力できます。目的のフォントの「TrueTypeコレクション(TTC)番号」を入力します。
事前定義済のフォントのリストについては、「事前定義済のフォント」を参照してください。
次のType1フォントはAdobe Acrobatに組み込まれており、デフォルトでこれらのフォントのマッピングは公開用に使用できます。
これらのフォントは、ターゲット・フォントとして追加設定なしで選択できます。
Type1フォントを次の表に示します。
番号 | フォント・ファミリ | スタイル | 太さ | フォント名 |
---|---|---|---|---|
1 |
serif |
標準 |
標準 |
Time-Roman |
1 |
serif |
標準 |
太字 |
Times-Bold |
1 |
serif |
斜体 |
標準 |
Times-Italic |
1 |
serif |
斜体 |
太字 |
Times-BoldItalic |
2 |
sans-serif |
標準 |
標準 |
Helvetica |
2 |
sans-serif |
標準 |
太字 |
Helvetica-Bold |
2 |
sans-serif |
斜体 |
標準 |
Helvetica-Oblique |
2 |
sans-serif |
斜体 |
太字 |
Helvetica-BoldOblique |
3 |
monospace |
標準 |
標準 |
Courier |
3 |
monospace |
標準 |
太字 |
Courier-Bold |
3 |
monospace |
斜体 |
標準 |
Courier-Oblique |
3 |
monospace |
斜体 |
太字 |
Courier-BoldOblique |
4 |
Courier |
標準 |
標準 |
Courier |
4 |
Courier |
標準 |
太字 |
Courier-Bold |
4 |
Courier |
斜体 |
標準 |
Courier-Oblique |
4 |
Courier |
斜体 |
太字 |
Courier-BoldOblique |
5 |
Helvetica |
標準 |
標準 |
Helvetica |
5 |
Helvetica |
標準 |
太字 |
Helvetica-Bold |
5 |
Helvetica |
斜体 |
標準 |
Helvetica-Oblique |
5 |
Helvetica |
斜体 |
太字 |
Helvetica-BoldOblique |
6 |
Times |
標準 |
標準 |
Times |
6 |
Times |
標準 |
太字 |
Times-Bold |
6 |
Times |
斜体 |
標準 |
Times-Italic |
6 |
Times |
斜体 |
太字 |
Times-BoldItalic |
7 |
Symbol |
標準 |
標準 |
Symbol |
8 |
ZapfDingbats |
標準 |
標準 |
ZapfDingbats |
TrueTypeフォントを次の表に示します。すべてのTrueTypeフォントは、サブセット化されてPDFに埋め込まれます。
番号 | フォント・ファミリ名 | スタイル | 太さ | 実際のフォント | 実際のフォント・タイプ |
---|---|---|---|---|---|
1 |
Albany WT |
標準 |
標準 |
ALBANYWT.ttf |
TrueType (Latin1のみ) |
2 |
Albany WT J |
標準 |
標準 |
ALBANWTJ.ttf |
TrueType (日本語用) |
3 |
Albany WT K |
標準 |
標準 |
ALBANWTK.ttf |
TrueType (韓国語用) |
4 |
Albany WT SC |
標準 |
標準 |
ALBANWTS.ttf |
TrueType(簡体字中国語用) |
5 |
Albany WT TC |
標準 |
標準 |
ALBANWTT.ttf |
TrueType(繁体字中国語用) |
6 |
Andale Duospace WT |
標準 |
標準 |
ADUO.ttf |
TrueType(Latin1のみ、固定幅) |
6 |
Andale Duospace WT |
太字 |
太字 |
ADUOB.ttf |
TrueType(Latin1のみ、固定幅) |
7 |
Andale Duospace WT J |
標準 |
標準 |
ADUOJ.ttf |
TrueType(日本語用、固定幅) |
7 |
Andale Duospace WT J |
太字 |
太字 |
ADUOJB.ttf |
TrueType(日本語用、固定幅) |
8 |
Andale Duospace WT K |
標準 |
標準 |
ADUOK.ttf |
TrueType(韓国語用、固定幅) |
8 |
Andale Duospace WT K |
太字 |
太字 |
ADUOKB.ttf |
TrueType(韓国語用、固定幅) |
9 |
Andale Duospace WT SC |
標準 |
標準 |
ADUOSC.ttf |
TrueType(簡体字中国語用、固定幅) |
9 |
Andale Duospace WT SC |
太字 |
太字 |
ADUOSCB.ttf |
TrueType(簡体字中国語用、固定幅) |
10 |
Andale Duospace WT TC |
標準 |
標準 |
ADUOTC.ttf |
TrueType(繁体字中国語用、固定幅) |
10 |
Andale Duospace WT TC |
太字 |
太字 |
ADUOTCB.ttf |
TrueType(繁体字中国語用、固定幅) |