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Oracle Developer Suite インストレーション・ガイド
10gリリース2(10.1.2)for Solaris Operating System (SPARC), Microsoft Windows and Linux x86
B25104-03
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インストール手順

インストール手順に進む前に、第2章「インストールする前に」を参照し、インストール前の準備作業を完了しておいてください。

この章では、インストール処理およびその後の作業について、手順を追って説明します。説明する項目は次のとおりです。

3.1 Oracle Developer Suiteのインストール

インストーラの起動方法については、第2.10.4項「インストーラの起動」を参照してください。


注意

  • (Windowsのみ) インストール中にWindowsシステム・ファイル・エラーが発生した場合は、「OK」をクリックしてエラー・ダイアログ・ボックスを閉じ、第2.10.4.1.1項「Windowsシステム・ファイルのインストール」の手順に従ってください。

  • インストーラの画面は、現在のロケールで指定された言語で表示されます。

 

インストーラを起動すると、まず前提条件が自動的に確認されます。このような確認は、「ようこそ」画面の前に表示されるコマンドライン・ウィンドウで実行されます。前提条件の確認に失敗すると、エラー・メッセージが表示され、インストーラが停止します。インストーラによって自動的に実行される前提条件の確認については、第2.10.2項「インストーラによる前提条件の確認」を参照してください。

次に、インストーラの「ようこそ」画面が表示されます。

  1. 「ようこそ」画面に表示された内容を確認し、「次へ」をクリックします。

    「ようこそ」画面には、Oracle Universal Installerに関する情報が記載されています。

    「ようこそ」画面および各インストール画面には、次のボタンが表示されます。

    • ヘルプ: 各画面の機能についての説明が表示されます。

    • インストールされた製品: 現在インストール済の製品の表示やアンインストールが実行されます。

    • 戻る: 前の画面に戻ります。このボタンは「ようこそ」画面では使用できません。

    • 次へ: 次の画面に進みます。このボタンは、一部の画面では使用できません。

    • インストール: ファイルのインストールが開始されます。

    • 取消: インストール処理が停止し、インストーラが終了します。

    「ようこそ」画面には、前述以外にも次の2つのボタンが表示されます。

    • 製品の削除: 個別の製品またはすべての製品がアンインストールされます。

    • バージョン情報: インストーラのバージョン番号が表示されます。

    「インストールされた製品」オプションおよび「製品の削除」オプションの詳細は、第4.1.1項「インストーラを使用したアンインストール手順」を参照してください。

  2. コンピュータに初めてOracle製品をインストールする場合は、インストール関連ファイル用のインベントリ・ディレクトリが作成されます(インベントリ・ディレクトリの詳細は、第2.10.3項「インストーラのインベントリ・ディレクトリ」を参照してください)。作成プロセスは、Windows、Linux、Solarisで異なります。

    • Windows: インストーラによってディレクトリsystem_default_drive¥Program Files¥Oracle¥Inventoryが作成されます。このsystem_default_driveはWindowsをインストールしているドライブ(通常はC)を示します。

    • LinuxおよびSolaris: 「インベントリ・ディレクトリの指定」画面が表示されます。インベントリ・ディレクトリの場所には既存のディレクトリを入力する必要があります。たとえば、次のようなディレクトリを使用できます。

      /private1/oraInventory

      ファイル・システムを参照してインベントリ・ディレクトリを選択する場合は、「参照」ボタンを使用します。

      インストール処理を続行するには、「OK」をクリックします。

  3. LinuxおよびSolarisのみ: (最初のインストール時のみ)「UNIXグループ名」画面でUNIXグループ名を入力します。

    「UNIXグループ名」画面は、そのコンピュータで初めてインストーラを起動したときにのみ表示されます。この画面を使用して、インベントリ・ディレクトリに対して読取りおよび書込みの権限を持つグループを指定します。詳細は、第2.8.6項「LinuxおよびSolarisのアカウントおよびグループの作成」を参照してください。

    UNIXグループ名: グループの名前を入力します。このグループは、インベントリ・ディレクトリに対して読取りおよび書込みのアクセス権を持つ必要があります。インストーラの起動に使用するユーザーは、このグループのメンバーである必要があります。

    終了したら、「次へ」をクリックして続行します。

  4. LinuxおよびSolarisのみ: 画面が表示され、シェル・スクリプトorainstRoot.shを実行するように要求されます。このスクリプトは、root権限で実行する必要があります。シェル・スクリプトを実行するとき、orainstRoot.shの前に「./」の入力が必要になる場合もあります。

    画面にシェル・スクリプト・ファイルの場所が表示されます。以降のインストール処理でコンポーネントを識別できるように、このスクリプトによって、コンピュータにインストールされたコンポーネントへのポインタが作成されます。スクリプトによって、Solarisでは/var/opt/oracle/oraInst.loc、Linuxでは/etc/oraInst.locファイルが生成されます。このファイルに、インベントリ・ディレクトリへのポインタが記録されます。

    このスクリプトを実行した後は元の画面に戻り、「続行」をクリックして先に進みます。

  5. 「ファイルの場所の指定」画面で、インストール元およびインストール先のパスを確認し、Oracleホーム名を入力または選択します。

    「ファイルの場所の指定」画面で、インストール元およびインストール先を絶対パスで入力します。

    • ソース: products.jarファイルの絶対パスで、この場所から製品のインストールが行われます。インストール・プログラムのproducts.jarファイルのデフォルト値が検出されて使用されます。このパスは変更しないでください。

    • インストール先: Oracleホームの名前および絶対パスで、この場所に製品がインストールされます。

      デフォルトの名前およびパスを使用しても、他の名前を選択してもかまいません。詳細は、第2.6.1項「Oracleホームに関する注意事項」を参照してください。


      注意

      Oracleホームは、実在する絶対パスでなければなりません。環境変数名や空白を含むことはできません。 


      次の既存のディレクトリを、Oracle Developer Suiteのインストール先として指定しないでください。

      • Oracle Developer Suite 10g(9.0.4)のホーム・ディレクトリ

      • Oracle9iDSリリース2(9.0.2)のホーム・ディレクトリ

      • Oracle Internet Developer Suiteのホーム・ディレクトリ(Oracle Developer Suite 10gリリース2(10.1.2.0.0)の旧バージョン)

      • すべてのOracle Databaseのホーム・ディレクトリ

      Oracleホームの詳細は、第2.6項「1つのOracleホームでの共存」を参照してください。

    • 参照: ファイル・システムを参照してソースまたはインストール先のディレクトリを指定する場合は、「参照ボタンをクリックします。

    情報の入力が終わったら、「次へ」をクリックして続行します。

  6. インストール先のコンピュータがハードウェア・クラスタの一部である場合は、「ハードウェアのクラスタ・インストール・モードの指定」画面が表示される場合があります。その場合は、「単一ノードまたはコールド・フェイルオーバー・クラスタのインストール」オプションを選択すると、現行のインストール・ノードにのみインストールが実行されます(このリリースではアクティブ・フェイルオーバー・クラスタのインストール・オプションはサポートされていません)。

  7. インストール・タイプを選択する画面で、実行するインストールのタイプ、およびインストールする製品言語を選択します。使用可能なインストール・オプションは次のとおりです。

    • J2EE Development: Oracle10g JDeveloperおよびそのサブコンポーネント(Oracle Business Intelligence Beans、UIX、Bali、XDK)と、Oracle Application Server Containers for J2EE(OC4J)をインストールします。OC4Jは、テスト用のデフォルトのリスナーとして構成されます。

    • 完全: Oracle Developer Suiteのコンポーネントをすべてインストールします。このオプションでは、Oracle Forms Developer、Oracle Reports Developer、およびOracle10g JDeveloperをインストールします。また、OC4J、Oracle Application Server Reports Services、およびOracle Application Server Forms Servicesもインストールします。OC4Jはテスト用のデフォルトのリスナーとして構成されます。

      ただし、LinuxおよびSolarisの場合、使用できないコンポーネントがあります。LinuxおよびSolarisにインストールされるOracle Developer Suiteのコンポーネントについては、表2-3「オペレーティング・システムとOracle Developer Suiteコンポーネント」を参照してください。

    • 製品の言語: Oracle Developer Suiteの実行時に表示される言語を選択するには、「製品の言語ボタンをクリックして「言語の選択」画面を表示します。複数の言語をインストールし、NLS_LANG環境変数を変更して、言語を切り替えることもできます。実行時に、NLS_LANGで指定された言語の翻訳ファイルが使用可能であれば、その製品は指定された言語で表示されます。使用可能でない場合は英語で表示されます。

      「言語の選択」画面で、インストールした製品の実行時に表示する言語を選択します。英語を使用するロケールでインストーラを実行している場合は、英語しか選択されません。英語以外の言語を使用するロケールでインストーラを実行している場合は、英語とそのロケールのデフォルト言語が選択されます。

      「言語の選択」画面で、インストールする言語を複数選択できます。選択するには、「使用可能な言語」リストから「選択された言語」リストへ言語を移動します。操作方法は次のとおりです。

      • 使用可能な言語」リストから、1つまたは複数の言語を選択します。複数の言語を選択する場合は、1つの言語を選択し、[Ctrl]キーを押しながら別の言語を選択します。なお、ここで選択した言語は、インストール・プログラムの表示言語とは関係ありません。

      • 言語を選択した後、「>」ボタンをクリックすると、選択した言語が「選択された言語」リストに移動します。

      • すべての言語を選択する場合は、「>>」ボタンをクリックします。

      • 選択を取り消したいときは、その言語をクリックして、「<」ボタンをクリックします。選択した言語が「使用可能な言語」リストに戻ります。すべての言語の選択を取り消す場合は、「<<」ボタンをクリックします。

      • 言語の選択が終わったら、「OK」をクリックして続行します。

    実行するインストール・タイプと表示する製品言語の選択が終了したら、「次へ」をクリックして続行します。

  8. インストール・タイプが「完全」の場合は、「送信メール・サーバー情報の指定」画面が表示されます。この画面には、Oracle Application Server Reports Services(Reports Services)が、電子メールで報告書の配布やジョブ完了通知の送信を行う場合に使用する送信メール・サーバーの名前を入力します。

    たとえば、送信メール・サーバー名は、mysmtp01.mycorp.comのように指定します。

    この機能を使用しない場合は、名前を空白にしておきます。後で変更または構成できます。

    終了したら、「次へ」をクリックして続行します。

  9. 「サマリー」画面の情報を確認し、「インストール」をクリックします。ファイルのインストールが開始されます。

    実際のインストール処理を開始する前に、「サマリー」画面で設定した内容を確認できます。「サマリー」リストには、インストール元およびインストール先の場所、インストール・タイプ、製品言語のほか、必要なディスク領域や、インストールされるコンポーネントがまとめられています。

    設定を変更するには、「戻る」をクリックして適切な画面に戻ります。


    注意

    ディスク容量が不足している場合、「必要な領域」に赤字で表示されます。 


  10. 「インストール」画面が表示され、必要なOracle Developer Suiteファイルのコピーが開始されます。インストール処理には、ファイルのコピーやリンク、実行決定ポイント、計算などのアクションの実行が含まれます。この画面では次の操作を行います。

    • インストール処理の進行を監視する。

    • インストール・ログ・ファイルの完全パスを確認する。インストール・ログ・ファイルの詳細は、第2.10.3項「インストーラのインベントリ・ディレクトリ」を参照してください。

    • インストールの中止」をクリックしてインストール処理を中断する。この場合、製品すべてのインストールを停止する(デフォルト)か、特定のコンポーネントのみのインストールを停止するかを選択できます。通常は、製品すべてのインストールを停止するようお薦めします。特定のコンポーネントのインストールのみを停止した場合、これに関連するコンポーネントが正常に動作しなくなることがあります。

  11. Oracle Net Configuration Assistantの実行中に、「コンフィギュレーション・アシスタント」画面が表示される場合があります。Oracle Net Configuration Assistantは、基本的なネットワーク・コンポーネントを構成し、tnsnames.oraおよびsqlnet.oraファイルを作成します。Oracle Net Configuration Assistantツールは、インストーラによって起動されます。Oracle Net Configuration Assistantの「ようこそ」画面にある「ヘルプ」をクリックすると、このツールの使用方法についての説明が表示されます。

    この画面の操作が終わったら、「次へ」をクリックして続行します。


    注意

    コンフィギュレーション・アシスタントは、実行中にユーザー・インタフェースが表示されないサイレント・モードで実行される場合もあります。また、コンフィギュレーション・アシスタントが完了する前に短時間だけユーザー・インタフェースが表示される場合もあります。ユーザー・インタフェースが表示されてインストールが停止する場合は、コンフィギュレーション・アシスタントにエラーが発生しています。 


    「コンフィギュレーション・アシスタント」画面では次の操作を行います。

    • 構成処理を監視する。

    • 中止」をクリックして構成ツールを終了する。

    • 構成ツールによって指定された構成値を表示する。構成ツール名をクリックすると、構成値の詳細が表示されます。

    • 構成が正常に完了しなかった場合、「再試行」をクリックして構成ツールを再度実行する。

    Windowsのユーザー補助機能を使用している場合: ユーザー補助機能を使用していて、スクリーン・リーダーに何か問題が発生した場合は、次の操作を行います。

    1. [ALT]+[F4]キーを押してNet Configuration Assistantの処理を中断し、インストーラを終了します。この操作はOracle Developer Suiteのインストール処理には影響ありません。Net Configuration Assistantツールが終了するのみです。

    2. Java Access Bridge 1.2を、JVMのある場所にインストールします。Java Access Bridge 1.2のダウンロードやインストール手順については、第2.8.4項「Java Access Bridgeのインストール(Windowsのみ)」を参照してください。

    3. 次の環境変数を設定します。

      ORACLE_OEM_CLASSPATH=program_drive:¥Program Files¥Oracle¥jre¥1.4.2¥
      lib¥access-bridge.jar;program_drive:¥Program Files¥Oracle¥jre¥1.4.2¥
      lib¥jaccess.jar

      このprogram_driveは、ディレクトリProgram Filesがあるドライブを示します。

    4. スクリーン・リーダーを再起動します。

    5. Windowsの「スタート」メニューから、次の順に選択してNet Configuration Assistantツールを再起動します。

      スタート」→「プログラム」→「Oracle - DevSuiteHome」→「Configuration and Migration Tools」→「Net Configuration Assistant

  12. 「コンフィギュレーション・アシスタント」画面がまだ表示されている場合は、「次へ」をクリックして続行します。

  13. 製品のインストールが終了すると、インストールの終了画面が表示されます。

    インストール・プログラムを終了するには、「終了」をクリックします。インストール・プログラムの終了を確認するダイアログ・ボックスが表示されます。「はい」をクリックして終了するか、「いいえ」をクリックしてインストール・プログラムを続行します。

    製品のインストールに成功した場合は、第3.2項「インストール完了後の作業」を参照して次の手順に進んでください。

3.2 インストール完了後の作業

Oracle Developer Suiteのインストール完了後に必要な作業を、次の項に分けて説明します。

3.2.1 全般的なチェックリスト

インストール完了後の全般的なチェックリストを確認し、インストール環境に当てはまる作業を行います。

3.2.1.1 更新

インストールが完了したら、最新の動作保証とソフトウェアの更新をOracleMetalink(http://metalink.oracle.com)で確認してください。OracleMetalinkでは、オラクル社カスタマ・サポート・センターが提供する次のような技術情報やサポート情報を確認できます。

Oracle Technology NetworkのWebサイト(http://www.oracle.com/technology/)では、Oracle製品と業界標準の技術を使用してアプリケーションの構築、テストおよびデプロイを行う開発者向けのサービスと技術資料を確認することができます。

3.2.1.2 NLS

インストールしたコンポーネントのNLSサポートを有効にするために、インストール後に作業が必要になる場合があります。

3.2.1.2.1 コンポーネントの言語

Oracle Developer Suiteコンポーネント(BI Beansを除く)のユーザー・インタフェースは、インストール時に選択した言語で表示できます。その場合は、NLS_LANG環境変数を設定します。

NLS_LANGは、コンポーネントで使用される言語、地域および文字セットを指定する環境変数です。NLS_LANGを別の値に変更するまで、Oracle Developer Suiteのすべてのコンポーネントで、最初の設定が使用されます。

NLS_LANGには、言語、地域および文字セットの3つの要素があります。これらの要素は次の書式で設定されます。

<language>_<territory>.<character_set>

たとえば、NLS_LANGJapanese_Japan.JA16EUCと設定すると、日本語環境でコンポーネントが実行されます。また、日本における表記法などの慣習に従い、データを操作する文字セットとしてはEUCを使用することを表します。

NLS_LANGの詳細は、Oracle Application Serverドキュメント・ライブラリにある『Oracle Application Serverグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

3.2.1.2.2 追加フォント

インストール中に製品言語(複数可)を選択すると、JDKでその言語を正しく表示できるよう自動的にフォントがインストールされます。フォントは、ディレクトリDevSuiteHome/jdk/jre/lib/fontsにインストールされます。

インストール後に、インストール時に選択しなかった言語でテキストを表示することが必要になる場合があります。Oracle JDeveloper、UIX、Oracle Reports Developerなど、Java依存コンポーネントを使用している場合には、Javaで必要なフォントがインストールされていない場合があります。このような問題は、フォントを手動でインストールすることによって解決できます。

Oracle Developer Suiteに付属するフォントを表3-1に示します。

表3-1    Oracle Developer Suiteに付属するNLSフォント 
ファイル名  説明 

ALBANWTJ.TTF 

Albany WT日本語フォント 

ALBANWTK.TTF 

Albany WT韓国語フォント 

ALBANWTS.TTF 

Albany WT簡体字中国語フォント 

ALBANWTT.TTF 

Albany WT繁体字中国語フォント 

ALBANYWT.TTF 

日本語、中国語、韓国語を除く、英語以外のAlbany WTフォント 

フォントをインストールするには、表から該当するフォント名を選択し、次の手順を実行します。

  1. CD-ROMの場合: 「Disk 2」というラベルが付いたOracle Developer Suite CD-ROMをマウントします。各プラットフォームにCD-ROMをマウントする方法については、第2.10.4項「インストーラの起動」を参照してください。

    DVDの場合: 「Oracle Developer Suite and Documentation」というラベルが付いたOracle Developer Suite DVDをマウントします。各プラットフォームにDVDをマウントする方法については、第2.10.4項「インストーラの起動」を参照してください。

  2. インストーラが起動した場合は、終了します。インストーラは、フォントのインストールには使用しません。

  3. CD-ROMの場合: CD-ROMのルート・ディレクトリにいったん移動して、サブディレクトリ/extras/fontsに移動します。

    DVDの場合: DVDのルート・ディレクトリにいったん移動して、サブディレクトリ/developer_suite/extras/fontsに移動します。

  4. フォント・ファイルをDevSuiteHome/jdk/jre/lib/fontsにコピーします。

3.2.1.3 TNS名

選択したインストール・タイプにより、tnsnames.oraおよびsqlnet.oraファイルが、DevSuiteHome¥network¥adminフォルダ(Windowsの場合)またはDevSuiteHome/network/adminディレクトリ(LinuxおよびSolarisの場合)にインストールされます。このファイルは、テキスト・エディタを使用して手動で更新することも、構成ツールであるOracle Net Configuration Assistantを使用することもできます。構成ツールの詳細は、Oracleデータベース・ドキュメント・ライブラリにある『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

3.2.1.4 ポート番号

インストーラにより、ポートを必要とするOracle Developer Suiteコンポーネントに、ポートが自動的に割り当てられます。コンポーネントのインストール時にポートの競合が検出されると、コンポーネントに割り当てられたポート番号の範囲内で、別のポート番号が選択されます。インストール後は、ポートの割当てを記述したファイルが作成されます。ポートの割当てが妥当かどうかを確認してください。

ポートの割当てを記述したこのファイルをportlist.iniといいます。このファイルは、DevSuiteHome¥installフォルダ(Windows)またはDevSuiteHome/installディレクトリ(LinuxおよびSolaris)にあります。このファイルには、「ポート名 = ポート値」という形式で、コンポーネントごとのポート割当てが記述されています。次に例を示します。

Oracle Java Object Cache port = 7000
Oracle Intelligent Agent = 1748, 1754, 1808, 1809

表3-2に、各コンポーネントのデフォルトのポート番号と、競合が検出された場合に使用されるポート番号の範囲を示します。

表3-2    ポート番号 
コンポーネント  デフォルトのポート番号  ポート番号の範囲 

OC4J(Oracle FormsおよびOracle Reportsのテスト用) 

  • HTTPリスナー: 8888

  • RMI: 23910

  • JMS: 9240

 

8888-8907

23910-23929

9240-9259 

OC4J(JDeveloperのテスト用) 

  • HTTPリスナー: 8888

 

8888-8907 

OC4Jの両方のインスタンスをインストールするタイプを選択すると、インスタンス間での競合や他のポート番号との競合が発生しないポート番号が設定されます。

3.2.1.5 Oracle Developer Suite用のOC4Jインスタンス

3.2.1.6 ユーザー補助機能(Windowsのみ)

スクリーン・リーダーなどのユーザー補助機能を使用して、Javaベースのアプリケーションやアプレットで作業する場合、Oracle Developer SuiteをインストールしたWindowsベースのコンピュータ上のすべてのJava仮想マシンに、Sun社のJava Access Bridgeがインストールされている必要があります。

次の手順でJava Access Bridgeのファイルが正しく設定されているかどうかを確認します。

Java Access Bridgeのファイルがインストールされたことの確認:

次の手順は、Java Access Bridge 1.2のZIPファイルをダウンロードし、accessbridge_homeという名前の一時ディレクトリに展開して、インストールが済んでいることを仮定しています。詳細は、第2.8.4項「Java Access Bridgeのインストール(Windowsのみ)」を参照してください。

  1. 次のファイルが<DevSuiteHome>¥jdk¥jre¥lib¥extディレクトリにインストールされていることを確認します。インストールされていない場合は、<accessbridge_home>¥installer¥installerFilesからコピーします。

    • access-bridge.jar

    • jaccess-1_3.jar

    • jaccess-1_4.jar

    • JavaAccessBridge.dll

    • JAWTAccessBridge.dll

    • WindowsAccessBridge.dll

  2. JavaAccessBridge.dllJAWTAccessBridge.dll、およびWindowsAccessBridge.dllWindows¥System32フォルダに追加されていることを確認します。これで、前述のファイルが、システム・パスで参照される場所にあることが確認できます。

  3. PATH環境変数に、.DLLファイルのインストール先ディレクトリである<DevSuiteHome>¥jdk¥jre¥lib¥extが追加されたことを確認します。

  4. ファイルaccessibility.propertiesが、フォルダ<DevSuiteHome>¥jdk¥jre¥libにあることを確認します。このファイルがない場合は、次の場所からコピーします。accessbridge_home¥installer¥installerFiles

  5. accessibility.propertiesファイルに、次のような記述があることを確認します。

    assistive_technologies=com.sun.java.accessibility.AccessBridge
    AWT.EventQueueClass=com.sun.java.accessibility.util.EventQueueMonitor
    AWT.assistive_technologies=com.sun.java.accessibility.AccessBridge
    
    
  6. スクリーン・リーダーを起動します。

  7. Developer Suiteコンポーネントを起動します。

3.2.2 各コンポーネントのインストール完了後の作業

各コンポーネントのインストール完了後のチェックリストを示します。確認の上、必要な作業を行ってください。

3.2.2.1 Oracle JDeveloper 10gリリース2(10.1.2)

Oracle10g JDeveloperを有効に活用できるよう、次に説明する手順を実行してください。対応するデプロイ環境については、第B.1項「Oracle10g JDeveloper」を参照してください。

3.2.2.1.1 旧リリースからのユーザー設定の移行

JDeveloper(9.0.2)またはJDeveloper(9.0.4)の製品版からJDeveloper(10.1.2)にユーザー設定を移行できます。手順については、第A.2.1項「リリース9.0.2からリリース10.1.2へのJDeveloperユーザー設定の移行」を参照してください。

Oracle JDeveloperリリース3.2.3から9.0.4または10.1.2への直接の移行はサポートされていません。

3.2.2.1.2 JDeveloperの拡張機能の有効化

JDeveloperの拡張機能を使用するには、まずOracle Technology Networkからファイルをダウンロードする必要があります。JDeveloperの拡張機能には、次のものがあります。

拡張機能を自動的にダウンロードおよびインストールするには、次の手順を実行します。

  1. JDeveloperを起動します。

  2. JDeveloperのメイン・メニューから、「ヘルプ」→「更新の確認」を選択します。

    まだインストールしていない拡張機能や、インストールしてある拡張機能の新しいバージョンが表示されます。必要な拡張機能を選択して、インストールします。

拡張機能を手動でダウンロードするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Technology NetworkのJDeveloper拡張機能のページ(http://www.oracle.com/technology/software/products/jdev/)を表示します。

  2. 拡張機能を選択します。

  3. 指示に従ってZipファイルをダウンロードします。

拡張機能を手動でインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 使用しているコンピュータで稼動中のJDeveloperのインスタンスがあれば、すべて停止します。

  2. 拡張機能のアーカイブで、インストールに関して他の指示がないか確認します。

  3. ダウンロードしたZipファイルを、ディレクトリDevSuiteHome¥jdev¥lib¥extに展開します。

  4. 拡張機能を使用するには、JDeveloperを再起動します。

JDeveloperの拡張機能の詳細は、JDeveloperのオンライン・ヘルプを参照してください。

3.2.2.1.3 ソース・コード管理の有効化(Windowsのみ)

JDeveloper側から、Oracle Software Configuration Manager(Oracle SCM)を使用してソース・コードを管理するには、Oracle SCMリポジトリに接続する必要があります。リポジトリは、Oracleデータベース内にあらかじめ作成しておいてください。データベース内にリポジトリを作成するには、「完全」オプションでインストールを行い、Oracle SCMに付属のRepository Administration Utilityを使用します。リポジトリの作成手順については、Oracle Software Configuration Manager Repositoryのインストレーション・ガイドを参照してください。このドキュメントは、Windowsのスタート・メニューから参照できます。

3.2.2.1.4 フォントの問題(LinuxおよびSolarisの場合)

UNIX上でJDeveloperを起動すると、次のようなエラー・メッセージが表示される場合があります。

Font specified in font.properties not found [--symbol-medium-r-normal--*-%d-*-*-p-*-adobe-fontspecific]

これは、LinuxおよびSolarisコンピュータでJDeveloperを起動した場合、必要なフォントがJDKから使用できるように構成されていないことを表します。JDeveloperはデフォルトで、各JDKに含まれるファイルfont.propertiesの記述に従います。しかし、ファイルに記述されたフォントがコンピュータで使用できないと、前述のようなエラー・メッセージが表示されます。これを解消するには、記述どおりにフォントをインストールするか、font.propertiesファイルの記述を変更する必要があります。新しいフォントをインストールする手順については、各コンピュータの製造元にお問い合せください。

font.propertiesファイルの修正方法については、JDKの配布元が作成しているドキュメント、または次のWebサイトにある、Sun社の『フォントの概要』ドキュメントを参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.3/ja/docs/ja/guide/intl/addingfonts.html

3.2.2.1.5 ドキュメントのホスティング

ホストされたドキュメントを使用するようにIDEオプションを設定した場合、JDeveloperはOracle Technology Networkでホストされるドキュメントを使用するよう、あらかじめ構成されます。ドキュメントには、次のURLでアクセスします。

http://www.oracle.com/technology/products/hosted_doc/jdev/jdeveloper/

ホストされたヘルプ・システムを初めて起動するときには、初期化のために数分かかる場合があります。

前述のサイト以外にも、独自にホストを設定してドキュメントのホスティングを行うことができます。ファイアウォールで保護されている場合、ネットワークの通信速度が遅い場合、またはJDeveloperドキュメントに情報を追加する場合などに、独自のホストを設定すると便利です。JDeveloperドキュメントの拡張については、JDevelperに付属しているOracle Help for Java(OHJ)に関するドキュメントを参照してください。

JDeveloperドキュメントをホストするには、次の手順を実行します。

ファイルの修正後、各ユーザーは、JDeveloperが新しく指定したサーバーを使用するように設定する必要があります。操作方法は次のとおりです。

  1. JDeveloperのメイン・メニューから、「ツール」→「設定」を選択します。

  2. ドキュメント」を選択します。

  3. ホストのドキュメントを使用」ラジオ・ボタンを選択します。

  4. また、サーバー上にあるjdeveloper.hsファイルのURLを指定します。そのURLでは、デフォルトのポート(80)を使用している場合であっても、ポート番号を指定してください。

3.2.2.1.6 Terminal Server/マルチユーザー環境でのJDeveloperの使用法

JDeveloperをMicrosoft Terminal ServerまたはCitrix MetaFrame環境にインストールして、1つのJDeveloperを多数のクライアントがアクセスできるように設定できます。すべての場合において、プロジェクトをローカルに保存できます。

マルチユーザー環境にJDeveloperをインストールおよび構成するとき、最高の性能で運用できるように、ユーザー数やサーバーの処理能力などの利用状況やリソースを把握しておく必要があります。

Citrix MetaFrame ServerまたはMicrosoft Terminal ServerへのJDeveloperのインストール

JDeveloperをインストールするには管理者権限が必要です。

マルチユーザー環境におけるユーザー・ホーム・ディレクトリの構成

次の情報はWindowsの場合の説明ですが、同じ構成がLinuxおよびSolarisの場合にも適用されます。

Terminal Server環境でJDeveloperを起動する前に、JDeveloperが個々のユーザーのホーム・ディレクトリを正しく識別できるように、ユーザーのホーム・ディレクトリを表す環境変数を定義して、各ユーザーに対する値を設定する必要があります。変数の定義と設定を行わないと、DevSuiteHome¥jdevがすべてのユーザーのホーム・ディレクトリとして使用されます。すべてのユーザーにこのディレクトリを使用すると、動作が不安定になる可能性があります。

JDeveloperを稼動するためのTerminal Serverクライアントの構成

以下の説明は、Citrix MetaFrameまたはMicrosoft Terminal Serverのクライアントをローカルにすでにインストールし、システム管理者によってJDeveloperのインストールおよび構成が行われたと仮定しています。

JDeveloper用にTerminal Serverクライアントを構成するには、次の手順を実行します。

    1. Terminal Serverクライアントの画面は、256色以上に設定する必要があります。これはJDKの要件によるものです。

    2. Terminal Serverにログインします。

    3. ユーザーのホーム・ディレクトリを表す環境変数の名前が定義済であることを確認します。コンピュータで使用される命名規則については、システム管理者に問い合せてください。デフォルト値はJDEV_USER_DIRです。

    4. ユーザー・ホーム・ディレクトリを表す環境変数を設定するには、次の手順を実行します。

      • Windowsの「スタート」メニューから、「設定」→「コントロール パネル」→「システム」を選択します。

      • 詳細設定」タブをクリックし、「環境変数」ボタンをクリックします。

      • ユーザーの環境変数にホーム・ディレクトリを設定し、「OK」をクリックします。たとえば、ユーザーのホーム・ディレクトリへのパスを含む変数としてJDEV_USER_DIRを定義できます。

      • コマンド・シェルを開き、次のように入力して、変数の設定が正しいことを確認します。

        set

        次のような出力が得られます。

        JDEV_USER_DIR=n:¥users¥jdoe

    5. JDeveloperを起動します。

    6. ユーザー・ホーム・ディレクトリを作成するかどうか問われます。「はい」を選択します。

    7. 「ヘルプ」→「バージョン情報」ボタンを選択して、ide.user.dirの値がユーザー・ホーム・ディレクトリに設定されていることを確認します。

マルチユーザー環境でJDeveloperを起動すると、次のようなエラーが発生することがあります。

The system DLL ole32.dll was relocated in memory. The application will not run properly. The relocation occurred because the DLL Dynamically Allocated Memory occupied an address range reserved for Windows NT system DLLs. The vendor supplying the DLL should be contacted for a new DLL.

この場合、DevSuiteHome¥jdev¥bin¥jdev.confファイルに次の行を追加してください。

AddVMOption -Xheapbase10000000

ワードパッドなど、LinuxおよびSolarisの改行文字を認識できるエディタを使用してください。これでもまだエラーが発生する場合は、数を変更してみてください。ワードパッドを使用する場合、テキストのみの書式でファイルを保存してよいかどうか、警告が表示されます。この警告は無視してください。

さらに、プロジェクトの設定でも、同じ値でオプションを設定する必要があります。これには、「プロジェクト」メニューから「デフォルトのプロジェクト設定」→「実行」→「Javaオプション」を選択してオプションを変更します。

すべてのユーザーがこの設定を使用できるように、JDeveloperを終了してから管理者としてログインし、次のファイル

DevSuiteHome¥jdev¥multi¥system¥DefaultWorkspace¥Project1.jpr

を次の場所にコピーしてください。

userhome¥system¥DefaultWorkspace¥Project1.jpr

3.2.2.1.7 JDeveloperで非埋込みモードのOC4Jを使用

J2EE Developmentオプションでインストールを行った場合、Oracle Application Server Containers for J2EE(OC4J)の機能をすべて利用できます。JDeveloperでアプリケーションのテストを行う場合、埋込みモードのOC4Jを利用するので、構成を変更する必要はありません。サーバーでも同じ構成を使用する場合は、JDeveloperに付属のバージョンを使用できます。

非埋込みモードのOC4Jサーバーを構成するには、次の手順を実行します。

  1. DevSuiteHome/j2ee/homeディレクトリのコマンドラインで、次のコマンドを実行します。

    java -jar oc4j.jar -install

    複数のjarファイルが解凍されます。ここで管理者のパスワードを入力するよう求められます。

  2. パスワードを入力し、[Enter]キーを押します。パスワードをもう一度入力して[Enter]キーを押し、パスワードを確認します。

    このパスワードは忘れないように書き留めておきます。OC4Jサーバーの管理と停止には、このパスワードが必要になります。

OC4Jサーバーのインストールと構成は、これで完了です。サーバーを起動します。


注意

管理者ユーザー名は現在adminです。管理者パスワードは、ユーザーが先に入力したパスワードです。OC4Jサーバーの管理と停止には、このユーザー名とパスワードを使用してください。 


非埋込みモードのOC4Jサーバーを起動するには、次の手順を実行します。

複数のjarファイルが自動的にデプロイされ、サーバーに次の行が表示されます。

Oracle Application Server Containers for J2EE 10g (10.1.2.0.2) initialized

OC4Jサーバーのインスタンスを調整する方法については、OC4Jのドキュメントを参照してください。


注意

プロジェクトをデプロイするとき、サーバーが稼動している必要があります。 


含まれるサーバーを使用しても、JDeveloperを使用してプロジェクトをテストしたり実行する妨げにはなりません。

3.2.2.1.8 JDeveloperでのユーザー補助機能の使用法(Windowsのみ)

まず、第3.2.1.6項「ユーザー補助機能(Windowsのみ)」の手順に従って、Java Access Bridgeのファイルを正しくインストールします。次に、以下の手順で、JDeveloperがJava Access Bridgeとともに動作することを確認します。

  1. スクリーン・リーダーを起動します。

  2. JDeveloperを起動します。

JDeveloperを起動して、エラーが発生した場合は、まずエラー情報が含まれるコンソール・ウィンドウが表示され、次にJDeveloperのメイン・ウィンドウが表示されます。JDeveloperが起動すると、JDeveloperのメイン・ウィンドウが表示されます。表示されるメッセージは、JDeveloperの機能に影響しません。

3.2.3 OracleBI Beans

必要に応じて、インストール完了後の作業を行います。ただし、次の点に注意してください。

3.2.3.1 データベースに関する注意事項

BI Beansは、Oracle9iリリース2 DatabaseまたはOracle Database 10g Enterprise Editionに保存されたデータをサポートします。ただし、第B.3.1項「Oracle Business Intelligence Toolsのデータベース要件」で説明されるように、特定のリリースとパッチセットのみがサポートされます。

BI Beansアプリケーションを接続するデータベース・バージョンに応じて、次の項を参照してください。

3.2.3.1.1 Oracle9iリリース2 DatabaseをBI Beansと併用するための準備

Oracle9iリリース2 Databaseに対してBI Beansを実行するには、次の作業をすべて行います。

  1. Oracle9iリリース2 Databaseをインストールしていない場合は、インストールします。

    • 手順については、次のOracle Technology NetworkのサイトからOracle9i の該当するプラットフォームのインストレーション・ガイドをダウンロードしてください。

      http://www.oracle.com/technology/

    • サポートされているデータベースのバージョンについては、第B.3.1項「Oracle Business Intelligence Toolsのデータベース要件」を参照してください。

    注意: データベース・クライアントをインストールするときには、個別のOracleホーム・ディレクトリにインストールします。

  2. 『Oracle OLAP表キューブ集計と問合せ操作のベスト・プラクティス』に記載の構成に従って、データベースを構成します。このドキュメントにアクセスするには、パッチセット2529822をダウンロードしてください。BI Beansが正しく動作し、実行されるようにするには、これらの構成に従う必要があります。ドキュメントは随時更新されているため、新しいパッチセットをダウンロードしたときには、新しいバージョンを確認してください。

  3. 『Oracle OLAPリファレンス』および『Oracle OLAPアプリケーション開発者ガイド』の説明に従って、適切なOLAPメタデータを定義します。このドキュメントは、Oracle Technology Network( http://www.oracle.com/technology)で入手できます。適切なメタデータを定義しないと、OLAP問合せを作成できなくなります。メタデータを定義するには、次のいずれかのツールを使用します。

    • Oracle Enterprise ManagerのOLAP管理ツール。詳細は、Oracle Enterprise Managerのヘルプ・システムを参照してください。

    • OracleBI Warehouse Builder。詳細は、『Oracle Warehouse Builderユーザーズ・ガイド』を参照してください。

3.2.3.1.2 Oracle Database 10g Enterprise EditionをBI Beansと併用するための準備

Oracle Database 10g Enterprise Editionに対してBI Beansを実行するには、次の作業を行います。

  1. Oracle Database 10g Enterprise Editionをインストールしていない場合は、インストールします。

    • 手順については、次のOracle Technology Networkのサイトから該当するプラットフォームのOracle Database 10g Enterprise Editionのインストレーション・ガイドをダウンロードしてください。

      http://www.oracle.com/technology/

    • サポートされているデータベースのバージョンについては、第B.3.1項「Oracle Business Intelligence Toolsのデータベース要件」を参照してください。

    注意: データベース・クライアントをインストールするときには、個別のOracleホーム・ディレクトリにインストールします。

  2. 『Oracle OLAP表キューブ集計と問合せ操作のベスト・プラクティス』に記載の構成に従って、データベースを構成します。このドキュメントにアクセスするには、パッチセット3760779をダウンロードしてください。BI Beansが正しく動作し、実行されるようにするには、これらの構成に従う必要があります。ドキュメントは随時更新されているため、新しいパッチセットをダウンロードしたときには、新しいバージョンを確認してください。

  3. 『Oracle OLAPアプリケーション開発者ガイド』の説明に従って、適切なOLAPメタデータを定義します。このドキュメントは、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology)で入手できます。適切なメタデータを定義しないと、OLAP問合せを作成できなくなります。メタデータを定義するには、次のいずれかのツールを使用します。

    • Oracle Enterprise ManagerのOLAP管理ツール。詳細は、Oracle Enterprise Managerのヘルプ・システムを参照してください。

    • OracleBI Warehouse Builder。詳細は、『Oracle Warehouse Builderユーザーズ・ガイド』を参照してください。

    • Analytic Workspace Manager。詳細は、『Oracle OLAPアプリケーション開発者ガイド』を参照してください。

3.2.3.2 その他の作業

データベースの準備のほかに、必要に応じて次の作業を行います。

3.2.4 Oracle Reports Developer

詳細は、Oracle Developer Suiteドキュメント・ライブラリにある『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の「JDBC PDSの構成と使用」を参照してください。DevSuiteHome¥reports¥conf¥jdbcpds.confファイル(Windows)またはDevSuiteHome/reports/conf/jdbcpds.confファイル(LinuxおよびSolaris)にも、カスタム・ドライバの構成に関する説明があります。Oracle Reports Developerオンライン・ヘルプの「JDBC PDS」も参照してください。

3.2.5 Oracle Forms Developer

3.3 コンポーネントの起動

Oracle Developer Suiteのコンポーネントを起動する前に、前の項で説明したインストール完了後の全般的な作業およびコンポーネント固有の作業を完了しておいてください。また、コンポーネントの旧バージョンをアップグレードする場合は、アップグレードに必要な手順を必ず実行してください。各コンポーネントのアップグレード手順については、付録A「アップグレードに関する注意」を参照してください。

Linux86-64環境でコンポーネントを起動する場合は、Oracle Developer Suiteのリリース・ノートの第1章「動作要件」を確認してください。

コンポーネントのインストール完了後の作業およびアップグレード作業が完了したら、次のようにコンポーネントを起動します。

3.3.1 Oracle10g JDeveloper および Oracle Business Intelligence Beans

Windows: JDeveloperを起動するには、プログラムDevSuiteHome¥jdev¥bin¥jdevw.exeを実行します。診断情報を表示するコンソール・ウィンドウを表示するには、プログラムDevSuiteHome¥jdev¥bin¥jdev.exeを実行します。

LinuxおよびSolaris: JDeveloperを起動するには、プログラムDevSuiteHome/jdev/bin/jdevを実行します。

Oracle Business Intelligence Beansは、JDeveloperの一部として使用できます。

3.3.2 Oracle Reports Developer

Windows: Reports Builderを起動するには、タスクバーから「スタート」→「プログラム」→「Oracle Developer Suite - DevSuiteHome」→「Oracle Reports Developer」→「Reports Builder」を選択します。

LinuxおよびSolaris: Oracle Reports Developerを起動するには、DevSuiteHome/binディレクトリに移動し、rwbuilder.shを実行します。

3.3.3 Oracle Forms Developer

Windows: Forms Builderを起動するには、「スタート」→「プログラム」→「Oracle Developer Suite - DevSuiteHome」→「Oracle Forms Developer」→「Forms Builder」を選択します。

LinuxおよびSolaris: Oracle Forms Builderを起動するには、DevSuiteHome/binディレクトリに移動し、frmbld.shを実行します。

3.3.4 Oracle Designer

Windows: Oracle Designerを起動するには、「スタート」→「プログラム」→「Oracle Developer Suite - DevSuiteHome」→「Designer」→「Oracle Designer」を選択します。


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