リリース12cにおけるこのマニュアルの新機能 (12.2.1.4.0)

次の各トピックでは、ADF Facesの新機能と変更された機能について、およびこのガイドに記載されているその他の重要な変更について紹介します。

リリース12c (12.2.1.4.0)の新機能と変更された機能

Oracle JDeveloperおよびOracle Application Development Framework (Oracle ADF)のOracle Fusion Middlewareリリース12c (12.2.1.4.0)には、次の新しい開発機能と変更された開発機能が含まれています。これらの機能について、このガイドで説明します。

  • 一般的なADF Facesコンポーネント
    • ADF Facesでは、値のリストからのフィルタリングをサポートしており、新しいinputSearchコンポーネントを使用して一致する提案を検索し、ハイライトできます。ADF inputSearchコンポーネントはRESTリソースとともに使用する必要があり、inputSearchはRESTデータを理解するためのタグ属性をサポートします。「InputSearchコンポーネントの使用方法」を参照してください。

    • ADF Facesでは、JSFページで新規のストリーミング・コンポーネントがサポートされています。これにより、コンポーネントは、ストリーミング・リクエストが処理されるまでレンダリングを遅延できます。「ストリーミング・コンポーネントを使用したページ・ロードの許可」を参照してください。

    • 親inputSearchコンポーネントで使用される場合、ADF Facesでは新しいsuggestionSectionコンポーネントを含む最近使用された(MRU)提案リストがサポートされます。このコンポーネントは、使用された提案の頻度および最近の程度に基づいてMRU提案リストを作成および管理します。「提案セクションの属性の設定方法」を参照してください。

    • ADF Facesでは、すべてのレコードに対する検索のパフォーマンスを最適化するために、「保存済検索」ドロップダウンのパーソナライズ動作を構成する、新しい問合せコンポーネント・オプションをサポートしています。また、検索の保存、検索のパーソナライズ、検索のリセットなど、多くの問合せ操作アクションのためのイベント・ハンドラを実装できます。「問合せデータ・モデルの作成」を参照してください。

    • ADF Facesでは、ユーザーがプレビュー・モードのときに新規検索の作成、既存の検索の更新または既存の保存済検索の削除を行うことができないように、問合せコンポーネントに対する新規の保存問合せモードがサポートされています。「問合せの保存モード」を参照してください。

    • ADF Facesでは、panelTabbedコンポーネントで垂直方向に圧縮されたレイアウトがサポートされています。「スキニングとpanelTabbedコンポーネントに関する必知事項」を参照してください。

    • ADF Facesでは、ADF FacesコンポーネントがSVG DOM内で使用可能な様々な要素にアクセスできるように、CSSおよびJavascriptを介したインラインScalar Vector Graphics (SVG)イメージの使用をサポートしています。「Scalar Vector Graphicsの使用」を参照してください。また、ADFは、スキン・ファイルにスタイル・クラスを追加し、それをSVGコンテンツで参照することによって、インラインのScalar Vector Graphics (SVG)のスタイル設定をサポートします。「ADF FacesでのインラインSVGサポートに関する必知事項」を参照してください。

    • ADF Facesでは、日付または日付と時間の両方のデフォルト値を表示するよう、inputDateコンポーネントの構成がサポートされています。また、表示する日付ピッカー機能を指定したり、必要に応じて日付ピッカーに一度に表示する月の数を指定できるようになりました。「InputDateコンポーネントのデフォルト値を含めることに関する必知事項」および「InputDateコンポーネントの追加方法」を参照してください。

    • ADF Facesでは、選択修飾子キー([Ctrl]および[Shift]キー)に基づいてchooseDateコンポーネントでデータ選択を処理するイベント・ハンドラの実装がサポートされています。「chooseDateコンポーネントの複数選択サポートに関する必知事項」を参照してください。

    • ADF Facesでは、セッション・タイムアウトを構成するための新しいweb.xmlコンテキスト・パラメータがサポートされており、ウィンドウ・タイムアウトをオーバーライドして最大ウィンドウ・キャッシュ・サイズを設定できます。「ADF Facesウィンドウ・マネージャ構成に関する必知事項」を参照してください。

  • ADFデータ・コンバータ

    • ADF Facesでは、web.xmlファイルで新しいoracle.adf.view.rich.ads.USE_COMPONENT_FORMATTERコンテキスト・パラメータを使用することで、アクティブ・データ・サービス(ADS)データを持つ表またはチャートの値の書式設定を定義できます。「カスタムADF Facesコンバータに関する必知事項」を参照してください。

リリース12c (12.2.1.4.0)に関するこのドキュメントにおけるその他の大きな変更

リリース12c (12.2.1.4.0)について、このドキュメントの一部が更新されています。次の表に、追加または変更された項を示します。

第III部 レイアウトの作成

  • showDetailHeaderコンポーネントのセクションが改訂され、開示プロパティがfalse(閉じた状態)に設定されている場合、子コンポーネントは表示されないため、子コンポーネントの検証は実行されないことが記載されています。「showDetailHeaderコンポーネントの使用方法」を参照してください。

第IV部 一般的なADF Facesコンポーネントの使用

  • LOVコンポーネントのセクションが改訂され、inputListOfValuesおよびinputComboboxListOfValuesの入力フィールドに入力された値を検索ダイアログの適切な検索フィールドに繰り越すことができます。「値リスト・コンポーネントについて」を参照してください。

  • listViewコンポーネントのセクションが改訂され、matchMediaBehaviorタグが正しく機能するには、コンポーネントにfetchSizeおよびrows属性を含める必要があることが記載されています。「matchMediaBehaviorタグを使用したレスポンシブ動作の実現」を参照してください。

第VI部 ビューの完成

  • アクティブ・データ・サービス(ADS)コンポーネントのアクセシビリティ・セクションが改訂され、生成されたDOMサンプルの入力フィールドのtype=email属性が削除されました。また、passthrough属性が最も外側の要素にスタンプされることを説明する注記が追加されました。「パススルー属性に関する必知事項」を参照してください。

第VII部 付録