サポートするオブジェクト・ページでカスタム・パッケージ・アプリケーションを作成することで、アプリケーションのデプロイに必要なステップを簡略化します。
親トピック: アプリケーションのデプロイ
開発者にとって、アプリケーションのインポートおよびインストールは煩雑なプロセスです。最初に、ターゲットのデータベース・オブジェクトおよびシード・データを作成します。次に、アプリケーション定義およびすべての関連ファイル(イメージ、テーマ、他のすべての必要な静的ファイルなど)をインポートしてインストールします。
サポートするオブジェクト・ユーティリティを使用してカスタム・パッケージ・アプリケーションを作成すると、このプロセスを大幅に簡略化することができます。多くのステップを実行して、データベース・オブジェクトを作成し、アプリケーションおよびすべてのサポートするファイルをインポートしてインストールするかわりに、サポートするオブジェクトを定義すれば、アプリケーションおよびサポートするファイルを簡単な数ステップで移行できます。
ユーザーがアプリケーション定義をインポートしてインストールした後に、ウィザードにより簡単な数ステップで構成できます。ウィザードでは、サポートするアプリケーション・オブジェクトをインストールするかどうかが要求されます。ユーザーには、サポートするアプリケーション・オブジェクトをその場でインストールするか、後でインストールするかのオプションがあります。
開発者の観点では、カスタム・パッケージ・アプリケーションを作成すると次の利点があります。
サポートするオブジェクトが正しい順序で作成されていることを確認してください。
わずかなステップでアプリケーションを簡単にデプロイするための自動化プロセスを提供します。
ユーザーがアプリケーション定義をインポートしてインストールするときにまたは後で、サポートするアプリケーション・オブジェクトをインストールするオプションをユーザーに提供します。
ユーザーおよび開発者は、便利な方法で、アプリケーション定義、サポートするファイルおよびすべてのデータベース・オブジェクトを削除できます。
ユーザーおよび開発者に、前にリリースされたカスタム・パッケージ・アプリケーションを簡単にアップグレードする方法を提供します。
また、アプリケーションをサポートする基礎となるデータベース・オブジェクトを簡単に編集するために、削除機能およびインストール機能を利用することができます。たとえば、すべてのデータベース・オブジェクトの削除、基礎となるデータベース・オブジェクトの作成スクリプトの編集、および再定義されたアプリケーション・オブジェクトの作成用の再インストールを行うことができます。
カスタム・パッケージ・アプリケーションを作成するには、アプリケーションのサポートするオブジェクト(データベース・オブジェクト、イメージおよびシード・データを含む)およびすべてのインストール前の検証を定義するインストール・スクリプトを作成する必要があります。これらのオブジェクトとインストール・スクリプトおよび削除スクリプト、およびユーザーがサポートするオブジェクト・ページでインストールまたは削除する場合に表示するメッセージを定義します。
サポートするオブジェクト・ページで、カスタム・パッケージ・アプリケーションを作成します。
サポートするオブジェクト・ページのアプリケーションにアクセスするには、次のステップを実行します。
親トピック: カスタム・パッケージ・アプリケーションの作成
サポートするオブジェクト・ページの上部に、アプリケーション名が表示され、「オブジェクトの確認」、「システム権限の検証」、「必要な空きKB」、「使用許諾のプロンプト」および「エクスポートに含める」の現在の選択が示されます。これらのオプションの詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。
サポートするオブジェクトをアプリケーション・エクスポートとともに含めるかどうかを指定するには、「エクスポートに含める」リストから「はい」
または「いいえ」
を選択し、「変更の適用」をクリックします。
ページの残りは、「インストール」、「アップグレード」および「削除」のカテゴリに分かれています。
「インストール」のリンクを使用して次のタイプの情報を定義します。
前提条件。必要なディスクの空き領域、必要なシステム権限、スキーマ・オブジェクト制限など、アプリケーションのインストール前に必要な組込みチェックを定義します。
アプリケーション置換文字列。アプリケーションに対して定義された静的置換文字列をリストします。アプリケーション内の多くの語句またはラベルに対する静的置換文字列を定義できます。
アプリケーションをパッケージ化する場合、カスタム・パッケージ・アプリケーションをインストールする際にユーザーが指定できる置換文字列のプロンプトを含めることができます。
ビルド・オプション。このアプリケーションに対して定義されたビルド・オプションをリストします。ビルド・オプションを使用して、アプリケーション内の特定の機能を条件付きで表示できます。
アプリケーションをパッケージ化する場合、アプリケーションをインストールする際に表示される特定のビルド・オプションのプロンプトを含めることができます。
インストール前の検証。カスタム・パッケージ・アプリケーションに対して定義された検証をリストします。標準のページ検証と同様に、ユーザー定義条件が満たされない場合、これらの検証によりユーザーはデータベース・オブジェクトをインストールできなくなります。「作成」をクリックして、画面に表示されるステップに従います。
インストール・スクリプト。アプリケーションにサポートするオブジェクトをインストールする複数のインストール・スクリプトを定義できます。新規スクリプトを作成するには、「作成」をクリックして、画面に表示されるステップに従います。既存のスクリプトを編集するには、「編集」アイコンをクリックします。別の開発者がスクリプトを編集することを防ぐには、「ロック」アイコンをクリックします。スクリプトがロックされている場合、「ロック」アイコンは鍵が閉じた南京錠として表示されます。スクリプトのロックが解除されている場合、「ロック」アイコンは鍵が開いた南京錠として表示されます。
メッセージ。ユーザーがアプリケーションをインストールまたは削除するときに表示するメッセージを定義します。サポートされるHTMLタグには、<b>
、<i>
、<u>
、<p>
、<br>
、<hr>
、<ul>
、<ol>
、<li>
および<pre>
が含まれます。
これらのメッセージを表示する際には、クロスサイト・スクリプティング(XSS)攻撃を防ぐために、一連の限定されたHTMLタグのみが認識されます。
「アップグレード」のリンクを使用して次のタイプの情報を定義します。
アップグレード・スクリプト。「アップグレード・スクリプト」をクリックして、既存のアプリケーションをアップグレードする際に、データベース・オブジェクト、イメージおよびシード・データをアップグレードするスクリプトを定義します。
アップグレード・メッセージ。ユーザーがアプリケーションをアップグレードするときに表示するメッセージを定義します。サポートされるHTMLタグには、<b>
、<i>
、<u>
、<p>
、<br>
、<hr>
、<ul>
、<ol>
、<li>
および<pre>
が含まれます。
これらのメッセージを表示する際には、クロスサイト・スクリプティング(XSS)攻撃を防ぐために、一連の限定されたHTMLタグのみが認識されます。
親トピック: サポートするオブジェクト・ページ
「削除」のリンクを使用して次のタイプの情報を定義します。
削除スクリプト。「削除スクリプト」をクリックして、インストール・スクリプトにより作成されたデータベース・オブジェクトおよび静的ファイルを削除するスクリプトを定義します。既存のスクリプトを編集するには、「編集」アイコンをクリックします。
削除メッセージ。ユーザーがアプリケーションを削除するときに表示するメッセージを定義します。サポートされるHTMLタグには、<b>
、<i>
、<u>
、<p>
、<br>
、<hr>
、<ul>
、<ol>
、<li>
および<pre>
が含まれます。
これらのメッセージを表示する際には、クロスサイト・スクリプティング(XSS)攻撃を防ぐために、一連の限定されたHTMLタグのみが認識されます。
関連項目:
親トピック: サポートするオブジェクト・ページ
アクセス制御リストを作成することによって、アプリケーション、個別ページまたはページ・コンポーネントへのアクセスを制御できます。
カスタム・パッケージ・アプリケーションのアクセス制御リストを追加するには、次のステップを実行します。
親トピック: カスタム・パッケージ・アプリケーションの作成方法
サポートするオブジェクトを編集した後、適切なスクリプトを作成し、「タスク」リストの「サポートするオブジェクトのインストール」をクリックしてインストール・スクリプトを実行できます。
アプリケーション定義をインポートおよびインストールした後、カスタム・パッケージ・アプリケーション(またはサポートするオブジェクト)をインストールしないことを選択する場合は、エンド・ユーザーもこの機能を使用できます。
サポートするオブジェクトをインストールするには、次のステップを実行します。
親トピック: カスタム・パッケージ・アプリケーションの作成方法
サポートするオブジェクト・ページの「タスク」リストの「サポートするオブジェクトのインストールの削除」をクリックすると、カスタム・パッケージ・アプリケーションに関連付けられたサポートするオブジェクトのスクリプト、メッセージおよびインストール・オプションを定義するメタデータを削除できます。
サポートするオブジェクトのスクリプト、メッセージおよびインストール・オプションを定義するメタデータを削除するには、次のステップを実行します。
親トピック: カスタム・パッケージ・アプリケーションの作成方法
アップグレード・ページで、前に公開されたアプリケーションをアップグレードするスクリプトを定義できます。
アップグレード・ページを使用して、既存のアプリケーションをアップグレードする際に、データベース・オブジェクト、イメージおよびシード・データをアップグレードするスクリプトを定義できます。
アップグレード・スクリプトを作成するには、次のステップを実行します。
親トピック: カスタム・パッケージ・アプリケーションのアップグレード
カスタム・パッケージ・アプリケーションを作成またはインストールすると、次のいずれかの方法で削除できます。
サポートするオブジェクト・ページで、「サポートされているオブジェクトの削除」をクリックします。
アプリケーションのホームページで、「このアプリケーションの削除」をクリックします。
アプリケーションを削除する場合、現在のアプリケーション定義を削除して、サポートするオブジェクトに定義された削除スクリプトを実行するオプションがあります。
カスタム・パッケージ・アプリケーションを削除するには、次のステップを実行します。
親トピック: カスタム・パッケージ・アプリケーションの作成方法
サポートするオブジェクト・ページで、「タスク」リストの「インストール・サマリーの表示」をクリックすると、最近のインストール・ログおよび削除ログを表示できます。このログには、現在のApplication Expressセッション中に発生した最新のインストールまたは削除の結果のみ表示されることに注意してください。
インストール・サマリーを表示するには、次のステップを実行します。
親トピック: カスタム・パッケージ・アプリケーションの作成方法