このドキュメントで説明されているソフトウェアはサポートされていないか、拡張サポートが提供されています。
現在サポートされているリリースにアップグレードすることをお薦めします。

1.3 Spacewalkクライアントのインストールおよびサーバーの登録

Oracleでは、SpacewalkクライアントとしてOracle Linuxサーバーのみをサポートしています。 上流のクライアント・バイナリとリポジトリを使用してSpacewalkを使用してFedoraベースのクライアントやその他のシステムを管理できますが、Oracleはこれらのクライアントをサポートしていません。

Oracleでは、Oracle Linux 5および6のi386およびx86_64の両方のアーキテクチャについて、Spacewalkクライアント・パッケージを提供しています。

Oracleで提供されるSpacewalkクライアント・チャネルがSpacewalkサーバーでミラー化される場合、SpacewalkクライアントはSpacewalkからプロビジョニングされているサーバーに自動的にインストールされます。 Spacewalkクライアント・チャネルは、第1.2.6項、「Oracle Linux Yumサーバーを使用したソフトウェア・チャネルの構成」で説明されているように、spacewalk-common-channelsコマンドを使用して構成できます。

Oracle Linux 7更新1以降では、Spacewalkサーバーにシステムを登録する前にSpacewalkクライアントをインストールする必要はありません。 rhnreg_ksコマンドを使用してシステムを登録することができます。 これを行う場合は、プロビジョニングと監査を含むSpacewalkによって提供されるすべての機能をサポートするために、登録後に完全なSpacewalk Clientをインストールすることをお薦めします。

Spacewalkに接続していないOracle Linuxサーバーについては、次の手順でSpacewalkクライアントをインストールし、サーバーを登録します。

  1. Spacewalkクライアント・リポジトリへのアクセスを有効にします。

    https://yum.oracle.com/から最新のyumリポジトリ構成ファイルをダウンロードし、それをyumリポジトリ・ディレクトリ(デフォルトでは/etc/yum.repos.d)に保存します。 構成ファイルを編集してリポジトリを有効にします。

    • Oracle Linux 7: ol7_spacewalk22_clientリポジトリを有効にします。

      注意

      Oracle Linux 7では、Spacewalk 2.2クライアントを使用してSpacewalk 2.0サーバーに接続する必要があります。

      または、次の内容で/etc/yum.repos.d/spacewalk22-client.repoファイルを作成することもできます。

      [ol7_spacewalk22_client]
      name=Spacewalk Client 2.2 for Oracle Linux 7 ($basearch)
      baseurl=https://yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL7/spacewalk22/client/$basearch/
      gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-oracle
      gpgcheck=1
      enabled=1

    • Oracle Linux 6: ol6_spacewalk20_clientリポジトリを有効にします。

      または、次の内容で/etc/yum.repos.d/spacewalk20-client.repoファイルを作成することもできます。

      [ol6_spacewalk20_client]
      name=Spacewalk Client 2.0 for Oracle Linux 6 ($basearch)
      baseurl=https://yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL6/spacewalk20/client/$basearch/
      gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-oracle
      gpgcheck=1
      enabled=1

    • Oracle Linux 5: ol5_spacewalk20_clientリポジトリを有効にします。

      または、次の内容で/etc/yum.repos.d/spacewalk20-client.repoファイルを作成することもできます。

      [ol5_spacewalk20_client]
      name=Spacewalk Client 2.0 for Oracle Linux 5 ($basearch)
      baseurl=https://yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL5/spacewalk20/client/$basearch/
      gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-oracle
      gpgcheck=1
      enabled=1

  2. (Oracle Linux 5のみ) pirutup2dateおよびup2date‑gnomeの各パッケージを削除します。

    rpm -e --nodepsコマンドを使用し、これらのパッケージを削除します。

    SpacewalkのOracle Linux 5キックスタート・プロファイルで、これらのパッケージをインストールから除外します。それには、次のように、「ソフトウェア」パッケージ・グループ画面で、キックスタート・プロファイル内にあるパッケージ名の前にダッシュ文字(-)を挿入します。

    @Base
    -pirut
    -up2date
    -up2date-gnome
  3. Spacewalkクライアントをインストールします。

    次のコマンドを使用して、すべてのプラットフォームにSpacewalkクライアントをインストールします。

    # yum install rhn-client-tools rhn-check rhn-setup rhnsd m2crypto yum-rhn-plugin

    このコマンドにより既存のパッケージが置き換えられ、ULNから登録済のサーバーが削除されます。

  4. rhnreg_ksコマンドを使用して、Spacewalkにサーバーを登録します。

    第1.2.9項「Spacewalkクライアントのアクティブ化キーの作成」で説明しているように、サーバーを登録する前にクライアントのアクティブ化キーを作成しておく必要があります。 有効な場合、汎用デフォルト・キーを使用できます。 ただし、固有のアクティブ化キーの使用をお薦めします。

    # rhnreg_ks --serverUrl=http://spacewalk_server/XMLRPC --activationkey=activation_key

    Oracle Linux 7更新1以降のシステムで、Spacewalkクライアントがインストールされていない場合は、アクティベーション・キーに加えて、システムおよびユーザー・パスワードをプレーンテキストで登録する権限を与えられたユーザー名を指定する必要があります:

    # rhnreg_ks --serverUrl=http://spacewalk_server/XMLRPC --username=user \
      --password=passwd  --activationkey=activation_key
  5. Spacewalkクライアント・リポジトリへのアクセスを無効にします。

    yumリポジトリ構成ファイル内のSpacewalk Clientリポジトリを使用不可にするか、Spacewalk Client .repoファイルを削除します。