ヘッダーをスキップ
Oracle Identity Manager Oracle Application Server用インストレーションおよび構成ガイド
リリース9.1.0
E05909-02
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

5 Microsoft WindowsでのOracle Identity Managerのインストール

この章では、非クラスタ・インストールのMicrosoft WindowsにOracle Identity Managerをインストールする方法について説明します。


関連項目:

Oracle Identity Managerをクラスタ環境にデプロイする場合は、第9章「クラスタBEA WebLogic Server構成へのデプロイ」を参照してください。

Oracle Identity Managerは、アプリケーション・サーバーを実行しているシステムにインストールする必要があります。Remote ManagerやDesign ConsoleなどのOracle Identity Managerコンポーネントは別のシステムにインストールすることができます。コンポーネントごとに独自のインストーラがあります。

この章では次の項目について説明します。


注意:

Oracle Identity Manager製品のインストールに、Symantec pcAnywhereなどのリモート・クライアント・ツールを使用しないでください。

データベース・スキーマのインストール

インストールの際に、Oracle Identity Managerインストーラによってスキーマがデータベースにロードされます。データベース・スキーマのインストールは1回のみです。これは、Oracle Identity Managerインストーラを最初に実行したときにインストールされます。その後、その他のOracle Identity Managerコンポーネントをデプロイするためにインストーラを実行する際は、そのつどデータベース接続の情報を入力して同じスキーマに対してコンポーネントを構成します。必要な場合は、データベース管理者(DBA)に問い合せてください。


注意:

スキーマのインストール時に、ログ・ファイルがOIM_HOME\logs\ディレクトリに作成されます。

ドキュメントのインストール

Oracle Identity ManagerのドキュメントはOIM_HOMEディレクトリに自動的にインストールされます。特に指定する必要はありません。各Oracle Identity Managerコンポーネントごとに完全なドキュメント・セットがインストールされます。

Microsoft WindowsでのOracle Identity Managerのインストール

ここでは、Microsoft Windowsを実行しているコンピュータにOracle Identity Managerをインストールする方法を説明します。


注意:

Oracle Identity Managerを既存のOracle Identity Managerインストールに上書きインストールしないでください。新たにインストールするたびに、別のホーム・ディレクトリを使用します。既存のOracle Identity Managerのホーム・ディレクトリの名前を再利用する場合は、元のOracle Identity Managerホーム・ディレクトリのバックアップを作成して、元のディレクトリの名前を変更します。すべてのOracle Identity Managerコンポーネントは異なるホーム・ディレクトリにインストールする必要があることに常に注意してください。たとえば、Remote ManagerをOracle Identity Managerと同じディレクトリにインストールすることはできません。

Microsoft WindowsホストにOracle Identity Managerをインストールするには、次のようにします。


注意:

Oracle Identity Managerをインストールする前に、Oracle Application Server構成のバックアップを作成してください。詳細は、「Oracle Application Server構成のバックアップの作成」を参照してください。

  1. Oracle Identity ManagerインストールCDをCD-ROMドライブにセットします。

  2. Windows Explorerを使用してインストールCDのinstallServerディレクトリにアクセスし、setup_server.exeファイルをダブルクリックします。

  3. 「インストーラ」ページで言語を選択し、「OK」をクリックします。「ようこそ」ページが表示されます。

  4. 「ようこそ」ページで「次へ」をクリックします。「管理ユーザー情報」ページが表示されます。

  5. Oracle Identity Manager管理者として使用するパスワードを入力し、確認のために再入力し、「次へ」をクリックします。「OIMアプリケーション・オプション」ページが表示されます。

  6. インストールする次のいずれかのアプリケーションを選択し、「次へ」をクリックします。

    • Oracle Identity Manager

    • 監査およびコンプライアンス・モジュールを使用するOracle Identity Manager


      関連項目:

      監査モジュールとコンプライアンス・モジュールについては、『Oracle Identity Manager Audit Report開発者ガイド』を参照してください。

    「ターゲット・ディレクトリ」ページが表示されます。

  7. 次の中の1つを実行します。

    • Oracle Identity ManagerをデフォルトのディレクトリC:\oracle\にインストールするには、「次へ」をクリックします。

    • Oracle Identity Managerを別のディレクトリにインストールするには、「ディレクトリ」フィールドにパスを入力し、「次へ」をクリックします。

      または

      「参照」をクリックして必要な場所にナビゲートし、「次へ」をクリックします。


    注意:

    ディレクトリ・パスが存在しない場合は、「ベース・ディレクトリの設定」フィールドが表示されます。「OK」をクリックします。ディレクトリが自動的に作成されます。デフォルト・ディレクトリを作成するための書込み権限がない場合は、インストーラがディレクトリを作成できなかったことを知らせるメッセージが表示されます。「OK」をクリックしてメッセージを閉じ、システム管理者に連絡して適切な権限を取得します。

  8. 「データベース・サーバーの選択」ページで、Oracle Identity Managerで使用するデータベースとして「Oracle」を指定し、「次へ」をクリックします。


    注意:

    Oracleデータベースは、Oracle Application ServerにインストールされたOracle Identity Managerでのみサポートされています。

  9. 「データベース情報」ページで、データベース・スキーマのインストールに必要なすべてのデータベース接続情報を指定します。このスキーマは、Oracle Identity Managerを最初にインストールするときに、1回のみインストールします。その後は、この共通スキーマを使用するように他のすべてのOracle Identity Managerコンポーネントを構成します。


    注意:

    既存のデータベースに対してインストールするには、インストールするOracle Identity Managerのバージョンの動作が既存のデータベースのバージョンで保証されていることを確認します。保証されている構成については、『Oracle Identity Managerリリース・ノート』を参照してください。

    既存データベースに対してOracle Identity Managerをインストールすると、データベース・スキーマがすでに存在することを知らせ、インストール・プロセスの完了後に.xldatabasekeyファイルを既存のOracle Identity Managerのインストール場所から新しいOIM_HOME\xellerate\config\ディレクトリにコピーするよう指示する警告メッセージが表示されます。

    このディレクトリが存在しない場合は、新しいOIM_HOME\xellerate\パスに\configディレクトリを作成してください。


    次のデータベース情報を入力します。

    • 「ホスト」フィールドに、データベースが存在するコンピュータのホスト名またはIPアドレスを入力します。

    • 「ポート」フィールドに、データベースが接続をリスニングするポート番号を入力します。Oracle Databaseのデフォルト・ポートは1521です。

    • 「データベースSID」フィールドに、データベース・インスタンスの名前を入力します。

    • 「ユーザー名」フィールドに、Oracle Identity Managerのために作成したデータベース・アカウントのユーザー名を入力します。

    • 「パスワード」フィールドに、Oracle Identity Managerデータベース・ユーザーのパスワードを入力します。

    • 「次へ」をクリックしてこれらの設定をコミットします。


      注意:

      これらの項目を設定するときは、「Oracle Identity ManagerでのOracleデータベースの使用」で指定した構成設定を参照して、設定内容を確認してください。

      データベース・スキーマが存在する場合はインストーラによってデータベースの接続がチェックされます。問題がなければ、インストーラはプロセスの次の手順に進みます。問題がある場合は、エラー・メッセージが表示されます。

    • 適切なデータベース・オプションを選択します。

      • データベースが存在し、接続が正常な場合は、手順10に進みます。

      • 接続が検出されない場合は、新しい情報の入力または接続の修正を求められます。新しい情報を入力するか接続を修正した後で、「次へ」をクリックします。

  10. 「認証情報」ページで、「Oracle Identity Managerのデフォルト認証」または「SSO認証」(シングル・サインオン認証)オプションを選択します。「SSO認証」を選択した場合は、シングル・サインオン・システムで使用されるヘッダー変数を「SSO認証のヘッダー値を入力してください」フィールドに指定する必要があります。「次へ」をクリックします。

  11. アプリケーション・サーバーの選択ページで「Oracle Application Server」を選択し、「次へ」をクリックします。

  12. 「アプリケーション・サーバーはクラスタ化されています」ページで「いいえ」を選択してサーバー構成を指定し、「次へ」をクリックします。Oracle Application Serverクラスタ用としてOracle Identity Managerをデプロイしている場合は、第9章「クラスタOracle Application Server構成でのデプロイ」を参照してください。

  13. 「アプリケーション・サーバーの情報」ページで、アプリケーション・サーバーとJavaのインストールに関連する情報を入力します。

    1. アプリケーション・サーバー・インストール・ディレクトリのパスを入力します。

      または、「参照」をクリックして、アプリケーション・サーバー・インストール・ディレクトリにナビゲートします。

    2. Oracle Application Server JDKディレクトリのパスを入力します。

      または、「参照」をクリックして、Oracle Application Server JDKディレクトリにナビゲートします。

    3. 「次へ」をクリックします。

    4. 「ユーザー名」フィールドにOracle Application Server管理者のユーザー名oc4jadminを入力します。

    5. 「パスワード」フィールドにOC4J管理者のパスワードを入力します。

    6. 「OC4Jインスタンス名」フィールドにOC4Jインスタンス名を入力します。

    7. 「RMIポート番号」フィールドにRMIポート番号を入力します。次のコマンドをORACLE_HOME\opmn\bin\ディレクトリで実行すると、RMIポート番号を識別できます。

      opmnctl status -l
      
  14. アプリケーション・サーバーのバックアップを作成していない場合、「アプリケーション・サーバー構成のバックアップ」ページが表示されたら、アプリケーション・サーバーのバックアップを作成します。その後、「次へ」をクリックし、サーバーのインストールを開始します。

  15. インストーラによって既存のデータベースが検出された場合は、そのデータベースの使用を選択できます。「はい」を選択し、「次へ」をクリックします。既存のデータベースが暗号化されていない場合は、暗号化することを求められます。「はい」を選択し、「次へ」をクリックします。

  16. 「サマリー」ページが表示されます。「インストール」をクリックしてアプリケーションをインストールします。

  17. 「完了」ページが表示されます。「終了」をクリックして、インストーラを終了します。

Oracle Identity Managerのインストールが終了したら、第7章「Oracle Identity ManagerおよびOracle Application Serverのインストール後の構成」の手順に進んでください。

Oracle Identity Managerの削除

Oracle Identity Managerのインストールを削除するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Managerが実行中の場合は停止し、Oracle Application Serverを停止してすべてのOracle Identity Managerプロセスも停止します。

  2. Oracle Identity ManagerをインストールしたOIM_HOMEディレクトリを削除します。