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Oracle Application Server アップグレードおよび互換性ガイド
10g リリース2(10.1.2) for Microsoft Windows
B15833-03
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1 アップグレード前に理解しておく必要がある概念

この章では、Oracle Application Server リリース2(9.0.2)、リリース2(9.0.3)または10g (9.0.4)からOracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)へのアップグレードを行う前に、理解しておく必要がある基本的な概念について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

1.1 現在のOracle Application Serverインストールの確認

次の項で、現在のOracle Application Server構成を分析し、最適なアップグレード処理を選択するためのガイドラインを説明します。

1.1.1 アップグレード対象のOracleホームの特定

Oracle Application Serverは、次のコンポーネントで構成されています。

アプリケーションは、Oracle Application Server中間層にデプロイし実行します。OracleAS Metadata RepositoryインストールおよびOracleAS Identity Managementインストールは、中間層で使用されるInfrastructureサービスを提供します。1つ以上の中間層がInfrastructureサービスを共有できます。

ほとんどの場合、Oracle Application Server環境は、複数の中間層インストール、1つ以上のOracleAS Metadata Repositoryインストールおよび1つのOracleAS Identity Managementインストールで構成されています。中間層、OracleAS Metadata RepositoryおよびOracleAS Identity Managementインストールは、複数のOracleホームおよび複数のホスト間に存在します。

そのため、Oracle Application Serverを新しいリリースにアップグレードする場合は、中間層のOracleホームなど複数のOracleホーム、およびインストール済のInfrastructureのOracleホームをアップグレードする必要があります。

1.1.2 現在のOracleAS Infrastructure構成の確認

Oracle Application Serverインストールのアップグレード処理は、OracleAS Infrastructureサービスのインストールおよび構成方法によって異なることに十分注意してください。特に、OracleAS Metadata RepositoryおよびOracleAS Identity Managementは、単一のOracleホームまたは別々のOracleホームに存在する可能性があります。

次に、アップグレードのための標準的なOracleAS Infrastructure構成を示します。

1.1.3 シード・データベースかOracleAS Metadata Repository Creation Assistantデータベースかの判断

アップグレード処理を開始するときは、OracleAS Metadata Repositoryがどのようにデータベースにインストールされたかを理解しておくことが重要です。特に、次のことに注意してアップグレード対象のOracleAS Metadata Repositoryデータベースのタイプを判断してください。OracleAS Metadata Repositoryデータベースのアップグレード方法は、このデータベースのタイプによって異なります。

1.2 新しいOracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)リリースのサマリー

次の項で、新しいOracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)リリースについて簡単に説明します。この情報を使用して、ご使用のアプリケーション・サーバー環境のニーズに最適なリリースを選択してください。

1.2.1 Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2.0.0)

Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2.0.0)は、Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)の初回リリースです。2004年12月下旬に配布されたこのリリースによって、新しい10g リリース2(10.1.2)の機能をインストールおよびデプロイする最初の機会が提供されました。

Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2.0.0)には、OracleAS Reports ServicesもOracleAS Forms Servicesも含まれていませんでした。そのため、リリース2(9.0.2)または10g (9.0.4)のOracleAS Reports ServicesまたはOracleAS Forms Servicesコンポーネントのアップグレード・パスはありませんでした。

リリース2(9.0.2)および10g (9.0.4)インストールをアップグレードする場合は、10g リリース2(10.1.2.0.0)ではなく、10g リリース2(10.1.2.0.2)にアップグレードする必要があります。

1.2.2 Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2.0.2)

Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2.0.2)は10g リリース2(10.1.2.0.0)の後続リリースです。これには、10g リリース2(10.1.2.0.0)で使用可能なすべての機能およびインストール・タイプが含まれますが、OracleAS Reports Services、OracleAS Forms ServicesおよびOracleAS Personalizationも含まれます。

リリース2(9.0.2)または10g (9.0.4)のOracleAS Reports ServicesまたはOracleAS Forms Servicesを使用している場合は、インストールを10g リリース2(10.1.2.0.2)にアップグレードする必要があります。

Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2.0.2)では、10g リリース2(10.1.2.0.0)のコンポーネントに対する新機能は提供されません。そのため、10g リリース2(10.1.2.0.0)から10g リリース2(10.1.2.0.2)へのアップグレード・パスはありません。

ただし、10g リリース2(10.1.2.0.2)には、それらのコンポーネントに対するバグ修正および更新が含まれます。10g リリース2(10.1.2.0.0)をインストールした場合は、公開された10g リリース2(10.1.2.x)パッチ・セットがOracleMetaLinkで入手可能になった時点で、そのパッチ・セットから同じバグ修正および更新を入手できます。

関連項目:

1.2.4項「Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2.x) パッチ・セット」 

1.2.3 Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2.0.1) Standard Edition One

Oracle Application Server Standard Edition Oneは、小規模から中規模までのビジネス環境でOracle Application Serverの機能を使用するOracle Application Serverの初回ユーザー向けに設計されています。

簡素化されたインストール手順によって、OracleAS Infrastructureを含め、すべての必要なコンポーネントが1つのホスト上で提供されます。

Standard Edition OneはOracle Application Serverの初回ユーザー向けに設計されているため、Standard Edition Oneへのアップグレード・パスはありません。

また、Standard Edition Oneには新しいOracle Instant Portalが含まれます。このコンポーネントは、セキュアな公開およびコンテンツ共有のためのインスタント・ポータルをそのまま使用できる形で提供します。

1.2.4 Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2.x) パッチ・セット

Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2.0.0)またはOracle Application Server Standard Edition Oneをインストールした場合は、最新のバグ修正および更新が含まれるパッチ・セットの有無をOracleMetaLinkで確認します。

Oracle Application Serverリリースに対するパッチは、OracleMetaLinkで入手できます。

http://metalink.oracle.com/

1.2.5 10g リリース2(10.1.2)の各リリースで使用可能なコンポーネントのサマリー

表1-1に、Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)の各リリースで使用可能なコンポーネントを示します。

10g リリース2(10.1.2.x)パッチ・セットは、適用してもOracleホームにコンポーネントが追加されないため、この表には含まれていないことに注意してください。このパッチ・セットは、すでにOracleホームにインストールされているコンポーネントにのみ適用されます。

表1-1    Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)の各リリースで使用可能なコンポーネント 
  10.1.2.0.0  10.1.2.0.2  Standard Edition One 

Oracle HTTP Server 

可 

可 

可 

Oracle Application Server Containers for J2EE 

可 

可 

可 

OracleAS Web Cache 

可 

可 

可 

OracleAS Portal 

可 

可 

可 

Oracle Instant Portal 

不可 

可 

可 

OracleAS Wireless 

可 

可 

不可 

OracleAS Forms Services 

不可 

可 

不可 

OracleAS Reports Services 

不可 

可 

不可 

OracleBI Discoverer 

不可 

可 

不可 

Oracle Workflow 

可 

可 

不可 

OracleAS Personalization 

不可 

可 

不可 

OracleAS Integration B2B 

可 

可 

不可 

Oracle BPEL Process Analytics 

不可 

可 

不可 

Oracle BPEL Process Manager 

不可 

可 

不可 

1.3 アップグレード・ツールの概要

Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)には、Oracle Application Serverインストールを容易に最新リリースへアップグレードできるツールがいくつか用意されています。各ツールには、コンポーネントをアップグレードする機能や、アップグレード処理において重要な手順を実行する機能が割り当てられています。

表1-2に、Oracle Application Serverインストールのアップグレードに使用するアップグレード・ツールを示します。

表1-2    Oracle Application Serverアップグレード・ツールの概要 
アップグレード・ツール  説明 

OracleAS Upgrade Assistant 

OracleAS Upgrade Assistantは、中間層インストールのアップグレードに使用します。

OracleAS Upgrade Assistantは、すべての中間層インストールとともにインストールされます。中間層の新しいOracleホームをインストールした後は、新しいOracleホームでOracleAS Upgrade Assistantを使用して、元のソースOracleホームからデータおよび構成ファイルのアップグレードができます。 

Oracle Universal Installer 

Oracle Universal Installerは、Oracle Application Serverおよびその他のほとんどのOracleソフトウェア製品のインストールに使用するアプリケーションです。

Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2) Infrastructureコンポーネントのインストール時に、インストール手順によって以前のリリースのOracleAS Infrastructureがインストールされているかどうかが確認されます。前のリリースが見つかった場合、OracleAS InfrastructureインストールをアップグレードするようにOracle Universal Installerから要求されます。 

Metadata Repository Upgrade Assistant(MRUA) 

MRUAは、OracleAS Metadata Repository内のOracle Application Serverのコンポーネント・スキーマ(OracleAS Identity Managementスキーマ以外)のアップグレードに使用するツールです。

MRUAは、個別のOracleAS Metadata Repository Upgrade Assistant and UtilitiesのCD-ROMで配布されます。このCD-ROMは、Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)のCDパックに含まれています。MRUAは、OracleAS Metadata Repository Upgrade Assistant and UtilitiesのCD-ROMから直接実行します。 

Oracle Application Server Backup and Recoveryツールおよびその他のバックアップ・ユーティリティ 

中間層およびシード・データベースでは、Oracle Application Server Backup and Recoveryツールを使用してバックアップを実行できます。Backup and Recoveryツールの詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

OracleAS Metadata Repository Creation Assistantデータベースについては、OracleAS Metadata Repositoryをホスティングするデータベースのプラットフォームおよびリリースに対応するOracle Databaseドキュメントを参照してください。

たとえば、Oracle9i リリース1(9.0.1.3)データベースを使用している場合は、Oracle Technology Network(OTN)より入手できるOracle9i ドキュメント・ライブラリの『Oracle9i バックアップおよびリカバリ概要』を参照してください。

http://www.oracle.com/technology/documentation/
 

1.4 アップグレード・ルール

次の項で、Oracle Application Serverの各コンポーネントのアップグレード計画を立てるうえで必要な基本的なルールを説明します。

1.4.1 Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2.0.0)から10g リリース2(10.1.2.0.2)にはアップグレードまたは拡張できない

すでにOracle Application Server 10g リリース2(10.1.2.0.0)をインストールしているか、Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2.0.0)にアップグレードしている場合は、10g リリース2(10.1.2.0.0)のOracleホームを10g リリース2(10.1.2.0.2)にアップグレードすることはできません。

関連項目:

Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)への完全なロードマップについては、1.2項「新しいOracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)リリースのサマリー」を参照してください。 

同様に、10g リリース2(10.1.2.0.0)のOracleホームをより大規模な10g リリース2(10.1.2.0.2)のOracleホームに拡張することはできません。たとえば、10g リリース2(10.1.2.0.0) Portal and WirelessのOracleホームをインストールした場合、そのOracleホームを10g リリース2(10.1.2.0.2) Business Intelligence and Formsに拡張することはできません。

ただし、既存の10g リリース2(10.1.2.0.0)インストールを10g リリース2(10.1.2.0.2)にアップグレードまたは拡張することはできませんが、10g リリース2(10.1.2.0.2)中間層を既存の10g リリース2(10.1.2.0.0) Infrastructureにインストールすることは可能であることに注意してください。詳細は、第2章「リリースの互換性について」を参照してください。

1.4.2 同一リリースへのすべてのコンポーネントのアップグレード

最終目標は、すべてのOracle Application Serverインストールを同一リリース、この場合はOracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)にアップグレードすることです。Oracle Application Serverのすべてのインスタンスを同一リリース・レベルで実行する必要はありません。ただし、そうすることにより、J2EEアプリケーションおよびOracle Application Serverコンポーネントの管理、トラブルシューティング、メンテナンスが容易になります。

Oracle Application Serverの以前のリリースをそのまま使用する場合は、サポートされるリリースの組合せを考慮する必要があります。

関連項目:

1.7項「暫定的な構成、安定した構成およびサポートされない構成の理解」 

1.4.3 OracleAS Metadata Repositoryの前にアップグレードする必要がある中間層

10g リリース2(10.1.2)へのOracle Application Server環境のアップグレード処理を開始する際は、Application Serverの各インスタンスを適切な順序でアップグレードする必要があります。特に、中間層インストールのアップグレードから開始する必要があります。または、10g (9.0.4)を使用している場合は、OracleAS Identity Managementインストールのアップグレードから開始することができます。ただし、OracleAS Metadata Repositoryは、リポジトリに依存する中間層のアップグレードが終了するまでアップグレードできません。

OracleAS Metadata Repositoryを最初にアップグレードすると、互換性のあるOracleAS Metadata Repositoryに依存する中間層インストールが使用できなくなります。これは、OracleAS Metadata Repositoryのリリースは、中間層インストールのリリース以下である必要があることを意味しています。

関連項目:

1.7項「暫定的な構成、安定した構成およびサポートされない構成の理解」 

1.4.4 ホストまたはプラットフォーム間でアップグレードは実行できない

10g リリース2(10.1.2)のアップグレード処理は、既存のリリース2(9.0.2)または10g (9.0.4)のOracleホームを、同じホストおよび同じオペレーティング・システムにインストールされる新しい10g リリース2(10.1.2.0.2)のOracleホームにアップグレードするためのものです。

あるホスト・コンピュータにインストールされている既存のリリース2(9.0.2)または10g (9.0.4)を、別のホスト・コンピュータで10g リリース2(10.1.2)インストールにアップグレードすることはできません。

同様に、あるプラットフォーム(Microsoft Windowsなど)から別のプラットフォーム(Linuxなど)にアップグレードすることもできません。

1.5 標準的なアップグレード・シナリオ

次の項で、中間層およびOracleAS Infrastructureの3つの標準的な構成についてのアップグレード処理について説明します。

1.5.1 スタンドアロン中間層のアップグレード

表1-3に、OracleAS Infrastructureサービスを使用しないJ2EE and Web Cacheインストールのアップグレードに使用するツールおよび手順の概要を示します。

表1-3    スタンドアロンのJ2EE and Web Cache Oracleホームをアップグレードするためのツールおよび処理 
タスク  タスクの説明  アップグレード・ツール 

アップグレード手順を開始する前に中間層のOracleホームをバックアップします。 

Oracle Application Server Backup and Recoveryツールおよびその他のバックアップ・ユーティリティ

詳細は、3.1項「アップグレード前のバックアップ計画」を参照してください。 

ソースOracleホームのインストールに使用したものと同じユーザー・アカウントを使用して、同一ホスト上の新しいOracleホームに新しいOracle Application Server 10g リリース2(10.1.2) J2EEおよびWeb Cacheインストールをインストールします。 

Oracle Universal Installer 

構成データおよびアプリケーションを、リリース2(9.0.2)、リリース2(9.0.3)または10g (9.0.4)のソースOracleホームから10g リリース2(10.1.2)のアップグレード先Oracleホームにアップグレードします。 

OracleAS Upgrade Assistant 

必要に応じて、ソースOracleホームを廃棄または削除します。 

Oracle Universal Installer 

1.5.2 複数の中間層および同じ場所に配置されたInfrastructureのアップグレード

この項では、OracleAS Metadata RepositoryおよびOracleAS Identity Managementに1つのOracleホームを使用する、複数の中間層のOracleホームのアップグレードに必要な手順の概要を説明します。

アップグレード処理では、最初に中間層をアップグレードします。10g (9.0.4)からのアップグレードの場合は、最初にOracleAS Identity Managementをアップグレードします。

詳細は、次の項を参照してください。

1.5.2.1 中間層および同じ場所に配置されたInfrastructureからの開始

表1-4に、中間層、OracleAS Metadata RepositoryおよびOracleAS Identity Managementの順でアップグレードする場合に必要な手順の概要を示します。

表1-4    同じ場所に配置されたInfrastructureをアップグレードするためのツールおよび処理(中間層から開始) 
手順  手順の説明  アップグレード・ツール 

中間層のOracleホームおよび同じ場所に配置されたInfrastructureのOracleホームをバックアップします。 

Oracle Application Server Backup and Recoveryツールおよびその他のバックアップ・ユーティリティ

詳細は、3.1項「アップグレード前のバックアップ計画」を参照してください。 

中間層をアップグレードします。 

中間層のアップグレード手順およびツールについては、1.5.1項「スタンドアロン中間層のアップグレード」を参照してください。 

OracleAS Metadata Repositoryデータベースをアップグレードした後、OracleAS Identity Managementスキーマをアップグレードします。 

Oracle Universal Installer

インストール・タイプを選択した後、指定したOracleAS Metadata RepositoryおよびOracleAS Identity ManagementのOracleホームをアップグレードするためのオプションを選択します。 

OracleAS Metadata Repositoryコンポーネント・スキーマをアップグレードします。 

Metadata Repository Upgrade Assistant 

必要に応じて、ソースOracleホームを廃棄または削除します。 

Oracle Universal Installer 

1.5.2.2 同じ場所に配置されたInfrastructure内の10g (9.0.4)のOracleAS Identity Managementからの開始

表1-5に、OracleAS Identity Management、中間層およびOracleAS Metadata Repositoryの順でアップグレードする場合に必要な手順の概要を示します。

OracleAS Identity Managementから開始するこの手順は、10g (9.0.4)からのアップグレード時にのみサポートされることに注意してください。

表1-5    同じ場所に配置されたInfrastructureをアップグレードするためのツールおよび処理(OracleAS Identity Managementから開始) 
手順  手順の説明  アップグレード・ツール 

中間層のOracleホームおよび同じ場所に配置されたInfrastructureのOracleホームをバックアップします。 

Oracle Application Server Backup and Recoveryツールおよびその他のバックアップ・ユーティリティ

詳細は、3.1項「アップグレード前のバックアップ計画」を参照してください。 

OracleAS Metadata Repositoryデータベースをアップグレードした後、OracleAS Identity Managementスキーマをアップグレードします。 

Oracle Universal Installer

インストール・タイプを選択した後、指定したOracleAS Metadata RepositoryおよびOracleAS Identity ManagementのOracleホームをアップグレードするためのオプションを選択します。 

中間層をアップグレードします。 

中間層のアップグレード手順およびツールについては、1.5.1項「スタンドアロン中間層のアップグレード」を参照してください。 

OracleAS Metadata Repositoryコンポーネント・スキーマをアップグレードします。 

MRUA 

必要に応じて、ソースOracleホームを廃棄または削除します。 

Oracle Universal Installer 

1.5.3 複数の中間層および10g (9.0.4)の異なる場所に配置されたInfrastructureのアップグレード

この項では、OracleAS Metadata RepositoryおよびOracleAS Identity Managementに別々のOracleホームを使用する複数の中間層のOracleホームのアップグレードに必要な手順の概要を説明します。異なる場所に配置されたInfrastructureは10g (9.0.4)で導入されたため、この手順は10g (9.0.4)からのアップグレードのみに適用されます。

アップグレード処理では、最初に中間層またはOracleAS Identity Managementをアップグレードします。

詳細は、次の項を参照してください。

1.5.3.1 複数の中間層および10g (9.0.4)の異なる場所に配置されたInfrastructureからの開始

表1-6に、中間層、OracleAS Metadata RepositoryおよびOracleAS Identity Managementの順でアップグレードする場合に必要な手順の概要を示します。

表1-6    異なる場所に配置されたInfrastructureをアップグレードするためのツールおよび処理(中間層から開始) 
手順  手順の説明  アップグレード・ツール 

中間層のOracleホーム、OracleAS Identity ManagementのOracleホーム、およびOracleAS Metadata Repositoryデータベースを含むOracleAS Metadata RepositoryのOracleホームをバックアップします。 

Oracle Application Server Backup and Recoveryツールおよびその他のバックアップ・ユーティリティ

詳細は、3.1項「アップグレード前のバックアップ計画」を参照してください。 

中間層をアップグレードします。 

中間層のアップグレード手順およびツールについては、1.5.1項「スタンドアロン中間層のアップグレード」を参照してください。 

OracleAS Metadata RepositoryのOracleホーム内のデータベースをアップグレードします。 

データベースがシード・データベースか、またはOracleAS Metadata Repository Creation Assistantデータベースのどちらかによって、次のいずれかを実行します。

  • シード・データベースの場合は、Oracle Universal Installerを使用します。

    OracleAS Metadata Repositoryインストール・タイプを選択した後、指定したOracleAS Metadata RepositoryのOracleホームをアップグレードするためのオプションを選択します。

  • OracleAS Metadata Repository Creation Assistantデータベースの場合は、データベースのインストール手順およびDatabase Upgrade Assistant(DBUA)を使用します。

 

OracleAS Identity ManagementおよびOracleAS Identity Managementスキーマをアップグレードします。 

Oracle Universal Installer

Identity Managementインストール・タイプを選択した後、指定したOracleAS Identity ManagementのOracleホームをアップグレードするためのオプションを選択します。 

OracleAS Metadata Repositoryコンポーネント・スキーマをアップグレードします。 

MRUA 

必要に応じて、ソースOracleホームを廃棄または削除します。 

Oracle Universal Installer 

1.5.3.2 10g (9.0.4)の異なる場所に配置されたInfrastructure内のOracleAS Identity Managementからの開始

表1-7に、OracleAS Identity Management、中間層およびOracleAS Metadata Repositoryの順でアップグレードする場合に必要な手順の概要を示します。

表1-7    異なる場所に配置されたInfrastructureをアップグレードするためのツールおよび処理(OracleAS Identity Managementから開始) 
手順  手順の説明  アップグレード・ツール 

中間層のOracleホーム、OracleAS Identity ManagementのOracleホーム、およびOracleAS Metadata Repositoryデータベースを含むOracleAS Metadata RepositoryのOracleホームをバックアップします。 

Oracle Application Server Backup and Recoveryツールおよびその他のバックアップ・ユーティリティ

詳細は、3.1項「アップグレード前のバックアップ計画」を参照してください。 

OracleAS Metadata RepositoryのOracleホーム内のデータベースをアップグレードします。 

データベースがシード・データベースか、またはOracleAS Metadata Repository Creation Assistantデータベースのどちらかによって、次のいずれかを実行します。

  • シード・データベースの場合は、Oracle Universal Installerを使用します。

    インストール・タイプを選択した後、指定したOracleAS Metadata RepositoryのOracleホームをアップグレードするためのオプションを選択します。

  • OracleAS Metadata Repository Creation Assistantデータベースの場合は、データベースのインストール手順およびDatabase Upgrade Assistant(DBUA)を使用します。

    詳細は、7.1.5項「OracleAS Metadata Repository Creation Assistantデータベースのアップグレード」を参照してください。

 

OracleAS Identity ManagementおよびOracleAS Identity Managementスキーマをアップグレードします。 

Oracle Universal Installer

OracleAS Identity Managementインストール・タイプを選択した後、指定したOracleAS Identity ManagementのOracleホームをアップグレードするためのオプションを選択します。 

中間層をアップグレードします。 

中間層のアップグレード手順およびツールについては、1.5.1項「スタンドアロン中間層のアップグレード」を参照してください。 

OracleAS Metadata Repositoryコンポーネント・スキーマをアップグレードします。 

MRUA 

必要に応じて、ソースOracleホームを廃棄または削除します。 

Oracle Universal Installer 

1.6 インストール・タイプ別のアップグレード・パス

インストール対象が中間層またはOracleAS Infrastructureのどちらであっても、Oracle Application Serverのインスタンスをインストールまたはアップグレードする場合は、毎回インストール・タイプを選択します。Oracle Application Serverインストールをアップグレードする場合は、各インストールを互換性のある10g リリース2(10.1.2)インストール・タイプにアップグレードする必要があります。

次の項で、インストール済のリリース2(9.0.2)、リリース2(9.0.3)および10g (9.0.4)の各インストール・タイプについてサポートされるアップグレード・パスを説明します。この情報を使用して、アップグレードの準備のためにOracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)のインストール時に適切なインストール・タイプを選択します。

1.6.1 中間層のアップグレード・パス

次の項で、中間層インストールのアップグレード・パスについて説明します。

1.6.1.1 リリース2(9.0.2)中間層インストール・タイプからのアップグレード

表1-8に、リリース2(9.0.2)中間層インストール・タイプおよび対応する互換性のある10g リリース2(10.1.2)のインストール・タイプを示します。

表1-8    リリース2(9.0.2)のアップグレードに対応する互換性のある10g リリース2(10.1.2)中間層インストール・タイプ 
リリース2(9.0.2)のインストール・タイプ  互換性のある10g リリース2(10.1.2)のインストール・タイプ 

J2EE and Web Cache 

J2EE and Web Cache 

Portal and Wireless 

Portal and Wireless 

Business Intelligence and Forms 

Business Intelligence and Forms

Forms and Reports Services1 

Unified Messaging 

Business Intelligence and Forms

Forms and Reports Services1 

1 別のOracle Forms and Reports Services CD-ROMからインストールされます。Forms and Reports ServicesインストールはOracleAS Infrastructureに関連付けられないことに注意してください。ただし、生成されるインストールを、OracleAS Infrastructureを使用するように後で構成することはできます。

1.6.1.2 リリース2(9.0.3)中間層インストール・タイプからのアップグレード

Oracle Application Server リリース2(9.0.3)では、J2EE and Web Cacheインストール・タイプのみがサポートされていました。そのため、リリース2(9.0.3)のOracleホームから10g リリース2(10.1.2)のJ2EE and Web Cacheインストール・タイプへのアップグレードのみが可能です。

1.6.1.3 10g (9.0.4)中間層インストール・タイプからのアップグレード

表1-9に、10g (9.0.4)中間層インストール・タイプおよび対応する互換性のある10g リリース2(10.1.2)のインストール・タイプを示します。

表1-9    10g (9.0.4)のアップグレードに対応する互換性のある10g リリース2(10.1.2)中間層インストール・タイプ 
10g (9.0.4)のインストール・タイプ  互換性のある10g リリース2(10.1.2)のインストール・タイプ 

J2EE and Web Cache 

J2EE and Web Cache 

Portal and Wireless 

Portal and Wireless 

Business Intelligence and Forms 

Business Intelligence and Forms

Forms and Reports Services1 

Forms and Reports Services1 

Forms and Reports Services1 

1 別のOracle Forms and Reports Services CD-ROMからインストールされます。Forms and Reports ServicesインストールはOracleAS Infrastructureに関連付けられないことに注意してください。ただし、生成されるインストールを、OracleAS Infrastructureを使用するように後で構成することはできます。

1.6.2 Infrastructureのアップグレード・パス

前述のように、Oracle Application Server リリース2(9.0.2)で選択可能なOracleAS Infrastructureインストール・タイプは、Oracle Application Server 10g (9.0.4)で選択可能なインストール・タイプと異なります。

1.6.2.1 リリース2(9.0.2)Infrastructureインストール・タイプからのアップグレード

リリース2(9.0.2)のインストール手順では、OracleAS Metadata RepositoryおよびOracleAS Identity Managementのコンポーネント(Oracle Internet DirectoryおよびOracleAS Single Sign-On)がインストールされるOracleAS Infrastructureインストール・タイプのみが使用できました。

そのため、Oracle Universal Installerおよび10g リリース2(10.1.2)のインストール手順を使用してリリース2(9.0.2)InfrastructureのOracleホームをアップグレードする場合は、OracleAS Identity ManagementおよびOracleAS Metadata Repositoryインストール・タイプを選択する必要があります。

その後、Oracle Universal Installerによって、新しい10g リリース2(10.1.2) InfrastructureのインストールおよびOracleAS InfrastructureデータベースとOracleAS Infrastructureコンポーネントのアップグレードに必要な手順が実行されます。

その後、Metadata Repository Upgrade Assistantを使用して、アップグレード済のOracleAS Metadata Repositoryデータベースのスキーマをアップグレードできます。


注意:

Oracle Universal Installerを実行して、リリース2(9.0.2)のOracleAS Metadata Repositoryデータベースおよびリリース2(9.0.2)のOracleAS Identity Managementコンポーネントをアップグレードした後、一時的に構成がサポートされない状態になります。その場合は、アップグレードを継続しMetadata Repository Upgrade Assistantを実行すると、アップグレード済のOracle Application Server環境は機能するようになります。

詳細は、1.7項「暫定的な構成、安定した構成およびサポートされない構成の理解」を参照してください。 


1.6.2.2 10g (9.0.4)Infrastructureインストール・タイプからのアップグレード

表1-10に、10g (9.0.4)Infrastructureインストール・タイプおよび対応する互換性のある10g リリース2(10.1.2)のインストール・タイプを示します。

互換性のある10g リリース2(10.1.2)のインストール・タイプを選択すると、Oracle Universal Installerによって既存の10g (9.0.4)インストールが特定され、既存のOracleホームを10g リリース2(10.1.2)の新しいOracleホームへアップグレードするオプションが提供されます。

表1-10    10g (9.0.4)のアップグレードに対応する互換性のある10g リリース2(10.1.2)Infrastructureインストール・タイプ 
10g (9.0.4)のインストール・タイプ  互換性のある10g リリース2(10.1.2)のインストール・タイプ 

Identity ManagementおよびOracleAS Metadata Repository 

Identity ManagementおよびOracleAS Metadata Repository 

Identity Management 

Identity Management 

OracleAS Metadata Repository 

OracleAS Metadata Repository 

1.6.3 インストール・タイプの拡張または変更について

中間層インストール・タイプは、より広範なものに拡張できます。たとえば、「J2EE and Web Cache」中間層から「Portal and Wireless」中間層に拡張できます。

ただし、インストール・タイプの拡張は、Oracle Application Serverの新しいリリースへのアップグレードとは別のタスクとして処理する必要があります。

アップグレードとともに中間層を拡張するには、次の手順を実行します。

  1. 既存の中間層を互換性のあるインストール・タイプにアップグレードします。

  2. アップグレードが正常に実行されたことを確認します。

  3. Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの中間層の拡張に関する項に従って、中間層を拡張します。


    注意:

    10g リリース2(10.1.2.0.0)のOracleホームをより大規模な10g リリース2(10.1.2.0.2)中間層に拡張することはできません。たとえば、10g リリース2(10.1.2.0.0) Portal and WirelessのOracleホームをインストールした場合、そのOracleホームを10g リリース2(10.1.2.0.2) Business Intelligence and FormsのOracleホームに拡張することはできません。 


1.7 暫定的な構成、安定した構成およびサポートされない構成の理解

Oracle Application Serverインストールのアップグレードを開始すると、一時的に、複数のリリースのOracle Application Serverからなる構成になります。たとえば、Oracle Application Serverインストールのアップグレード中に、次のような状況が発生する可能性があります。

アップグレード処理時は、どの構成もいずれかの構成タイプに該当することを理解しておくことが重要です。表1-11に、これらの構成タイプについて説明します。

表1-11    暫定的な構成、安定した構成、サポートされない構成の概要 
構成  目的および可能性  定義および例 

暫定的な構成 

暫定的な構成は、Application Serverクライアントで使用できます。

ただし、この構成は短期間の構成としてのみサポートされます。暫定的な構成は、全体的なアップグレード処理の実行中にのみ使用してください。 

1つ以上の中間層がアップグレード済で、現在実行中のOracle Application ServerのリリースがOracleAS Metadata Repositoryで使用されているものと異なる場合、構成は暫定的なものになります。

たとえば、OracleAS Metadata RepositoryでOracle Application Server 10g (9.0.4)が実行されている状態で、Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)にアップグレード済の中間層が複数含まれている構成は、暫定的な構成です。 

安定した構成 

安定した構成は、一定期間本番環境で使用でき、パフォーマンスまたは管理面にも重大な問題は発生しません。

ただし、管理およびメンテナンスが容易な環境を実装するには、最終構成の実装が完了するまで、アップグレード処理を継続することを最終目標にする必要があります。 

中間層およびOracleAS Metadata Repositoryが同一リリースの場合、構成は安定します。

たとえば、Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)へアップグレード済のOracleAS Identity Managementが含まれている構成は、安定しています。ただし、中間層インスタンスおよびOracleAS Metadata Repositoryでは、10g (9.0.4)がまだ実行されています。 

サポートされない構成 

サポートされない構成は、機能しないと考えられています。ユーザーは中間層に接続できません。接続できたとしても、OracleAS Metadata Repositoryへ接続したときにエラーが発生する可能性があります。 

OracleAS Metadata Repositoryに依存する中間層をアップグレードする前に、OracleAS Metadata Repositoryをアップグレードした構成は、通常サポートされません。

たとえば、OracleAS Metadata RepositoryでOracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)が実行され、OracleAS Metadata Repositoryを使用する中間層でリリース2(9.0.2)、リリース2(9.0.3)または10g (9.0.4)が実行されている構成はサポートされません。 

図1-3に、次のアップグレード処理に使用できる標準的なアップグレード・パスを示します。

この図は、アップグレード処理時に発生する可能性がある暫定的な構成、安定した構成およびサポートされない構成を示しています。最終目標は、Oracle Application Serverのすべてのコンポーネントをアップグレードすることであるため、それらのコンポーネントがOracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)を実行している最終構成を表しています。


注意:

図1-3は、特定の構成について可能なすべてのアップグレード・パスを示すものではありません。サポート対象となるOracle Application Serverのすべてのコンポーネントをアップグレードする際の3つの標準的なアップグレード・パスと中間構成を示しています。 


図1-3    10g リリース2(10.1.2)へのアップグレード時の暫定的な構成、安定した構成およびサポートされない構成


画像の説明

リリース2(9.0.2)の同じ場所に配置されたInfrastructureのアップグレードでは、図1-3に示したサポートされない構成のみが発生することに注意してください。この構成は、Oracle Universal Installerによってデータベースが自動的にOracle Database 10g にアップグレードされるために発生します。

リリース2(9.0.2)のOracleAS Metadata RepositoryはOracle Database 10g Databaseとは互換性がないため、この構成はサポートされません。ただし、Metadata Repository Upgrade Assistantを使用してOracleAS Metadata Repositoryおよびそのコンポーネント・スキーマを10g リリース2(10.1.2)にアップグレードした場合、この構成はサポートされ安定した構成になります。

関連項目:

2.6.12項「Oracle Database 10g インスタンスでリリース2(9.0.2)のOracleAS Metadata Repositoryを操作できない」 

1.8 その他のアップグレード・シナリオ

10g リリース2(10.1.2)のインストール手順、OracleAS Upgrade AssistantまたはMRUAではアップグレード要件が満たされないアプリケーションまたは構成要素の場合、次のいずれかの代替アップグレード・パスを使用します。

1.9 サード・パーティ製品に対するサポートの確認

Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)へのアップグレードを行う前に、Oracle Application Serverのコンポーネントで使用しているサード・パーティ製ソフトウェアに、アップグレードが与える影響を考慮してください。

特に、使用しているサード・パーティ製ソフトウェアがOracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)およびそのコンポーネントで動作することが保証されていることを、そのベンダーに確認してください。

Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)では、OracleAS Metadata Repositoryのホスティングに使用するOracleデータベースのアップグレードが必要になる可能性があることに特に注意してください。また、Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)では、Oracle Application Serverの多数のコンポーネントの最新バージョンが提供されていることにも注意してください。


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