Oracle Service Bus Console の使い方

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WSDL

WSDL (Web Service Definition Language) は、Web サービスを形式的に記述するためのものです。Oracle Service Bus では、プロキシ サービスやビジネス サービスを記述します。WSDL は Web サービスの内容、保存先、呼び出し方法の説明に使用されます。

既存の WSDL リソースを基にして SOAP および XML サービスを構築できます。プロキシ サービスとビジネス サービスの任意の転送に WSDL ドキュメントを使用することができます。「プロキシ サービスの作成/編集 - [全般的なコンフィグレーション] ページ」および「ビジネス サービスの作成とコンフィグレーション」を参照してください。

詳細については、『Oracle Service Bus ユーザーズ ガイド』の「Oracle Service Bus で WSDL が使用されるしくみ」を参照してください。

WSDL の検索

  1. 以下のいずれかの操作を行います。
  2. 特定の WSDL を検索するには
    • [開く] アイコン をクリックして、追加の検索フィルタを表示します。複数の検索条件を指定すると、すべての条件に一致する結果のみが返されます。
    • リストの項目数を制限するために、名前、パス、およびネームスペースでフィルタできます。[名前]、[パス]、[ネームスペース] の各フィールドに、検索対象の名前、パス、ネームスペースを入力してから、[検索] をクリックします。
    • このパスは、プロジェクト名と、WSDL が格納されているフォルダの名前です。

    • [すべて表示] をクリックして、検索フィルタを削除し、WSDL をすべて表示します。
    • 表 6-1 WSDL の詳細
      プロパティ
      説明
      WSDL 名
      WSDL に割り当てられたユニークな名前。この名前は WSDL の詳細の表示ページにリンクされています。「WSDL の編集」を参照してください。
      パス
      このパスは、プロジェクト名と、WSDL が格納されているフォルダの名前です。このリソースを含むプロジェクトまたはフォルダにリンクされている。「プロジェクトとフォルダを使用したリソース名の修飾」を参照してください。
      WSDL ネームスペース
      WSDL のアドレス。以下の形式で表示される。
      http://example.com/example/example
      オプション
      特定の WSDL を削除するには、[削除] アイコン をクリックする。「WSDL の削除」を参照してください。

WSDL の追加

  1. セッションの作成または編集をまだ行っていない場合は、[作成] をクリックして新しいセッションを作成するか、[編集] をクリックして既存のセッションに入ります。「Change Center の使用」を参照してください。
  2. [プロジェクト エクスプローラ] を選択して WSDL を追加するプロジェクトまたはフォルダを選択します。[プロジェクト ビュー] ページまたは [フォルダ ビュー] ページが表示されます。
  3. [リソースの作成] ドロップダウン リストで、[インタフェース] の下にある [WSDL] を選択して [新しい WSDL リソースの作成] ページを表示します。
  4. [リソース名] フィールドにこの WSDL のユニークな名前を入力します。このフィールドは必須です。
  5. [リソースの説明] フィールドに WSDL の説明を入力します。
  6. [WSDL] フィールドで、以下のいずれか 1 つを実行します。
    • 新しい WSDL 用のテキストを入力する。
    • [参照] をクリックして既存の WSDL を検索し、インポートする。
    • 既存の WSDL のテキストをコピーしてこのフィールドに貼り付ける。
    • このフィールドは必須です。

  7. [保存] をクリックします。新しい WSDL は現在のセッションに保存されます。
  8. [保存] をクリックしたとき、新しい WSDL に未解決の参照がある場合は、それらが表示されます。「未解決の WSDL 参照の表示」を参照してください。

  9. セッションを終了してコンフィグレーションをランタイムにデプロイするには、[Change Center] の [アクティブ化] をクリックします。

WSDL の編集

  1. セッションの作成または編集をまだ行っていない場合は、[作成] をクリックして新しいセッションを作成するか、[編集] をクリックして既存のセッションに入ります。「Change Center の使用」を参照してください。
  2. WSDL の検索」の説明に従って、WSDL を検索します。
  3. WSDL 名をクリックします。WSDL の詳細の表示ページに、表 6-2表 6-3、および表 6-4 に示す情報が表示されます。
  4. 表 6-2 WSDL の詳細
    プロパティ
    説明
    最終変更者
    この WSDL を作成したか、コンフィグレーションにインポートしたユーザ。
    最終変更日
    ユーザがこの WSDL を作成したか、コンフィグレーションにインポートした日時。このリソースの変更履歴を表示するには、日時のリンクをクリックします。「[変更履歴の表示] ページ」を参照してください。
    参照先
    この WSDL が参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示される。「リソースへの参照の表示」を参照してください。
    参照元
    この WSDL を参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示される。たとえば、この WSDL のポートまたはバインディングを特定のビジネス サービスまたはプロキシ サービスのサービスのタイプとして選択している場合は、このリンクをクリックすると、そのビジネス サービスまたはプロキシ サービスが参照として表示される。「リソースへの参照の表示」を参照してください。
    説明
    この WSDL の説明 (説明が存在する場合)。

    デフォルトでは WSDL の構造ビューが表示されます。これには表 6-3 に示す情報が含まれています。

    表 6-3 WSDL 構造の詳細
    プロパティ
    説明
    対象ネームスペース
    WSDL に含まれる定義を修飾するために使用されるネームスペース。
    WSDL 定義
    WSDL に関連付けられている以下の属性とグループ。
    • WSDL ポートの種類
    • WSDL バインディング
    • WSDL ポート
    • XML スキーマの型
    • XML スキーマの要素
    • WSDL インポート
    • XML スキーマの import
    • WS-Policy 参照先
    • 暗黙的な WS-Policy 参照先
    WSDL の状態
    以下の WSDL の状態。
    • 有効
    • 現在の WSDL に含まれている XML スキーマまたは WSDL のすべての場所が指定されており、有効である。ネストされた XML スキーマまたはネストされた WSDL (含まれている WSDL または XML スキーマがさらに内包する XML スキーマまたは WSDL) についてもすべての場所が指定されている状態。

    • 無効
    • 現在の WSDL に含まれている XML スキーマまたは WSDL の 1 つまたは複数の場所が指定されていないか、それらが有効ではない。また、1 つまたは複数のネストされた XML スキーマまたはネストされた WSDL (含まれている WSDL または XML スキーマがさらに内包する XML スキーマまたは WSDL) について場所が指定されていない場合や、これらが有効ではない場合もある。無効な XML スキーマや WSDL を解決するには、[参照の編集] をクリックする。「未解決の WSDL 参照の解決」を参照してください。

  5. [テキスト ビュー] をクリックして、WSDL の詳細をテキストで表示します。テキスト ビューには、表 6-4 に示す情報が表示されます。
  6. 表 6-4 WSDL テキストの詳細
    プロパティ
    説明
    対象ネームスペース
    WSDL に含まれる定義を修飾するために使用されるネームスペース。
    テキスト
    この WSDL のテキスト。

  7. [編集] をクリックして、フィールドを変更します。各フィールドの説明については、「WSDL の追加」を参照してください。
  8. 適切な編集を加えます。
  9. [保存] をクリックして、現在のセッションで更新をコミットします。
  10. セッションを終了してコンフィグレーションをランタイムにデプロイするには、[Change Center] の [アクティブ化] をクリックします。
注意 : WSDL の詳細の表示ページに [コールバックの分離] ボタンが表示される場合があります。このボタンは、書き換え可能なコールバック処理を伴うポート タイプが WSDL に存在する場合にのみ表示されます。このボタンをクリックすると、WSDL が書き換えられます。

WSDL の削除

  1. セッションの作成または編集をまだ行っていない場合は、[作成] をクリックして新しいセッションを作成するか、[編集] をクリックして既存のセッションに入ります。「Change Center の使用」を参照してください。
  2. [リソース ブラウザ|WSDL] を選択します。
  3. 削除したい WSDL の [オプション] フィールドで [削除] アイコン をクリックします。WSDL は現在のセッションで削除されます。他のリソースがこのリソースを参照している場合、削除の警告アイコン が表示されます。リソースを削除することはできますが、確認のための警告が出されます。これにより、削除対象リソースへの未解決の参照が原因で、衝突が発生する可能性があります。
  4. セッションを終了してコンフィグレーションをランタイムにデプロイするには、[Change Center] の [アクティブ化] をクリックします。

未解決の WSDL 参照の表示

未解決の WSDL 参照の表示ページには、表 6-5 に示す情報が表示されます。

表 6-5 未解決の WSDL 参照の詳細
プロパティ
説明
WSDL 名
この WSDL に割り当てられた名前。WSDL 名をクリックすると詳細が表示される。
ネームスペース
WSDL のアドレス。以下の形式で表示される。
http://example.com/example/example

特定の参照を検索するには

未解決の WSDL 参照の解決

[WSDL リソースの参照の編集] ページを使用すると、WSDL のインポート、XML スキーマのインポートなど、WSDL のマッピングをコンフィグレーションして、未解決の WSDL 参照を解決できます。WS-Policy への未解決参照が WSDL に含まれていることもあります。

未解決の WSDL または XML スキーマ参照を解決するには
  1. セッションの作成または編集をまだ行っていない場合は、[作成] をクリックして新しいセッションを作成するか、[編集] をクリックして既存のセッションに入ります。「Change Center の使用」を参照してください。
  2. [リソース ブラウザ|WSDL] を選択します。
  3. [WSDL の概要] ページの [WSDL 名] カラムで、未解決の参照の詳細を表示する WSDL の名前をクリックします。WSDL の詳細の表示ページが表示されます。
  4. [参照の編集] をクリックして、[WSDL リソースの参照の編集] ページを表示します。
  5. [リソースの種類] フィールドで [WSDL] を選択するか、[XML スキーマ] を選択します。
  6. [参照] をクリックします。リソースのタイプに応じて、[WSDL ブラウザ] または [XML スキーマ ブラウザ] が表示されます。
  7. [WSDL ブラウザ] または [XML スキーマ ブラウザ] で、[WSDL] または [XML スキーマ] を選択してから、[定義] ペインで定義を選択します。
  8. [送信] をクリックします。[リソース名] フィールドに、選択した [WSDL] または [XML スキーマ] が表示されます。
  9. [保存] をクリックして、参照を解決します。
  10. WSDL の詳細の表示ページで、[OK] をクリックします。WSDL の状態が [有効] になります。
未解決の WS-Policy 参照を解決するには
  1. セッションの作成または編集をまだ行っていない場合は、[作成] をクリックして新しいセッションを作成するか、[編集] をクリックして既存のセッションに入ります。「Change Center の使用」を参照してください。
  2. [リソース ブラウザ|WSDL] を選択します。
  3. [WSDL の概要] ページの [WSDL 名] カラムで、未解決の参照の詳細を表示する WSDL の名前をクリックします。WSDL の詳細の表示ページが表示されます。
  4. [参照の編集] をクリックして、[WSDL リソースの参照の編集] ページを表示します。
  5. [WS-Policy の名前] フィールドで、[参照] をクリックします。[ポリシー ブラウザ] が表示されます。
  6. [ポリシー ブラウザ] で [WS-Policy] を選択します。
  7. [送信] をクリックします。選択した WS-Policy が [WS-Policy の名前] フィールドに表示されます。
  8. [保存] をクリックして、参照を解決します。
  9. WSDL の詳細の表示ページで、[OK] をクリックします。WSDL の状態が [有効] になります。

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