Oracle Service Bus Console の使い方

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JAR

JAR (Java ARchive) ファイルとは、Java クラスを含む zip ファイルです。コンパイルされた Java クラスと、プログラムを構成する関連メタデータの保存に使用します。JAR は Java コード要素用の呼び出し可能なプログラム ライブラリのように機能します (それぞれの要素に対して個別にバインディングを要求するのではなく、単一のコンピレーション リンクが複数要素へのアクセスを提供する)。JAR の詳細については、http://java.sun.com/docs/books/tutorial/deployment/jar/ を参照してください。

Oracle Service Bus の JAR リソースは、以下に使用されます。

JAR の検索

  1. 以下のいずれかの操作を行います。
  2. リストに表示される項目の数を制限する、または特定の JAR を検索するには、名前とパスでフィルタして JAR を検索します。[名前] フィールドと [パス] フィールドに、検索対象の名前とパスを入力し、[検索] をクリックします。
  3. パスは、プロジェクト名と、JAR が格納されているフォルダの名前です。

    この検索では、ワイルドカード文字がサポートされています。たとえば、[名前] フィールドに「j*」と入力すると、「j」で始まる JAR のリストが表示されます。

    [すべて表示] をクリックして、検索フィルタを削除し、JAR をすべて表示します。

    表 7-1 JAR の詳細
    プロパティ
    説明
    JAR 名
    JAR に割り当てられたユニークな名前。この名前は、[JAR リソース - JAR コンフィグレーションを表示] ページへのリンクです。「JAR の編集」を参照してください。
    パス
    パスは、プロジェクト名と、JAR が格納されているフォルダの名前です。このリソースを含むプロジェクトまたはフォルダにリンクされている。「プロジェクトとフォルダを使用したリソース名の修飾」を参照してください。
    いいえクラス数
    JAR に含まれるクラスの数。
    サイズ
    JAR のサイズ (バイト単位)。
    オプション
    特定の JAR を削除するには、[削除] アイコン をクリックします。「JAR の削除」を参照してください。

JAR の追加

  1. セッションの作成または編集をまだ行っていない場合は、[作成] をクリックして新しいセッションを作成するか、[編集] をクリックして既存のセッションに入ります。「Change Center の使用」を参照してください。
  2. [プロジェクト エクスプローラ] を選択して、JAR を追加するプロジェクトまたはフォルダを選択します。[プロジェクト ビュー] ページまたは [フォルダ ビュー] ページが表示されます。
  3. [リソースの作成] ドロップダウン リストで、[ユーティリティ] の下にある [JAR] を選択して新しい JAR リソースの作成ページを表示します。
  4. [リソース名] フィールドにこの JAR のユニークな名前を入力します。このフィールドは必須です。
  5. [リソースの説明] フィールドに、この JAR の説明を入力します。
  6. [JAR ソース ファイル] フィールドで、以下のいずれかの操作を行います。
    • JAR ファイルの場所のパスを入力する。
    • [参照] をクリックして、既存の JAR を検索し、インポートする。
    • このフィールドは必須です。

  7. [保存] をクリックします。JAR リソースは現在のセッションで作成および保存されます。
  8. JAR が問題なくロードされると、JAR のコンテンツが表示されます。JAR の詳細の表示方法については、「JAR の編集」を参照してください。

  9. セッションを終了してコンフィグレーションをランタイムにデプロイするには、[Change Center] の [アクティブ化] をクリックします。

JAR の編集

[JAR リソースの表示 - コンフィグレーション] ページを使用して JAR ファイルを更新します。Oracle Service Bus では JAR を編集できないため、JAR ファイルの更新では基本的にリソースに対して新しいバージョンの JAR を指定する必要があります。

  1. セッションの作成または編集をまだ行っていない場合は、[作成] をクリックして新しいセッションを作成するか、[編集] をクリックして既存のセッションに入ってください。「Change Center の使用」を参照してください。
  2. JAR の検索」の説明に従って、JAR を検索します。
  3. JAR 名をクリックします。[JAR リソースの表示 - JAR コンフィグレーション] ページには、表 7-2 に示す情報が表示されます。
  4. 表 7-2 JAR 情報
    プロパティ
    説明
    最終変更者
    この JAR をコンフィグレーションにインポートしたユーザ。
    最終変更日
    ユーザがこの JAR をコンフィグレーションにインポートした日時。このリソースの変更履歴を表示するには、日時のリンクをクリックする。「[変更履歴の表示] ページ」を参照してください。
    参照先
    この JAR が参照する JAR の数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックすると JAR のリストが表示される。「リソースへの参照の表示」を参照してください。
    参照元
    この JAR を参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示される。「リソースへの参照の表示」を参照してください。
    説明
    この JAR の説明 (説明が存在する場合)。

    デフォルトで表示される JAR コンフィグレーションには、表 7-3 に示す情報が含まれています。

    表 7-3 JAR コンフィグレーションの詳細
    プロパティ
    説明
    jar コンフィグレーション
    この JAR に含まれるクラスとインタフェースのリスト。
    Java クラス名の横の [+] をクリックすると、そのクラスに含まれるメソッドのリストが表示される。

  5. フィールドを変更するには、[編集] をクリックします。
  6. 編集できるのは [説明] フィールドのみです。Oracle Service Bus では、JAR を実際には編集できません。JAR を更新するには、新しく使用する JAR を選択する必要があります。詳細については、「JAR の追加」を参照してください。

  7. [保存] をクリックして、現在のセッションで更新をコミットします。
  8. セッションを終了してコンフィグレーションをランタイムにデプロイするには、[Change Center] の [アクティブ化] をクリックします。
注意 : EJB ビジネス サービスで使用する JAR を変更した (JAR リソースが新しいバージョンの JAR を参照するように指定した) 場合は、EJB の再デプロイが必要です。その後、この JAR を使用する任意の EJB サービスを編集し、JAR リソースを再選択して、保存およびアクティブ化を行う必要があります。新しい JAR を使用する EJB ビジネス サービスの再パッケージが実行されます。
注意 : ただし、Java コールアウト アクションおよび Tuxedo ベースのサービスは、自動で新しい JAR をピックアップします。

JAR 依存関係の編集

Oracle Service Bus では、別の JAR 内の他のクラスに依存するクラスを JAR リソースに格納できます。[JAR 依存関係の編集] ページを使用して参照されている JAR リソースを追加または削除します。

  1. セッションの作成または編集をまだ行っていない場合は、[作成] をクリックして新しいセッションを作成するか、[編集] をクリックして既存のセッションに入ってください。「Change Center の使用」を参照してください。
  2. JAR の検索」の説明に従って、JAR を検索します。
  3. JAR 名をクリックします。
  4. [JAR リソース - JAR コンフィグレーションを表示] ページの [依存関係] タブにある数値インジケータには、この JAR リソース用にコンフィグレーションされた依存 JAR の数が表示されます。依存 JAR がない場合は、ゼロが表示されます。

  5. [依存関係] タブを選択して、参照されている JAR を表示するか、または追加するかします。
  6. JAR の依存関係ページには、表 7-4 に示す情報が含まれています。

    表 7-4 JAR の依存関係情報
    プロパティ
    説明
    名前
    参照されている JAR の名前。この名前は、[JAR リソース - JAR コンフィグレーションを表示] ページへのリンク。「JAR の編集」を参照してください。
    パス
    パスは、プロジェクト名と、JAR が格納されているフォルダの名前です。

  7. 参照されている JAR を追加または削除するには [編集] をクリックします。
  8. [JAR 依存関係の編集] ページには、表 7-5 に示す情報が含まれています。

    表 7-5 JAR の依存関係の詳細
    プロパティ
    説明
    マニフェスト クラス パス
    JAR マニフェスト ファイル内のクラスパス エントリ。
    名前
    参照されている JAR の名前とパス
    オプション
    • 上下の矢印を使用して、参照されている JAR の優先順位を変更する。
    • [削除] アイコン をクリックして、参照されている JAR を削除する。

  9. [JAR の追加] をクリックします。
  10. JAR ブラウザ内で、参照されている JAR リソースを特定または選択し、[送信] をクリックします。
  11. たとえば、JAR A を編集して JAR B と C を追加した場合、JAR A は JAR B と C を参照 (依存) します。

    [オプション] カラムで矢印を使用して参照されている JAR の階層を並べ替えるか、または [削除] アイコンをクリックして削除します。

  12. [保存] をクリックして、現在のセッションで更新をコミットします。
  13. セッションを終了してコンフィグレーションをランタイムにデプロイするには、[Change Center] の [アクティブ化] をクリックします。

JAR の削除

  1. セッションの作成または編集をまだ行っていない場合は、[作成] をクリックして新しいセッションを作成するか、[編集] をクリックして既存のセッションに入ります。「Change Center の使用」を参照してください。
  2. [リソース ブラウザ|JAR] を選択します。
  3. 削除したい JAR の [オプション] フィールドで [削除] アイコン をクリックします。JAR が現在のセッションで削除されます。他のリソースがこのリソースを参照している場合、削除の警告アイコンが表示されます。リソースを削除することはできますが、確認のための警告が出されます。これにより、削除対象リソースへの未解決の参照が原因で、衝突が発生する可能性があります。
  4. セッションを終了してコンフィグレーションをランタイムにデプロイするには、[Change Center] の [アクティブ化] をクリックします。

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