Forms Servicesの構成と管理

Formsアプリケーションのデプロイメントを構成したり、Formsインスタンスの大部分の管理タスクを実行したりするには、Fusion Middleware Controlを使用します。Forms Servicesの構成および管理には、環境変数の管理および構成(Forms Servicesによって使用されるアプリケーション、フォント、アイコン、イメージのURLセキュリティ、言語の検出、キー・マッピングなど)も含まれます。

この章の構成は、次のとおりです。

ノート:

Oracle Forms Servicesのインストールには、環境の管理および制御に使用するための数多くのツールが含まれています。特に指示がないかぎり、これらのツールは構成の変更が必要な場合に使用してください。WLSドメインに関連付けられたサーバーのいずれかを起動または停止する場合も同様です。いずれかの構成ファイル内で直接(手動で)構成に変更を加えようとすることや、オペレーティング・システム・コマンドを使用してサーバーを制御しようとすることは推奨されません。そのようなことを行うと、構成の矛盾や破損が生じて、予期しない動作を引き起こしたり、サーバーの再起動や停止を実行できなくなったりする可能性があります。

Fusion Middleware ControlとOracle Forms

Fusion Middleware Controlは、Webブラウザから起動されるWebベースのツールです。

Fusion Middleware ControlのデフォルトのURLは、http://<example.com>:7001/emです

WebベースのOracle Fusion Middleware Controlを使用して、次の操作を実行できます。

Fusion Middleware ControlによるForms Servicesへのアクセス

Fusion Middleware Controlを使用してFormsインスタンスの大部分の管理タスクを実行するには、最初にFusion Middleware Controlで「Forms」ホームページにナビゲートします。

Fusion Middleware Controlの使用方法については、『Oracle Fusion Middleware管理者』ガイドのOracle Fusion Middleware管理ツールの概要に関する項を参照してください。

Fusion Middleware Controlで「Formsホーム」ページにナビゲートするには:

  1. 管理するFormsインスタンスが含まれるFusion Middleware Controlホームページにナビゲートします。

  2. ナビゲーション側のパネルを開き、Formsノードを開きます。アクセスするFormsインスタンスのリンクをクリックします。

    図-3 「Forms」ホームページ

    図-3の説明が続きます
    「図-3 「Forms」ホームページ」の説明
  3. 「Forms」ホームページには、FormsインスタンスにデプロイされているFormsアプリケーションに関する情報があります。

表13で、「Forms」ホームページに表示される情報について説明します。

表-13 「Formsデプロイメント」のフィールド

フィールド 説明

Formsアプリケーション

Oracle WebLogic Serverインスタンスに配布されているFormsアプリケーションの名前をリストします。この名前をクリックすると、「Formsアプリケーション」ホームページが表示されます。

WLSインスタンス

アプリケーションが配布されているOracle WebLogic Serverインスタンスの名前。

ステータス

Formsアプリケーションのステータスを示します。緑色の上矢印は、アプリケーションが実行中であることを示します。赤色の下矢印は、アプリケーションが起動されていないことを示します。

Formsセッションの数

アクティブなFormsセッションの数を表示します。

サーブレットURL

FormsサーブレットのURLを表示します。

新規接続

新規接続が有効かどうかを示します。

Web構成

「Web構成」ページへのリンク。

環境構成

「環境構成」ページへのリンク。

フォントとアイコンのマッピング

「フォントとアイコンのマッピング」ページへのリンク。

サーブレット・ログ

「サーブレット・ログ」へのリンク。

事前開始スケジューリング

事前開始スケジューリング・ページへのリンク。

拡張

「拡張構成」ページへのリンク。

Fusion Middleware Controlの「Forms」メニューにアクセスするには:

  1. Fusion Middleware Controlで「Forms」ホームページにナビゲートします。
  2. 左上にある「Forms」をクリックします。これにより、「Forms」メニューが表示されます。表-14に、「Forms」メニューで使用可能なメニュー選択を示します。

表-14 「Forms」メニューのオプション

選択 表示するページ

ホーム

「Forms」ホームページ。このページには、Formsデプロイメントのリストとその詳細が表示されます。また、レスポンスと負荷の統計およびリソース・センターにある有用な一連のリンクもこのページに表示されます。

モニタリング - パフォーマンス・サマリー

「パフォーマンス・サマリー」ページ。このページには、特定のパフォーマンス・メトリック値を示す、デフォルトのパフォーマンス・グラフのセットが表示されます(『Oracle Fusion Middlewareの管理』「Oracle Fusion Middlewareのモニタリング」を参照)。

モニタリング - サーブレット・ログ

「ログ・メッセージ」ページ。Oracle Fusion Middlewareのコンポーネントは、すべてのタイプのイベントを記録するメッセージを含むログ・ファイルを作成します。

JVMコントローラ

「JVMコントローラ」ページ。このページで、FormsインスタンスのJVMコントローラを管理します。

スケジュール事前開始

事前開始スケジューリング・ページ。このページで、Forms事前開始スケジューリングを管理します。

ユーザー・セッション

「ユーザー・セッション」ページ。このページで、Formsインスタンスにあるユーザー・セッションを監視およびトレースします。

Web構成

「Web構成」ページ。このページで、Formsアプリケーションのデプロイメントを構成し、formsweb.cfgの構成セクションと構成パラメータを管理します。

トレース構成

「トレース構成」ページ。このページで、ユーザー・セッションのトレースに使用する設定を管理します。

JVM構成

「JVM構成」ページ。このページで、Formsインスタンス向けとして作成できるJVMコントローラを変更します。

環境構成

「環境構成」ページ。このページで、Formsランタイムの環境設定を定義する環境変数を管理します。

フォントとアイコンのマッピング

「フォントとアイコンのマッピング」ページ。このページにより、Registry.datファイルのパラメータを変更、追加または削除できます。

セキュリティ

次に関する情報を表示します。

  • FormsのOPSSリソース管理: このページで、Oracle Platform Security Services (OPSS)リソースを管理します。

  • FormsのLDAPアソシエーション: このページで、Forms LDAPリソースを管理します。

  • Forms RuntimeのLDAPアソシエーション: このページにより、FormsデプロイメントとOracle Internet Directoryホストとの関連付けを設定および解除して、シングル・サインオン機能を有効にできます。

  • リソース移行: このページにより、リソースをLDAPからOPSSに移行します。

一般情報

「ターゲット名」、「バージョン」、「Oracleホーム」および「ホスト」の情報を表示します。

ノート:

「ヘルプ」アイコンのあるページでは、「ヘルプ」アイコンをクリックしてページレベルのヘルプにアクセスできます。ページレベルのヘルプでは、そのページにある各要素を説明しています。

Forms Servicesの構成

formsweb.cfgを変更することでFormsアプリケーションのデプロイメントを構成するには、Fusion Middleware Controlの「Web構成」ページを使用します。

Fusion Middleware Control (FMC)によって管理されている構成ファイルを変更する場合は、確実にFMC内からファイルを編集してください。外部テキスト・エディタを使用してファイルを変更しないでください。そうすると、変更が保存されなかったり、失われたりする可能性があります。

「Web構成」ページにアクセスするには:

  1. Fusion Middleware Controlにアクセスします。
  2. Fusion Middleware Controlのメイン・ページから、「ターゲット・ナビゲーション」リンクをクリックし、ナビゲーション側のパネルを開きます。
  3. ツリー内で、「Forms」ノードを開き、構成するインスタンスをクリックします。
  4. Formsページ内の「Formsデプロイメント」表で、「Web構成」をクリックします。

    「Web構成」ページ(図-4)が表示されます。

    図-4 「Web構成」ページ

    図-4の説明が続きます
    「図-4 「Web構成」ページ」の説明
  5. 実行できるタスクは、表-15および表-16を参照してください。

    ノート:

    ほとんどのWebアプリケーションでは、ページを移動するだけで、保存されていない変更は簡単に失われてしまいます。Fusion Middleware ControlでFormsの構成ファイルまたは環境ファイルに変更を加えた場合は、必ず保存してから他のページへ移動してください。

    変更の保存に必要な時間は、変更を加えた行数によって異なります。たとえば、50行のコメントを追加した変更は、単一のエントリを削除した変更よりも保存に時間がかかります。

「Web構成」ページでの一般的なタスク

「Web構成」ページでの構成ファイルおよびパラメータの編集と変更に使用できるタスクについて一読してください。

次の表に、構成ファイルとそのパラメータのセクションで構成を編集するために実行できる一般的なタスクに関する情報を示します。

表-15 構成セクションで行う一般的なタスク

タスク 説明 備考

類似作成

構成セクションのコピーを作成します。

既存の構成セクションのパラメータに基づいて構成セクションを作成する際に使用します。

編集

「説明の編集」ダイアログを開きます。

構成セクションの説明テキストを編集できます。

削除

構成セクションの削除時に「確認」ダイアログを開きます。

「確認」ダイアログで「削除」をクリックすると、構成セクションとその内容が無条件に削除されます。

作成

「セクションの作成」ダイアログを開きます。

構成セクションを作成します。必要な名前とオプションの説明を入力する必要があります。

次の表に、名前付き構成セクション内のパラメータを変更するために実行できるタスクに関する情報を示します

表-16 パラメータに対して行う一般的なタスク

タスク 説明 備考

表示

構成セクション内の名前を付けたパラメータ・グループを選択するためのドロップダウン・リスト。

パラメータ・グループの表示および編集に使用します(詳細は、「Forms構成パラメータ」を参照)。パラメータ・グループには、次のものがあります。

  • 基本

  • シングル・サインオン

  • トレース

  • プラグイン

  • HTML

  • アプレット

  • 詳細

  • すべて

元に戻す

前回の変更適用以後に構成セクションでパラメータに対して指定したすべての変更を取り消して元に戻すことができます。

構成セクション内の個々の変更を元に戻すことはできません。

適用

構成セクション内のパラメータに対するすべての変更を適用およびアクティブ化します。

一度適用すると、個々のパラメータへの変更を元に戻すことはできません。

継承の非表示

親構成セクションから継承されたパラメータを表示または非表示にすることができます。

構成セクションに明示的に追加したパラメータの表示または(デフォルト・セクションから継承したものも含めて)すべてのパラメータの表示にはこれを使用します。

追加

「パラメータの追加」ダイアログを表示します。

必須の名前とオプションの値および説明に基づき、構成セクションにパラメータを追加します。

削除

パラメータを削除します。

「確認」ダイアログは表示されません。一度適用すると、個々のパラメータへの変更を元に戻すことはできません。

オーバーライド

デフォルト・セクションから継承したパラメータをオーバーライドして編集できます。

「適用」をクリックして、変更を保存し有効にします。

Fusion Middleware Controlによるパラメータの構成

Formsサーブレットの構成ファイル(formsweb.cfg)の説明と場所は、「構成ファイル」を参照してください。

ファイルを指定する構成パラメータがいくつかあります。通常は、表-17に示す値とそのパラメータがデフォルトの構成セクションに表示されます。

ノート:

パラメータbasejnlpおよびbaseSAAfileは、デフォルトの構成セクションには含まれていませんが、インストールで提供されるサンプル・セクションには表示されます。

表-17 ファイルを指定するデフォルトの構成パラメータ

パラメータ デフォルトの場所(パスが指定されていない場合)

baseHTML

base.htm

FORMS_INSTANCE/server

baseHTMLjpi

basejpi.htm

FORMS_INSTANCE/server

basejnlp

NULL

FORMS_INSTANCE/server

envFile

default.env

DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/WLS_FORMS/applications/formsapp_12.2.1/config

baseSAAfile

NULL

FORMS_INSTANCE/server

これらのすべてのパラメータでファイル名が指定されています。デフォルトのパスは前述の表に指定されています。

構成セクションの管理

名前付き構成セクションを作成、編集、複製および削除することで、構成セクションを管理できます。

この節の内容は以下のとおりです。

構成セクションの作成

formsweb.cfgに構成セクションを作成するには、Fusion Middleware Controlの「Web構成」ページを使用します。これらの構成は、フォームを実行するエンド・ユーザーのURL問合せ文字列からリクエストできます。

構成セクションを作成するには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。
  2. Fusion Middleware Controlのメイン・ページで、構成するForms Servicesインスタンスへのリンクをクリックします。
  3. 「Forms」メニュー・リストから「Web構成」を選択します。
  4. 「チェンジ・センター」メニューで、「ロックして編集」を選択して、構成の編集を開始します。

    ノート:

    ロックと編集により、他の変更を上書きしないようにします。トランザクション単位ごとに変更を行うことができるのは1人のユーザーのみです。

    変更を保存しない場合は、「チェンジ・センター」メニューで「すべての変更を取消し」をクリックします。

  5. 「Web構成」リージョン上部の「作成」をクリックします。

    「セクションの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. 構成セクションの名前と説明を入力し、「作成」をクリックします。

    ノート:

    この名前には、#、*などの特殊文字を含めることはできません。

    構成セクションが追加されます。

  7. 変更内容をアクティブ化するには、「変更のアクティブ化」をクリックします。

たとえば、Oracleに似たルック・アンド・フィールを備えた別のブラウザ・ウィンドウでFormsを実行する構成を作成するには、sepwinというセクションを作成し、次の表-18のパラメータを追加します。

表-18 構成セクションに追加するサンプル・パラメータ

パラメータ

form

<module>

separateFrame

True

lookandfeel

Oracle

たとえば、ユーザーがsepwin(または適用した名前)構成を使用するフォームを起動するには、次のURLを入力します。

http://server:port/forms/frmservlet?config=sepwin

名前を付けた構成の説明の編集

名前を付けた構成の説明(コメント)は、「Web構成」ページで編集できます。

ノート:

編集する構成セクションは、事前に複製することでバックアップできます(詳細は、「名前を付けた構成の複製」を参照)。

名前を付けた構成の説明を編集するには:

  1. 「Web構成」リージョンで、編集する構成セクションを含む行を選択します。
  2. 「編集」をクリックします。
  3. 「説明の編集」ダイアログが表示されます。
  4. コメントのテキストを入力します。
  5. 「保存」をクリックします。

    「説明の編集」ダイアログ・ボックスが閉じ、変更内容が保存されます。

名前を付けた構成の複製

バックアップ用に、名前を付けた構成のコピーを作成できます。または、既存の構成や他の複製から構成セクションを作成できます。

名前を付けた構成を複製するには:

  1. 「Web構成」リージョンで、「類似作成」を選択します。
  2. 「類似作成」ダイアログで、「複製するセクション」メニュー・リストから複製する既存の構成セクションの名前を選択します。
  3. 「新規セクション名」フィールドに構成セクションの名前を入力します。この構成セクションには、一意の名前を指定する必要があります。
  4. 「作成」をクリックします。

    複製元のセクションと同じパラメータ、パラメータ値およびコメントを備えたセクションが作成されます。

名前付き構成の削除

名前を付けた構成を削除すると、構成セクション内の情報はすべて削除されます。特定のパラメータのみを削除する方法は、「パラメータの管理」を参照してください。

名前を付けた構成を削除するには:

  1. 「Web構成」リージョンで、削除する構成セクションの行を選択します。
  2. 「削除」をクリックします。

    「確認」ダイアログが表示されます。

  3. 「削除」をクリックします。

    構成セクションが削除されます。

    Oracle Enterprise Manager「Web構成」ページに戻り、残りの構成が表示されます。

ノート:

デフォルト構成セクションは削除できません。

パラメータの管理

名前を付けた構成内のパラメータを管理するには、Fusion Middleware Controlを使用します。Fusion Middleware Controlの「セクション」ペインで、パラメータの追加、編集または削除を行うことができます。

構成セクションで新しいパラメータまたはオーバーライドされたパラメータを編集するには:

  1. 「Web構成」リージョンで、編集するパラメータを含む構成セクションの行を選択します。

  2. 「セクション」リージョンで、「表示」メニュー・リストからパラメータ・グループを選択します。そのグループのパラメータが表示されます。

  3. 編集するパラメータの行を選択します。「値」と「コメント」に入力します。

    ノート:

    新しいパラメータまたはオーバーライドされたパラメータを編集できます。継承されたパラメータを編集するには、事前にオーバーライドする必要があります。図5では、オーバーライドされるパラメータの例として、formheightおよびwidthがあります。

  4. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

構成にパラメータを追加するには:

  1. Fusion Middleware Controlの「Web構成」リージョンで、パラメータを追加する構成セクションの行を選択します。

  2. 「追加」をクリックしてパラメータを追加します。

    「追加」ダイアログが表示されます。

  3. パラメータの「名前」、「値」、および「コメント」に入力します。

  4. パラメータを追加するには、「作成」をクリックします。

  5. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

構成からパラメータを削除するには:

  1. Fusion Middleware Controlの「Web構成」リージョンで、削除するパラメータを含む構成セクションの行を選択します。
  2. 「セクション」リージョンの「表示」メニュー・リストから、削除するパラメータを含むパラメータ・グループを選択します。
  3. 削除するパラメータを含む行を選択します。
  4. 「削除」をクリックします。
  5. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

ノート:

ユーザー定義パラメータのみを削除できます。継承されたパラメータ(図5envFileなど)は、削除できません。

ノート:

オーバーライドされたパラメータを削除すると、そのパラメータは削除されるのではなく、継承したステータスを再び取得します。

図-5 パラメータの状態

図-5の説明が続きます
「図-5 パラメータの状態」の説明

この図は、Fusion Middleware Controlの様々なパラメータの状態の各種のアイコンが表示されたスクリーンショットを示しています。

Forms構成パラメータ

この項では、Formsの構成パラメータについて説明します。

前述の項で説明したように、これらのパラメータはForms Web構成(formsweb.cfg)で指定できます。また、これらのパラメータの多くはURLでも指定できます。URL内の値は、formsweb.cfgからの値をオーバーライドします。

いくつかの構成パラメータはアプレット・パラメータで、Oracle提供のアプレット定義テンプレート・ファイルで定義されます。これらのパラメータの値は、アプレット・パラメータと同じ名前を持つ構成パラメータに基づいています。これらの構成パラメータとアプレット・パラメータの説明は、「Web構成パラメータ」を参照してください。Web構成の一部のパラメータはサーブレット・パラメータであるため、テンプレート・ファイルに追加しないでください。

環境変数の管理

環境変数を管理するには、Fusion Middleware Controlの「環境構成」ページを使用します。このページでは、必要に応じて環境変数の追加、編集または削除を行うことができます。

Formsランタイム実行可能ファイル(Windowsの場合はfrmweb.exe、UNIXの場合はfrmweb)の環境変数(PATHORACLE_HOMEFORMS_PATHなど)は、default.envに定義されています。Formsリスナー・サーブレットは、実行可能ファイルをコールし、デフォルトで$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/WLS_FORMS/applications/formsapp_12.2.1/configディレクトリにある環境ファイルに指定された変数値で初期化します。

default.envで定義されていない環境変数は、Oracle WebLogic管理対象サーバーから継承されます。「Web構成」ページの「デフォルト」セクションのenvFileパラメータで環境ファイル名を指定する必要があります。

環境変数をカスタマイズする際には、次の事項を考慮してください。

  • 環境変数は、Windowsのレジストリでも指定できます。環境ファイルの値はレジストリの設定をオーバーライドします。変数が環境ファイルで設定されていない場合は、レジストリ値が使用されます。

  • サーバーを再起動しなくても、構成の変更は反映されます。

  • Formsプロセスを開始した後で環境変数を定義しても、開始済のFormsプロセスはその影響を受けません。

  • 環境ファイルまたはWindowsのレジストリで設定されていない環境変数は、Oracle WebLogic管理対象サーバーである親プロセスの環境から継承されます。

環境構成ファイルの管理

「環境構成」ページにアクセスするには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。

  2. Fusion Middleware Controlのメイン・ページで、構成するForms Servicesインスタンスへのリンクをクリックします。

  3. 「Forms」メニュー・リストから「環境構成」を選択します

    図-6 「環境構成」ページ


    図-6の説明が続きます
    「図-6 「環境構成」ページ」の説明

環境構成ファイルを複製するには:

  1. 「環境構成」ページで、「重複ファイル」をクリックします。

    「重複ファイル」ダイアログが表示されます。

  2. 複製するファイルを選択して、ファイルの一意な名前を入力します。

  3. 「重複」をクリックしてファイルを作成します。

環境構成ファイルを削除するには:

  1. 「環境構成」ページで「表示」メニュー・リストから、削除する環境構成ファイルを選択します。

  2. 「ファイルの削除」をクリックします。

    「確認」ダイアログが表示されます。

  3. 「はい」をクリックして削除を確認します。

    ノート:

    default.envは削除できません。削除できる環境構成ファイルはユーザーが定義したもののみです。

環境構成ファイルを表示するには:

  1. 「環境構成」ページで「表示」メニュー・リストから、表示する環境構成ファイルを選択します。
  2. パラメータとその値が表示されます。

環境変数の構成

環境変数を編集するには:

  1. 「環境構成」ページで、編集する環境変数を含むパラメータの行を選択します。

  2. 「値」と「コメント」に入力します。

  3. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

環境変数を追加するには:

  1. 「表示」メニュー・リストから、変数を追加する環境構成ファイルを選択します。

  2. 「追加」をクリックしてパラメータを追加します。

    「追加」ダイアログが表示されます。

  3. 「名前」、「値」および「コメント」に入力します。

  4. 「作成」をクリックします。

  5. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

環境変数を削除するには:

  1. 「表示」メニュー・リストから、環境変数を削除する環境構成ファイルを選択します。
  2. 削除するパラメータの行を選択します。複数のパラメータを同時に削除できます。
  3. 「削除」をクリックします。
  4. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

Forms環境変数

Formsランタイムの構成環境変数には、次のものがあります。
  • ファイル名、URL、ホスト、ポートなど、リソースの場所を指定する環境変数。
  • メモリーやディスク・スペースなどのリソースの消費を制限するために使用される環境変数。
  • パフォーマンス・チューニングに使用される環境変数。
  • トレースに使用される環境変数。
  • アプリケーション・セマンティクス、具体的にはFORMS_ALLOW_DB_CONNECT_STRINGFORMS_DBALIAS_SPECIAL_CHARSおよびFORMS_RESTRICT_ENTER_QUERYに影響を与えずに、エンド・ユーザーのデータベースへのアクセスを制限する環境変数。これらの環境変数については、Form Builderのオンライン・ヘルプにも記載されています。

ランタイム構成環境変数の説明は、「環境変数」を参照してください。

ランタイム・アプリケーションのセマンティクスに影響する環境変数については、Form Builderのオンライン・ヘルプに記載されています。オンライン・ヘルプで、「環境変数」の下のアプリケーション・セマンティクスの環境変数のリストに移動して、詳細を確認します。ここには、言語や書式マスクなど、ロケール固有の動作を指定する環境変数が含まれています。

Form Builder、CompilerまたはAPIに影響する環境変数については、Form Builderのオンライン・ヘルプに記載されています。オンライン・ヘルプで、「環境変数」の下のBuilderの環境変数のリストに移動して、詳細を確認します。

ユーザー・セッションの管理

管理者は、Fusion Middleware Controlを使用して、ユーザー・セッションとそれに関連する監視、デバッグ、トレースなどの機能を管理できます。

ユーザー・セッションはfrmwebプロセスの開始によって始まります。Formsインスタンス内でFormsセッションを監視およびトレースするには、「Formsユーザー・セッション」ページを使用します。「Formsユーザー・セッション」ページにアクセスするには、「Forms」メニュー・リストから「ユーザー・セッション」を選択します。

Formsユーザー・セッションを表示するには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。

  2. 「Forms」メニュー・リストから「ユーザー・セッション」を選択します。「ユーザー・セッション」ページが表示されます。

    図-7 「ユーザー・セッション」ページ

    図-7の説明が続きます
    「図-7 「ユーザー・セッション」ページ」の説明

表-19 「ユーザー・セッション」ページのフィールド

フィールド 説明

プロセスID

ユーザー・セッションのプロセスID。

データベース

Formsアプリケーションでユーザー・セッションのために使用するデータベース名。データベース名をクリックすると、「データベース・セッション」ページが表示されます。

CPU使用率

ランタイム・プロセスによって使用されるCPUの使用率。

プライベート・メモリー(KB)

ランタイム・プロセスによって使用されるメモリー。Linuxプラットフォームでは、プライベート・メモリーは実際にはプライベート・メモリーではなく、常駐セット・サイズ(RSS)を表します。

IPアドレス

Forms Servicesへの接続で使用されるクライアント・コンピュータのIPアドレス。

ユーザー名

データベース・ユーザー名。

接続時間

ユーザーがForms Servicesに接続した時間。クライアント接続時間とクライアントIPが空白の場合、そのセッションは、まだどのクライアントにも接続していない事前開始済セッションです。

トレース・グループ

ユーザー・セッションのトレースに使用されるトレース・グループ。トレースが有効になっている場合、この列にはトレース・グループ名またはトレースされているイベントが表示されます。イベントが表示されるのは、セッションに対して有効になっているトレース・グループのイベントが後から「トレース構成」で変更された場合です。

ビルトインを使用してトレースが制御されている場合、表示されるトレース・グループ名は、トレースされているイベントとは正確には異なることがあります。

トレース・ログ

ユーザー・セッションのトレース・ログが存在する場合は、そのログを表示します。

構成セクション

Formsアプリケーションによって使用される構成セクションを示します。

フォーム名

フォーム・アプリケーションのモジュール名を示します。

CPU時間

接続時間後にFormsアプリケーションによって使用される合計CPU時間を示します。

新しいFormsユーザー・セッションを有効にするには:

新しいFormsユーザー・セッションはデフォルトで有効となります。これを無効にするには、Fusion Middleware Controlを使用してallowNewConnectionsパラメータをfalseに設定します。

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。

  2. 「Forms」メニューから「Web構成」を選択します。

  3. デフォルトの構成セクションを選択します。名前付きセクションでは、allowNewConnectionsをオーバーライドできません。

  4. 「セクション」リージョンで、allowNewConnectionsパラメータの値を探して編集します。値true (デフォルト)を指定すると新しいユーザー・セッションが有効になり、falseを指定すると無効になります。

  5. 「適用」をクリックして変更を保存します。

新しいFormsユーザー・セッションを無効にするには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。

  2. 「Forms」メニューから「Web構成」を選択します。

  3. デフォルトの構成セクションを選択します。名前付きセクションでは、allowNewConnectionsをオーバーライドできません。

  4. 「セクション」リージョンで、allowNewConnectionsパラメータの値を探して編集します。値true (デフォルト)を指定すると新しいユーザー・セッションが有効になり、falseを指定すると無効になります。

  5. 「適用」をクリックして変更を保存します。

新規ユーザー・セッションが無効の場合、接続の試行はformsweb.cfgパラメータconnectionDisallowedURL(デフォルト・セクション)で識別されるURLへ向けられます。完全で有効なURLを値として指定する必要があります。

connectionDisallowedURLが指定されていない場合は、次のメッセージがブラウザに表示されます。

Formsサーブレットでは新規接続ができません。

新規ユーザー・セッションを無効化しても、既存のFormsセッションは影響を受けず、Oracle WebLogic管理対象サーバー・インスタンスは起動した状態を維持します。

Formsユーザー・セッションのトレースを有効にするには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。

  2. 「ユーザー・セッション」ページで、トレースを有効にするユーザー・セッションが表示されている行を選択します。

  3. 「トレースの有効化」を選択します。

  4. トレース・グループの選択リストで使用可能なトレース・グループを選択し、「OK」をクリックします。

Formsユーザー・セッションのトレースを無効にするには:

  1. 「ユーザー・セッション」ページで、トレースを無効にするユーザー・セッションが表示されている行を選択します。

  2. 「トレースの無効化」をクリックします。

  3. 「OK」をクリックします。「トレースの無効化」ダイアログが閉じられ、選択したFormsユーザー・セッションのトレースが停止します。

Formsユーザー・セッションを終了するには:

  1. 終了するユーザー・セッションを含むForms Servicesインスタンスへのリンクを選択します。

  2. 「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。

  3. 削除するユーザー・セッションの行をクリックします。

  4. 「停止」をクリックします。

  5. 「確認」ダイアログが表示されます。

  6. 「はい」をクリックします。

    ユーザー・セッションが削除され、ランフォーム・インスタンスが終了します。

Formsユーザー・セッションのトレース・ログを表示するには:

  1. 「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。

  2. アクティブなユーザー・セッションの「トレース・ログ」列で「トレース・ログの表示」をクリックします。ログインしてトレース・ファイルを表示します。

Formsユーザー・セッションを検索するには:

  1. 「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。

  2. 検索する列名を選択します。

  3. 検索文字列を入力します。

  4. 青色の矢印をクリックして検索します。検索結果が表示されます。

Formsユーザー・セッションのリストをソートするには:

  1. 「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。

  2. マウスを列に合せます。

  3. 上矢印または下矢印をクリックして、昇順または降順にソートします。ページが更新され、ソートされたユーザー・セッションが表示されます。「トレース・ログ」を除くすべての列を基準にしてソートできます。

Formsユーザー・セッションの表示をカスタマイズするには:

  1. 「ユーザー・セッション」ページで「表示」をクリックします。

  2. 「表示」メニューから次の操作を実行できます。

    • 「すべて表示」を選択すると、すべての列を表示できます。

    • 表示する列を選択します。

    • 「列の並替え」を選択すると、列の表示順序を変更できます。

    • 「列を増やす」を選択すると、特定の列を表示または非表示にすることができます。

Formsユーザー・セッションのデータベース・セッションを表示にするには:

  1. 「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。

  2. 「データベース」列でデータベース名をクリックします。

    ログインして「データベース・セッション」ページを表示します。「データベース・セッション」ページにログインするにはデータベース管理者権限が必要です。

    図-8 「データベース・セッション」ページ

    図-8の説明が続きます
    「図-8 「データベース・セッション」ページ」の説明
  3. 次の3つの表で、「データベース・セッション」ページに表示される情報について説明します。

    表-20 「データベース・セッション」ページ

    フィールド 説明

    ユーザー名

    データベースへの接続に使用されるデータベース・ユーザー名。

    セッションID

    データベース・セッション識別子。

    ログオン時間

    ユーザーがセッションにログオンした日時。

    シリアル番号

    セッション・シリアル番号。セッションのオブジェクトを一意に識別するために使用されます。この番号により、あるセッションの終了と別のセッションの開始が同じセッションIDで行われる場合に、セッション・レベルのコマンドが正しいセッション・オブジェクトに適用されるようになります。

    ステータス

    セッションがアクティブかどうかを示します。

    SQLハッシュ

    実行されたSQL文を識別するために使用されます。

    CPU使用率(%)

    特定セッションによるデータベース・システムのCPU使用率(%)。

    論理読取り

    特定セッションでの論理読取りの数。

    物理読取り

    特定セッションでの物理読取りの数。

    PGA (プログラム・グローバル領域)メモリー

    間隔が終了した時点でのPGA(プログラム・グローバル領域)メモリーのサイズ。

    表-21 選択したデータベース・セッションの詳細

    フィールド 説明

    選択したデータベース・セッションのSQL文

    最新のSQL文を表示します。

    表-22 選択したデータベース・セッションの実行計画

    フィールド 説明

    操作

    実行ステップで実行された内部操作の名前(TABLE ACCESSなど)。

    オブジェクト

    表または索引の名前です。

    オブジェクト・タイプ

    オブジェクトのタイプ。

    ID

    実行計画の各ステップに割り当てられた番号です。

    親ID

    現在のステップの出力に基づいて実行される次の実行ステップのID。

    深さ

    ツリー内の操作の深さ(レベル)。レベル情報を取得するために、必ずしもCONNECT BY文(通常、PLAN_TABLE表からの行をインデントするために使用)を発行する必要はありません。ルート操作(文)は、レベル0です。

    位置

    同じPARENT_IDを持つすべての操作の処理順序。

    操作によって生成された行数のコストベース・オプティマイザによる見積り。

    サイズ(KB)

    操作によって生成されたバイト数のコストベース・オプティマイザによる見積り。

    コスト

    オプティマイザのコストベース・アプローチによって見積られた操作のコスト。ルールベースのアプローチを使用する文の場合、この列はNULLです。

    時間(秒)

    オプティマイザのコストベース・アプローチによって見積られた操作の経過時間(秒)。ルールベースのアプローチを使用する文の場合、この列はNULLです。

    CPUコスト

    オプティマイザのコストベース・アプローチによって見積られた操作のCPUコスト。ルールベースのアプローチを使用する文の場合、この列はNULLです。

    I/Oコスト

    オプティマイザのコストベース・アプローチによって見積られた操作のI/Oコスト。ルールベースのアプローチを使用する文の場合、この列はNULLです。

通知メッセージをFormsユーザー・セッションに送信するには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。
  2. 「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。
  3. 通知を受信するのに必要なユーザー・セッションを選択します。

    [Ctrl]キーを使用しながら追加のユーザー・セッションを選択すると、複数のセッションを選択できます。

  4. 表の上にある「通知」ボタンをクリックします。
  5. ダイアログ・ボックスで、ユーザーに送信する「通知値」を選択します。
  6. 「OK」をクリックすると、通知が送信されます。

独自のアプレット定義テンプレート・ファイルの作成

ここでは、(Oracleが提供するテンプレートを変更して)ユーザー独自のアプレット定義テンプレート・ファイルを作成することを検討します。ユーザー独自のテンプレートを作成すると、標準のFormsパラメータおよびパラメータ値をテンプレートに直接指定できます。

作成したテンプレートには、標準テキスト、ブラウザ・ウィンドウ・タイトル、またはイメージ(会社のロゴなど)を挿入でき、これらはWebで使用できるフォームを実行するときに参照できる、最初のWebページに表示されます。標準パラメータ、値、および追加のテキストまたはイメージを追加すると、特定のアプリケーションのテンプレートをカスタマイズするために必要な作業量を減らすことができます。テキスト、イメージまたはウィンドウ・タイトルを追加するには、テンプレートHTMLファイルに適切なタグを挿入する必要があります。

serverArgsアプレット・パラメータのコーディングの詳細は、「ランフォーム・パラメータにおける特殊文字の指定」を参照してください。

ユーザーが追加してカスタマイズした構成ファイル(ユーザー・クライアント・レジストリ・ファイル、ユーザー・キー・バインディング・ファイル、複数の環境ファイルなど)は、対応するデフォルトの構成ファイルと同じディレクトリにコピーしておく必要があります。

たとえば、ユーザーが作成したフランス語環境の構成ファイルdefault_fr.envは、$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/WLS_FORMS/applications/formsapp_12.2.1/configディレクトリに置く必要があります。

テンプレートHTMLファイルでの変数参照

引用符またはアポストロフィで区切られた文字列(アプレット・パラメータの値など)内で変数参照が発生すると、変数参照が変数の値で置換されるときに、HTMLエスケープ・シーケンスがHTMLのメタ文字('&'、'<'、'>'、引用符およびアポストロフィ)を置換します。

このシーケンスは、区切られた文字列外の変数参照に対して実行されません。このため、セキュリティ上の理由から、このような変数はシステムのデフォルトの構成パラメータrestrictedURLparamsで指定する必要があります。

Forms Servicesで使用するフォント、アイコンおよびイメージの配置

Registry.datのフォント、アイコンおよびイメージについて、デフォルトの場所および検索パスを指定できます。カスタム・カラー・スキームの設定とグラデーション・キャンバスの色の設定もRegistry.datに設定されています。

この節の内容は以下のとおりです。

Fusion Middleware Controlを使用したRegistry.datの管理

Registry.dat.のパラメータを変更、追加または削除するには、Fusion Middleware Controlを使用します。

「フォントとアイコンのマッピング」ページにアクセスするには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。

  2. 「Forms」メニュー・リストから「フォントとアイコンのマッピング」を選択します。「フォントとアイコンのマッピング」ページが表示されます。

    図-9 「フォントとアイコンのマッピング」ページ

    図-9の説明が続きます
    「図-9 「フォントとアイコンのマッピング」ページ」の説明

Registry.datパラメータの値を編集するには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。

  2. 「Forms」メニュー・リストから「フォントとアイコンのマッピング」を選択します。

  3. 「値」テキスト・フィールドで、値を変更するパラメータを含む行を選択します。

  4. 「適用」をクリックして変更を保存します。

Registry.datパラメータとその値を追加するには:

  1. 「Forms」メニュー・リストから「フォントとアイコンのマッピング」を選択します。

  2. 「追加」をクリックします。

    「追加」ダイアログが表示されます。

  3. このパラメータの名前、値およびコメントを入力します。

  4. 「作成」をクリックします。

  5. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

Registry.datパラメータとその値を削除するには:

  1. 「Forms」メニュー・リストから「フォントとアイコンのマッピング」を選択します。
  2. 削除するパラメータを含む行を選択し、「削除」をクリックします。
  3. パラメータが削除されます。
  4. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

カスタム・ランタイム色スキームの作成

Oracle Formsには、アプレット・パラメータcolorschemeを使用して設定される事前定義済の色スキームが9つ用意されています。Oracle Forms 12c以降、用意されている色スキームを使用するかわりに、カスタマイズした色スキームを作成できます。カスタム色スキームを有効にするには、formsweb.cfgでcustomcolorscheme=<COLOR SCHEME NAME>を設定します。カスタマイズはRegistry.datで構成します。Registry.datには、sampleという名前の例が含まれています。このexampleを使用するには、formsweb.cfgでcustomcolorscheme=sampleを設定します。

ノート:

カスタム色スキーム内の仮想色はすべて、目的の色を表す有効な値を持つ必要があります。NULL値は無効であるとみなされます。いずれの値も無効である場合は、すべての色に対してcolorschemeパラメータに設定されている色スキームが使用されます。例外はdesktopのみです。desktopの値は空白にできますが、他のすべての値には有効な値が含まれている必要があります。

色値には、16進数字(0xFFFFFFなど)またはRGBセット(255,255,255など)を使用できます。たとえば:

# Sample custom color scheme, where scheme name is "sample".
colorScheme.sample.description=Sample custom color scheme
colorScheme.sample.lightest=0xFFFF33
colorScheme.sample.lighter=0xFFCC33
colorScheme.sample.light=0xCC3333
colorScheme.sample.dark=0x993333
colorScheme.sample.darker=0x660033
colorScheme.sample.darkest=0x003333
colorScheme.sample.selection=0x4169E1
colorScheme.sample.pinstripe1=0xEE82EE
colorScheme.sample.pinstripe2=0xF5DEB3
colorScheme.sample.desktop=0x5111F6

グラデーション・キャンバスの色のカスタマイズ

グラデーション・キャンバスの色は設計時に設定されますが、実行時まで表示されません。

開始色は、キャンバスに設定された背景色に基づきます。色が設定されていない場合は、ランタイムのcolorschemeによって実装された色が使用されます。開発者は設計時に、グラデーション・フローの開始位置(「なし」、「左」、「上」、「右」または「下」)を選択できます。色の開始点から終了点までの差は、次の設定を使用してランタイム構成Registry.datに設定されます。

default.gradient.redDelta 
default.gradient.greenDelta 
default.gradient.blueDelta

これらの設定は、キャンバスの背景色に指定の値がある場合にのみ適用されます。それぞれには、終了色に到達するまでに開始値から加算(または減算)する量を表す整数値を指定します。色範囲は0から255までの値を想定しています。したがって、開始色のRGB値が150,150,150で、各デルタ・プロパティが50に設定されている場合、終了色は200,200,200になります。同様に、プロパティには負の値を指定できます。たとえば、すべてが-50に設定されている場合、終了色は100,100,100になります。赤、緑、青のデルタ値を0に設定したり、設定を解除したりすると、色は変更されません。ただし、未設定のままキャンバスの背景色が設定されていない(<Unspecified>)場合、colorschemeの色が使用され、グラデーションはOLAFDarkからOLAFVeryLightに変わります。

customize_gradient-png.pngの説明が続きます
図customize_gradient-png.pngの説明

メイン・キャンバスより大きく、セッションの後半で表示される非表示のスタック・キャンバスがある場合は、この機能を使用することをお薦めしません。これは、グラデーションの塗りつぶしパターンが初期起動時にのみ描画されるためです。実行時に表示領域を変更すると、グラデーション・フローが不完全になる場合があります。コンテンツとスタック・キャンバスの両方でグラデーションを使用すると、色の遷移が互いに同期しなくなることに注意してください。これは、あるキャンバス上の色設定が、別のキャンバス上の色設定とは無関係であるためです。追加の使用方法および制限情報は、Form Builderのヘルプを参照してください。

アプリケーションのフォントの管理

Fusion Middleware Controlでは、デフォルトのフォントおよびRegistry.datファイルによるフォント設定を変更することもできます。フォント名は、いずれもJavaフォントの名前です。各パラメータは、指定がない場合のデフォルトのプロパティを示します。

配布されたアプリケーションのフォント設定を変更するには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。
  2. 「Forms」メニュー・リストから「フォントとアイコンのマッピング」を選択します。
  3. 次の表に基づいて、目的のフォント設定となるように設定を変更します。

    表-23 デフォルトのフォント値

    フォント名 デフォルト値

    default.fontMap.defaultFontname

    Dialog

    デフォルトのJavaフォント名です。

    default.fontMap.defaultSize

    900

    デフォルトのフォント・サイズです。サイズには100が乗算されるので注意してください(たとえば10ptのフォントのサイズは1000)。

    default.fontMap.defaultStyle

    PLAIN

    デフォルトのフォント・スタイル。PLAINまたはITALICです。

    default.fontMap.defaultWeight

    PLAIN

    デフォルトのフォントの太さ。PLAINまたはBOLDです。

    default.fontMap.appFontnames

    Courier New, Courier, courier, System, Terminal, Fixedsys, Times, Times New Roman, MS Sans Serif, Arial

    デフォルトのフォント・マッピング。アプリケーションのフォント名をカンマで区切ったリストです。

    appFontnameリスト内のエントリ数は、javaFontnameリスト内の数と一致する必要があります。リストの要素はカンマで区切られ、すべての文字は文字どおりの意味を持ち、前後の空白はフォント名から削除されます。

    このファイルは、NLS Planeを処理できるように、Java 1.1のフォント名を使用します。

    default.fontMap.javaFontnames

    MonoSpaced,MonoSpaced,MonoSpaced,Dialog,MonoSpaced,Dialog,Dialog,Serif,Serif,Dialog,SansSerif

    Javaフォント名をカンマで区切ったリストです。

    たとえば、デフォルトのフォントをTimes New Romanに変更するには、DialogTimes New Romanに置き換えます。

    デフォルトのフォント・マッピングは、次のように変更できます。

    default.fontMap.appFontnames=Courier New,Courier,
    courier,System,Terminal,Fixed,Fixedsys,Times,Times New Roman,
    MS Sans Serif,Arial
    default.fontMap.javaFontnames=MonoSpaced,MonoSpaced,MonoSpaced,Dialog,
    MonoSpaced,Dialog,Dialog,Serif,Serif,Dialog,SansSerif
    
    
  4. 「適用」をクリックして変更を保存します。

WindowsにはJavaに対応しないフォントもあります。そのため、対応しないフォントが見つかったときに表示されるJava対応のフォントを指定する(マップさせる)ことができます。前述の例では、default.fontMap.appFontnamesの各フォントは、default.fontMap.javaFontnamesのフォントに対応しています。

アプリケーションのアイコン、イメージまたは音声ファイルのデプロイ

Oracle Formsアプリケーションをデプロイする場合、使用するアイコンおよびイメージ・ファイルはJPGやGIF (GIFがデフォルトの形式)などのWeb対応形式にする必要があります。これは音声ファイルについても同様です。サポートされている音声ファイル形式については、Java JFXドキュメント(https://docs.oracle.com/javafx/2/api/javafx/scene/media/package-summary.html#SupportedMediaTypes)を参照してください.

デフォルトでは、アイコンはDocumentBaseディレクトリを基準とした相対パスにあります。つまり、DocumentBaseはアプリケーションの開始HTMLファイルのベース・ディレクトリを基準にした相対ディレクトリからイメージを検索します。開始HTMLファイルはFormsサーブレットにより動的にレンダリングされるので、FormsのwebappディレクトリがDocumentBaseになります。Formsのwebappのディレクトリは、$DOMAIN_HOME/servers/WLS_FORMS/tmp/_WL_user/formsapp_12.2.1/<random string>/warにあります。

たとえば、アプリケーションでボタンのアイコンのディレクトリをmyapp/<iconname>に定義している場合、そのアイコンはディレクトリforms/myapp内で検索されます。

デフォルトのディレクトリを変更するには、Fusion Middleware Controlの「Web構成」ページでimageBaseパラメータをcodebaseに設定します。または、$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/WLS_FORMS/applications/formsapp_12.2.1/config/oracle/forms/registryディレクトリにあるRegistry.datファイルのdefault.icons.iconpath値を変更することもできます。

imageBaseパラメータをcodebaseに設定すると、Oracle Formsはforms/javaディレクトリでアイコン・ファイルを検索します。この設定を使用するのは、ユーザーのイメージがJARファイルに格納されている場合です。アプリケーションやOracle Formsのインストールに依存しない中央のディレクトリにイメージを格納するように、Registry.dat構成ファイルでイメージのディレクトリを変更しておくと便利です。

音声ファイルについても考え方は前述と同様ですが、mediaBaseRegistry.dat内のエントリでオーバーライドできません。JARファイルに格納されている音声ファイルの場合は、formsweb.cfgmediaBase=codeBaseを設定します。

格納 - アイコン、イメージまたは音声ファイルをJavaアーカイブ・ファイルへ

アプリケーションでカスタム・アイコン、イメージまたは音声ファイルを使用する場合、これらをJavaアーカイブ・ファイルに格納し、imageBase値をcodebase (および音声ファイルが含まれる場合はmediaBase=codeBase)に設定しておくようお薦めします。これらのファイルは、任意のJava Development Kit (Java JDK)のjarコマンドを使用してJavaアーカイブにパッケージ化できます。ただし、これは、そのバージョンが、エンドユーザーのマシンでの使用が想定されるバージョン以下であることが前提です。また、JARファイルは信頼できる証明書で署名されている必要があります。JARファイルの作成方法の詳細は、「アイコン、イメージおよび音声ファイルのJARファイルの作成」を参照してください

このアーカイブに格納したアイコン・ファイルにOracle Formsからアクセスできるようにするには、そのアーカイブをforms/javaディレクトリに格納する必要があります。また、アーカイブ・ファイルの名前は、Web構成(formsweb.cfg)ファイルのカスタム・アプリケーション・セクションで使用されているARCHIVEパラメータの一部にする必要があります。

アプリケーションがJava Web Start (JWS)で実行されている場合は、forms/javaディレクトリにあるextensions.jnlpのカスタムJARファイルを参照する必要があります。JWSはARCHIVEパラメータの値を読み取りません。このファイルは(テキスト・エディタで)手動で編集する必要があります。編集する前に、必ずForms管理対象サーバーを停止してください。初期アプリケーションを起動すると、JARファイルがクライアントにダウンロードされ、アーカイブ・ファイルを変更しないかぎりキャッシュに格納されたままになります。

JARファイルの作成方法の詳細は、「アイコン、イメージおよび音声ファイルが含まれるカスタムJARファイル」を参照してください。

ノート:

Oracle Formsのデフォルトのアイコン(デフォルトのスマート・アイコン・バーに表示されるアイコンなど)は、frmall.jarファイルの一部であるため、配置する必要はありません。
アイコンのマッピングの追加、変更および削除

アプリケーションで使用するRegistry.datファイルにアイコンの変更を追加するには、Fusion Middleware Controlを使用します。

アイコンのマッピングを追加するには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。

  2. 「Forms」メニューから「Formsのフォントとアイコンのマッピング」を選択します。

  3. 「追加」をクリックします。

    「追加」ダイアログが表示されます。

  4. 名前、値およびオプションのコメントを入力します。

  5. 「作成」をクリックしてマッピングを作成します。

    マッピングがリストに追加されます。

  6. 「適用」をクリックして変更を保存します。

アイコンのマッピングを変更するには:

  1. 「フォントとアイコンのマッピング」リージョンで、変更するマッピングを選択します。

  2. マッピングの名前と値を変更します。たとえば、

    • アイコンのディレクトリを指定するiconpathパラメータを次のように変更します。

      default.icons.iconpath=/mydir

      (絶対パスの場合)

      または

      default.icons.iconpath=mydir

      (DocumentBaseディレクトリから始まる相対パスの場合)

    • iconextensionパラメータを次のように変更します。

      default.icons.iconextension=gif

      または

      default.icons.iconextension=jpg

  3. 「適用」をクリックして、変更を保存し有効にします。

アイコンのマッピングを削除するには:

  1. 「フォントとアイコンのマッピング」リージョンで、削除するマッピングを選択します。
  2. 「削除」をクリックします。
  3. 選択したアイコンのマッピングが削除されます。
  4. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

アプリケーション・ファイルを参照するには:

  • Web構成(formsweb.cfg)内の名前を付けた固有の構成セクションで、serverAppパラメータの値を変更し、ユーザーのアプリケーション・ファイルのディレクトリと名前で値を設定します。

    たとえば:

    [my_app]

    ServerApp=http://example.com/appfile/myapp

    (絶対パスの場合)

    または

    [my_app]

    ServerApp=appfile/myapp

    (CodeBaseディレクトリを基準とする相対パスの場合)

    表-24は、アプリケーション・アイコンを配置する正しい場所を示したものです。

表-24 アイコンのディレクトリ・ガイド

アイコンの位置 状況 方法

DocumentBase

デフォルトです。カスタム・アイコンが少ないかまったくないアプリケーション。

アイコンをFormsのwebappのディレクトリまたはその相対ディレクトリに格納します。Formsのwebappのディレクトリは、$DOMAIN_HOME/servers/WLS_FORMS/tmp/_WL_user/formsapp_12.2.1/<random string>/warにあります。

Javaアーカイブ

多くのカスタム・アイコンを使用するアプリケーション。

ImageBasecodebaseに設定し、アイコンのJavaアーカイブ・ファイルを作成したら、アーカイブ・ファイルをformsweb.cfgのアーカイブ・パラメータに追加します。

Registry.dat

Oracle Formsのインストールとは異なる場所(別のサーバー)に保存されているカスタム・アイコンがあるアプリケーション。

Registry.datファイルでフォント・マッピングなどの他の変更を行う必要がある場合に有効です。

Registry.datをコピーし、formsweb.cfgのServerAppパラメータを変更します。

スプラッシュ画面イメージおよびバックグラウンド・イメージ

アプリケーションを配布する場合、(接続中に表示される)スプラッシュ画面イメージおよびバックグラウンド・イメージ・ファイルを指定することができます。

これらのイメージはHTMLファイルで定義するか、Fusion Middleware Controlの「Web構成」ページを使用できます。

<PARAM NAME="splashScreen" VALUE="splash.gif">

<PARAM NAME="background" VALUE="back.gif">

スプラッシュ画面およびバックグラウンド・イメージ・ファイルのデフォルト・ディレクトリは、ベースHTMLファイルが含まれているDocumentBaseディレクトリ内にあります。

ノート:

スプラッシュ画面とアイコンのイメージ形式は、java.awt.Imageでサポートされている標準形式です。java.awt.Imageの詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/java/index.htmlでJava Advanced Imaging (JAI) APIを参照してください。

アイコン、イメージおよび音声ファイルが含まれるカスタムJARファイル

(スプラッシュ画面またはバックグラウンドの)アイコンまたはイメージを使用するたびに、HTTPリクエストがWebサーバーに送信されます。クライアントとサーバー間のHTTPラウンドトリップ数を減らすには、Javaアーカイブ(JAR)ファイルにこれらのファイルを格納するための機能を使用します。この方法を使用すると、JARファイルをダウンロードするのに、1回のHTTPラウンドトリップのみで済みます。

アイコン、イメージおよび音声ファイルのJARファイルの作成

Java JDKには、JARと呼ばれる実行可能ファイルが含まれています。このユーティリティを使用すると、Javaアーカイブ内にファイルを格納できます(詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/java/index.htmlを参照)。

たとえば:

jar -cvf myico.jar Splash.gif Back.gif icon1.gif

このコマンドにより、myico.jarと呼ばれる単一のJARファイルに3つのファイル(Splash.gifBack.gificon1.gif)が格納されます。

Java JARファイルは、実行時に追加のセキュリティ警告を表示せずにアクセスできるように、信頼できる証明書を使用して署名する必要があります(https://docs.oracle.com/javase/tutorial/deployment/jar/signindex.htmlを参照)。

JARファイル内でのファイルの使用

アイコンおよびイメージのデフォルトの検索パスは、documentBaseを基準とした相対パスです。ただし、それらのファイルを格納するためにJARファイルを使用する場合、検索パスは、Javaアプレットを含むディレクトリであるcodebaseディレクトリを基準とする相対パスにする必要があります。

JARファイルを使用してファイルを格納するには、Web構成ファイルまたはHTMLファイル内のimageBaseパラメータを使用して、検索パスがcodebaseを基準とした相対パスになるように指定する必要があります。

このパラメータには次の2つの異なる値を指定できます。

  • documentBase: 検索パスはdocumentBaseディレクトリを基準とした相対パスです。imageBaseの値を指定しない場合は、documentBaseの値が使用されます。

  • codeBase: 検索パスはJARファイルを使用できるようにするcodeBaseディレクトリを基準とした相対パスです。

この例では、アイコンを含むJARファイルを使用して、検索がcodeBaseの相対パスになるように指定します。パラメータimageBaseを設定していない場合は、documentBaseを基準とした相対的な検索となり、アイコンはJARファイルからは検索されません。

たとえば(formsweb.cfg):

archive=frmall.jar, icons.jar

imageBase=codeBase

音声ファイルの場合は、mediaBase=codeBaseを設定します

スマート・バーのサイズのカスタマイズ

Oracle Formsアプリケーションのスマート・バーのサイズおよびアイコンは、様々なアイコン・サイズに合うようにカスタマイズできるようになりました。これは、Oracle Formsアプリケーションが高解像度(DPI)モニターで実行されている場合に、ツール・バー・アイコンを均等に拡大またはサイズ変更するのに役立ちます。

以前のリリースでは、スマート・バーおよびそのアイコンのデフォルト・サイズは、Formの他のオブジェクトとは異なり、clientDPIを使用してカスタマイズ、設定またはスケール変更することはできませんでした。

スマート・バーのデフォルトの高さは現在、16x16ピクセル・サイズのアイコンに合せることができます。スマート・バーの高さをより大きいアイコンに合せることができるようにカスタマイズまたは設定するために、新しいアプレット・パラメータsmartBarHeightが追加されています。smartBarIconScalingパラメータとsmartBarHeightパラメータを組み合せて使用すると、アイコン(小さい場合)の大きさを調整するかどうかを指定できます。これらのパラメータの詳細は、「Web構成パラメータ」を参照してください。

値DYNAMICは、スマート・バーがclientDPI設定でどのような値が指定されてもその値を継承することを意味します。そのため、スマート・バーおよびデフォルトのアイコン・サイズは、Formの他のオブジェクトと同様に、clientDPI設定を使用して均等にスケール変更されます。clientDPI設定が指定されているのに、smartBarHeightのパラメータ値が設定されていない場合、スマート・バーはclientDPIを使用して均等にスケール変更されず、デフォルトの小さいサイズのスマート・バーおよびアイコンが表示されます。

ノート:

デフォルトのメニューまたはスマート・バーで使用するためにFormsに同梱されているアイコンは変更されません。smartBarHeightに対してパラメータ値MEDIUMまたはLARGEを設定する場合は、Formsに同梱されているデフォルトのメニュー・バーおよびスマート・バーのアイコンを使用するのではなく、独自のカスタマイズしたメニュー・バーおよびアイコン、つまり大きいピクセル・サイズのアイコンを作成する必要があります。

言語検出の有効化

Oracle Formsアーキテクチャは、複数言語の配置をサポートしています。この機能の目的は、ユーザーが使用する言語に一致する適切な構成を自動的に選択することです。

この機能を使用すれば、だれでも同じURLを使用してOracle Formsアプリケーションを実行でき、しかもユーザーが使用する言語でアプリケーションを実行することができます。Oracle Forms Servicesには統合翻訳ツールは提供されていないため、翻訳済のアプリケーション・ソース・ファイルを用意する必要があります。

この節の内容は以下のとおりです。

言語検出の指定

「Web構成」ページの各構成セクションに、<config_name>.<language-code>などの名前を付けた言語固有のセクションを作成できます。たとえば、構成セクションhrを作成し、フランス語と中国語を作成する場合は、構成セクションは次のようになります。

[hr] 
lookAndFeel=oracle 
width=600 
height=500 
envFile=default.env 
[hr.fr] 
envFile=french.env 
[hr.zh] 
envFile=chinese.env

ノート:

Formsスタンドアロン・ランチャ(FSAL)でアプリケーションを実行している場合、言語検出はサポートされません。

言語検出機能の仕組み

Formsサーブレットが特定の構成(http://myserv/servlet/frmservlet?config=hrなど)のリクエストを受信した場合、リクエスト・ヘッダーaccept-languageからクライアントの言語設定を取得します。この設定には、優先順位の付いた言語のリストがあります。たとえば、accept-language: de, fr, en_usは、優先順位がドイツ語、フランス語、米語となります。サーブレットは、最初の言語に一致する言語固有の構成セクションを検索します。1つの構成セクションが見つからなければ、次の構成セクションへと検索を続けていきます。言語固有の構成が検索できなかった場合は、基本の構成を使用します。

Formsサーブレットが、特定の構成が指定されていないリクエストを受信した場合(config= URLパラメータがないhttp://myserv/servlet/frmservletなど)、サーブレットはデフォルトのセクションで最初の言語([.fr]など)に一致する言語固有のセクションを検索します。

マルチレベルの継承

基本構成のあらゆる言語固有の可変の値で共通の値が重複しないように、使いやすさを考慮した結果、言語固有のセクションでは言語固有のパラメータしか定義できないように設計されています。次の4つのレベルでの継承をサポートしています。

  1. config=myconfigのようなURLの問合せパラメータを使用した特定の構成が必要な場合、各パラメータの値は、ユーザーのブラウザの言語設定で最も優先順位の高い言語固有の構成セクション(たとえば、セクション[myconfig.fr])で検索されます。

  2. 検出されなかった場合、その値は基本構成セクション([myconfig])で検索されます。

  3. そこでも検出されなかった場合は、言語固有のデフォルト・セクション([.fr]など)で検索されます。

  4. 最終的には、デフォルト・セクションで検索されます。

一般に、言語間で最も変更されやすいパラメータはenvFileです。各言語で異なるenvFile設定を使用すると、NLS_LANG(異なる文字セット、日付、数値書式が可能)とFORMS_PATH(言語固有のfmxファイルの取得)に異なる値を設定できます。

インラインIMEサポート

キーを一度打つと挿入カーソルのわきにその文字が直接表示されること(いわゆるインラインまたはオンザスポット入力)が(アジア言語の文字のように)不可能な場合であっても、インラインIMEサポートにより、Forms Webアプリケーションでは作成するテキストを正しく表示できます。これはデフォルトで有効になっています。これを無効にするには、baseHTMLファイルのアプレット・パラメータinlineIMEをfalseに設定します。

<HTML>
<!-- FILE: base.htm (Oracle Forms) -->
 <BODY>
 ...
 <OBJECT classid=...
>
<PARAM NAME="inlineIME" VALUE="false">
<EMBED SRC="" ...
inlineIME="false"
>
...
.
</BODY>
</HTML>

キー・マッピングの有効化

キー・バインディングは、アプリケーション機能にキーを接続します。キーを機能にバインドすると、プログラムはそのキーストロークが入力されるとバインドした機能を実行します。

Formsキー・バインディング・ファイルは、Fusion Middleware Control内からカスタマイズできます。または、UNIXでは、$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/FORMS/instances/<FORMS Instance Name>/admin/resource/<langディレクトリ(たとえば$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/FORMS/forms1/admin/resource/US)にあるfmrweb.resファイルでキー・バインディングを手動で定義できます。Windowsの場合、このディレクトリは$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/FORMS/<FORMS Instance Name>です。

キー・バインディングを定義することで、様々なキーボードを統合して、アプリケーションの使い勝手に類似性を持たせることができます。ただし、プラットフォームによっては、再マップできないキーもあります。たとえば、Microsoft Windowsでは、キーはWindowsのキーボード・デバイス・ドライバで定義されるので、キーの一部を再マップできません。[Alt]+[F4](ウィンドウを閉じる)や[F1](ヘルプ)など、Windowsに必須のキーの組合せは、再マップできません。一般に、拡張キーボードの一部であるキーも再マップできません。これらのキーには、テンキー、矢印および編集キー、[Print Screen]、[Scroll Lock]および[Pause]などがあります。

ノート:

異なるNLS_LANG設定(たとえば、NLS_LANG=GERMAN_GERMANY=WE8ISO8859P15)で実行すると、異なるリソース・ファイル(fmrweb.res)が使用されます。サポートされる各言語には、リソース・ファイルがあります。これをオーバーライドするには、パラメータterm=fullpath\filename.resをOracle Formsランタイム・プロセスに渡します。

このパラメータはURL内で直接渡すことができます。たとえば:

http://hostname:port/forms/frmservlet?Form=test.fmx&term=fullpath/filename.res

formsweb.cfgファイルでこのパラメータを設定することもできます。たとえば:

otherParams=term=fullpath\filename.res

構成テンプレートおよびキー・バインディング・ファイルの管理

Forms Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの「拡張構成」ページは、フリー・テキスト・エディタを使用して構成テンプレートおよびキー・バインディング・ファイルを追加、編集および削除する場合に使用します。

Forms Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの「ホーム」ページで、「拡張構成」をクリックして「拡張構成」ページを開きます。

「拡張構成」ページには、「カテゴリの選択」リスト・ボックスと「ファイルの選択」リスト・ボックスが表示されます。「カテゴリの選択」リスト・ボックスでカテゴリを選択すると、すべての関連ファイルが「ファイルの選択」リスト・ボックスに表示されます。

この項の内容は、次のとおりです。

構成テンプレート・ファイルの追加、編集および削除

「拡張構成」ページで構成テンプレート・ファイルの追加、既存の構成テンプレート・ファイルの変更または削除を行うには、次のステップを実行します。

ファイルを作成するには:

  1. 「類似作成」ボタンをクリックしてダイアログ・ボックスを開きます。

    「カテゴリ」フィールドと「ソース・ファイル名」フィールドは、「ファイルの選択」リスト・ボックスで選択したファイルに基づいて事前に選択されています。ファイルが選択されていない場合は、特定のカテゴリを選択する必要があります。

  2. 「新規ファイル名」フィールドに名前を入力します。

  3. 「作成」ボタンをクリックして、新しいファイルを作成します。

    ノート:

    同じファイル名のファイルが存在する場合、エラー・メッセージが表示されます。

ファイルを編集するには:

  1. 「ファイルの選択」リスト・ボックスでファイルを選択し、「編集」ボックスにその内容を表示します。

    ノート:

    「編集」ボックスでは、フリー・テキスト・エディタが使用されます。
  2. 「編集」ボックスで、ファイルの内容を更新して「適用」をクリックします。

    または、

    「回復」,をクリックすると、変更が破棄されます。

ノート:

ファイルの内容の読取りおよび保存は、mBean操作を使用して行われます。

ファイルを削除するには:

  1. 「カテゴリの選択」リスト・ボックスでカテゴリを選択します。

  2. 「ファイルの選択」リスト・ボックスでファイルを選択します。

  3. 「削除」ボタンをクリックして、特定のファイルを削除します。

ノート:

選択したファイルがユーザー作成ファイルの場合は、「削除の確認」ダイアログ・ボックスが表示されます。選択したファイルが同梱ファイルの場合は、次のようなエラー・メッセージが表示されます: 標準ファイルは削除できません。ユーザー作成ファイルのみ削除できます。

図-10 エラー・メッセージが表示されているファイルの削除


図-10の説明が続きます
「図-10 エラー・メッセージが表示されているファイルの削除」
キー・バインディング・ファイルの編集

「拡張構成」ページで、キー・バインディング・ファイルを編集します。

  1. 「キー・バインディング・ファイルの選択」をクリックします。
    「言語の選択」フィールドは、「ファイルの選択」リスト・ボックスで選択したキー・バインディング・ファイルに基づいて事前に選択されています。ファイルが選択されていない場合は、「言語の選択」フィールドで特定の言語を選択する必要があります。特定の言語に関連するファイルが表示されます。
  2. 必要に応じて、「ファイルの選択」リスト・ボックスのチェック・ボックスを選択または選択解除します。

    「ファイルの選択」リスト・ボックスには、標準ファイルと非標準ファイルが表示されます。MBeansがすでに存在する標準ファイルは、チェック・ボックスが選択された状態で表示されます。非標準ファイルは、チェック・ボックスの選択が解除された状態で表示されます。

    別の言語を選択して、「ファイルの選択」リスト・ボックスに移入されたファイル・リストをリフレッシュします。

  3. 「保存」をクリックすると、新しく選択したアイテムについてはMBeansが作成され、新しく選択を解除したアイテムについてはMBeansが削除されます。選択内容の変更がないファイルのMBeanは、削除も追加もされません。
  4. 追加の言語に対して選択プロセスを繰り返します。

fmrweb.resのカスタマイズの例

例: 入力マッピングと実行マッピングのスワッピング

USER-READABLE STRINGSとマークされたセクションで、次のエントリを検索します。

122 : 0 : "F11" : 76 : "Enter Query"
122 : 2 : "Ctrl+F11" : 77 : "Execute Query"

これを次に変更します。

122 : 2 : "Ctrl+F11" : 76 : "Enter Query"
122 : 0 : "F11" : 77 : "Execute Query"

ノート:

デフォルトでは、fmrweb.resはMicrosoft Windowsクライアント/サーバーのキーボード・マッピングを反映していません。UNIX X-Windows/Motifでクライアント/サーバーを実行している場合は、キー・マッピングを反映しています。

Microsoft Windowsのクライアント/サーバーのキーボード・マッピングを実行するfmrpcweb.resという名前のファイルも提供されます。このファイルを使用するには、Web構成内のtermパラメータを、目的のファイル名を参照するように設定します。ファイル拡張子は含めないでください(たとえば、"term = fmrpcweb")。

例外または特殊なキー・マッピング

[F2]、[Enter]、番号キーおよび[Esc]キーなどの特殊なキーをマップするには、それぞれの特殊なキーの項に示されている手順および例に従います。

この節の内容は以下のとおりです。

[F2]のマッピング

[F2]をマップするには、[F2]のデフォルトのエントリ、"List Tab Pages"を別のキーに変更します。次にデフォルトのエントリの例を示します。

113: 0 : "F2" : 95 : "List Tab Pages"

次に示すように、これを別のキー・マッピングに明示的に変更する必要があります。

113: 8 : "F2" : 95 : "List Tab Pages"

F2機能を[F2]キーにマップするには、113: 0および113: 8で始まる行を#記号でコメント・アウトし、次の行をリソース・ファイルの最後に追加します。

113: 0 : "F2" : 84 : "Function 2"
113: 8 : " " : 95 : " "

デフォルトで[F2]を使用する新しい機能が追加されたので、[F2]キーをマップするにはこの新しい機能を別のものに明示的にマップする必要があります。この機能の追加により、タブ・キャンバス・ページ間のキーボード・ナビゲーションが可能になりました。このデフォルトは[F2]です。この機能がコメント・アウトされており、[F2]に割り当てられていなくても、この機能Forms Function Number 95が別のキーにマップされないかぎり[F2]キーはマップされません。

KEY-ENTER-TRIGGERを起動する[Enter]のマッピング

デフォルトでは、クライアント/サーバーまたはWeb上のいずれの場合も[Enter]キーを押して配置すると、カーソルがブロックの次のナビゲート可能な項目に移動します。このデフォルトの動作をオーバーライドするには、フォームのリソース・ファイルを変更して、キーのマッピングの詳細を変更することが必要です。

fmrweb.resを変更して、[Return]キーに対するForms Function Number (FFN)を27から75に変更します。行は次のように変更します。

10 : 0 : "Return" : 75 : "Return"

デフォルトでは、この行のFFNは次のように27と表示されています。

10 : 0 : "Return" : 27 : "Return"

[Return]または[Enter]キーでは、実際にはFFN 27で表されるReturn関数が返されるため、この行はKey-Enter-Triggerを起動しません。FFN 75はEnter関数を表し、Key-Enter-Triggerを起動します。

数字キーのマッピング

目的は、fmrweb.resで数字0から9に対して[Ctrl]+<数字>キーをマップすることですが、fmrweb.resにはこれらの数字のためのJava関数キーがありません。[Ctrl]+[1]を「次のレコード」にマップするためのステップを示した次の例に従ってステップを実行します。

  1. fmrweb.resファイルでキー・マッピングに実装するJava関数キーの数字をリストします。たとえば:
    public static final int VK_1 = 0x31;
  2. 16進値は、fmrweb.resで使用する前に、10進の等価に変換する必要があります。

    ステップ1では、0x31は16進値なので10進の等価に変換する必要があります。(ノート: 1019580.6)。たとえば、

    SQL> select hextodec('31') from dual;
    HEXTODEC('31')
    --------------
    49
  3. この10進値をfmrweb.resの数字キー[1]のマッピングに使用します。たとえば、[Ctrl]+[1]は次のとおり「次のレコード」にマップされます。
    49 : 2 : "CTRL+1" : 67 : "Next Record"
Webフォームを終了する[Esc]キーのマッピング

[Esc]キーをWeb Formの終了にマップするには、次の手順に従います。

  1. fmrweb.resのバックアップ・コピーを作成します。
  2. パスORACLE_HOME/FORMSで示されるfmrweb.resファイルを開いて、次のエントリを追加します。
    27 : 0 : "Esc" : 32 : "Exit"
  3. 古いエントリをコメント・アウトするか削除します。
    #115 : 0 : "F4" : 32 : "Exit"

最初の数字(115)は、別のバージョンまたはプラットフォームでは異なる可能性があります。Web Formを実行して、[Esc]キーを押すと、Formは終了します。

Oracle Formsの構成ヘルパー・スクリプト

Oracle Formsの構成ヘルパー・スクリプト(frmconfighelper)を使用すると、管理者は、通常は複雑なインストール後のForms構成タスクが簡単に実行できるようになります。

ヘルパー・スクリプトを使用するには、Oracle Forms 12cが正常にインストールされており、config.shまたはconfig.batスクリプトを使用して初期構成が完了していることが前提です。次の変更を手動で行うより、このスクリプトを使用することをお薦めします。

ノート:

  • Oracle Formsヘルパー・スクリプトは、MW_HOME\forms\provisionディレクトリにあります。

  • このスクリプトの使用方法の詳細は、引数を指定せずにスクリプトを実行してください。これにより、詳細な使用方法が表示されます。

このスクリプトには、次の機能があります。

  • enable_ohs: OHSからクラスタcluster_forms下のForms管理対象サーバーへの場所/フォームのルーティングを有効にします。

  • deploy_app: formsapp EARファイルをデプロイし、context-rootおよびサーブレットの別名を指定した管理対象サーバーに対してオーバーライドします。

  • update_app: FMw Forms Servicesパッチの適用後に、デプロイしたアプリケーションを(オーバーライドしたコンテキスト・ルート)とともに更新します。

  • enable_sso: OHSインスタンス内のWebゲート構成を有効にし、パートナ・アプリケーション登録を実行し、WebゲートのアーティファクトをOHSインスタンス内の適切な場所にコピーします。enable_webgateオプションはenable_ssoオプションによって暗黙的に呼び出されるため、enable_ssoの使用時はenable_webgateオプションを使用しないでください。

  • enable_webgate: パートナ・アプリケーションがOAMコンソールを介して登録される場合のみ使用されます。これは、enable_ssoが以前に使用されていた場合は使用しないでください。

  • create_machine: カスタムFormsアプリケーション・デプロイメント用に新しい(リモート) WLSマシンを作成します(create_managed_serverを参照)。

  • create_managed_server: カスタムFormsアプリケーション・デプロイメント用に新しい管理対象サーバーを作成します(deploy_appを参照)。

  • enable_sso_ssl: OHSインスタンス内のWebgate構成を有効にし、OHS SSLポートおよび非SSLポートを使用してパートナ・アプリケーション登録を実行し、WebgateのアーティファクトをOHSインスタンスにコピーします。

ノート:

このスクリプトを使用してドメインに対して管理タスクを実行する前にドメインを必ずバックアップしてください。

表-25 frmconfighelperスクリプト

オプション 使用タイミング 機能 再起動が必要なコンポーネント

enable_sso

構成ウィザードを実行してドメイン内のFormsおよびOHSインスタンスを実行した後、Formsアプリケーションに対してシングル・サインオン保護を有効にするとき。

  • OHS-Forms管理対象サーバーのルーティングを有効にします。

  • OHSインスタンスでWebゲート構成を有効にします。

  • OHSインスタンスでパートナ・アプリケーション登録を実行します。

  • OAMサーバーでFormsおよびReportsアプリケーションを保護するためのポリシーを作成します

  • 管理サーバー

  • WLS_FORMS

  • OHS

enable_webgate

新しいOHSインスタンスを追加した後、OHSインスタンスでWebゲート構成を個別に有効にするとき。

このコマンドは、enable_ssoコマンドが以前に使用されていた場合は使用しないでください。

OHSインスタンスでWebゲート構成を有効にします。

  • 管理サーバー

  • OHS

deploy_app

構成ウィザードを実行した後、Forms javaEEアプリケーションを再度デプロイし、デフォルトのcontext-rootおよびFormsサーブレットの別名をオーバーライドするとき。

例: デフォルトのForms JavaEEアプリケーションのアクセスURLは、次のとおりです。

http(s)://host:port/forms/frmservlet

context-rootをsalesに対してオーバーライドし、Forms Servletの別名をsalesservletに対してオーバーライドする場合、アプリケーションのアクセスURLは、次のとおりです。

http(s)://host:port/sales/salesservlet

  • Forms JavaEEアプリケーションのcontext-root、Forms Servletの別名をオーバーライドし、Forms JavaEEアプリケーションを新しいEARファイルにパッケージ化します。

  • EARファイルをWeblogicドメインにデプロイし、管理対象サーバーでアクティブ化します。

deploy_appオプションを実行する前に管理対象サーバーを作成する必要があります。

  • 管理サーバー

  • デプロイメントと関連付けられている管理対象サーバー

update_app

deploy_appオプションを実行した後、パッチのリリース後にカスタム・アプリケーションを更新するとき。

パッチのリリース後に、deploy_appオプションを使用して作成したJavaEEカスタムEARファイルを更新します。

  • 管理サーバー

  • デプロイメントと関連付けられている管理対象サーバー

enable_ohs

新しいOHSインスタンスを作成した後、Forms管理対象サーバーへのルーティングを有効にするとき。

管理対象サーバーのルーティング・ディレクティブをテンプレートforms.confに追加し、OHSインスタンスにコピーします。

  • 管理サーバー

  • OHS

create_machine

リモート・ノードで作業する際またはこのユーティリティで作成されたカスタム・デプロイメント用に管理対象サーバーを追加するのにデフォルト・マシンが好ましくない場合に使用します。

新しいWLSマシンを作成します。

create_managed_server

カスタマイズされたForms J2EEアプリケーション・デプロイメントをホスト管理するカスタム管理対象サーバーを作成する場合に使用します。

この管理対象サーバーは、このユーティリティで作成されたカスタム・アプリケーション・デプロイメントで使用することを目的としています(deploy_appを参照)。この関数は、汎用の非Formsサーバーの作成に使用しないでください。

カスタム管理対象サーバーを作成します。

enable_sso_ssl

Forms環境でSSLによるSSOを有効にする場合に使用します。enable_ssoを参照してください

enable_ssoを参照してください

enable_ssoを参照してください

  • 構文

    frmconfighelper.sh <option> <arguments>

  • オプション

    • enable_ohs <domain-home> <ohs-instance> <forms-managed-server1-host> <forms-managed-server1-port> <forms-managed-server2-host> <forms-managed-server2-port>

    • deploy_app <new-context-root> <new-servlet-alias> <managed-server>

    • update_app <Forms-context-root> <Forms-servlet-alias>

    • enable_sso <oam-host> <oam-port> <ohs-host> <ohs-port> <domain-home> <ohs-instance>

    • enable_webgate <domain home> <ohs-instance>

    • create_machine <wls-machine-name> <machine-host-name>

    • create_managed_server <mananged-server-name> <wls-machine-name> <managed-server-port> <standalone>

    • enable_sso_ssl <oam-host> <oam-port> <ohs-host> <ohs-ssl-port> <ohs-non-ssl-port> <domain-home> <ohs-instance>

引数の説明

この項では、スクリプトに含まれている各関数の引数を説明しています。

引数の詳しい説明を次に示します。

  • enable_ohs

    • domain-home: ドメイン・ホーム・ディレクトリ

    • ohs-instance: OHSインスタンス名(ohs1など)

    • forms-managed-server(n)-host: Forms管理対象サーバーのホスト

    • forms-managed-server(n)-port: Forms管理対象サーバーのポート

  • deploy_appまたはupdate_app

    • new-context-root: formsappの新しいコンテキスト・ルート

    • new-servlet-alias: formsservletの新しいサーブレットの別名

    • managed-server: 新しいアプリケーションのターゲット管理対象サーバー

  • enable_sso

    • oam-host: OAMサーバーのホスト名

    • oam-port: OAMサーバーのポート番号

    • ohs-host: OHSホスト名

    • ohs-port: OHSポート番号

    • domain-home: ドメイン・ホーム・ディレクトリ

    • ohs-instance: OHSインスタンス名(ohs1など)

  • enable_webgate

    • domain-home: ドメイン・ホーム・ディレクトリ

    • ohs-instance: OHSインスタンス名(ohs1など)

  • create_machine

    • machine-name: WLSマシン名

    • host-name: リモートWLSマシン・ホスト名

  • create_managed_server

    • managed-server-name: 管理対象サーバー名

    • wls-machine-name: WLSマシン名

    • managed-server-port: 管理対象サーバー・ポート番号

    • スタンドアロン(オプション): どのクラスタにも属していないスタンドアロン管理対象サーバーを示します。

  • enable_sso_ssl

    • oam-host: OAMサーバーのホスト名

    • oam-port: OAMサーバーのポート番号

    • ohs-host: OHSホスト名

    • ohs-ssl-port: OHS SSLポート番号

    • ohs-non-ssl-port: OHS NON-SSLポート番号

    • domain-home: ドメイン・ホーム・ディレクトリ

    • ohs-instance: OHSインスタンス名(ohs1など)

各関数の例

スクリプトに含まれている各関数の例を参照してください。

  • enable_ohs

    frmconfighelper.sh enable_ohs /middleware/user_projects/domain/base_domain ohs1 wlshost.example.com 9001 wlshost.example.com 9010
  • deploy_app

    frmconfighelper.sh deploy_app sales salesservlet WLS_FORMS3
  • update_app

    frmconfighelper.sh update_app sales salesservlet
  • enable_sso

    frmconfighelper.sh enable_sso oamhost.example.com 7001 ohshost.example.com 7777 /middleware/user_projects/domain/base_domain ohs1
  • enable_webgate

    frmconfighelper.sh enable_webgate /middleware/user_projects/domain/base_domain ohs1
  • create_machine

    frmconfighelper.cmd create_machine SalesRemoteMachine remotehostname
  • create_managed_server (2例)

    frmconfighelper.cmd create_managed_server WLS_SALES AdminServerMachine 9010
    frmconfighelper.cmd create_managed_server WLS_FINANCE AdminServerMachine 9020 standalone
  • enable_sso_ssl

    frmconfighelper.cmd enable_sso_ssl oamhost.example.com 7001 ohshost.example.com 4443 7777 
    /middleware/user_projects/domain/base_domain ohs1