Oracle Business Intelligence Discoverer 管理ガイド 10gリリース2(10.1.2.0.0) B15623-01 |
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この章では、Discoverer Administratorを使用してアイテムとアイテム・クラスをメンテナンスする方法について説明します。項目は次のとおりです。
Discovererのアイテムとは、次のいずれかをEnd User Layerで表したものです。
アイテムはフォルダに格納され、作成、削除およびフォルダ間での移動ができます。アイテムには、変更可能なプロパティがあります(表示名、フォーマット・マスクなど)。アイテムを使用すれば、Discovererエンド・ユーザーは必要な情報が得られるまで情報にアクセスして操作できます。
アイテム・クラスとは、類似した一部のプロパティを共有するアイテムのグループです。アイテム・クラスを使用すれば、アイテム・プロパティを一度定義して、類似したプロパティを共有する別のアイテムにアイテム・クラスを割り当てることができます。
たとえば、各製品を説明する「Product Name」というアイテムが「Product」フォルダに含まれていると仮定します。同じく「Product Name」と呼ばれる類似のアイテムが、「Sales Revenue」フォルダでも必要になる場合があります。両方のアイテムが共通のプロパティ(値リストなど)を共有できるようにするには、プロパティを定義するアイテム・クラスを1つ作成し、両方のアイテムに適用します。つまり、プロパティを一度定義するのみで済みます。アイテム・クラスがないと、各アイテムについて個別にプロパティの定義が必要になります。
Discovererでは、次の機能を実装するためにアイテム・クラスが使用されます。
Discovererマネージャは、これらの機能をサポートする適切なアイテム・クラスを作成する責任があります。各機能について異なるアイテム・クラスを作成したり、複数の機能について同じアイテム・クラスをDiscovererで使用するように指定できます。代替ソートをサポートするアイテム・クラスは値リストもサポートする必要があることに注意してください。
値リスト(「LOV」とも呼ばれます)とは、アイテムの有効な値のセットです。これらの値は、アイテムの基礎となるデータベース列の値です。Discovererエンド・ユーザーは、次の値の表示や入力に値リストを使用します。
たとえばアイテムが、次の値を含むデータベース列(例ではRegion)に基づいていると仮定します。
Region |
---|
West |
East |
South |
North |
East |
North |
South |
このアイテムに基づく値リストには、次の4つの重複しない値が含まれることになります。
Discovererでは、値リストを実装するためにアイテム・クラスが使用されます。最初にビジネスエリアを作成するとき、値リストを自動生成するように指定できます(詳細は、「ロード・ウィザード: ステップ4」ダイアログを参照)。以降は、アイテム・クラス・ウィザードを使用して、新規値リストの作成と別のアイテムへの既存値リストの割当てを行うことができます(詳細は、「値リスト・アイテム・クラスの作成方法」を参照)。
代替ソートとは、アイテム内の値のソート方法に関するDiscovererへの指示です。代替ソートにより、デフォルトとは異なるソート順序を指定できます。
デフォルトでは、ASCII値を使用してアイテムが昇順または降順にソートされます。しかし、Discovererエンド・ユーザーが他の順序でソートする必要がある場合もあります。
たとえば、デフォルトでは一連の販売地域がアルファベット順に(East、North、South、Westの順に)ソートされます。 しかし、Discovererエンド・ユーザーは、販売地域を別の順序で(たとえば、North、South、East、Westの順で)ソートすることが必要な場合があります。
代替ソート順序を作成するには、アイテム・クラスを使用して次の2つのアイテムをリンクする必要があります。
アイテム・クラスを定義した後、Discovererエンド・ユーザーがワークシートに含めるアイテムに、このアイテム・クラスを関連付けます。
代替ソートを実装する方法は、次のとおりです。
いずれの実装方法を選択する場合でも、次の点に注意してください。
代替ソート・アイテム・クラスの作成方法の詳細は、「代替ソート・アイテム・クラスの作成方法」を参照してください。
この項では、代替ソートを実装する様々な方法の例を示します。項目は次のとおりです。
フォルダの「カスタムSQL」プロパティを使用して2つのアイテムを作成することで、カスタム・フォルダを使用して代替ソートを実装できます。一方のアイテムに値リストを含め、他方のアイテムでソート順序を指定します。次に、アイテム・クラスを作成し、アイテム・クラスの値リストおよび代替ソートとして2つのアイテムをカスタム・フォルダで指定できます。
たとえば、Discovererエンド・ユーザーのワークシートに、「Ordered Regions」というアイテムを含めるとします。このアイテム内の値をソートするとき、販売地域の順序をデフォルトのアルファベット順ではなくNorth、South、East、Westの順にする場合があります。カスタム・フォルダを使用してこの代替ソートを実装する手順は、次のとおりです。
select 'North' region_name, 1 region_order from dual union select 'South' region_name, 2 region_order from dual union select 'East' region_name, 3 region_order from dual union select 'West' region_name, 4 region_order from dual union
値および値に関連付けられた数値順序を含む2つの列がある新しいデータベース・テーブルを作成することで、データベース・テーブルを使用して代替ソートを実装できます。値および値に関連付けられた数値順序を含む適切なデータベース・テーブルがすでに存在する場合は、そのテーブルの使用を検討してください。パフォーマンスの問題が発生しないように、各値が複数含まれるデータベース・テーブルの使用は避けてください。
テーブルをフォルダとしてEULにロードした後、アイテム・クラスを作成し、そのアイテム・クラスの値リストおよび代替ソートに対して2つのアイテムを指定できます。
たとえば、Discovererエンド・ユーザーのワークシートに、「Ordered Regions」というアイテムを含めるとします。このアイテム内の値をソートするとき、販売地域の順序をデフォルトのアルファベット順ではなくNorth、South、East、Westの順にする場合があります。データベース・テーブルを使用してこの代替ソートを実装する手順は、次のとおりです。
> create table SALES_REGION_SORT (REGION_NAME VARCHAR2(10), REGION_NUMBER NUMBER(2));
> insert into SALES_REGION_SORT (REGION_NAME, REGION_NUMBER) values ('North', 1) > insert into SALES_REGION_SORT (REGION_NAME, REGION_NUMBER) values ('South', 2) > insert into SALES_REGION_SORT (REGION_NAME, REGION_NUMBER) values ('East', 3) > insert into SALES_REGION_SORT (REGION_NAME, REGION_NUMBER) values ('West', 4)
ユーザー定義アイテムとDECODE文を使用して、代替ソートを実装できます。既存のフォルダに2つの新しいアイテムを作成し、値リストとソート順序を含むようにこれらのアイテムのSQL文を指定します。次に、アイテム・クラスを作成し、アイテム・クラスの値リストおよび代替ソートに対して2つのアイテムを指定できます。
値リストを含むアイテムがすでに存在する場合は、そのアイテムを使用できます。
たとえば、Discovererエンド・ユーザーのワークシートに、「Ordered Regions」というアイテムを含めるとします。このアイテム内の値をソートするとき、販売地域の順序をデフォルトのアルファベット順ではなくNorth、South、East、Westの順にする場合があります。ユーザー定義アイテムとDECODE文を使用して代替ソートを実装する手順は、次のとおりです。
DECODE(Ordered Regions,'North',1,'South',2,'East',3,4)
注意: パフォーマンスの点では、これが最も効率が悪い方法です。
ディテール・ドリルとは、複数のアイテム間の関係で、ディテール・ドリルを実行しなければ、これらのアイテムは関連付けられない場合もあります。ディテール・ドリルはアイテム・クラスを使用して実行され、別のフォルダから現在選択されている行に関する詳細情報への直接アクセスをDiscovererエンド・ユーザーに提供します。このため、エンド・ユーザーは階層レベル全体をドリルする必要はありません。
ディテール・ドリル・アイテム・クラスを作成するときには、それを使用するアイテムを指定します。アイテム・クラスを共有するアイテムを含むフォルダを結合する必要はありません。
ユーザーが1つのアイテムのディテール・ドリル・オプションを選択するとき、同じディテール・ドリル・アイテム・クラスを共有する別のアイテムを含むフォルダをドリルで使用できます。ユーザーがこれらのフォルダの1つを選択した場合、そのフォルダ内のすべてのアイテムがワークシートに含まれ、元のシートと共通のアイテム・クラスすべてに条件が適用されます。
ハイパードリルが機能するには、同じディテール・ドリル・アイテム・クラスを共有するアイテムのデータ型が同じである必要があります。
日付アイテムとは、日付情報を表示するためにユーザーがワークシートに含めるアイテムです。
次のアイテムを日付アイテムにできます。
日付フォーマット・マスクとは、日付情報の表示方法に関する指示です。
次の表は、多数の日付をデータベースに格納する方法と、異なる日付フォーマット・マスクをこれらの日付に適用した場合の影響を示しています。
Discovererマネージャは、ユーザーがワークシートに含める日付アイテムのデフォルト日付フォーマット・マスクを指定できます。
日付フォーマット・マスクは、日付がデータベースに格納される方法には影響を与えません。
日付階層テンプレートに新しいレベルを作成するとき、そのレベルの日付フォーマットを指定します。日付階層に新しいレベルを含めた場合、その日付階層を使用する日付アイテムを含むすべてのフォルダに新しい日付アイテムが自動的に生成されます。
新しい日付アイテムの計算式は、次のとおりです。
EUL_DATE_TRUNC(item_name, format_mask)
日付階層テンプレートの新しいレベルについて指定した日付フォーマットは、新しい日付アイテムのフォーマット・マスク・プロパティの設定にも使用されます。
日付アイテムの切捨てでは、日付の個別要素を抽出し操作します(たとえば、月、四半期、年)。日付アイテムの切捨ては日付の比較に役立ちます。Discovererでは、切り捨てられた日付アイテムが日付階層の実装に使用されます。
EUL_DATE_TRUNC関数により、日付値が指定された日付フォーマット・マスクに切り捨てられます。EUL_DATE_TRUNCを使用する利点は、次のとおりです。
Discovererでは、日付階層の作成時にEUL_DATE_TRUNCが自動的に使用されます。また、日付アイテムの計算式を入力するときにEUL_DATE_TRUNCを使用することもできます。
EUL_DATE_TRUNCでは、常に日、月、年の要素で構成される日付が返されることに注意してください。指定されたフォーマット・マスクにこれらの要素の1つが含まれていない場合、EUL_DATE_TRUNCでは01-JAN-1900をデフォルトの日付に使用して、足りない要素が表示されます。 たとえば、次のような場合です。
足りない日付要素に対してEUL_DATE_TRUNCから返されるデフォルト値は、たいていは不適切あるいは不要です。そのためEUL_DATE_TRUNC計算式では、表示するすべての日付要素を指定することをお薦めします。換言すれば、EUL_DATE_TRUNC関数コールで指定した日付要素のみを表示することをお薦めします。
切り捨てられる日付アイテムを条件に含めることができます。条件として指定する値のフォーマットは、切り捨てられる日付アイテムの日付フォーマット・マスクと同じである必要があります。
次の点に注意してください。
この状況を解決するには、日付をDD-MON-YYYYに切り捨てるように日付アイテムの計算式を変更します。
日付アイテムの計算式がEUL_DATE_TRUNC(order_date,'YYYY')であり、そのアイテムがorder_date='2001'として条件に含まれている場合は、次のことが起こります。
EUL_DATE_TRUNCを使用してorder_quarter_dateという日付アイテムを切り捨て、order_quarter_dateアイテムを条件に含めると仮定します。切り捨てられたアイテムの日付フォーマット・マスクが'Q'である場合、このアイテムの計算式で同じ日付フォーマット・マスク(つまり、EUL_DATE_TRUNC(order_quarter_date,'Q'))を使用する必要があります。
Discovererの視点から、データ自体(地域または注文番号など)、あるいはデータがデータベースの外部に配置されている場所へのポインタ(店舗のピクチャを含むファイルの名前やURLなど)をデータベース列に含めることができます。 アイテム・プロパティを設定して、アイテムがデータベース外部のデータにドリルするためのDiscovererのポインタであることを指定できます。
アイテムの基礎となる列のデータの場所を指定するには、そのアイテムのコンテンツ・タイプ・プロパティを次のように設定します(詳細は、「アイテム・プロパティ」ダイアログを参照)。
コンテンツ・タイプ・プロパティが「ファイル」に設定されたアイテムをユーザーが含めるとき、列に含まれるポインタが表示されます。ユーザーがそのポインタをクリックすると、ポインタに関連付けられたアプリケーションが起動されます。 たとえば、次のような場合です。
アイテムのコンテンツ・タイプが「FILE」である場合は、代替表示値を設定することもできます。 Discovererでは、ファイル参照またはURLのかわりにワークシートの代替表示値に挿入した値が表示されます。
注意: URLをわかりやすいものに変更する場合は、内容を表すようなタイトルをワークシート・アイテムの値に指定できます。 たとえば、デフォルトのワークシート・アイテム値「¥Report.doc」を「ここをクリックするとワードパッドにレポートが表示されます」に変更できます。 ワークシート・アイテム値にわかりやすいタイトルを指定するには、「アイテム・プロパティ」ダイアログを表示して、「代替表示値」フィールドにタイトルを入力します。
列のデータ型がLONG RAWである場合、次のような異なる種類のデータを列に含めることができます。
アイテムの基礎となる列のデータ型がLONG RAWである場合、Discovererによりアイテムのコンテンツ・タイプ・プロパティの追加オプション(つまり、「ファイル」と「なし」に追加されるオプション)が提供されます。これらのオプションを使用すれば、列の内容を表示するために起動するアプリケーションをDiscovererが決定する方法を指定できます。たとえば、アイテムのコンテンツ・タイプ・プロパティとしてDOCを選択した場合、.doc拡張子に関連付けられているアプリケーション(通常はMicrosoft Word)が起動されます。
一部のEULアイテム名は、基礎となるアイテムの名前に基づいて自動的に生成できます。 たとえば、結合に関係する2つのフォルダ名から、目的に合った結合名を自動的に生成できます。
この項では、次の項目について説明します。
1次要素は、End User Layer(EUL)のフォルダまたはアイテムです
次の要素は、2次要素として定義されます。
名前の自動生成プロパティを使用すると、1次要素名の変更に応じて2次要素の名前を自動的に更新できます。 名前の自動生成プロパティは、Discoverer Administratorを使用して2次要素に適用されます(値を「はい」または「いいえ」に設定できます)。 2次要素に対して名前の自動生成プロパティの値を「はい」に設定すると、1次要素名(2次要素に使用されているフォルダ名やアイテム名など)を使用して2次要素名が生成されます。
たとえば、DEPT.DEPTNO->EMP.DEPTNOという結合名が表示されているとします。EMPおよびDEPTは1次要素(フォルダやアイテムなど)、DEPTNOは結合に使用される外部キーです。 この結合に対して名前の自動生成プロパティの値が「はい」に設定されている場合は、1次要素名をEMPからEMPLOYEEに変更すると、この結合名がDEPT.DEPTNO->EMPLOYEE.DEPTNOに自動的に更新されます。
注意: デフォルトでは、名前の自動生成プロパティの値は「いいえ」に設定されています。
(2次要素名の導出元の)1次要素名が変更されるたびに2次要素名が自動的に更新されるように、2次要素に対する名前の自動生成プロパティの値を「はい」に設定することが必要になる場合があります。
2次要素に対する名前の自動生成プロパティ値を設定する手順は、次のとおりです。
詳細は、「1次要素と2次要素」を参照してください。
たとえば、「はい」を選択すると、(2次要素名の導出元の)1次要素名が変更されるたびに、2次要素名が自動的に更新されます。
新しい2次要素を作成するために、名前の自動生成プロパティのデフォルト値を「はい」に設定することが必要になる場合があります。
名前の自動生成プロパティのデフォルト値を「はい」に設定する手順は、次のとおりです。
注意: レジストリにAutogenNameOnCreateレジストリ設定が存在し、その値が1に設定されている必要があります。AutogenNameOnCreateレジストリ設定がレジストリにない場合は、その設定を作成して値を1に設定する必要があります。AutogenNameOnCreateレジストリ設定は、HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Oracle¥Discoverer 10¥Databaseにあり、タイプはREG_DWORDです。
ロード・ウィザードを使用してビジネスエリアを作成する際、AutogenNameOnCreateレジストリ設定が1に設定されている場合は、すべての2次要素に対する名前の自動生成プロパティが自動的に「はい」に設定されます。
Discovererレジストリ設定の編集の詳細は、「Discoverer AdministratorおよびDiscoverer Desktopのレジストリ設定の編集方法」を参照してください。
各2次要素に対して一度に1つずつプロパティを設定することで、既存のビジネスエリアのすべての2次要素に対して名前の自動生成プロパティを設定することが必要になる場合があります。 ただし、すべての2次要素に対して一度にこのプロパティを設定するほうが速やかに実行できます。
既存のビジネスエリアのすべての2次要素に対して名前の自動生成プロパティを「はい」に設定する手順は、次のとおりです。
.EEXファイルへのEULオブジェクトのエクスポートの詳細は、「エクスポート・ウィザードによる選択されたEULオブジェクトのエクスポート方法」を参照してください。
.EEXファイルへのEULオブジェクトのインポートの詳細は、次のコンポーネントで確認してください。
詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer EUL Command Line for Javaユーザーズ・ガイド』を参照してください。
注意: インポート・コマンドには、/auto_gen_nameコマンド修飾子を使用する必要があります。 /auto_gen_nameコマンド修飾子を使用してEULオブジェクトをインポートすると、各2次要素に対する名前の自動生成プロパティが(現在の設定に関係なく)「はい」に設定されます。
注意: Oracle Business Intelligence Discoverer EUL Command Line for JavaまたはOracle Business Intelligence Discovererコマンドライン・インタフェースを使用して、EULオブジェクトをインポートする場合、AutogenNameOnCreateレジストリ設定は名前の自動生成プロパティに影響を与えません。
次の例は、/auto_gen_nameコマンド修飾子を使用してEULオブジェクトをインポートする典型的なOracle Business Intelligence Discovererコマンドライン・インタフェースのコマンドを示しています。
"D:¥Oracle¥ORA10¥dis51adm" /connect username/password@database /import d:¥ba_export.eex /refresh /auto_gen_name /show_progress
Discoverer EUL Command Line for JavaおよびOracle Business Intelligence Discovererコマンドライン・インタフェースの使用方法は、「使用可能なDiscovererコマンドライン・インタフェース」を参照してください。
たとえば、Discovererをリリース10.1.2にアップグレードし、(AutogenNameOnCreateレジストリ設定に1の値を設定した後に)ビジネスエリアをロードまたはサンプル・データをインストールして、次にDiscovererリリース9.0.4を使用してビジネスエリアまたはチュートリアルにアクセスすると、すべてに同じ名前(AUTOGENERATE_NAMEなど)が使用されているように見えるフォルダが表示されます。 これを回避するには、同じ(またはそれ以下の)リリースのDiscovererを使用して作成されたビジネスエリアのみをロードしてください。
アイテム・プロパティを編集する手順は、次のとおりです。
同時に複数のアイテムを選択するには、[Ctrl]キーを押しながら別のアイテムをクリックします。
注意: 複数のアイテムを選択した場合、それらの各アイテムに共通のプロパティがすべて表示されます。フィールドのデータが選択された各アイテムに共通でない場合、フィールドには何も表示されません。
注意: アイテムの名前を変更すると、名前の自動生成プロパティが「はい」に設定されている2次要素名(結合、複合フォルダ内のアイテムなど)も変更されます(詳細は、「EULアイテム名の自動生成および自動更新」を参照)。
値リスト・アイテム・クラスを作成する手順は、次のとおりです。
「アイテム・クラス・ウィザード: ステップ2」ダイアログ(値リストを生成するアイテムの選択)が表示された場合は、「戻る」ボタンを押します。
注意: Discovererではデフォルトで、値リストの取出しにSELECT DISTINCTクエリーが使用されます。 重複しない値の数と比べて多数の行を含むフォルダ内のアイテムを選択した場合、このクエリーの効率が悪くなることがあります。大きいテーブルを使用するよりも、小さいテーブル(多数の行を含むフォルダに結合されている)からアイテムを選択するほうが効率的です。小さいテーブルがない場合、小さいテーブルを作成すれば値リストの処理速度を向上できることがあります。
また、値の数が少ない場合は、カスタム・フォルダを使用してEnd User Layer内にローカルな値リストを作成します。詳細は、「カスタム・フォルダを使用した値リストの作成方法」を参照してください。
注意: アイテム・クラス・ウィザードの最初のページで「ディテール・ドリル」チェックボックスも選択した場合、エンド・ユーザーはこのページで選択したアイテム間をドリルできるようになります。
Discovererにより、新しい「値リスト」のアイテム・クラスが作成されます。
代替ソート・アイテム・クラスを使用すれば、代替ソート基準に基づいて値リストをソートできます。
代替ソート・アイテム・クラスを作成する手順は、次のとおりです。
注意: 「代替ソート」チェックボックスを選択すると、「値リスト」チェックボックスが自動的に選択されます。
注意: Discovererでは、値リストの取出しにSELECT DISTINCTクエリーが使用されます。 重複しない値の数と比べて多数の行を含むフォルダ内のアイテムを選択した場合、このクエリーの効率が悪くなることがあります。大きいテーブルを使用するよりも、小さいテーブル(多数の行を含むフォルダに結合されている)からアイテムを選択するほうが効率的です。小さいテーブルがない場合、小さいテーブルを作成すれば値リストの処理速度を向上できることがあります。
また、値の数が少ない場合は、カスタム・フォルダを使用してEnd User Layer内にローカルな値リストを作成します。詳細は、「カスタム・フォルダを使用した値リストの作成方法」を参照してください。
このアイテムは、次の条件を満たす必要があります。
注意: アイテム・クラス・ウィザードの最初のページで「ディテール・ドリル」チェックボックスを選択した場合、エンド・ユーザーはこのページで選択したアイテム間をドリルできるようになります。
ディテール・ドリル・アイテム・クラスを作成する手順は、次のとおりです。
注意: エンド・ユーザーは、このページで選択したアイテム間をドリルできるようになります。
この代替方法は、値の数が少ない場合に役立ちます。カスタム・フォルダを使用して、End User Layer内にローカルな値リストを作成できます。
たとえば、North、South、EastおよびWestの値リストが必要な場合は、Region_lovというカスタム・フォルダを作成し、次のようなSQL文を入力します。
SELECT 'NORTH' REGION FROM sys.dual
UNION
SELECT 'SOUTH' REGION FROM sys.dual
UNION
SELECT 'EAST' REGION FROM sys.dual
UNION
SELECT 'WEST' REGION FROM sys.dual
このクエリーにより、1つのアイテムRegionが作成されます。このアイテムを、値リストとして使用できます。これにより、パフォーマンスを最適化できます。
カスタム・フォルダの詳細は、「カスタム・フォルダ」を参照してください。
既存のアイテム・クラスを編集する手順は、次のとおりです。
注意: 「アイテム・クラスの編集」ダイアログは、5つのタブから構成されます。これらのタブはアイテム・クラス・ウィザードのページと似ています。これらのタブを使用すれば、アイテム・クラスの作成時に指定した設定を編集できます。
次のいずれかの方法でアイテムをアイテム・クラスに追加します。
同時に複数のアイテムを選択するには、[Ctrl]キーを押しながら別のアイテムをクリックします。
注意: 「選択可能なアイテム」ドロップダウン・リストを使用すると、開いている任意のビジネスエリアからアイテムを選択できます。
詳細は、「アイテム・クラスの編集方法」を参照してください。
詳細は、「アイテム・プロパティの編集方法」を参照してください。
次のいずれかの方法でアイテム・クラスからアイテムを削除します。
同時に複数のアイテムを選択するには、[Ctrl]キーを押しながら別のアイテムをクリックします。
詳細は、「アイテムとアイテム・クラスの削除方法」を参照してください。
同時に複数のアイテムを選択するには、[Ctrl]キーを押しながら別のアイテムをクリックします。
詳細は、「アイテム・クラスの編集方法」を参照してください。
詳細は、「アイテム・プロパティの編集方法」を参照してください。
特定のアイテム・クラスを使用するアイテムを表示する手順は、次のとおりです。
アイテム・クラスの下に次の2つのオブジェクトが表示されます。
アイテムの値リストを表示する手順は、次のとおりです。
アイテム・クラスに関連付けられた値リストを表示する手順は、次のとおりです。
アイテム・クラスの下に次の2つアイテムが表示されます。
アイテムとアイテム・クラスを削除する手順は、次のとおりです。
同時に複数のアイテムまたはアイテム・クラスを選択するには、[Ctrl]キーを押しながら別のアイテムまたはアイテム・クラスをクリックします。
エンド・ユーザーがパラメータの値を選択したときのDiscovererのパフォーマンスを向上させるには、索引付きアイテムをパラメータの基になるアイテムに割り当てます。
次の図は、ワークシート内でパラメータとして使用されるアイテムに対して、索引付きアイテムを割り当てることで、Discovererのパフォーマンスが向上させる仕組みを示しています。この図は、数百万の行含む大規模なファクト・テーブル(売上明細)と、ある程度の行を含む非常に小さいディメンション・テーブル(製品)を持つ典型的なデータベース・スキーマを示しています。
エンド・ユーザーが前述のスキーマを使用して、「Product Description = The Lion King」というパラメータ値を選択し、売上明細テーブルから(ワークシートに)行を表示するとします。ただし、売上明細テーブルに「Product Description」はなく、あるのは「Product Key」のみです。 したがって、売上明細テーブルで特定の「Product Description」の行を見つけるために、Discovererでは最初に製品テーブルで「Product Description」とその「Product Key」を照合し、次にその「Product Key」を使用して売上明細テーブルで一致する行を返す必要があります。 クエリーを実行するファクト・テーブルに数十万または数百万の行がある場合、この操作には時間がかかる可能性があります。
パフォーマンスを向上させるには、エンド・ユーザーがパラメータ値を選択したときに、パラメータが基づいているアイテムに関連付けられている番号(「Product Key」など)をかわりに使用して、ファクト・テーブルにクエリーを実行して行を照合するように指定できます。 エンド・ユーザーがワークシートでパラメータ値を選択したときのDiscovererのパフォーマンスを向上させる方法の詳細は、「索引付きアイテムをアイテムに割り当てる方法」を参照してください。
エンド・ユーザーがワークシートでパラメータ値を選択したときのDiscovererのパフォーマンスを向上させるために、(同一フォルダ内の)アイテムに対して、索引付きアイテムを割り当てることができます。詳細は、「エンド・ユーザーがワークシートでパラメータ値を選択したときのパフォーマンスの向上」を参照してください。
注意: 次のスクリーンショットは、索引付きアイテムである「Product Key」を「Product」フォルダの「Product Description」アイテムに割り当てることを前提にしています。
索引付きアイテムをアイテムに割り当てる手順は、次のとおりです。
アイテムとその索引付きアイテムには、1対1のマッピングが必要です。 この例の場合、各「Product Description」には、対応する一意の「Product Key」値があります。
注意: 次のアイテムを索引付きアイテムとして選択できます。
注意: 単一フォルダの場合、このアイテムの隣にアイコンが表示されます。 ただし、複合フォルダの場合は、アイテムの隣にアイコンは表示されません。
たいていの場合、アイテムはデータベースの主キーとして定義されます。 アイテムが主キーとして定義されているか不明な場合は、データベース管理者に問い合せてください。
注意: 単一フォルダの場合、このアイテムの隣にはアイコンが表示されません。 ただし、複合フォルダの場合は、データベース内での索引付けの有無に関係なく、アイテムの隣にアイコンは表示されません。 したがって、複合フォルダの場合、アイコンが表示されていないことは、アイテムがデータベース内で索引付けされていないことを意味しません。 アイテムがデータベース内で索引付けされているか不明な場合は、データベース管理者に問い合せてください。
たいていの場合、アイテムは、値の数が少ないアイテムとなります(「Region」、「Department」、「Month」、「Days of the Week」など)。不明点があれば、データベース管理者に問い合せてください。
注意: 同一のアイテムおよび関連する索引付きアイテムが別のフォルダにすでに定義されていることが判明した場合は、「一致する値」ダイアログが表示されます。
注意: 値リスト(LOV)アイテム・クラスが定義されていない「索引付きアイテム」フィールドのドロップダウン・リストからアイテムを選択すると、次の警告ダイアログが表示されます。
「索引付きアイテム」フィールドのドロップダウン・リストで選択したアイテムに、LOVアイテム・クラスが自動的に作成されます。 LOVアイテム・クラスの作成の詳細は、「値リストの設定」を参照してください。
注意: エンド・ユーザーがワークシート内で、索引付きアイテムに割り当てたアイテムをパラメータとして使用すると、索引付きアイテムにより、Discovererのパフォーマンスが向上します。
注意: 警告ダイアログで「取消」をクリックすると、「索引付きアイテム」フィールドで選択したアイテムに対して、LOVアイテム・クラスは作成されません。したがって、ワークシート・パラメータのパフォーマンスは向上できません。 ただし、索引付きアイテムは、ワークシート内のアイテムをドリルする場合にパフォーマンスを向上させる目的で引き続き使用されます。
テーブルの作成時に、テーブル内の各列についてデータ型を指定する必要があります。Oracleは、多数の組込みデータ型(NUMBER、DATE、VARCHAR2など)およびいくつかのカテゴリのユーザー定義データ型(オブジェクト型、VARRAY、NESTED TABLEなど)を提供しています。ユーザー定義データ型は、抽象データ型と呼ばれることがあります。ユーザー定義データ型では、アプリケーションでのデータの構造と動作をモデル化する型の構築ブロックとして、Oracleの組込みデータ型およびその他のユーザー定義データ型が使用されます。
ロード・ウィザードを使用してテーブルに基づくDiscovererフォルダを作成するときには、ユーザー定義データ型の列はすべて無視される(つまり、アイテムがフォルダに作成されない)ことに注意してください。
アイテムとしてユーザー定義データ型の属性をDiscovererフォルダに含める場合は、次のいずれかの処理が必要です。
ユーザー定義データ型の属性にアクセスするには、適切な構文を熟知する必要があります。ユーザー定義データ型とその属性へのアクセスの詳細は、使用中のデータベースのリリースで提供されているOracleマニュアルを参照してください。
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