| Oracle Developer Suite インストレーション・ガイド 10gリリース2(10.1.2)for Solaris Operating System (SPARC), Microsoft Windows and Linux x86 B25104-03 |
|
この章では、Oracle Developer SuiteおよびOracle Developer Suiteドキュメント・ライブラリのハードウェアおよびソフトウェア要件について説明します。説明する項目は次のとおりです。
表2-1に、Oracle Developer Suiteの基本的なハードウェア要件を示します。
| ハードウェア構成要素 | 要件 |
|---|---|
|
CPU |
次のいずれか。 |
|
メモリー領域 |
128 MB1 |
|
ディスク領域2 |
J2EE Development 完全 |
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ページファイル・サイズ、TMP、またはスワップ領域の合計3 |
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|
ディスプレイ |
256色以上の表示が可能であること。 |
|
1
インストールに必要な最小のメモリー領域です。Oracle Developer Suiteのコンポーネントをすべてインストールする場合は、これ以上のメモリー領域が必要です。各コンポーネントに必要なメモリー領域については、表2-2を参照してください。 2 英語のみのインストールに必要なディスク領域です。実際に必要なディスク領域は、インストール時に選択した言語によります。ただしその場合、通常はCドライブに、さらに50 MBの一時ディスク領域が必要になります。 3 マルチユーザーのLinuxまたはSolaris環境でOracle JDeveloper 10gを使用する場合は、1 GBのスワップ領域を使用してください。 |
表2-2に、Oracle Developer Suiteの各コンポーネントに必要なメモリー領域を示します。
Oracle Developer Suiteは、Microsoft Windows 2000/XP Professional、Sun Solaris、およびLinux x86の各オペレーティング・システムで使用できます。表2-3に、オペレーティング・システムと、各オペレーティング・システムにおいてサポートされるOracle Developer Suiteコンポーネントを示します。
LinuxおよびSolarisに関する注意:
この項では、Windows、LinuxおよびSolarisの各オペレーティング・システム要件について説明します。
表2-4に、Windowsオペレーティング・システムにOracle Developer Suiteをインストールするためのソフトウェア要件を示します。
| ソフトウェア構成要素 | 要件 |
|---|---|
|
Windowsオペレーティング・システム |
Sun SPARCワークステーションで実行されるSolarisにOracle Developer Suiteをインストールする場合は、Solaris 8(2.8)またはSolaris 9(2.9)のいずれかである必要があります。表2-5に、Oracle Developer SuiteをインストールするためのSolarisのパッチセット要件を示します。パッチは次のWebサイトからダウンロードできます。
http://sunsolve.sun.com/pub-cgi/show.pl?target=patches/J2SE
表2-6に、Oracle Developer Suiteをインストールする場合の、Solaris 8(2.8)およびSolaris 9(2.9)のパッケージの要件を示します。コンピュータにオペレーティング・システムのパッケージがインストールされていることを確認するには、そのパッケージ名を指定してpkginfoコマンドを実行します。このコマンドは、記載されているパッケージごとに実行してください。pkginfoの構文は次のとおりです。
pkginfo package_name
次に例を示します。
prompt>pkginfo SUNWarc
コンピュータにパッケージがインストールされていない場合は、システム管理者に連絡してください。
| ソフトウェア構成要素 | 要件 |
|---|---|
|
Solaris 8(2.8) |
|
|
Solaris 9(2.9) |
Linuxのソフトウェア要件を確認するには、お使いのLinuxディストリビューションに応じて、次の該当する項を参照してください。
カスタマイズされたカーネルや、Linuxベンダーでサポートされていないモジュールはサポートされません。
Oracle Developer Suite 10gリリース2(10.1.2.0.2)は、ネットワーク接続されていないLinuxシステムにもインストールできます。
表2-7に、Red Hat Enterprise Linux AS/ES 2.1システムのソフトウェア要件を示します。また、表の後には、これらのシステム要件を満たす手順と、Oracle Developer Suiteをインストールするために他の要件が必要になる場合はその要件を満たす手順も説明します。
システムがすべての要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。
rootユーザーとしてログインします。
# cat /etc/issue Red Hat Linux Advanced Server release 2.1AS/¥m (Pensacola)
# cat /etc/redhat-release Red Hat Linux Advanced Server release 2.1AS/¥m (Pensacola Update 5)
Update 5がインストールされている場合は、errata 49とすべての必要なソフトウェア・パッケージがインストールされています。
# uname -r kernel-smp-2.4.9-e.49
この例では、バージョンが2.4.9、errataが49であることを示しています。カーネルのアップグレードの詳細は、必要に応じて、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。
Red Hatのパッチの詳細は、次を参照してください。
http://www.redhat.com
# rpm -q package_name
パッケージがインストールされていない場合は、次のコマンドを使用してパッケージをダウンロードしてインストールします。
# rpm -i package_name
パッケージのインストール時には、正しいアーキテクチャと最適化rpmファイルを使用してください。rpmファイルのアーキテクチャを確認するには、次のコマンドを実行します。
# rpm -q package_name --queryformat "%{arch}¥n"
次の例は、glibc rpmファイルがIntelアーキテクチャに適していることを示しています。
# rpm -q glibc --queryformat "%{arch}¥n" i686
表2-8に、Red Hat Enterprise Linux AS/ES 3.0システムのソフトウェア要件を示します。また、表の後には、これらのシステム要件を満たす手順と、Oracle Developer Suiteをインストールするために他の要件が必要になる場合はその要件を満たす手順も説明します。
システムがすべての要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。
rootユーザーとしてログインします。
# cat /etc/issue Red Hat Enterprise Linux AS release 3 (Taroon)
# cat /etc/redhat-release Red Hat Enterprise Linux AS release 3 (Taroon Update 3)
# rpm -q package_name
パッケージがインストールされていない場合は、次のコマンドを使用してパッケージをダウンロードしてインストールします。
# rpm -i package_name
パッケージのインストール時には、正しいアーキテクチャと最適化rpmファイルを使用してください。rpmファイルのアーキテクチャを確認するには、次のコマンドを実行します。
# rpm -q package_name --queryformat "%{arch}¥n"
次の例は、glibc rpmファイルがIntelアーキテクチャに適していることを示しています。
# rpm -q glibc --queryformat "%{arch}¥n" i686
hugememカーネルが使用されている場合は、次のコマンドを使用してアーキテクチャを設定します。
prompt> setarch i386
Red Hat Enterprise Linux AS/ES 4.0のソフトウェア要件を示します。また、表の後には、これらのシステム要件を満たす手順と、Oracle Application Serverをインストールするために他の要件が必要になる場合はその要件を満たす手順も説明します。
システムがすべての要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。
# cat /etc/issue Red Hat Enterprise Linux AS release 4 (Nahant Update 1)
# cat /etc/redhat-release Red Hat Enterprise Linux AS release 4 (Nahant Update 1)
# rpm -q package_name
パッケージがインストールされていない場合は、次のコマンドを使用してパッケージをダウンロードしてインストールします。
# rpm -i package_name
パッケージのインストール時には、正しいアーキテクチャと最適化rpmファイルを使用してください。rpmファイルのアーキテクチャを確認するには、次のコマンドを実行します。
# rpm -q package_name --queryformat "%{arch}¥n"
次の例は、glibc rpmファイルがIntelアーキテクチャに適していることを示しています。
# rpm -q glibc --queryformat "%{arch}¥n" i686
prompt> setarch i386
表2-10に、SUSE Linux Enterprise Server 8システムのソフトウェア要件を示します。また、表の後には、これらのシステム要件を満たす手順と、Oracle Developer Suiteをインストールするために他の要件が必要になる場合はその要件を満たす手順も説明します。
システムがすべての要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。
rootユーザーとしてログインします。
# cat /etc/issue Welcome to SUSE Linux Enterprise Server 8 (i586) - Kernel ¥r (¥l)
# uname -r k_smp-2.4.21-138
カーネルのバージョンに2.4.21の文字列が含まれている場合、SP3はインストールされています。SP3は、Oracle Developer Suite 10gリリース2(10.1.2.0.2)で動作保証されています。
# rpm -q package_name
パッケージがインストールされていない場合は、次のコマンドを使用してパッケージをダウンロードしてインストールします。
# rpm -i package_name
パッケージのインストール時には、正しいアーキテクチャと最適化rpmファイルを使用してください。rpmファイルのアーキテクチャを確認するには、次のコマンドを実行します。
# rpm -q package_name --queryformat "%{arch}¥n"
次の例は、glibc rpmファイルがIntelアーキテクチャに適していることを示しています。
# rpm -q glibc --queryformat "%{arch}¥n" i686
# ln -sf /usr/bin/perl /usr/local/bin/perl
fuser実行可能ファイルのシンボリック・リンクがない場合は、作成します。
# ln -sf /bin/fuser /sbin/fuser
orarunパッケージがSUSE Linux Enterprise Serverシステムにインストールされている場合は、次の手順をoracleとして実行して環境をリセットします。
prompt> cd /etc/profile.d prompt> mv oracle.csh oracle.csh.bak prompt> mv oracle.sh oracle.sh.bak prompt> mv alljava.sh alljava.sh.bak prompt> mv alljava.csh alljava.csh.bak
$HOME/.profileファイルの次の行をコメント・アウトします。
. ./.oracle
oracleユーザー・アカウントからログアウトします。
oracleユーザー・アカウントにログインして変更を反映させます。
表2-11に、SUSE Linux Enterprise Server 9システムのソフトウェア要件を示します。また、表の後には、これらのシステム要件を満たす手順と、Oracle Developer Suiteをインストールするために他の要件が必要になる場合はその要件を満たす手順も説明します。
システムがすべての要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。
rootユーザーとしてログインします。
# cat /etc/issue Welcome to SuSE Linux 9.0 (i686) - Kernel ¥r (¥l).
# uname -r kernel-bigsmp-2.6.5-7.97
# rpm -q package_name
パッケージがインストールされていない場合は、次のコマンドを使用してパッケージをダウンロードしてインストールします。
# rpm -i package_name
パッケージのインストール時には、正しいアーキテクチャと最適化rpmファイルを使用してください。rpmファイルのアーキテクチャを確認するには、次のコマンドを実行します。
# rpm -q package_name --queryformat "%{arch}¥n"
次の例は、glibc rpmファイルがIntelアーキテクチャに適していることを示しています。
# rpm -q glibc --queryformat "%{arch}¥n" i686
# ln -sf /usr/bin/perl /usr/local/bin/perl
fuser実行可能ファイルのシンボリック・リンクがない場合は、作成します。
# ln -sf /bin/fuser /sbin/fuser
orarunパッケージがSUSE Linux Enterprise Serverシステムにインストールされている場合は、次の手順をoracleとして実行して環境をリセットします。
prompt> cd /etc/profile.d prompt> mv oracle.csh oracle.csh.bak prompt> mv oracle.sh oracle.sh.bak prompt> mv alljava.sh alljava.sh.bak prompt> mv alljava.csh alljava.csh.bak
$HOME/.profileファイルの次の行をコメント・アウトします。
. ./.oracle
oracleユーザー・アカウントからログアウトします。
oracleユーザー・アカウントにログインして変更を反映させます。
Oracle Developer Suite用認定ソフトウェアの一覧は、次のOracleMetaLinkサイトから入手できます。
http://metalink.oracle.com/
Oracle Developer Suiteドキュメント・ライブラリには、HTMLおよびAdobe PDF形式のオンライン・マニュアルが含まれています。ドキュメント・ライブラリのコンテンツのインストールおよび表示手順については、付録C「ドキュメント・ライブラリのインストール」を参照してください。
表2-12に、Oracle Developer Suiteドキュメント・ライブラリのツールおよびディスク領域要件を示します。
| 項目 | 要件 |
|---|---|
|
オンライン・リーダー |
HTML |
|
ディスクの空き容量 |
130 MB |
この項では、1つのOracleホームに複数のOracle製品を指定する方法や、1台のコンピュータに複数のOracle製品をインストールする方法について説明します。
Oracleホームは、Oracleソフトウェアのインストール先となる最上位ディレクトリです。
このマニュアルで記載されているディレクトリ・パスには、実際のDeveloper Suiteディレクトリへのパスを表すプレースホルダ・テキストDevSuiteHomeが含まれています。
Oracle Developer Suiteの複数のインスタンスを同じコンピュータにインストールする場合は、次のガイドラインに従ってください。また、Oracle9iDSまたはOracle Internet Developer Suiteがすでにインストールされているコンピュータに、Oracle Developer Suiteをインストールする場合も、このガイドラインが適用されます。
Oracle Developer Suiteをインストールするコンピュータに、すでにOracleデータベースがインストールされている場合、または後からOracleデータベースをインストールする予定がある場合は、次のガイドラインに従ってください。
インストーラは次のディレクトリにファイルを書き込みます。
| ディレクトリ | 説明 |
|---|---|
|
Oracleホーム・ディレクトリ |
このディレクトリには、Oracle Developer Suiteのファイルが格納されています。このディレクトリは、Oracle Developer Suiteのインストール時に指定します。詳細は、第2.6.1項「Oracleホームに関する注意事項」を参照してください。 |
|
インベントリ・ディレクトリ |
インストーラでは、このディレクトリを使用して、コンピュータにインストールされているOracle製品が追跡されます。2回目以降のインストールでは、同じインベントリ・ディレクトリが使用されます。詳細は、第2.10.3項「インストーラのインベントリ・ディレクトリ」を参照してください。 |
|
LinuxおよびSolarisのみ:
|
このディレクトリには、使用しているLinuxまたはSolarisコンピュータのOracleホームの場所に関する情報が格納されています。詳細は、第2.10.3項「インストーラのインベントリ・ディレクトリ」を参照してください。注意: Windowsコンピュータでは、この情報はWindowsレジストリに格納されています。 |
|
|
インストーラは、インストール時にのみ必要なファイルを、一時ディレクトリに書き込みます。デフォルトでは、一時ディレクトリは |
|
一時ディレクトリ |
インストーラは、インストール時にのみ必要なファイルを、一時ディレクトリに書き込みます。これには、 |
Oracle Developer Suiteをインストールする前に、Oracle Developer Suiteのリリース・ノートをお読みください。このリリース・ノートは、Oracle Developer Suiteドキュメント・ライブラリにあります。リリース・ノートを表示する方法については、第C.3.1項「ディスクからのリリース・ノートの表示」を参照してください。最新のリリース・ノートおよびリリース・ノートの補足は、次のOracle Technology Networkサイトから入手できます。
http://www.oracle.com/technology/products/ids/
Oracle Developer Suiteをインストールする前に、次の準備作業を行います。
全般的な作業:
rootユーザーとしてログインしないでください。rootユーザーとしてログインすると、インストーラを実行できません。詳細は第2.8.6項「LinuxおよびSolarisのアカウントおよびグループの作成」を参照してください。
PATH、CLASSPATH、LD_LIBRARY_PATHの値は、1,024文字以内で指定します。これを超えると、インストール中に「Word too long」というエラーが発生する可能性があります。
インストーラのユーザー・インタフェース言語には、Java Virtual Machine(JVM)のロケールの設定が反映されます。このロケール設定は、オペレーティング・システムのロケールに基づいています。特定のロケールでインストーラを実行するには、Oracle Universal Installerを起動する前にオペレーティング・システムのロケールを設定します。
インストーラは表2-14に記載されているロケール言語をサポートしています。
| 言語 | ISO-639言語コード |
|---|---|
|
英語 |
en |
|
フランス語 |
fr |
|
ドイツ語 |
de |
|
イタリア語 |
it |
|
日本語 |
ja |
|
韓国語 |
ko |
|
ポルトガル語(ブラジル) |
pt_BR |
|
簡体字中国語 |
zh_CN |
|
繁体字中国語 |
zh_TW |
使用しているロケールがこの表に記載されていない場合は、インストーラは英語で表示されます。
スクリーン・リーダーなどのユーザー補助機能を使用してJavaベースのアプリケーションやアプレットを利用する場合は、事前にaccess_setup.batを実行しておいてください。
このファイルaccess_setup.batは、CD-ROM Disk 1またはDVDの次の場所にあります。
| メディア | ファイルの場所 |
|---|---|
|
CD-ROM |
|
|
DVD |
|
スクリーン・リーダーなどのユーザー補助機能を使用してJavaベースのアプリケーションやアプレットで作業する場合、Oracle Developer SuiteをインストールするWindowsベースのコンピュータ上のすべてのJava仮想マシンに、Sun社のJava Access Bridgeがインストールされている必要があります。
ユーザー補助機能を使用する場合は、次のいずれかの手順を行います。
インストールを続行します。Oracle Developer Suiteのインストール終了後、すべてのJDK/JRE環境にJava Access Bridge 1.2がインストールされていることを確認します。これで、ユーザー補助機能を必要とするアプリケーションはすべて正しく動作します。
Oracle Developer Suiteをインストールする前に、JDK/JRE 1.4.2のある場所に、Java Access Bridge 1.2の製品版をインストールする必要があります。
Java Access Bridge 1.2をダウンロードしてインストールするには、次の手順を実行します。
http://java.sun.com/products/accessbridge/
インストール手順などの詳細は、前述のWebサイトにあるJava Access Bridge関連ドキュメントを参照してください。
accessbridge_homeなどのフォルダに展開します。
accessbridge_home¥installerフォルダにあるinstall.exeを実行して、Java Access Bridgeをインストールします。accessbridge_homeは、前述の手順で作成したフォルダです。
次の作業はLinuxおよびSolarisプラットフォームにのみ必要です。
DevSuiteHomeは、Developer Suiteがインストールされているディレクトリを示す環境変数(UNIX)またはレジストリ・キー(Windows)です。これは、ORACLE_HOMEと同じです。
Oracle Developer Suiteのインストール時に、既存のOracleホーム内のソフトウェアとの競合を避けるため、環境内の既存のORACLE_HOMEへの参照をすべて削除する必要があります。これらの参照を削除するには、次の手順を実行します。
ORACLE_HOME変数の設定を解除します。| Cシェル | Bourne/Kornシェル |
|---|---|
|
|
|
PATH、CLASSPATH、およびLD_LIBRARY_PATHの各環境変数で、環境変数ORACLE_HOMEへの参照をすべて削除します。
DISPLAY環境変数を設定すると、ローカル・コンピュータからインストーラをリモートで実行し、インストーラのユーザー・インタフェースを表示できます。
リモート・コンピュータで、DISPLAY環境変数にローカル・コンピュータのシステム名またはIPアドレスを設定します。
インストーラの起動時に、「Failed to connect to server」、「Connection refused by server」または「Can't open display」などのXlibエラー・メッセージが表示された場合は、ローカル・コンピュータで次のコマンドを実行してください。
| シェル・タイプ | リモート・コンピュータ | ローカル・コンピュータ |
|---|---|---|
|
Cシェル |
|
|
|
Bourne/Kornシェル |
|
|
インストール中、スワップ用に一時ディレクトリが使用されます。インストールを開始する前に、一時ディレクトリが表2-1に示したハードウェア要件を満たしていることを確認する必要があります。十分な領域がないと、インストールに失敗することがあります。インストーラによって、TMP環境変数が参照されて一時ディレクトリの場所が確認されます。この環境変数が設定されていない場合は、/tmpディレクトリが使用されます。
TMP環境変数を設定するには、次の手順を実行します。
| Cシェル | Bourne/Kornシェル |
|---|---|
|
|
|
TNS_ADMINは、ネットワーク構成ファイルが格納されたディレクトリを指定する環境変数です。
コンピュータの既存のディレクトリにTNS_ADMINを設定した場合、そのディレクトリとOracle Developer Suiteのネットワーク構成ファイルが作成されたディレクトリとが競合します。また、構成ファイルが他のOracle製品のOracleホーム以外の共通ディレクトリ内にある場合も、競合する可能性があります。たとえば、データベースのエイリアス設定用に、/var/opt/oracle/tnsnames.oraを使用する場合などです。
他のOracle製品用のネットワーク構成ファイルとの競合を避けるため、既存のTNS_ADMINディレクトリまたは共通ディレクトリにある既存の構成ファイルを、その製品のORACLE_HOME/network/adminにコピーし、次のコマンドを使用してTNS_ADMIN環境変数の設定を解除します。
| Cシェル | Bourne/Kornシェル |
|---|---|
|
|
|
次の作業はLinuxおよびSolarisプラットフォームにのみ必要です。
oraInventoryディレクトリに対して読取りおよび書込み権限を持つグループを作成します。インストーラでは、oraInventoryディレクトリを使用して、コンピュータにインストールされているOracle製品が追跡されます。ユーザーにoraInventoryへの書込みアクセス権を付与すると、そのユーザーはコンピュータにOracle製品をインストールできるようになります。したがって、そのようなユーザーはすべて同じグループのメンバーにしておきます。このマニュアルでは、このグループをdevsuitegrpグループと呼びます。
オペレーティング・システムのユーティリティを使用して、このグループを作成します。次に例を示します。
admintoolユーティリティまたはgroupaddユーティリティを使用します。
/usr/sbin/groupaddおよび/usr/sbin/useraddを使用します。
これらのユーティリティについては、オペレーティング・システムのドキュメントに記載されています。
devsuitegrpグループは、インストーラのoraInventoryディレクトリを所有します。Oracleのインストールを実行するすべてのユーザー・アカウントは、devsuitegrpグループのメンバーである必要があります。
このコンピュータにOracleソフトウェアを初めてインストールする場合は、最初に新規のユーザーを作成することをお薦めします。Oracleソフトウェアのインストールと管理には、この新規のユーザーを使用してください。
表2-15に示すように、ユーザーの属性を指定します。
インストーラによってインストール画面が表示されます。オペレーティング・システムや選択したインストール・オプションに応じて、表2-16に示す情報が必要になります。
| 項目 | インストール・タイプ | 例 |
|---|---|---|
|
Oracle Developer Suite 10gリリース2(10.1.2.0.2)のOracleホーム名とパス1 |
すべて(Windows、LinuxおよびSolaris) |
|
|
LinuxおよびSolarisグループ名 |
すべて(LinuxおよびSolarisのみ) |
|
|
送信メール・サーバー名 |
完全(すべてのプラットフォーム)。Oracle Application Server Reports Servicesにのみ使用されます。 |
|
|
1
詳細は、第2.6.1項「Oracleホームに関する注意事項」を参照してください。 |
次のシステムから移行またはアップグレードする場合は、付録A「アップグレードに関する注意」を参照してください。
Oracle9iDSリリース2(9.0.2)
コンポーネント固有のインストールの準備作業は、次の項に記載しています。
OracleBI Beansは、Oracle Databaseに保存されたデータをサポートします。ただし、特定のリリースとパッチセットのみがサポートされます。データベースと必要なパッチセットは、インストールの準備作業かインストール完了後の作業のいずれかでインストールできます。手順の詳細は、インストール完了後の作業として第3.2.3.1項「データベースに関する注意事項」で説明しています。
この項では、Oracle Universal Installerの概要と、インストールを開始する前に知っておくべきことについて説明します。
Oracle Developer Suiteでは、Oracle Universal Installerを使用してコンポーネントのインストールおよび環境変数の構成を行います。インストーラの指示に従ってインストールを行います。
Oracle Universal Installerにより、次の作業が自動化されます。
インストールを開始する前に、インストーラによってコンピュータの前提条件が自動的に確認されます。次の表に、インストーラによって実行される前提条件の確認内容を示します。
表2-17に、Windowsで自動的に実行される前提条件の確認を示します。
| 前提条件の確認 | 関連項目 |
|---|---|
|
256色以上の表示が可能か |
|
|
最低限のCPU速度を満たしているか |
|
|
オペレーティング・システムの要件を満たしているか |
表2-18に、Sun SPARCコンピュータのSolarisで自動的に実行される前提条件の確認を示します。
| 前提条件の確認 | 関連項目 |
|---|---|
|
256色以上の表示が可能か |
|
|
最低限のスワップ領域があるか |
|
|
最低限のCPU速度を満たしているか |
|
|
オペレーティング・システムの要件を満たしているか |
表2-19に、Linux x86で自動的に実行される前提条件の確認を示します。
| 前提条件の確認 | 関連項目 |
|---|---|
|
最低限のスワップ領域があるか |
|
|
最低限のCPU速度を満たしているか |
|
|
オペレーティング・システムの要件を満たしているか |
コンピュータで最初にインストーラを実行したとき、インベントリ・ディレクトリが作成されます。インベントリ・ディレクトリには、インストーラによってインストールされた製品、およびその他のインストール情報が記録されます。以前にコンピュータにOracle製品をインストールしたことがある場合、インベントリ・ディレクトリがすでに存在する可能性があります。
インベントリ・ディレクトリについて、次の要点を理解しておいてください。
system_default_drive:¥Program Files¥Oracle¥Inventoryとして自動的に作成されます。system_default_driveの値は通常「C:」で、Windowsレジストリに設定されています。
/var/opt/oracle/oraInst.loc、Linuxでは/etc/oraInst.locファイルに記述されています。コンピュータに初めてOracle製品をインストールする場合は、既存のディレクトリをインベントリ・ディレクトリとして使用するかどうかを尋ねられます。その後、インストーラによってoraInst.locが作成され、そのファイルにインベントリ・ディレクトリが記述されます。
oraInventoryディレクトリへの書込み権限が付与されます。後で別のユーザーがインストーラを起動する場合、そのユーザーは、oraInventoryディレクトリに対してユーザーレベルの書込み権限を持っているか、インストール中に指定したグループに属している必要があります。権限がなければインストール処理は失敗します。
この操作のログは、インストーラによって、system_default_drive:¥Program Files¥Oracle¥Inventory¥logsディレクトリ(Windows)、またはinventory_location/logsディレクトリ(LinuxおよびSolaris)のファイルに格納されます。ログ・ファイルの名前は次の形式になります。
installActionsyear-date_time.log
インストーラを起動するには、次の手順を実行します。
DVDの場合: 「Oracle Developer Suite and Documentation」のラベルの付いたOracle Developer Suite DVDを、コンピュータのDVDドライブに挿入します。
setup.exeを検索します。このプログラムを実行してインストーラを起動します。DVDの場合: 自動実行機能を使用していない場合は、DVDのルート・ディレクトリの下にあるディレクトリ¥developer_suiteで、プログラムsetup.exeを検索します。このプログラムを実行してインストーラを起動します。
setup.exeを検索します。このプログラムを実行してインストーラを起動します。DVDの場合: Oracle Developer Suiteをインストールするには、DVDのルート・ディレクトリの下にある¥developer_suiteディレクトリで、プログラムsetup.exeを検索します。このプログラムを実行してインストーラを起動します。
¥doc¥welcome¥index.htm、またはDVDの¥developer_suite¥doc¥welcome¥index.htmファイルを参照します。
第3.1項「Oracle Developer Suiteのインストール」の手順に進んで続行します。
Oracle Developer Suiteでは、Windowsシステム・ディレクトリ内に必要なファイルがいくつかあります。Oracle Developer Suiteのインストール中、コンピュータにすでに存在するファイルが、Oracle Developer Suiteの要件を満たすかどうか確認されます。ファイルが存在しない場合や、存在しても要件を満たさない場合は、必要なファイルがインストールされます。
要件を満たさないファイルが、インストール時に他のプロセスで使用中の場合、インストーラが停止し、エラー・ダイアログ・ボックスが表示されます。これは、更新したファイルを有効にするためにWindowsを再起動する必要があるからです。インストーラは、自動的にシャットダウンしてシステムの再起動後に再び起動することはできません。
Oracle Developer Suiteには、必要なWindowsシステム・ファイルの補足インストール機能も含まれています。インストールが終了すると、必要に応じてコンピュータが自動的に再起動されます。
Oracle Developer Suiteのインストール中にWindowsシステム・ファイル・エラーが発生した場合は、「OK」をクリックしてエラー・ダイアログ・ボックスを閉じ、次の手順に従ってWindowsシステム・ファイルのインストールを開始します。Windowsシステム・ファイルのインストールを実行しないと、Oracle Developer Suiteのインストールを続行できません。
Windowsシステム・ファイルのインストールを開始するには、次の手順を実行します。
¥developer_suiteディレクトリに移動します。
wsf.exeを実行します。Windowsシステム・ファイル・インストーラは、既存のOracleホームを検索します。Oracleホームが見つからない場合は、「ファイルの場所」ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスから、Oracleホームを選択します。
必要に応じて自動的にWindowsが再起動されます。または、インストール終了を表すダイアログ・ボックスが表示されないで、Windowsシステム・ファイルのインストールが終了します。
自動マウント機能をサポートしないオペレーティング・システムでは、インストールCD-ROMまたはDVDを手動でマウントする必要があります。CD-ROMまたはDVDのマウント/アンマウントには、root権限が必要です。CD-ROMまたはDVDをドライブから取り出す前に、必ずアンマウントしてください。
インストールCD-ROMまたはDVDをマウントするには、次の手順を実行します。
コンピュータに自動マウントを設定している場合は、CD-ROMまたはDVDディスクをドライブに挿入すると、そのディスクは、自動マウント構成で指定されたディレクトリに自動的にマウントされます。
コンピュータに自動マウントを設定していない場合は、CD-ROMまたはDVDを手動でマウントする必要があります。
CD-ROMまたはDVDを手動でマウントするには、次の手順を実行します。
rootユーザーとしてログインします。
/cdromを作成する場合は、次のコマンドを実行します。# mkdir /cdrom
/cdromの場合は、次のコマンドを実行します。# mount -r -F hsfs device_name /cdrom
rootユーザーとしてログアウトします。
コンピュータにCD-ROMまたはDVDの自動マウントを設定している場合は、CD-ROMまたはDVDディスクをドライブに挿入すると、そのディスクは、自動マウント構成で指定されたディレクトリに自動的にマウントされます。
コンピュータに自動マウントを設定していない場合は、CD-ROMまたはDVDを手動でマウントする必要があります。
CD-ROMまたはDVDを手動でマウントするには、次の手順を実行します。
rootユーザーとしてログインします。
/mnt/cdromを作成する場合は、次のコマンドを実行します。# mkdir /mnt/cdrom
/etc/fstabファイルに、次の/dev/cdromの行を必ず入れます。/dev/cdrom /mnt/cdrom iso9660 noauto,owner,kudzu,ro 0 0
# /bin/mount /mnt/cdrom
このコマンドにより、マウント・ポイント・ディレクトリ/mnt/cdromに、CD-ROMまたはDVDがマウントされます。
rootユーザーとしてログアウトします。
インストールCD-ROMまたはDVDをマウントしたら、インストーラを起動できます。
CD-ROMまたはDVDからインストーラを起動するには、次の手順を実行します。
/mnt/cdromの場合は、/mnt/cdromおよびそのサブディレクトリ以外のディレクトリに移動します。
prompt> mount_point_directory/runInstaller
DVDの場合: 次のコマンドを入力してインストーラを起動します。
prompt> mount_point_directory/developer_suite/runInstaller
インストーラが起動します。第3.1項「Oracle Developer Suiteのインストール」の手順に進みます。
付録D「サイレント・インストールおよび非インタラクティブ・インストール」を参照してください。
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