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マニュアルページ セクション 7: 標準、環境、マクロ、文字セット、その他

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更新: 2022年7月27日
 
 

grub(7)

名前

grub - Oracle Solaris の GRand Unified Bootloader 2 ソフトウェア

説明

Oracle Solaris オペレーティングシステムの現行リリースには、GRUB (GRand Unified Bootloader) 2 ソフトウェアが付属しています。GRUB は、Free Software Foundation によって開発およびサポートされています。

www.gnu.org からアクセス可能な GRUB マニュアルの概要では、GRUB を次のように説明しています。

簡単に説明すると、ブートローダーとはコンピュータが起動するときに最初に実行されるソフトウェアプログラムです。 Linux や GNU Mach のようなオぺレーティングシステムのカーネルソフトウェアをロードして、それらにコントロールを渡します。次にカーネルは、オペレーティングシステムの残りの部分、たとえば GNU システム (編集者注: または Solaris システム) を初期化します。

GNU GRUB は、幅広い無料および商用のオペレーティングシステムをチェーンロードせずにロードできる非常に強力なブートローダーです。GRUB は、複雑なパーソナルコンピュータのブートに対処するように設計されています。今後、ほかのプラットフォームへの移植が検討される可能性もありますが、プログラムとこのドキュメントの両方は該当するコンピュータプラットフォームに緊密に結合されています。注: Oracle Solaris オペレーティングシステムには GRUB が移植されています。

GRUB の重要な機能の 1 つに柔軟性があります。GRUB はファイルシステムおよびカーネルの実行可能ファイル形式を理解しているため、ディスク上のカーネルの物理的な位置を記録することなく、自分の好みの方法で任意のオペレーティングシステムをロードすることができます。そのため、カーネルを配置するファイル名、ドライブ、パーティションを指定するだけでカーネルをロードできます。

GRUB がサポートされるのは、Solaris マシンのうち、x86 プラットフォームのみです。Solaris に付属する GRUB ソフトウェアには、オープンソースディストリビューションには含まれていない、次のユーティリティーが追加されています:

bootadm(8)

ブートアーカイブの管理と GRUB メニューの変更を可能にします。

この Solaris 固有ユーティリティー以外の GRUB ソフトウェアについては、GRUB ドキュメント内で説明されています。その PDF 版は Oracle の Web サイトから入手可能となっています。

bootadm(8) には GRUB メニューを変更するためのインタフェースが用意されているため、ほとんどの管理者は GRUB ユーティリティー (BIOS ファームウェアと 64 ビットの UEFI ファームウェアを備えたシステムではそれぞれ、/usr/lib/grub2/bios/usr/lib/grub2/uefi64 にあります) を手動で実行する必要はありません。

管理者は GRUB 構成ファイル (grub.cfg) を手動で編集しないでください。このファイルは、システムのルートプール (つまり、/rpool/boot/grub) の最上位 ZFS データセットの /boot/grub サブディレクトリにあります。このファイルは、管理者が bootadm(8) を使用してブート構成を変更すると自動的に再生成されます。GRUB メニューエントリを直接作成する上級管理者は、grub.cfg ファイルと同じディレクトリに格納されている補足の GRUB 構成ファイル named custom.cfg を編集する必要があります。新たにインストールされたシステムには、このファイルは存在しないため、管理者が作成する必要があることに注意してください。

関連項目

boot(8), bootadm(8)

Automatically Installing Oracle Solaris 11.4 Systems

https://www.gnu.org/software/grub/

以前のバージョンの Solaris では、GRUB ブートローダーをインストールするための installgrub コマンドの使用方法が説明されていました。このコマンドは非推奨になり、利便性、障害回復、および GRUB レガシーがシステムブートローダーとなっている Solaris ブート環境にダウングレードするためにだけ存在します。詳細については、Oracle Solaris のブートおよびシャットダウンのドキュメントを参照してください。