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Oracle Application Server アップグレードおよび互換性ガイド
10g リリース2(10.1.2) for Microsoft Windows
B15833-03
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2 リリースの互換性について

この章では、Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)がどのようにOracle Application Serverの以前のリリースとともに動作するかを理解するうえで必要な情報について説明します。

この項では、互換性の問題を特定するためのクイック・リファレンスとして使用できる互換性マトリックスと、考慮する必要がある互換性の問題およびその解決方法のリストを示します。

この章の内容は、次のとおりです。

2.1 10g リリース2(10.1.2.0.2)の互換性マトリックスの使用

表2-1に、10g リリース2(10.1.2)の互換性マトリックスを示します。互換性マトリックスを使用する前に、Oracle Application Serverのインストール・タイプを理解しておく必要があります。

関連項目:

1.1.1項「アップグレード対象のOracleホームの特定」 

たとえば、リリース2(9.0.2)のOracleAS Identity Managementインストールを10g リリース2(10.1.2.0.2)にアップグレードする場合は、互換性マトリックスを次のように使用します。

  1. 10g リリース2(10.1.2.0.2)のOracleAS Identity Managementを表す列を確認します。

  2. 現在実行しているOracleホームのタイプおよびバージョンを表す行を確認します。

    たとえば、リリース2(9.0.2)中間層またはリリース2(9.0.3)中間層を実行している場合は、表の「リリース2(9.0.2)中間層およびリリース2(9.0.3)中間層」行を確認します。

    その行の「OracleAS Identity Management」列は、リリース2(9.0.2)またはリリース2(9.0.3)中間層はアップグレード済の10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Identity Managementとともに実行できることを示しています。ただし、この構成を運用する前に考慮する必要がある、考えられる問題とその解決方法があります。

  3. 考慮する必要がある問題および解決方法がある場合は、示されている参照先で、目的の構成に該当する互換性の問題とその解決方法の詳細を確認してください。


    注意:

    この章には、OracleAS Metadata Repositoryのホスティングを行うために使用されるデータベースのリリースとの非互換性が原因で発生する問題とその解決方法をいくつか説明します。詳細は、2.5項「10g リリース2(10.1.2) データベース・リリースの互換性の問題」を参照してください。 


    表2-1    Oracle Application Serverの互換性について 
      リリース2(10.1.2.0.2)中間層  10.1.2.0.2 OracleAS Identity Management  10.1.2.0.2 OracleAS Metadata Repository 

    リリース2(9.0.2)中間層およびリリース2(9.0.3)中間層 

    サポート(条件付き)

    2.2.1項を参照してください。 

    サポート(条件付き)

    2.3.1項を参照してください。 

    サポート対象外

    1.4項を参照してください。 

    9.0.2 OracleAS Identity Management 

    サポート(条件付き)

    2.2.2項を参照してください。 

    サポート対象外

    2.6.15項を参照してください。 

    サポート(条件付き)

    2.4.2項を参照してください。 

    9.0.2 OracleAS Metadata Repository 

    サポート 

    サポート(条件付き)

    2.3.2項を参照してください。 

    該当なし 

    10g (9.0.4)中間層 

    サポート 

    サポート(条件付き)

    2.2.3項を参照してください。 

    サポート対象外

    1.4項を参照してください。 

    9.0.4 OracleAS Identity Management 

    サポート 

    サポート対象外

    2.6.15項を参照してください。 

    サポート 

    9.0.4 OracleAS Metadata Repository 

    サポート 

    サポート(OracleAS Identity Managementを10g (9.0.4)からアップグレードする場合のみ)。

    2.3.3項を参照してください。 

    該当なし 

    リリース2(10.1.2.0.0)中間層 

    サポート 

    サポート

    2.2.5項を参照してください。 

    サポート

    2.2.5項を参照してください。 

    10.1.2.0.0 OracleAS Identity Management 

    サポート 

    サポート 

    サポート 

    10.1.2.0.0 OracleAS Metadata Repository 

    サポート 

    サポート 

    該当なし 

2.2 10g リリース2(10.1.2) 中間層の互換性の問題

この項では、複数のリリースが混在している環境で10g リリース2(10.1.2)中間層のインストールまたはアップグレードを行う際に、理解しておく必要がある互換性の問題について説明します。

2.2.1 リリース2(9.0.2)またはリリース2(9.0.3)中間層とリリース2(10.1.2)中間層の実行

複数のリリースのOracle Application Server中間層インストールで、共通のInfrastructureサービスを共有できます。

たとえば、リリース2(9.0.2)中間層インストールが3つある場合、いずれか1つの中間層を10g リリース2(10.1.2)にアップグレードできます。この複数のリリースが混在している環境は、サポートされる暫定的な構成です。

ただし、10g リリース2(10.1.2)中間層をリリース2(9.0.2)、リリース2(9.0.3)または10g (9.0.4)中間層とともに実行する場合は、次の問題およびその解決方法を考慮する必要があります。

2.2.2 リリース2(9.0.2) Infrastructureとリリース2(10.1.2)中間層の実行

10g リリース2(10.1.2)中間層は、リリース2(9.0.2) OracleAS Infrastructureに対してインストールできます。

リリース2(9.0.2)のOracleAS Identity ManagementまたはOracleAS Metadata Repositoryをアップグレードする前に、これらの中間層を10g リリース2(10.1.2)にアップグレードすることもできます。

ただし、10g リリース2(10.1.2)の中間層をリリース2(9.0.2)のOracleAS Infrastructureとともに実行する場合は、次の問題およびその解決方法を考慮する必要があります。

2.2.3 10g (9.0.4)中間層とリリース2(10.1.2)中間層の実行

通常、10g リリース2(10.1.2)中間層と、リリース2(9.0.2)、リリース2(9.0.3)または10g (9.0.4)中間層は、同じOracle Application Server環境で実行できます。ただし、次の例外があります。

2.2.4 10g Infrastructureとリリース2(10.1.2)中間層の実行

10g リリース2(10.1.2)中間層は、10g (9.0.4) OracleAS Infrastructureに対してインストールできます。

10g (9.0.4)のOracleAS Identity ManagementまたはOracleAS Metadata Repositoryをアップグレードする前に、これらの中間層を10g リリース2(10.1.2)にアップグレードすることもできます。

ただし、10g リリース2(10.1.2)中間層を10g (9.0.4)のOracleAS Infrastructureとともに実行する場合は、次の問題を考慮する必要があります。

2.2.5 リリース2(10.1.2.0.0)Infrastructureとリリース2(10.1.2.0.2 )中間層の実行

10g リリース2(10.1.2.0.2)中間層は、既存の10g リリース2(10.1.2.0.0) Infrastructureに対してインストールできます。

特に、10g リリース2(10.1.2.0.2)中間層のインストール時に、既存の10g リリース2(10.1.2.0.0) Identity Managementおよび10g リリース2(10.1.2.0.0) OracleAS Metadata Repositoryに対して接続情報を指定する必要があります。

関連項目:

Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの中間層のインストールに関する項を参照してください。 

2.3 10g リリース2(10.1.2) OracleAS Identity Managementの互換性の問題

この項では、複数のリリースが混在している環境で10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Identity Managementのインストールまたはアップグレードを行う際に、理解しておく必要がある互換性の問題について説明します。

2.3.1 リリース2(9.0.2)中間層およびリリース2(9.0.3)中間層とリリース2(10.1.2)のIdentity Managementの実行

リリース2(9.0.2)中間層およびリリース2(9.0.3)中間層とともに使用する10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Identity Managementサービスをインストールできます。

リリース2(9.0.2)中間層またはリリース2(9.0.3)中間層をアップグレードする前に、OracleAS Identity Managementを10g リリース2(10.1.2)にアップグレードすることもできます。

ただし、この構成を使用する場合は、次の問題およびその解決方法を考慮してください。

2.3.2 リリース2(9.0.2)のMetadata Repositoryとリリース2(10.1.2)のIdentity Managementの実行

10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Identity Managementはリリース2(9.0.2)のOracleAS Metadata Repositoryとともに実行できます。ただし、Oracle Database 10g リリース1(10.1.0.x)ではリリース2(9.0.2)のOracleAS Metadata Repositoryのスキーマは操作できません。

詳細は、2.6.12項「Oracle Database 10g インスタンスでリリース2(9.0.2)のOracleAS Metadata Repositoryを操作できない」を参照してください。

この制限は次のシナリオには影響しません。これらのシナリオはサポートされているためです。

このシナリオについての追加の注意事項は、次のとおりです。

2.3.3 10g (9.0.4)のMetadata Repositoryとリリース2(10.1.2)のOracleAS Identity Managementの実行

既存の10g (9.0.4)のOracleAS Metadata Repositoryに対して10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Identity Managementの新規インストールはできません。

これは、10g (9.0.4)のOracleAS Metadata Repositoryには必要な10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Identity Managementスキーマが含まれていないためです。10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Identity Managementのインストールでは必要なスキーマがインストールされないため、かわりに、OracleAS Identity Managementのインストールが有効な10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Metadata Repositoryに対して行われるようにする必要があります。

関連項目:

2.6.14項「リリース2(9.0.2)または10g (9.0.4)のOracleAS Metadata Repositoryに対して10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Identity Managementをインストールできない」 

ただし、OracleAS Identity Managementを10g リリース2(10.1.2)にアップグレードする場合は、アップグレード手順により、OracleAS Metadata Repository内のOracleAS Identity Managementスキーマが自動的にアップグレードされます。

そのため、10g (9.0.4)のOracleAS Metadata Repositoryに対して10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Identity Managementを実行している場合は、OracleAS Metadata Repositoryをホスティングするデータベースがサポートされているリリースのものであるかぎり、OracleAS Identity Managementを10g リリース2(10.1.2)にアップグレードできます。

具体的には、次のOracleAS Identity Managementのアップグレード・シナリオについて考えてみます。

2.4 10g リリース2(10.1.2) OracleAS Metadata Repository 互換性の問題

この項では、複数のリリースが混在している環境で10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Metadata Repositoryのインストールまたはアップグレードを行う際に、理解しておく必要がある互換性の問題について説明します。

2.4.1 リリース2(9.0.2)、リリース2(9.0.3)および10g (9.0.4)中間層とリリース2(10.1.2)のMetadata Repositoryの実行

10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Metadata Repositoryを以前のリリースのOracle Application Server中間層とともに実行することはできません。その理由は、10g (9.0.4)中間層は、新規10g リリース2(10.1.2)コンポーネント・スキーマとは互換性がないためです。

関連項目:

1.4項「アップグレード・ルール」 

2.4.2 リリース2(9.0.2)のIdentity Managementとリリース2(10.1.2)のMetadata Repositoryの実行

10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Metadata Repositoryはリリース2(9.0.2)のOracleAS Identity Managementとともに実行できます。ただし、リポジトリをホスティングするデータベースをリリース2(9.0.2)のOracleAS Identity Managementに登録する際には、制限があります。

詳細は、2.6.11項「リリース2(9.0.2) Identity Managementに対してOracle Database 10g が登録できない」を参照してください。

この制限は次のシナリオには影響しません。これらのシナリオはサポートされているためです。

2.5 10g リリース2(10.1.2) データベース・リリースの互換性の問題

リリースの互換性の問題を解決するには、OracleAS Infrastructureコンポーネントで使用するデータベースのリリースについて考慮する必要があります。

10g リリース2(10.1.2)のサポートされるデータベース・リリースについては、7.1項「タスク1: OracleAS Metadata Repositoryをホスティングするデータベースのアップグレード」を参照してください。

さらに、Oracle Database 10g での互換性に関する次の既知の問題にも注意してください。

2.6 10g リリース2(10.1.2)の互換性の問題についての完全なリスト

次の項で、10g リリース2(10.1.2)をOracle Application Serverの以前のリリースとともに実行する際に発生する可能性がある問題とその解決方法を説明します。

2.6.1 リリース2(9.0.2)中間層とともに使用するOracle Internet Directory 10g リリース2(10.1.2)の構成

アップグレード済の10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Identity ManagementのOracleホームでリリース2(9.0.2)中間層を使用するには、次の手順を実行する必要があります。

  1. 次の要件が満たされていることを確認します。

    • ORACLE_HOME環境変数が、10g リリース2(10.1.2)のSingle Sign-Onで使用されるInfrastructureのOracleホーム・ディレクトリを指し示している。

    • Oracle Internet Directoryサーバーが実行されている。

    • Single Sign-Onで使用される10g リリース2(10.1.2) Infrastructureデータベースおよびリスナーが実行されている。

  2. 10g リリース2(10.1.2)のSingle Sign-Onがインストールされているコンピュータでimconfig.batスクリプトを実行します。次のコマンドを使用します。

    imconfig.bat -10g -h ldaphost -p ldapPort -D ldapDN -w ldapPwd -oh oracleHome [-ssl 
    ldap_ssl_port]
    
    

    CD-ROM上のスクリプトを含むディレクトリに切り替え、スクリプトを実行するか、またはCD-ROM上のスクリプトへのフルパスを指定して、スクリプトを実行します。このスクリプトには、Oracle Application ServerのOracleホームに含まれていないJARファイルが必要です。

    • 方法1: CD-ROM上のutilitiesディレクトリに移動して、スクリプトを実行します。この例では、E:¥はCD-ROMドライブです。

      cd E:¥utilities¥
      imconfig.bat parameters
      
      
    • 方法2: CD-ROM上のutilitiesディレクトリへのフルパスを指定して、スクリプトを実行します。

      E:¥utilities¥imconfig.bat parameters
      
      

    表2-2 に、imconfigスクリプトのパラメータを示します。

    表2-2    imconfigスクリプトのパラメータのサマリー 
    パラメータ  説明 

    ldaphost 

    Oracle Internet Directoryが実行されているコンピュータの名前。例: dbmachine.mydomain.com 

    ldapPort 

    Oracle Internet Directoryがリスニングしているポートの番号。例: 3060 

    ldapDN 

    Oracle Internet Directoryユーザーの識別名(DN)。例: "cn=orcladmin" 

    ldapPWD 

    Oracle Internet Directoryユーザーのパスワード。 

    oracleHome 

    Single Sign-Onで使用されるInfrastructureデータベースのOracleホーム・ディレクトリ。 

    ldap_ssl_port 

    セキュアなポートを使用してOracle Internet Directoryにアクセスできる場合は、-sslパラメータおよびSecure Sockets Layer(SSL)ポートを指定します。次に例を示します。

    -ssl 453 

  3. OracleAS Single Sign-OnのOracleホームで次の手順を実行します。

    1. OracleAS Single Sign-OnのOracleホームで次の構成ファイルを検索します。

      ORACLE_HOME¥sso¥conf¥sso_apache.conf
      
      
    2. テキスト・エディタを使用してsso_apache.confファイルを開き、次のエントリを検索します。

      <Location "/pls/orasso/*[Ss][Ss][Oo][Pp][Ii][Nn][Gg]">
         Order deny,allow
         Deny from all
      #  Allow from <your_domain_name>
      </Location>
      
      
    3. コメント文字(#)を削除し、文字列your_domain_nameをリリース2(9.0.2)中間層ホストで使用されるドメイン名に置き換えます。

      次に例を示します。

      <Location "/pls/orasso/*[Ss][Ss][Oo][Pp][Ii][Nn][Gg]">
         Order deny,allow
         Deny from all
         Allow from acme.com
      </Location>
      
      
    4. sso_apache.confファイルを保存し閉じます。

2.6.2 10g (9.0.4)または10g リリース2(10.1.2)ホストにリリース2(9.0.2)またはリリース2(9.0.3)をインストールする際のEnterprise Manager Web Siteポートの割当て

リリース2(9.0.2)またはリリース2(9.0.3)のOracle Application Serverインスタンスをインストールすると、ポート1810がすでに使用されているかどうかに関係なく、インストーラによってこのポートがOracle Enterprise Manager Web Siteに割り当てられます。

リリース2(9.0.2)またはリリース2(9.0.3)をインストールする予定のコンピュータに、10g (9.0.4)または10g リリース2(10.1.2)インスタンスがインストールされている場合、ポート1810は10g (9.0.4)または10g リリース2(10.1.2)インスタンスのOracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlで使用されている可能性があります。

ポートの競合を防ぐには、staticports.iniファイルを使用して10g リリース2(10.1.2)の各コンポーネントのポート番号を指定します。リリース2(9.0.2)中間層またはリリース2(9.0.3)中間層をインストールする予定の場合は、この機能を使用して、10g リリース2(10.1.2)のApplication Server Controlコンソールに1810以外のポートを指定できます。

10g リリース2(10.1.2)がすでにインストールされている場合は、同一ホスト上にリリース2(9.0.2)またはリリース2(9.0.3)をインストールする前に、Application Server Controlコンソールのポートを変更できます。

関連項目:

『Oracle Application Server管理者ガイド』のOracle Enterprise Managerのポートの変更に関する項 

2.6.3 リリース2(9.0.2)またはリリース2(9.0.3) の「ファーム」ページから10g リリース2(10.1.2)インスタンスへアクセスする際の問題

リリース2(9.0.2)およびリリース2(9.0.3)のEnterprise Manager Web Siteの「ファーム」ページには、ホスト上の10g (9.0.4)または10g リリース2(10.1.2)インスタンスへのリンクが含まれていますが、これらのリンクは有効ではありません。リリース2(9.0.2)またはリリース2(9.0.3)からOracle Enterprise Managerを使用して、10g (9.0.4)または10g リリース2(10.1.2)インスタンスを管理することはできません。

10g (9.0.4)または10g リリース2(10.1.2)インスタンスを管理するには、インスタンスとともにインストールされたOracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlを使用します。

関連項目:

リリース2(9.0.2)およびリリース2(9.0.3)のEnterprise Manager Web Siteと10g (9.0.4)および10g リリース2(10.1.2)のApplication Server Controlコンソールの相違点の詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』の管理ツールの概要に関する項を参照してください。 

2.6.4 10g リリース2(10.1.2)インスタンスからのdcmctl getStateコマンドの実行

リリース2(9.0.2)またはリリース2(9.0.3)インスタンスに関する情報を取得するために、10g (9.0.4)または10g リリース2(10.1.2)インスタンスからdcmctl getStateコマンドを実行すると、ADMN-604104エラーが発生することがあります。

prompt> dcmctl getState -i name_of_902_or_903_instance
ADMN-604104 Unable to connect to the OPMN process to obtain process status table

このエラーを回避するには、リリース2(9.0.2)またはリリース2(9.0.3)のOracleホームからdcmctlコマンドを使用します。

2.6.5 10g リリース2(10.1.2)中間層をインストールする前のリリース2(9.0.2) Oracle Internet Directoryのエントリの更新

リリース2(9.0.2)のOracleAS Infrastructureに対して10g リリース2(10.1.2) 中間層をインストールする前に、リリース2(9.0.2)のOracle Internet Directoryのエントリを更新する必要があります。

エントリを更新するには、imconfig.batスクリプトを使用します。このスクリプトは、OracleAS Metadata Repository Upgrade Assistant and UtilitiesのCD-ROMのutilitiesディレクトリにあります。

このスクリプトを使用するには、次の手順を実行します。

  1. 次の要件が満たされていることを確認します。

    • ORACLE_HOME環境変数が、Oracle9i AS Single Sign-Onで使用されるリリース2(9.0.2) Infrastructureのホーム・ディレクトリを指し示している。

    • Oracle Internet Directoryサーバーが実行されている。

    • Oracle9i AS Single Sign-Onで使用されるリリース2(9.0.2) Infrastructureデータベースおよびリスナーが実行されている。

  2. 9.0.2のOracle9i AS Single Sign-Onがインストールされているコンピュータでimconfig.batスクリプトを実行します。次のコマンドを使用します。

    imconfig.bat -902 -h ldaphost -p ldapPort -D ldapDN -w ldapPwd -oh oracleHome [-ssl 
    ldap_ssl_port]
    
    

    CD-ROM上のスクリプトを含むディレクトリに切り替え、スクリプトを実行するか、またはCD-ROM上のスクリプトへのフルパスを指定して、スクリプトを実行します。このスクリプトには、Oracle Application ServerのOracleホームに含まれていないJARファイルが必要です。

    • 方法1: CD-ROM上のutilitiesディレクトリに移動して、スクリプトを実行します。この例では、E:¥はCD-ROMドライブです。

      cd E:¥utilities¥
      imconfig.bat parameters
      
      
    • 方法2: CD-ROM上のutilitiesディレクトリへのフルパスを指定して、スクリプトを実行します。

      E:¥utilities¥imconfig.bat parameters
      
      

    imconfigスクリプトのパラメータについては、表2-2を参照してください。

2.6.6 OracleAS Portalへログインする際の問題

リリース2(9.0.2)または10g (9.0.4)のOracleAS Metadata Repositoryに対して10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Portal中間層をインストールする場合は、10g リリース2(10.1.2)中間層からOracleAS Upgrade Assistantを実行する必要があります。これにより、10g リリース2(10.1.2)中間層のURLを使用してOracleAS Portalへアクセスできます。

Upgrade Assistantを実行しない場合、Portalへアクセスするには、9.0.x中間層のURLを使用します。

ここで例外となるのは、リリース2(9.0.2)または10g (9.0.4)のOracleAS Metadata Repositoryに対して9.0.x中間層がインストールされていない場合です。10g リリース2(10.1.2)中間層が、OracleAS Metadata Repositoryに対して最初にインストールする中間層であるため、Upgrade Assistantを実行せずにOracleAS Portalへアクセスできます。

2.6.7 Oracle Application Server Forms Services でのエラーFRM-92102の発生

このエラーは、次のすべての条件を満たす構成で発生します。

これらの条件をすべて満たしている場合、フォームにアクセスすると、FRM-92102エラーが発生します。Oracle Delegated Administration Servicesがリソースを作成した後、Forms Servicesアプリケーションでセッションを作成することはできません。

別のブラウザから同じフォームに再度アクセスすると、ここではリソースが存在し(Oracle Delegated Administration Servicesコンポーネントがリソースを再度動的に作成する必要はなく)、フォームに正常にアクセスできます。

このエラーを回避するには、インスタンスを別のコンピュータにインストールし、Microsoft Internet ExplorerではなくNetscape Navigatorを使用してフォームにアクセスするか、リソースがすでに存在していることを確認します。

2.6.8 Oracle Delegated Administration Services: 「リソースのアクセス情報」に正しいユーザー・リソースが表示されない

10g リリース2(10.1.2)中間層およびリリース2(9.0.2) Infrastructureを使用している場合、Oracle Delegated Administration Services(URL: http://host:port/oiddas)の「ユーザーの編集」ページの「リソースのアクセス情報」セクションに正しいユーザー・リソースが表示されないことがあります。

別のユーザーのページを表示した場合、最初に表示したユーザーのリソースがそのまま表示されることがあります。

ページにユーザーのリソースの正しいリストが表示されるようにするには、Oracle Delegated Administration Servicesへログインした後に最初に表示するユーザーが目的のユーザーであることを確認します。不明な場合は、Oracle Delegated Administration Servicesをログアウトし、再度ログインします。その後すぐに、他のユーザーを表示せずに、プロパティを編集するユーザーを表示します。

2.6.9 UDDI: サーブレット・エンドポイントから返される「500 内部サーバー・エラー」のping

リリース2(9.0.2)のOracleAS Metadata Repositoryに対して10g リリース2(10.1.2)のUDDIの実行中、「UDDI」ページのサーブレット・リンク(エンドポイント、公開エンドポイントまたはレプリケーション・エンドポイント)をクリックすると「500 内部サーバー・エラー」が表示されます。

http://host:port/uddi

または

http://host:port/uddirepl

さらに、次のページで「JMS」エンドポイント・リンクをクリックすると、JMSまたはMDBに問題があることを示すエラー・メッセージが表示されます。

http://host:port/uddirepl

これは、10g リリース2(10.1.2)中間層からUDDIを実行するには、10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Metadata Repositoryが必要であるためです。

2.6.10 OracleAS Wireless 10g リリース2(10.1.2)とリリース2(9.0.2)のOracleAS Metadata Repositoryの使用

Oracle Application Server Wirelessを使用している場合、リリース2(9.0.2)のOracleAS Metadata Repositoryに対してOracleAS Wireless コンポーネントを使用するには、いくつかの必須タスクを実行する必要があります。

関連項目:

4.10.2項「OracleAS Wireless リリース2(9.0.2)中間層をアップグレードする場合の手順」 

2.6.11 リリース2(9.0.2) Identity Managementに対してOracle Database 10g が登録できない

リリース2(9.0.2)のOracleAS Identity Managementに対してOracle Database 10g リリース1(10.1.0.x)インスタンスは登録できません。

この制限は、Oracle Application Serverユーザーに次のような影響があります。Oracle Universal Installerを使用して新しい10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Metadata Repositoryをインストールする場合、OracleAS Metadata RepositoryデータベースをOracle Internet Directoryに登録するように要求されます。データベースへの登録の要求に対して、リリース2(9.0.2)のOracleAS Identity ManagementのOracleホームの一部であるリリース2(9.0.2)のOracle Internet Directoryは指定できません。

この問題を回避するには、10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Metadata RepositoryデータベースをOracle Internet Directoryに登録する前に、リリース2(9.0.2)のOracleAS Identity Managementを10g リリース2(10.1.2)にアップグレードします。

2.6.12 Oracle Database 10g インスタンスでリリース2(9.0.2)のOracleAS Metadata Repositoryを操作できない

Oracle Database 10g リリース1(10.1.0.x)データベース内ではリリース2(9.0.2)のOracleAS Metadata Repositoryのスキーマは操作できません。

この制限は、Oracle Application Serverユーザーに次のような影響があります。

デフォルトでは、リリース2(9.0.2)のOracleAS Identity ManagementスキーマおよびOracleAS Metadata Repositoryコンポーネント・スキーマは、共通のOracleホームでデータベースを共有します。Oracle Universal Installerを実行してリリース2(9.0.2)のOracleAS Identity Managementを10g リリース2(10.1.2)にアップグレードする場合、インストーラによってOracleAS Identity Managementが10g リリース2(10.1.2)にアップグレードされ、さらにOracleAS Metadata Repositoryの同じ場所に配置されたデータベースがOracle Database 10g リリース1(10.1.0.3.1)にアップグレードされます。リリース2(9.0.2)のOracleAS Metadata RepositoryはOracle Database 10g リリース1(10.1.0.3.1)データベースとは互換性がないため、その構成はサポートされません。

この問題を解決するには、データベースのアップグレード後すぐに、Metadata Repository Upgrade Assistant(MRUA)を実行します。MRUAによってOracleAS Metadata Repositoryスキーマが10g リリース2(10.1.2)にアップグレードされます。アップグレードされた10g リリース2(10.1.2)コンポーネント・スキーマは、Oracle Database 10g と互換性があります。

2.6.13 OracleAS Cluster内の中間層のリリースは同じである必要がある

OracleAS Clusterを作成する場合、クラスタに追加する中間層のリリースは、同じである必要があります。たとえば、10g リリース2(10.1.2)中間層およびリリース2(9.0.2)中間層は同一クラスタへは追加できません。

OracleAS Clusterの一部である中間層のアップグレードを予定している場合、4.10.1項「Oracle Application Server Clusterをアップグレードする場合の手順」の指示に従う必要があります。

2.6.14 リリース2(9.0.2)または10g (9.0.4)のOracleAS Metadata Repositoryに対して10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Identity Managementをインストールできない

10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Identity Managementをインストールする場合は、10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Metadata Repositoryデータベースを識別する必要があります。これは、10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Identity Managementコンポーネントに10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Identity Managementスキーマが必要であるためです。

この要件のため、10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Identity Managementのインストール時には、リリース2(9.0.2)または10g (9.0.4)のOracleAS Metadata Repositoryは指定できません。

2.6.15 10g リリース2(10.1.2)OracleAS Identity Managementの互換性に関する一般要件

次の項では、複数のリリースが混在するOracle Application Server環境で10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Identity Managementを実行する際に、考慮する必要がある要件について説明します。

2.6.15.1 OracleAS Identity Managementコンポーネントと必須スキーマのリリースは同じである必要がある

OracleAS Metadata Repositoryには、OracleAS Identity Managementに必要なスキーマが含まれています。

Oracle Universal Installerを使用してIdentity Managementを10g リリース2(10.1.2)にアップグレードした場合、アップグレードされたIdentity ManagementコンポーネントではIdentity Managementスキーマとして以前のリリースのOracleAS Metadata Repositoryを使用できます。これは、OracleAS Metadata RepositoryのIdentity Managementスキーマは、Identity Managementアップグレード処理の一部としてアップグレードされるためです。

ただし、新しいIdentity Management 10g リリース2(10.1.2)のOracleホームをインストールした場合は、Identity Managementスキーマの格納先として以前のリリースのOracleAS Metadata Repositoryを選択することはできません。インストール手順で既存のOracleAS Metadata Repositoryを指定するように要求されたときに、既存の10g リリース2(10.1.2)のMetadata Repositoryを指定する必要があります。新しくインストールされた10g リリース2(10.1.2)のリポジトリか、10g リリース2(10.1.2)にアップグレードされたOracleAS Metadata Repositoryのどちらかを10g リリース2(10.1.2)のOracleAS Metadata Repositoryとして指定できます。

2.6.15.2 OracleAS Identity Managementコンポーネントでは同じリリースのOracle Internet Directoryを使用する必要がある

OracleAS Identity Managementは、Oracle Delegated Administration Services、Oracle Application Server Single Sign-On、Oracle Application Server Certificate Authority、Oracle Directory Integration and Provisioningなどの複数のコンポーネントで構成されています。これらのコンポーネントには、Oracle Internet Directoryが必要です。

OracleAS Identity Management 10g リリース2(10.1.2)のこれらのコンポーネントを個別にインストールした場合、リリース2(9.0.2)または10g (9.0.4)のOracle Internet Directoryに対してこれらのコンポーネントをインストールすることはできません。

かわりに、Oracle Internet Directoryを10g リリース2(10.1.2)にアップグレードするか、または新しい10g リリース2(10.1.2)のOracle Internet Directoryをインストールする必要があります。


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