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Oracle® Secure Backup管理者ガイド
リリース12.2
E94560-01
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7 バックアップの管理

この章では、バックアップ・イメージとバックアップ・イメージ・インスタンスを管理する方法を説明します。

この章は、次の項が含まれます。

7.1 バックアップ・イメージの管理

バックアップ・イメージはバックアップ操作の結果として作成され、バックアップに関連するメタデータを格納します。バックアップ・イメージ管理の一部として、プロパティを表示したり、名前を変更したりできます。

関連項目:

バックアップ・イメージの詳細は、バックアップ・イメージを参照してください

この項には次のトピックが含まれます:

7.1.1 バックアップ・イメージの表示

Webツールを使用すると、管理ドメインにある既存のバックアップ・イメージ表示できます。バックアップ・イメージを表示するには、「所有者を問わないジョブのリスト」または「ユーザーが所有するジョブのリスト」クラス権限を持っている必要があります。

既存のバックアップ・イメージを表示するには、次のようにします。

  1. Oracle Secure Backup Webツール・ホームページの表示の手順に従います。
  2. Webツールで、「管理」をクリックします。
  3. 「管理」セクションで、「バックアップ・イメージ」をクリックします。

    「管理: バックアップ・イメージ」ページが表示されます。

  4. このページに表示されるバックアップ・イメージをフィルタするための基準を指定するには、「表示オプション」セクションを使用します。1つ以上の基準を指定できます。

    「表示オプション」セクションには、次のフィールドが含まれます。

    • バックアップ・イメージ属性

      ファイルシステム・バックアップ操作のバックアップ・イメージのみを表示するには、「ファイルシステム」を選択します。Oracle Databaseバックアップ操作のバックアップ・イメージのみを表示するには、「データベース」を選択します。すべてのバックアップ・イメージを表示するには、両方のオプションを選択します。

    • コンテナ・タイプ

      ディスク・プールに格納されたバックアップ・イメージを表示するには、「ディスク・プール」を選択します。テープ・デバイスに格納されたバックアップ・イメージを表示するには、「テープ」を選択します。すべてのストレージ・メディアに格納されたバックアップ・イメージを表示するには、両方のオプションを選択します。

    • コンテナ名

      バックアップ・コンテナの名前を指定します。このコンテナに格納されたバックアップ・イメージのみが表示されます。

    • バーコード

      テープ・ライブラリのバーコードを指定します。指定したバーコード・リーダーがあるライブラリに格納されたバックアップ・イメージのみが表示されます。

    • フィルタ

      バックアップ・イメージを格納しているホストを選択するには、「ホスト」フィールドを使用します。

      今日作成されたバックアップ・イメージを表示するには、「今日」を選択します。「開始」を選択し、それを選択すると、その日付以後に作成されたバックアップ・イメージが表示されます。「開始」とともに「終了」を選択し、日付を指定して日付範囲を指定すると、指定された日付範囲の間に作成されたバックアップ・イメージが表示されます。

  5. 「適用」をクリックします。

    Oracle Secure Backupは、指定した基準に適合するバックアップ・イメージを表示します。

7.1.2 バックアップ・イメージの名前の変更

バックアップ・イメージの名前を変更するには、「所有者を問わないバックアップの変更」または「ユーザーが所有するバックアップの変更」クラス権限を持っている必要があります。

バックアップ・イメージの名前を変更すると、Oracle Secure Backupはこのバックアップ・イメージに関連付けられたすべてのバックアップ・イメージ・インスタンスの名前を変更して、新しい名前を反映させます。

バックアップ・イメージの名前を変更するには、次のようにします。

  1. バックアップ・イメージの表示の説明に従って、必要なバックアップ・イメージを表示します。
  2. バックアップ・イメージの左側にある「選択」をクリックして、名前を変更するバックアップ・イメージを選択します。
  3. 「名前の変更」をクリックします。
  4. backup_image_name名前を次のように変更」フィールドで、バックアップ・イメージの新しい名前を入力し、「はい」をクリックします。

7.2 バックアップ・イメージ・インスタンスの管理

バックアップ・イメージ・インスタンスには、バックアップ・データが含まれます。バックアップ・イメージ・インスタンスの管理には、バックアップ・イメージ・インスタンスの作成、編集、削除および移動が含まれます。

関連項目:

バックアップ・イメージ・インスタンスの詳細は、バックアップ・イメージとバックアップ・イメージ・インスタンスの概要を参照してください

この項には次のトピックが含まれます:

7.2.1 バックアップ・イメージ・インスタンスの作成

特定のバックアップ・イメージのバックアップ・イメージ・インスタンスを異なるバックアップ・コンテナに作成することができます。バックアップ・イメージ・インスタンスを作成するには、「所有者を問わないバックアップの変更」または「ユーザーが所有するバックアップの変更」クラス権限を持っている必要があります。

バックアップ・イメージ・インスタンスを作成するには、次のようにします。

  1. バックアップ・イメージの表示の説明に従って、バックアップ・イメージ・インスタンスを作成するバックアップ・イメージを表示します。
  2. バックアップ・イメージ・インスタンスを作成するバックアップ・イメージの左側にある「選択」をクリックします。
  3. 「コピー」を選択します。

    「管理 > コピー」ページが表示されます。

  4. バックアップ・イメージ・インスタンスを作成するために必要な詳細を入力します。

    バックアップ・イメージ・インスタンスの詳細は、次のフィールドを使用して指定します。

    • メディア・ファミリ: このバックアップ・イメージ・インスタンスのメディア・ファミリを選択します。

    • 制限: バックアップ・イメージ・インスタンスを作成するバックアップ・コンテナを選択します。バックアップ・コンテナを選択しない場合、Oracle Secure Backupは、利用できる任意のバックアップ・コンテナにバックアップ・イメージ・インスタンスを作成します。

    • 暗号化: バックアップ・イメージ・インスタンスに使用する暗号化のタイプを指定します。次のいずれかのオプションを選択します。

      • はい: バックアップ・イメージ・インスタンスを暗号化する必要があることを指定します。

      • いいえ: バックアップ・イメージ・インスタンスを暗号化する必要がないことを指定します。これはデフォルトです。

      • forcedoff: グローバルまたはクライアント・ポリシー設定に関係なく、バックアップ・イメージ・インスタンスを暗号化する必要がないことを指定します。

      • 一時: --passphraseまたは--querypassphraseオプションを使用する一時パスフレーズを使用してバックアップ・イメージ・インスタンスを暗号化する必要があることを指定します。

        次の追加のオプションも指定します。

        バックアップ・イメージ・インスタンス作成時にハードウェア暗号化を使用するには、disable hardware encryptionを選択します。これは、ハードウェア暗号化をサポートするテープ・デバイスのみに適用できます。

        このバックアップの一時パスフレーズを適切なキー・ストアに格納するには、「ストア・キー」を選択します。

    • 移行: 新しいバックアップ・イメージ・インスタンスが作成された後、バックアップ・イメージに関連付けられている既存のバックアップ・イメージ・インスタンスを削除するには、このオプションを選択します。

    • 優先度: このコピー・インスタンス・ジョブの優先度を指定します。

    • 今すぐ作成: バックアップ・イメージ・インスタンスをすぐに作成する必要があることを指定します。

    • この日時に作成: バックアップ・イメージ・インスタンスを指定された日時に作成する必要があることを指定します。

  5. 「OK」をクリックします。

7.2.2 バックアップ・イメージ・インスタンスの表示

フィルタを使用して、バックアップ・イメージ・インスタンスの表示に適用する必要がある基準を指定することができます。バックアップ・イメージ・インスタンスを表示するには、「所有者を問わないジョブのリスト」または「ユーザーが所有するジョブのリスト」クラス権限を持っている必要があります。

バックアップ・イメージ・インスタンスを表示するには、次のようにします。

  1. Oracle Secure Backup Webツール・ホームページの表示の手順に従います。
  2. Webツールで、「管理」をクリックします。
  3. 「拡張」セクションで、「バックアップ・イメージ・インスタンス」をクリックします。

    「管理: バックアップ・イメージ・インスタンス」ページが表示されます。

  4. 「表示オプション」セクションで、バックアップ・イメージ・インスタンスをフィルタして表示するために使用する基準を指定します。

    このセクションのオプションの意味は、バックアップ・イメージの表示のステップ4でバックアップ・イメージに対して指定したものと同じです。

  5. 指定した基準に適合するバックアップ・イメージ・インスタンスを表示するには、「適用」をクリックします。

7.2.3 バックアップ・イメージ・インスタンスの編集

バックアップ・イメージ・インスタンスのプロパティを編集するには、「所有者を問わないバックアップの変更」または「ユーザーが所有するバックアップの変更」クラス権限を持っている必要があります。ディスク・プールに格納されたバックアップ・イメージ・インスタンスの有効期限または保存時間のみを変更できます。

バックアップ・イメージ・インスタンスを編集するには、次のようにします。

  1. バックアップ・イメージ・インスタンスの表示の説明に従って、必要なバックアップ・イメージ・インスタンスを表示します。
  2. バックアップ・イメージ・インスタンスのリストから、編集するバックアップ・イメージ・インスタンスの左側にある「選択」をクリックします。
  3. 「編集」をクリックします。
  4. 選択したバックアップ・イメージ・インスタンスがいつ期限切れになるかを変更するには、次のオプションの1つを使用します。
    • 有効期限: バックアップ・イメージ・インスタンスが期限切れになる日時を指定します。

    • 保存期間: バックアップ・イメージ・インスタンスを保存する必要がある期間の長さを指定するには、値を入力して、時間の単位を選択します。

  5. 「OK」をクリックします。

7.2.4 バックアップ・イメージ・インスタンスのコピーまたは移動

バックアップ・インスタンスは、ソース・コンテナ(ディスク・プール、テープ・ボリュームまたはクラウド・コンテナなど)からターゲット・コンテナに移動(移行)できます。

Oracle Cloud Infrastructure内のコンテナに関して、次の点に注意してください。

  • ディスク・プールに格納されている暗号化されたバックアップ・インスタンスのみをOracle Cloud Infrastructureコンテナにコピーまたは移動できます。

  • Oracle Cloud Infrastructure Object Storage Classicコンテナに格納されているバックアップ・インスタンスはOracle Cloud Infrastructure Archive Storage Classicにコピーまたは移動できます。

  • Oracle Cloud Infrastructure Archive Storage Classicコンテナに格納されているバックアップ・インスタンスはOracle Cloud Infrastructure Object Storage Classicに移動できません。

  • Oracle Cloud Infrastructureに格納されているバックアップ・インスタンスは、クラウドの外に移動できません。

バックアップ・インスタンスは、スケジュールされた自動プロセスまたはオンデマンドの手動プロセスを使用してコピーまたは移動できます。ディスク・プールに格納されているバックアップ・インスタンスは、copyinstanceまたはstagescanステージング・コマンドを使用して自動的にコピーまたは移動できます。

関連項目:

  • ステージングの詳細は、「ステージング」を参照してください

  • ステージングに関連するコマンドの詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください

7.2.5 バックアップ・イメージ・インスタンスの削除

バックアップ・イメージ・インスタンスを削除するには、「所有者を問わないバックアップの変更」または「ユーザーが所有するバックアップの変更」クラス権限を持っている必要があります。個別のバックアップ・コンテナからバックアップ・イメージ・インスタンスを削除しても、他のバックアップ・コンテナに格納されている同じバックアップのバックアップ・イメージ・インスタンスには影響しません。他のインスタンスは、存在し続けます。

バックアップ・イメージ・インスタンスを削除するには、次のようにします。

  1. バックアップ・イメージ・インスタンスの表示の説明に従って、必要なバックアップ・イメージ・インスタンスを表示します。

    フィルタを使用して、表示されるバックアップ・イメージ・インスタンスの数を制限します。たとえば、期限切れのバックアップを表示する場合、「管理: バックアップ・イメージ・インスタンス」ページの「フィルタ」セクションで「期限切れ」を選択します。

  2. 表示されたバックアップ・イメージ・インスタンスのリストから、削除するバックアップ・イメージ・インスタンスの左側にある「選択」をクリックします。
  3. 「削除」をクリックすると、バックアップ・イメージ・インスタンスが削除されます。

    削除操作を確認するよう求める確認メッセージが表示されます。

  4. 「はい」をクリックして、バックアップ・イメージ・インスタンスの削除を確認します。