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Oracle Identity Manager Oracle Application Server用インストレーションおよび構成ガイド
リリース9.1.0
E05909-02
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6 UNIXでのOracle Identity Managerサーバーのインストール

この章では、非クラスタ・インストールのUNIXにOracle Identity Managerをインストールする方法について説明します。


関連項目:


Oracle Identity Managerは、Oracle Application Serverを実行しているシステムにインストールする必要があります。Remote ManagerなどのOracle Identity Managerコンポーネントは別のシステムにインストールすることができます。コンポーネントごとに独自のインストーラがあります。

この章では次の項目について説明します。

インストールの前提条件と注意事項

次に、UNIXでのOracle Identity Managerのインストールに関する前提条件および注意事項を示します。

データベース・スキーマのインストール

インストールの際に、Oracle Identity Managerインストーラによってスキーマがデータベースにロードされます。データベース・スキーマのインストールは1回のみです。これは、Oracle Identity Managerインストーラを最初に実行したときにインストールされます。その後、その他のOracle Identity Managerコンポーネントをデプロイするためにインストーラを実行する際は、そのつどデータベース接続の情報を入力して同じスキーマに対してコンポーネントを構成します。必要な場合は、データベース管理者(DBA)に問い合せてください。


注意:

スキーマのインストール時に、ログ・ファイルがOIM_HOME/logsディレクトリに作成されます。

ドキュメントのインストール

Oracle Identity ManagerのドキュメントはOIM_HOMEディレクトリに自動的にインストールされます。特に指定する必要はありません。各Oracle Identity Managerコンポーネントごとに完全なドキュメント・セットがインストールされます。

UNIXでのOracle Identity Managerのインストール

UNIXで実行しているOracle Application ServerにOracle Identity Managerをインストールするには、Oracle Application Serverをインストールした際と同じ非ルート・ユーザーとしてインストールする必要があります。ルート・ユーザーとしてUNIXで実行しているOracle Application ServerにOracle Identity Managerをインストールしようとしないでください。

UNIX用のOracle Identity Managerは、コンソール・モード・インストーラでインストールします。このインストーラでは次の2つの入力方法が可能です。

インストーラは論理的なセクション(パネル)で構成されています。パネルでは、次の操作が可能です。

Oracle Identity ManagerをUNIXにインストールするには、次の手順を実行します。


注意:

Oracle Identity Managerをインストールする前に、Oracle Application Server構成のバックアップを作成してください。詳細は、「Oracle Application Server構成のバックアップの作成」を参照してください。

  1. Oracle Identity ManagerインストールCDをCD-ROMドライブにセットします。

  2. コンソールで、ディレクトリをインストールCDのinstallServerディレクトリに変更し(cd)、次のコマンドを使用してinstall_server.shファイルを実行します。

    sh install_server.sh
    

    インストーラがコンソール・モードで起動します。


    注意:

    配布メディア(CD)からOracle Identity Managerをインストールしていない場合は、すべてのシェル・スクリプトの実行ビットをinstallServerディレクトリに設定します。すべてのシェル・スクリプトの実行ビットを再帰的に設定するには、ディレクトリをinstallServerディレクトリに変更し(cd)、次のコマンドを実行します。

    find . -name "*.sh" -exec chmod u+x {} \;


  3. 言語リストの番号を入力して言語を選択します。

    0を入力して、言語の選択を適用します。「ようこそメッセージ」パネルが表示されます。

  4. 「ようこそメッセージ」パネルで1を入力して、次のパネルを表示します。

    「管理ユーザー情報」パネルが表示されます。

  5. Oracle Identity Managerの管理者用パスワードを入力し、確認のためにパスワードを再入力します。そして、1を入力して次のパネルを表示します。

    「OIMアプリケーション・オプション」パネルが表示されます。

  6. 「OIMアプリケーション・オプション」パネルで1を入力して、次のパネルを表示します。

    「インストールするOracle Identity Managerアプリケーションを選択します」パネルが表示されます。

  7. インストールするアプリケーションを選択します。

    • Oracle Identity Managerの場合は1を入力します。

    • 監査およびコンプライアンス・モジュールを使用するOracle Identity Managerの場合は2を入力します。

    終了したら0を入力してアプリケーションの選択を適用します。「ターゲット・ディレクトリ」パネルが表示されます。

  8. 「ターゲット・ディレクトリ」パネルで、Oracle Identity Managerをインストールするディレクトリのパスを入力します。たとえば、/opt/oracle/と入力します。1を入力して次のパネルに進みます。


    重要:

    Oracle Identity Managerを既存のOracle Identity Managerインストールに上書きインストールしないでください。別のOracle Identity Managerホーム・ディレクトリを使用します。Oracle Identity Managerホーム・ディレクトリと同じ名前を再利用する場合は、元のOracle Identity Managerホーム・ディレクトリのバックアップを作成して、元のディレクトリ名を変更します。すべてのOracle Identity Managerコンポーネントは異なるホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。たとえば、Remote ManagerをOracle Identity Managerのインストールと同じディレクトリにインストールすることはできません。

    ディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリの作成を求められます。yを入力してディレクトリを作成します。

    「データベース・サーバーの選択」パネルが表示されます。


    注意:

    既存のデータベースに対してインストールするには、インストールするOracle Identity Managerのバージョンの動作が既存のデータベースのバージョンで保証されていることを確認します。保証されている構成を確認するには、『Oracle Identity Managerリリース・ノート』を参照してください。

    既存データベースに対してOracle Identity Managerをインストールすると、データベース・スキーマがすでに存在することを知らせ、インストール・プロセスの完了後に.xldatabasekeyファイルを既存のOracle Identity Managerのインストール場所から新しいOIM_HOME/xellerate/configディレクトリにコピーするよう指示する警告メッセージが表示されます。

    OIM_HOME/xellerate/configディレクトリが存在しない場合は新規に作成します。


  9. 「データベース・サーバーの選択」パネルで、使用するデータベースのタイプを指定します。

    • Oracle Databaseの場合は1を入力します。

    • 終了したら0を入力します。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。


    注意:

    Oracleデータベースは、Oracle Application ServerにインストールされたOracle Identity Managerでのみサポートされています。

  10. データベースの情報を入力します。

    • データベースのホスト名またはIPアドレスを入力します。

    • ポート番号を入力するか、デフォルトを受け入れます。

    • データベース名のSIDを入力します。

    • Oracle Identity Managerがデータベースに接続するために使用するアカウントのデータベース・ユーザー名を入力します。

    • Oracle Identity Managerがデータベースに接続するために使用するデータベース・アカウントのパスワードを入力します。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    「認証情報」パネルが表示されます。

  11. Oracle Identity Managerアプリケーションの認証モードを選択します。

    • Oracle Identity Managerのデフォルト認証の場合は1を入力します。

    • SSO認証の場合は2を入力します。

    • 終了したら0を入力します。

    SSO認証を選択した場合は、プロンプトに従って、シングル・サインオン・システムで使用されるヘッダー値を入力する必要があります。

    1を入力して次のパネルに進みます。

    アプリケーション・サーバーの選択パネルが表示されます。

  12. アプリケーション・サーバーのタイプを指定します。

    • Oracle Application Serverの場合は1を入力します。

    • 終了したら0を入力します。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    「クラスタ情報」パネルが表示されます。

  13. 「No」(非クラスタ)の場合は2を入力します。Oracle Application Serverクラスタ用としてOracle Identity Managerをデプロイしている場合は、第9章「クラスタOracle Application Server構成でのデプロイ」を参照してください。0を入力して次のパネルに進みます。

    「アプリケーション・サーバーの情報」パネルが表示されます。

  14. 「アプリケーション・サーバーの情報」パネルで次の手順を実行します。

    • アプリケーション・サーバーをインストールした場所のパスを入力します。

    • Oracle Application Server JDKをインストールした場所のパスを入力します。

    • 1を入力して次のセクションに進みます。

    「Oracle Application Serverの情報」パネルが表示されます。

  15. 「Oracle Application Serverの情報」ページで、次のように入力します。

    • Oracle Application Server管理者のユーザー名を入力します。

    • Oracle Application Server管理者のパスワードを入力します。

    • Oracle Application Serverインスタンス名を入力します。

    • RMIポート番号を入力します。次のコマンドをORACLE_HOME/opmn/bin/ディレクトリで実行すると、RMIポート番号を識別できます。

      opmnctl status -l
      
  16. アプリケーション・サーバー・インストールのバックアップに関するメッセージを受け取ったら、1を入力して次のセクションに進みます。「サマリー」パネルが表示されます。

  17. 「サマリー」パネルで1を入力してインストールを開始します。

  18. インストールが終了すると、「完了」パネルが表示されます。3を入力して終了します。

Oracle Identity Managerのインストールが終了したら、第7章「Oracle Identity ManagerおよびOracle Application Serverのインストール後の構成」の手順に進んでください。

Oracle Identity Managerの削除

Oracle Identity Managerのインストールを削除するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Managerが実行中の場合は停止し、Oracle Application Serverを停止してすべてのOracle Identity Managerプロセスも停止します。

  2. Oracle Identity ManagerをインストールしたOIM_HOMEディレクトリを削除します。