Go to main content

マニュアルページ セクション 7: 標準、環境、マクロ、文字セット、その他

印刷ビューの終了

更新: 2022年7月27日
 
 

analytics (7)

名前

analytics - Analytics BUI

説明

Solaris Analytics BUI では、単一の Oracle Solaris システムに関する統計を視覚化して、一般的なパフォーマンスの問題を診断できます。この BUI には、Oracle Solaris ダッシュボードからアクセスすることも、「アプリケーション」メニューからアクセスすることも、次の URL から直接アクセスすることもできます。

https://<hostname>/solaris/apps/analytics

Analytics BUI には、システムのさまざまなビューを提供する定義済みのシートセットが用意されています。各シートはセクションのセットから構成され、各セクションにはビジュアライゼーションのグループが含まれます。カスタムのビジュアライゼーションと、システムによって定義されたビジュアライゼーションを組み合わせて独自のシートをアセンブルできます。ビジュアライゼーションを使用すれば、Oracle Solaris Statistics Store (sstore) によって提供される統計情報やイベントを複数のビジュアライゼーションタイプで表示できます。詳細は、sstore(7) のマニュアルページを参照してください。

それぞれのシートにはデフォルトでシステムのライブビューが表示され、ビジュアライゼーションを使用すると、データにさまざまな期間またはビューを表示するための対話が可能です。

パフォーマンスの方法

Analytics アプリケーションによって事前定義されるシートの多くには、主要なシステムリソースの使用率、飽和、およびエラーが反映されます。

使用率は、理論的な最大スループットのうち現在達成されている割合として表されます。飽和は、キューに入れられた作業の量、つまりアクティブに処理されていない作業の量です。最大効用 (容量) の倍数で表されることがあります。エラーは秒あたりの出現であり、これらは通常低いか 0 です。

より一般的なシートとビジュアライゼーションは、その測定に使用可能なすべてのリソースにおけるこれらの主要なメトリックを示しています。これによって、そのリソースの全体的な状態を正しく認識できます。たとえば、平均の CPU 使用率が 80% の場合、CPU 使用率が非常に高い理由をさらに調べることができます。飽和 (容量を超える作業) は過負荷を示しており、エラーは通常、即時調査の原因です。

平均メトリックに加えて、多数のリソースの個々のリソース使用率が示されます。これは、リソースが一般にワークロードに直接割り当てられる (ゾーンに対する CPU や、別個のネットワークの NIC など) ためです。また、Analytics は、個々のリソースで過剰な使用率、飽和、またはエラーが確認されているかどうかを迅速に識別するために、パーティション分割されたビューを提供します。

多くの場合、イベントもパフォーマンスグラフとともにインライン表示されます。これらには、新しいデータリンクの構成などの関連リソースに対する管理上の変更や、永続的な問題が原因で CPU が事前にリタイアされるなどの FMA の障害が含まれることがあります。

シートリスト

Analytics アプリケーションのデフォルトのビューは、特定のリソース、または特定の診断タスクに関するパフォーマンス情報を収集するシートのリストです。このビューから、グラフアイコンをクリックしてシートを開いたり、シート領域内のほかの場所をクリックしてシートの情報を表示したりできます。

フィルタリング、ソート、およびグループ化によって、シートを調査できます。

新しいシートを追加して、さらに所有するシートを削除することもできます。システムによって提供されたシートは削除できません。

シート

シートはセクションのセットから構成され、セクションにはビジュアライゼーションのグループが含まれます。所有するシートのみを変更できます。シート全体のプロパティーは、「プロパティー」ボタンを選択することで表示できます。

シートのすべてのビジュアライゼーションを一時停止して、更新を妨げることなく、表示されるデータをより詳細に調査できます。

ビジュアライゼーションの追加、ビジュアライゼーションの削除、別のシートからのビジュアライゼーションのコピー、または所有するビジュアライゼーションの変更を行うことができます。ビジュアライゼーションを新しいシートに追加しやすくするには、そのビジュアライゼーションをお気に入りに入れます。

ビジュアライゼーション上に存在している統計情報 (ssid) など、ビジュアライゼーションのプロパティーは、各ビジュアライゼーションの「設定」アイコンから表示および変更できます。変更可能なビジュアライゼーションでは、「プロパティー」ダイアログに「統計」を追加すると、統計ブラウザが表示されます。詳細は、ssid(7)) のマニュアルページを参照してください。

既存の統計をクリックすると、SSID を表示して編集して、グラフでその統計の書式設定を選択できます。

パーティション

一部の統計はパーティション分割できます。統計のパーティションが使用可能な場合、選択可能な「パーティション」ドロップダウンが表示されます。パーティションにより、コンポーネントリソース別の統計の内訳が表示されます。たとえば、CPU 使用率は、モード、物理グループ化、または仮想グループ化 (core、chip、pg、lgroup) 別にパーティション分割できます。

チャートおよびシートを提供する

チャートとシートは、BUI で定義するだけではなく、IPS パッケージで配信できます。ファイル形式と配信場所の詳細は、analytics(5) のマニュアルページを参照してください。

関連項目

analytics(5)ssid(7)sstore(7)webui(7)webui-dashboard(7)