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『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』のこのリリースの変更内容

内容は次のとおりです。

Oracle Real Application Clusters リリース19cでの変更内容

次のトピックでは、Oracle Database 19cのOracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイドにおける新機能、非推奨となった機能、またはサポート対象外となった機能を示します。

新機能

このリリースの新機能は次のとおりです。

  • クライアントをルーティングするための関連付けタグ

    Oracle Databaseリリース19.3以降では、colocation_tagを使用して接続文字列のCONNECT_DATAの一部として文字列値を指定できます。可能な場合、同じコロケーション・タグを持つクライアントは、所与のサービスを提供する同じインスタンスにルーティングされます。接続時に関連付けを使用できない場合、タグは無視され、接続はタグがない場合と同様に使用可能なインスタンスにルーティングされます。

    同じインスタンスのセッションを関連付けると、インスタンス間通信が減少するため、同じインスタンスで実行することでメリットがあるワークロードのパフォーマンスが向上します。

    サービスの関連付けを参照してください。

  • 動的サービス・フォールバック・オプション

    Oracle Databaseリリース19.3以降では、preferredおよびavailable設定を使用して配置された動的データベース・サービスの場合、使用可能なインスタンスにフェイルオーバーした後、優先インスタンスが使用可能になったときに、このサービスがそのインスタンスに戻るように指定できるようになりました。使用可能な優先インスタンスがない場合、サービスは使用可能インスタンスにフェイルオーバーします。「動的サービス・フォールバック・オプション」を使用すると、動的なデータベース・サービスの配置をより細かく制御し、特定のサービスを可能なかぎり優先インスタンスで使用可能にすることができます。

    インスタンスのプリファレンスを参照してください。

  • RACリソース・ランタイム管理

    Oracle Database SGAランタイム管理では、実行時にSGAを拡張できます。Oracle Database 19.3以降では、Oracle RACのリソース・ランタイム管理を使用すると、データベースの起動時にのみ割り当てられていたリソースの自動的な調整および実行時の調整が可能になります。これにより、より効率的なリソース割当てが可能になります。

    自動メモリー管理の詳細は、Oracle Database管理者ガイド自動メモリー管理についてを参照してください。

  • グリッド・インフラストラクチャ管理リポジトリのオプションのインストール

    Oracle Grid Infrastructure 19c以上では、グリッド・インフラストラクチャ管理リポジトリ(GIMR)は、Oracleスタンドアロン・クラスタの新規インストールでオプションです。Oracleドメイン・サービス・クラスタでは、GIMRをサービス・コンポーネントとしてインストールする必要があります。

    GIMRに含まれるデータは、適用された機械学習に基づく予防診断の基礎となり、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースの可用性の向上に役立ちます。GIMRをオプションでインストールすると、特にテスト・システムや開発システムのインストール時に、ストレージ領域の管理および高速デプロイメントをより柔軟に行うことができます。

    Oracle Grid Infrastructureインストレーションおよびアップグレード・ガイド for Linuxグリッド・インフラストラクチャ管理リポジトリについてを参照してください。

OCRおよび投票ディスクの直接ファイル配置の再サポート

Oracle Grid Infrastructure 19c以上では、共有ファイル・システム上のOCRおよび投票ファイルの直接配置のサポート終了は、Oracleスタンドアロン・クラスタに対して廃棄されます。

Oracle Grid Infrastructure 12cリリース2 (12.2)では、直接、共有ファイル・システム上でOracle Grid InfrastructureのOracle Cluster Registry (OCR)および投票ファイルの配置がサポートされなくなることが発表されました。このサポート終了は現在破棄されました。Oracle Grid Infrastructure 19c (19.3)以上では、Oracleスタンドアロン・クラスタとともに、OCRおよび投票ディスク・ファイルを共有ファイル・システムに直接配置できます。ただし、Oracleドメイン・サービス・クラスタの場合、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)で管理される定数障害グループにOCRおよび投票ファイルを引き続き配置する必要があります。

Oracle Real Application Clusters 19cで非推奨となった機能

次の機能は、Oracle Real Application Clusters 19cでは非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。

Addnodeスクリプトの非推奨

addnodeスクリプトは、Oracle Grid Infrastructure 19cでは非推奨です。クラスタにノードを追加する機能は、インストーラ・ウィザードで使用できます。

addnodeスクリプトは、今後のリリースで削除できます。addnodeスクリプト(addnode.shまたはaddnode.bat)を使用するかわりに、インストーラ・ウィザードを使用してノードを追加します。インストーラ・ウィザードでは、addnodeスクリプトを超える機能が多数追加されています。インストーラ・ウィザードを使用すると、すべてのソフトウェア・ライフサイクル操作を1つのツールに統合して管理が簡素化されます。

clone.plスクリプトの非推奨

clone.plスクリプトは、今後のリリースで削除できます。clone.plスクリプトを使用するかわりに、インストーラ・ウィザードを使用して、抽出したゴールド・イメージをホームとしてインストールすることをお薦めします。

ベンダー・クラスタウェアのOracle Clusterwareとの統合の非推奨

Oracle Clusterware 19c (19.5)以降、ベンダーまたはサード・パーティのクラスタウェアとOracle Clusterwareの統合は非推奨になっています。

Oracle Clusterwareとベンダー・クラスタウェアの統合は非推奨であり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。特定のクラスタ機能を非推奨にし、制限付きの採用とすることにより、オラクル社では、すべての機能の中核となるスケーリング、可用性および管理性の向上に注力できます。異なるクラスタ・ソリューション間の統合がない場合、システムではクラスタ・ソリューションの競合問題が発生します。独立したクラスタ・ソリューションの場合は、特定の障害が発生したときに、どの修正処置が必要かについて個別に判断できます。競合を回避するには、常に1つのクラスタ・ソリューションのみをアクティブにする必要があります。そのため、次回のソフトウェアまたはハードウェアのアップグレードは、ベンダーのクラスタ・ソリューションからの移行に合わせることをお薦めします。

Oracle Real Application Clusters 19cでサポート対象外となった機能

関連項目:

詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。
  • Standard Edition 2 (SE2)データベース・エディションでのOracle Real Application Clustersのサポート終了

    Oracle Database 19c以上では、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)はOracle Database Standard Edition 2 (SE2)でサポートされなくなりました。

  • Oracle Streamsのサポート終了

    Oracle Database 19c (19.1)からは、Oracle Streamsがサポート対象外となります。Oracle GoldenGateがOracle Database用の代替ソリューションです。

    Oracle Database Advanced Queuingは非推奨ではなく、Oracle Database 19cでも完全にサポートされます。Oracle Streamsでは、Oracle Database 12c (12.1)以降で追加された機能、たとえばマルチテナント・アーキテクチャ、LONG VARCHAR、その他の新機能などがサポートされていませんでした。Oracle Streamsレプリケーション機能はGoldenGateによって置き換えられます。

Oracle Real Application Clusters リリース18c (バージョン18.1)での変更内容

Oracle Real Application Clusters 18c (18.1)の『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』における新しい機能は、次のとおりです。

連続したアプリケーションの可用性

継続的なアプリケーション可用性が計画メンテナンスおよび透過的アプリケーション・コンティニュイティの組合せによって実現されています。データベースの計画メンテナンスには、アプリケーションがアクティビティを認識することなく、計画メンテナンスの開始前のデータベース・セッションの排出および移行が含まれています。透過的データベース・セッションの排出が発生するのは、アプリケーション・コンティニュイティが有効化されていて、安全なトランザクション内のポイントにある別のデータベース・インスタンスにセッションをフェイルオーバーさせる場合(アプリケーションが接続テストを発行するときまたはトランザクション内のリクエスト境界など)です。

透過的アプリケーション・コンティニュイティでは、リカバリ可能な停止の後にデータベース・セッションがリカバリできるように、透過的にセッションおよびトランザクションの状態を追跡および記録します。アプリケーションの知識やコードの変更が必要なくても安全にこれが実行され、アプリケーション・コンティニュイティがアプリケーションの標準になります。透過性は、アプリケーションがユーザー・コールを発行するときにセッション状態の使用状況を分類する新しい状態追跡インフラストラクチャを使用して実現されます。

透過的アプリケーション・コンティニュイティを参照してください。

Oracle RACシャーディング

Oracle RACシャーディングでは、表パーティションをOracle RACインスタンスにまとめ、パーティション化キーを指定するデータベース・リクエストを、対応するパーティションを論理的に保持するインスタンスにルーティングします。これによって、より適切にキャッシュが利用され、インスタンス全体でブロックのpingが大幅に削減されます。パーティション化キーは、パフォーマンスが最も重要なリクエストにのみ追加できます。キーを指定しないリクエストは透過的に動作し、どのインスタンスにもルーティング可能です。この機能を有効化する際に、データベース・スキーマへの変更は必要ありません。Oracle RACシャーディングでは、最小限のアプリケーションの変更でパフォーマンスおよびスケーラビリティのメリットを提供します。

Oracle RACシャーディングを参照してください。

拡張性の高い順序

キーとして順序値を使用する表にデータをロードする際に、拡張性の高い順序により索引リーフ・ブロックの競合が緩和されます。

Oracle Real Application Clusters 12cリリース2 (12.2)での変更内容

Oracle Real Application Clusters 12cリリース2 (12.2)の『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』における新しい機能は、次のとおりです。

SCANリスナーによるHTTPプロトコルのサポート

現在、SCANリスナーは、接続要求を受信すると、同じノードに配置されているハンドラ間でロード・バランシングを行います。次に、ノード上で最も負荷の低いハンドラにその接続を渡します。このリリースでは、SCANリスナーはHTTPプロトコルを認識するため、HTTPクライアントを適切なハンドラ(クラスタ内のSCANリスナーが存在するノードとは別のノードに存在する可能性がある)にリダイレクトできます。

プライベート・ネットワークでのOracle Real Application Clustersに対するIPv6のサポート

プライベート・ネットワーク上でIPv4またはIPv6ベースのIPアドレスを使用するようにクラスタ・ノードを構成でき、1つのクラスタに対して複数のプライベート・ネットワークを使用できます。

管理者管理データベースの完全なサポートのためのOracle Database QoS Managementの拡張

このリリースでは、管理モードもサポートすることで、Oracle Database Quality of Service Management (Oracle Database QoS Management)の完全なサポートを利用できます。Oracleは、データベース内で実行するパフォーマンス・クラスのCPU共有を調整することで、管理者管理Oracle RACデータベース内のスキーマ統合をサポートしています。さらに、同じ物理サーバーでホストされているデータベースごとのCPU数を調整することで、データベース統合もサポートされています。

管理者管理データベースはサーバー・プールで実行しないため、サーバー・プールのサイズを変更してインスタンスの数を増減する機能は、ポリシー管理データベースのデプロイメントでサポートではサポートされていますが、管理者管理データベースでは利用できません。このデプロイメントのサポートは、Oracle Enterprise Manager Cloud ControlのOracle Database QoS Managementのページに統合されています。

Oracle Real Application Clustersリーダー・ノード

Oracle RACリーダー・ノードにより、オンライン・トランザクション処理(OLTP)ワークロードを実行する読取り/書込みインスタンスのセットと、読取り専用データベース・インスタンスのセットをクラスタ内のハブ・ノードとリーフ・ノードに割り当てることで、Oracle Flex Clusterのアーキテクチャが促進されます。このアーキテクチャでは、読取り/書込みインスタンスに対する更新は、オンライン・レポートの作成や即座の問合せに使用できるリーフ・ノード上の読取り専用インスタンスにすぐに伝播されます。

サーバーの重みベースのノード削除

サーバーの重みベースのノード削除は、すべてのノードが削除に対して同じ選択を表すクラスタから、Oracle Clusterwareが特定のノードまたはノードのグループを削除する必要がある状況で、タイブレークのメカニズムとして機能します。サーバーの重みベースのノード削除メカニズムは、これらのサーバーの負荷に関する追加情報に基づいて、削除するノードまたはノードのグループを特定する際に役立ちます。2つの原則メカニズム(システム固有の自動メカニズムおよびユーザー入力ベースのメカニズム)が、それぞれのガイダンスを提供するために存在します。

Oracle Real Application Clustersを管理するための義務の分離

Oracle Database 12c リリース2 (12.2)から、Oracle Databaseは、クラスタウェア・エージェントのSYSRAC管理権限を導入することにより、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)を管理する際の義務のベスト・プラクティスの分離サポートを提供するようになりました。この機能により、Oracle RACに対して強力なSYSDBA管理権限を使用する必要がなくなりました。

SYSRACは、SYSDG、SYSBACKUPおよびSYSKMと同様、義務の分離の施行、および本番システム上のSYSDBAの使用への依存の軽減に役立ちます。この管理権限は、SRVCTLなどのOracle RACユーティリティのかわりに、クラスタウェア・エージェントによってデータベースに接続するためのデフォルト・モードです。

インメモリー・ファスト・スタート

インメモリー・ファスト・スタートは、インメモリー圧縮ユニットをディスクに直接格納することで、インメモリー列ストアのデータベース・オブジェクトの移入を最適化します。

Oracle Real Application Clusters 12cリリース1 (12.1)での変更内容

次に、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC) 12c『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』での変更内容を示します。

Oracle Real Application Clusters 12cリリース1 (12.1.0.2)での変更内容

このリリースの新機能は次のとおりです。

  • インメモリー列ストア

    インメモリー列ストアは、表全体、表パーティション、および圧縮列形式の個々の列を格納する、SGAのオプション領域です。データベースは、SIMDベクトル処理を含む特別な手法を使用して、列データを非常に高速にスキャンします。インメモリー列ストアは、データベース・バッファ・キャッシュを置き換えるものではなく、補完するものです。

    関連項目:

    詳細は、『Oracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイド』を参照してください

  • インメモリー・トランザクション・マネージャ

    インメモリー・トランザクション・マネージャは独立したエンジンで、インメモリー列ストアへの変更を適用するトランザクションの読取り一貫性を自動的に提供します。インメモリー列ストアに存在する表およびパーティションは列形式でメモリーに格納され、行メジャー形式でデータ・ファイルおよびデータベース・バッファ・キャッシュに格納されるので、このエンジンが必要です。

    関連項目:

    詳細は、Oracle Database管理者ガイドインメモリー列ストアを使用した問合せパフォーマンスの向上を参照してください

  • フリート・パッチ適用およびプロビジョニング

    フリート・パッチ適用およびプロビジョニングでは、事前作成済のソフトウェア・ホームのカタログに格納されたイメージに基づいてOracleホームをデプロイできます。

    関連項目:

    詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

  • 全データベース・インメモリー・キャッシング

    このリリースでは、データベース全体をメモリーにキャッシングできます。各インスタンスのバッファ・キャッシュ・サイズがデータベース全体のサイズよりも大きいときにこの機能を使用します。Oracle RACシステムで、正しくパーティション化されたアプリケーションでは、すべてのデータベース・インスタンスの結合バッファ・キャッシュ(インスタンス間で重複するキャッシュされたブロックを処理する追加の領域を含む)がデータベース・サイズよりも大きい場合に、この機能を使用できます。

    関連項目:

    詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください

  • Oracle Database QoS管理をアクティブにする必要がないメモリー・ガード

    このリリースでは、Oracle Databaseサービスのクオリティ管理(Oracle Database QoS管理)を使用するかどうかに関係なく、メモリー・ガードがデフォルトで有効化されています。メモリー・ガードはノードのメモリー不足を検出し、既存のワークロードが縮小してメモリーが解放されるまで、新しいセッションを他のインスタンスに送ります。ノードの空きメモリーが増えると、自動的にサービスが再び新しい接続を受け入れられるようになります。

Oracle Real Application Clusters 12cリリース1 (12.1.0.1)での変更内容

このリリースの新機能は次のとおりです。

  • アプリケーション・コンティニュイティ

    このリリースより前は、エンド・ユーザーから停止をマスクする場合、アプリケーション開発者は基礎となるソフトウェア、ハードウェアおよび通信レイヤーの停止を明示的に処理する必要がありました。

    Oracle Database 10gでは、高速アプリケーション通知(FAN)によって、例外条件がアプリケーションに迅速に配信されました。ただし、FANおよび以前のOracleテクノロジでは、最後のトランザクションの結果がアプリケーションに報告されず、アプリケーションの観点から進行中の要求がリカバリされませんでした。結果として、停止がマスクされず、ユーザーに不便を強い、収益が失われました。ユーザーが意図せずに重複して品物を購入したり、1つの請求書に何回も支払う可能性もあります。複雑なケースでは、引き起こされた問題に対処するために、管理者が中間層をリブートする必要がありました。

    アプリケーション・コンティニュイティは、アプリケーションに依存しない機能であり、アプリケーションの観点から不完全な要求のリカバリを試行し、システム、通信、ハードウェアの多くの障害および記憶域の停止をエンド・ユーザーからマスクします。

  • Java用のトランザクション・ガード

    この機能によって、新しいアプリケーション・コンティニュイティインフラストラクチャがJavaに公開されます。次のことがサポートされます。

    • トランザクションの冪等性など、トランザクションの実行を1回以下にするためのプロトコル

    • 論理トランザクションID (LTXID)を取得するためのAPI

    • 接続またはセッションのステータスを取得するための属性

    関連項目:

    詳細は、『Oracle Database JDBC開発者ガイド』を参照してください

  • トランザクションの冪等性

    この機能は、アプリケーションに依存しない汎用インフラストラクチャを提供し、これにより、アプリケーションの観点からの作業のリカバリを可能にし、システム、通信およびハードウェアの多くの障害をユーザーからマスクします。トランザクションの冪等性によって、トランザクションは予定どおりに、最大1回実行されるようになります。

    関連項目:

    詳細は、『Oracle Database開発ガイド』を参照してください

  • Oracle Flex Cluster

    場合によっては何千というノードで構成される大規模なクラスタは、Oracle RACにプラットフォームを提供して、大規模パラレル問合せ操作をサポートします。

    関連項目:

    Oracle Flex Clusterの詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

  • ディスク・グループの共有Oracle ASMパスワード・ファイル

    この機能によって、Oracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)共有パスワード・ファイルをOracle ASMディスク・グループに格納する場合のブートストラップ問題に対処するために必要なインフラストラクチャが実装されます。

  • グローバル・データ・サービス

    Oracle RACがデータベース・サービスをサポートし、クラスタ内の複数のデータベース・インスタンスをまたいだサービスレベルのワークロード管理を有効にするのと同様の方法で、Global Data Servicesでは、共有サービスを提供する一連のレプリケート・データベースに対する、Oracle RACに似た接続時ロード・バランシング、ランタイム・ロード・バランシング、フェイルオーバーおよびサービスの集中管理を提供します。この一連のデータベースには、Oracle RAC、およびOracle Data Guard、Oracle GoldenGateまたはその他のレプリケーション・テクノロジで相互接続された、非クラスタ化Oracle Databaseを含めることができます。

    関連項目:

    詳細は、Oracle Database Global Data Services概要および管理ガイドを参照してください

  • 共有グリッド・ネーミング・サービス

    グリッド・ネーミング・サービス(GNS)の1つのインスタンスで、任意の数のクラスタにサービスを提供できます。

    関連項目:

    詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

  • Oracle RACのWhat-Ifコマンドの評価

    Oracle Clusterwareのこの機能を使用すると、システムの状態を変更することなく、仮定的な計画済または計画外イベントに対するポリシー・レスポンスを提供するメカニズムによって、リソースの管理および可用性が向上します。

    Oracle RACでは、SRVCTLに対する拡張が、特定のコマンドを実行してその潜在的影響を判別する前に、それらのコマンドの影響を特定するのに役立ちます。

    関連項目:

  • Oracle RACデプロイメントへのサービス登録の制限

    この機能により、デフォルトでローカルIPからのリスナー登録のみが許可され、登録要求がリスナーにより許可される一連のIPアドレスまたはサブネットを構成および動的に更新する機能が提供されます。

    関連項目:

    詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください

  • 有効なノードの確認によるサービス登録の制限

    この機能によって、ネットワーク管理者は、単一クライアント・アクセス名(SCAN)リスナーが登録を受け入れたノードのリストおよびサブネット情報を指定できます。SRVCTLを使用してノードおよびサブネット情報を指定でき、SRVCTLではこの情報をSCANリスナー・リソース・プロファイルに格納し、この情報はlistener.oraファイルにも書き込まれます。データベースへのクライアント・アクセスを制限すると、Oracle RACがよりセキュアになり、セキュリティ上の問題や攻撃に対する脆弱性が軽減されます。

  • プラガブル・データベース

    プラガブル・データベースによって、Oracle Databaseはスキーマ、スキーマ・オブジェクトおよび非スキーマ・オブジェクトのポータブル・コレクションを含むことができます。これらはOracle Netクライアントに個別のデータベースとして表示されます。この自己完結型コレクションは、プラガブル・データベース(PDB)と呼ばれます。コンテナ・データベース(CDB)とは、0 (ゼロ)、1つまたは数多くのユーザー作成のプラガブル・データベース(PDB)を含むOracle Databaseです。PDBはCDBから切断して、別のCDBに接続できます。

  • WindowsでのOracleホーム・ユーザーのサポート

    Oracle Database 12c以降、Oracle Databaseでは、Oracleホーム・ユーザーの使用がサポートされており、インストール時に指定できます。Oracleホーム・ユーザーは、Windowsドメイン・ユーザーに関連付けられています。制限された権限セットをOracleホーム・ユーザーに確実に付与することで、Oracle製品の実行に必要な権限のみがOracle Databaseサービスに付与されるようにするには、Windowsドメイン・ユーザーを権限の弱い非管理者アカウントにする必要があります。

    Windowsの管理者ユーザーの権限は、インストール、アップグレード、パッチ適用などのOracleソフトウェア・メンテナンス・タスクを実行するために依然として必要です。Oracle Database管理ツールは、必要な場合はOracleホーム・ユーザーのパスワードを尋ねるように拡張されました。Oracle RAC環境では、Oracleホーム・ユーザーのパスワードをセキュア・ウォレットに保存できます。このようなウォレットが存在する場合、Oracle Database管理ツールでは、ウォレットからのパスワードが自動的に使用され、Oracleホーム・ユーザーのパスワードの入力は求められません。

  • Oracle ACFSおよびOracle ADVMのクラスタ・リソース

    Oracle Clusterwareリソースのサポートには、Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)、Gridホーム用のOracle ACFS汎用ファイル・システム、およびOracle ASM Dynamic Volume Manager (Oracle ADVM)のボリュームに格納されたOracleホームの拡張が含まれます。Oracle Clusterwareによって管理されるこれらのリソースでは、Oracle ACFS、Oracle ADVMドライバとOKSドライバ、ディスク・グループのマウント、動的ボリュームの有効化、および自動Oracle ACFSファイル・システムのマウントがサポートされています。

    関連項目:

    詳細は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください

  • Oracle Highly Available NFS

    Oracle ACFSは、エクスポートされた可用性の高いファイル・システム・サービスとして構成できます。このサービスは、仮想IPアドレスと組み合せて、Oracle ACFSのクラスタ全体のデータの一貫性および整合性を使用し、NFSエクスポート用のフェイルオーバー機能を実現します。この仮想IPアドレスからNFSエクスポートをマウントすると、クラスタの1つのノードが使用可能である場合、NFSエクスポートは使用可能になることをクライアントに保証できます。

    関連項目:

    詳細は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください

  • ポリシーベースのクラスタ管理および運用

    Oracle Grid Infrastructureでは、1つのクラスタで複数のアプリケーションを実行することができます。ポリシーベースの方法を使用すると、これらのアプリケーションによって発生するワークロードを、ポリシーを使用したクラスタ全体に振り分けることができます。またポリシー設定によって、時間の経過とともに必要に応じて異なるポリシーをクラスタに適用することができます。Webベースのインタフェースまたはコマンドライン・インタフェースを使用して、ポリシー・セットを定義できます。

    同じクラスタ内で様々なワークロードを受け入れることで、共有インフラストラクチャにワークロードを集約することができ、高可用性とスケーラビリティが実現されます。集中管理されたポリシーベースの方法を使用することで、要求の変化に応じてリソースを動的に再配分し、優先度付けが可能になります。

    関連項目:

    詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

  • オンライン・リソース属性変更

    Oracle Clusterwareでは、リソース・モデルを使用して、高可用性のためにハードウェアおよびソフトウェアを管理します。リソース属性を使用して、Oracle Clusterwareによるこれらのリソースの管理方法を定義します。オンライン・リソース属性変更を使用すると、リソースを再起動しないで、特定のリソース属性を変更したり、これらの変更を実装することができます。特定のSRVCTLおよびCRSCTLコマンドを使用して、オンライン・リソース属性変更を管理します。

非推奨となった機能

単一文字SRVCTL CLIオプションの非推奨

すべてのSRVCTLコマンドは、単一文字オプションのかわりに完全単語オプションを受け入れるように拡張されました。このリリースで追加されたすべての新しいSRVCTLコマンド・オプションはフルワード・オプションのみをサポートしており、1文字のオプションはサポートしていません。SRVCTLコマンドでの単一文字オプションの使用は、今後のリリースではサポートされない可能性があります。

サポート対象外となった機能

関連項目:

詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。

  • Windows用のOracle Cluster File System

    WindowsでのOracle Clusterファイル・システム(OCFS)はサポートされていません。

  • Oracle Database用のRAW (ブロック)記憶域デバイスおよび関連テクノロジ

    Oracle Database 12cリリース1 (12.1)およびOracle Clusterwareなどの関連するグリッド技術は、RAWストレージ・デバイスまたはブロック・ストレージ・デバイスの直接使用を現在はサポートしていません。Oracle Clusterware 12cリリース1 (12.1)にアップグレードする前に、既存のファイルをRAWまたはブロック・デバイスからOracle ASMに移動する必要があります。